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36 あれは甘い罠
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実家に里帰りしていた慧吾は、四日目の昼すぎにアパートに帰ってきた。当初の予定より時間がかかってしまっている。慧吾は転移の前に室内の点検をし、カーテンを引いてから必要なものを収納に詰めた。
前回ドランス帝国に召喚されかけたときに瀕死になったことを鑑みるに今回の転移も非常に不安だ。あのときはドランス帝国の魔術師たちの魔力を借りたとはいえ、彼らの力では発動させるだけで精一杯だったと思われる。しかもそれさえ不完全だったのだ。それ故に慧吾の魔力が枯渇寸前となったと慧吾は推察していた。転移石二個でも無事ですむかどうか。しかし多すぎることでも何か弊害が起こらないとも限らない。それで二個にしてみたのだ。
慧吾は唇を引きむすんで目を閉じた。レヴィンやジルの顔が脳裏に浮かぶ。
(ちゃんと帰るって約束したんだから)
光の加減が変わったのを感じてゆっくりと目を開けてみる。
もし成功していたならば、転移から四日目の宿屋に出るはずだ。
――――宿だ。そして明るい。
「成功……なのか?」
つぶやいたとたんにガクンと膝が折れた。酷いめまいと吐き気に襲われて、慧吾はそのまま床に倒れてしまった。
次に目を覚ますと部屋の中は真っ暗になっていた。どうにかベッドに這いあがり、もういちど眠ろうとした。だが苦しくて眠るのにもひと苦労だ。結局うなされながら朝までうつらうつらと過ごした。
ようやく外が明るくなり、慧吾はもモソモソと身体を起こした。なんとか動けた。頑張って起きあがって、ふらふらとおぼつかない足取りで用を足しに行く。廊下を出てすぐのところだったので助かった。
それからベッドに戻り、収納から前もって入れておいた栄養ドリンクを出して飲んだ。そしてバナナ半分。お粥はあまり好きではないからバナナにしたのだ。血が巡る感じがして、徐々に頬に赤みがさしてきた。昨晩眠れなかったため、もうひと眠りして起きると今度は日がだいぶ高かった。
本当はそのままぼんやりしておきたいところだったが、今日がいつなのかが気になる。
この宿には二週間分前払いをしてある。途中で戻らないこともあると宿の主人に相談すると、二週間たったら退室扱いにするから大丈夫だと言ってもらえたからここにしたのだ。二週間は超えていないのではないかと慧吾は考えていた。だがちょっと不安になってくる。
「無断宿泊になってないよな。安易に考えすぎてたかも……でも帰ってきたときに野宿は辛いし、家からだと心配かけるし」
ジルに必要以上の心配をかけたくなかった。加えて弱ったところを見せたくないという見栄もあった。
「体調が悪いと後ろむきな気分になるな。とにかく確かめなきゃ」
慧吾は休み休み狭い階段を降りた。下の階は他の宿屋と同じように食堂になっている。
「おやお客さん、昼食かい?」
恰幅のいいおばさんがテーブルを拭きながら元気に話しかけてきた。
「ここが空いたよ、今日のおすすめは……」
そこまで言って慧吾に目をやり、慌てて支えに来てくれた。慧吾はおばさんの手助けでゆっくり席に座り、大きく息をついた。
「どうしたんだい? 具合でも悪いのかい?」
「いえちょっと疲れが出ただけです。ありがとうございます。あの、それより今日は何日でしたっけ? 前払いした宿代が足りているか心配なんです」
「お客さん名前は? 台帳見てきてやるよ。食事は本日のおすすめでいいかい?」
おばさんは料理場におすすめをひとつ注文してからカウンターに向かい、ほどなくして戻って来た。
「あと七日も残ってるじゃないかね」
「あと七日……? ありがとうございます」
頭が働かなかったので、慧吾はまずは食事を取ることにした。最初は消化に良いものにすれば良かったかな? とボリュームのある料理を見て後悔したのだが、全部食べきれてしまった。お腹が空いていたらしい。
「眠くなってきた……」
お腹がいっぱいになってくると慧吾は眠くてたまらなくなってきた。それに食べるのにもエネルギーがいる。あと七日も残っているのなら安心安心と、昼食代を支払って部屋に戻り、その日は朝までぐっすり眠ってしまった。
「うーん、今何時?」
ひとつ伸びをして慧吾は目を覚ました。しばらく半目でぼーっとしたあと、大きく目を見開く。
「えっ、今何時!? ていうか何日!?」
慧吾は何があったか思いだそうと額にシワを寄せた。だんだん思い出してきて顔からサーッと血の気が引く。
「あっ!? ヤバイ!! 昨日『あと七日も残ってる』ってことは今日はあと六日……家を出てから十日たってる……。あれちょっと待って」
と慧吾は動きはじめた頭で計算した。どう考えても計算が合わない。
「ああ……。予定より三日遅れだ」
本当は昨日より三日も前に戻っていなければならない。時間が多少ずれたようだ。帰ってからもう少し調整が必要である。とは言え初めはこのくらいは誤差の範囲と言って差しつかえないだろう。これからもっと改良し、実用化していこうと慧吾は目標を定めた。
まだ無理をしたくないのだけれど、そうも言っていられない。急いで支度をすると、朝食も食べずに慧吾は宿を発った。
見慣れた風景を見ながら慧吾はしゃがみ込んだ。
「ふう、ちょっとだけ休憩してから家に入ろう」
住処の小屋はもう目と鼻の先なのだが、こんな顔色をジルに見せるわけにもいかない。慧吾は自分の頬をぱんぱんと叩いて血色を良くしてみた。そろそろと立ちあがってみて、めまいを起こさないのを確かめてから小屋に向かって歩みを進めた。
ただいま、と声をかけて居間に入っていくと、ジルが部屋の隅のソファに座っているのが目に入った。どうやらソファの背にもたれて眠ってしまっているらしい。
足音を忍ばせて近づくとジルの目の下に隈ができているのが見える。もしかしたら良く眠れていなかったのかもしれない。それだけ心配されていると考えるのは自惚れだろうか。
慧吾はジルのそばに膝をつき、ジルの頭をそうっと撫でた。
「ジル、ただいま」
そうジルに声をかけると睫毛が小さく震え、うっすらと目を開いた。ジルの薄桃色の瞳が慧吾の姿を捉えると、ジルは甘えるように微笑み、両手を伸ばして慧吾の頬に当てた。
「おかえりなさい。シスイ様、待ってたわ。大好き」
それからふにゃふにゃと笑ってまた目を閉じた。慧吾は指の背でジルの頬を撫で、もういちど声をかけた。
「ジル、夢じゃないんだけどな。……おやすみ」
慧吾はブランケットを取りに行き、ジルにやさしく着せかけてやった。しばらく寝顔を見つめてから部屋に戻る。
二階の自室の窓を開けると庭を銀毛が歩いているのが見えた。目が合ったような気もしたのだが、銀毛はふいと目をそらし、どこかへ消えていった。
「銀毛には十日なんてなんてことないんだろうな」
頼もしいと言えば頼もしい。
「さて、少し休んでレヴィンのところに顔を出そう」
慧吾は収納からサンドイッチに似たパンを出し、かぷりと齧りついた。
お茶を飲んでいるところへ性急なノックの音がする。
「どうぞ」
慧吾がドアを開けるとジルが赤い顔をして立っていた。
「ああのあの、おかえりなさい! さっきのあの……」
「ああうん、ただいま。遅くなって悪かったね。心配かけた。あと俺もジルが大好き」
ジルはぽかんと口を開けて微笑んでいる慧吾を見あげた。
「……シスイ様の言っている大好きって、私が言っているのと意味が違うのよね?」
「そうなの?」
慧吾は一歩前に出た。
「だって頑張って誘惑してもちっとも気がつかないし」
「誘惑してくれてたんだ。気づかなくてごめんね?」
「……ちょっとそばに寄っただけだもの」
「すごくドキドキしてたよ」
慧吾はもう一歩前に出て、そっとジルの腰に両腕を回した。ジルは慧吾の胸に薔薇色に染まった頬を隠すように埋めた。慧吾はジルへの愛しさで胸がいっぱいになり髪にキスを落とした。驚いたジルが上を見あげれば、目にも、頬にも、そして唇にも。
「ジル、俺の恋人になってくれる?」
「……ほんと?」
「ほんとは俺じゃないほうがジルは幸せだと思うんだけど、俺は自分勝手だ。ジルを誰かに渡すことはできない」
ジルは驚いた顔をした。慧吾にそんな熱があるようには見えなかったからだ。ただただジルには穏やかに接し、いつもやさしかった。てっきり自分の片思いだとばかり思っていたのだ。
「そんなことないわ。でも……そんなふうに思っててくれたなんて」
「初めて会ったときからだ。俺のほうがずっと前からジルのことが好きだった」
「えっ……?」
「……それで、恋人になってくれるの?」
慧吾は不安そうに眉尻を下げ、じっとジルの返事を待っている。ジルは慧吾のそんな顔に胸が苦しくなり、急いで答えた。
「ありがとうシスイ様。これからもよろしくおねがいします」
ジルが頬をつけた慧吾の胸から、幸せそうな笑い声が響いた。
前回ドランス帝国に召喚されかけたときに瀕死になったことを鑑みるに今回の転移も非常に不安だ。あのときはドランス帝国の魔術師たちの魔力を借りたとはいえ、彼らの力では発動させるだけで精一杯だったと思われる。しかもそれさえ不完全だったのだ。それ故に慧吾の魔力が枯渇寸前となったと慧吾は推察していた。転移石二個でも無事ですむかどうか。しかし多すぎることでも何か弊害が起こらないとも限らない。それで二個にしてみたのだ。
慧吾は唇を引きむすんで目を閉じた。レヴィンやジルの顔が脳裏に浮かぶ。
(ちゃんと帰るって約束したんだから)
光の加減が変わったのを感じてゆっくりと目を開けてみる。
もし成功していたならば、転移から四日目の宿屋に出るはずだ。
――――宿だ。そして明るい。
「成功……なのか?」
つぶやいたとたんにガクンと膝が折れた。酷いめまいと吐き気に襲われて、慧吾はそのまま床に倒れてしまった。
次に目を覚ますと部屋の中は真っ暗になっていた。どうにかベッドに這いあがり、もういちど眠ろうとした。だが苦しくて眠るのにもひと苦労だ。結局うなされながら朝までうつらうつらと過ごした。
ようやく外が明るくなり、慧吾はもモソモソと身体を起こした。なんとか動けた。頑張って起きあがって、ふらふらとおぼつかない足取りで用を足しに行く。廊下を出てすぐのところだったので助かった。
それからベッドに戻り、収納から前もって入れておいた栄養ドリンクを出して飲んだ。そしてバナナ半分。お粥はあまり好きではないからバナナにしたのだ。血が巡る感じがして、徐々に頬に赤みがさしてきた。昨晩眠れなかったため、もうひと眠りして起きると今度は日がだいぶ高かった。
本当はそのままぼんやりしておきたいところだったが、今日がいつなのかが気になる。
この宿には二週間分前払いをしてある。途中で戻らないこともあると宿の主人に相談すると、二週間たったら退室扱いにするから大丈夫だと言ってもらえたからここにしたのだ。二週間は超えていないのではないかと慧吾は考えていた。だがちょっと不安になってくる。
「無断宿泊になってないよな。安易に考えすぎてたかも……でも帰ってきたときに野宿は辛いし、家からだと心配かけるし」
ジルに必要以上の心配をかけたくなかった。加えて弱ったところを見せたくないという見栄もあった。
「体調が悪いと後ろむきな気分になるな。とにかく確かめなきゃ」
慧吾は休み休み狭い階段を降りた。下の階は他の宿屋と同じように食堂になっている。
「おやお客さん、昼食かい?」
恰幅のいいおばさんがテーブルを拭きながら元気に話しかけてきた。
「ここが空いたよ、今日のおすすめは……」
そこまで言って慧吾に目をやり、慌てて支えに来てくれた。慧吾はおばさんの手助けでゆっくり席に座り、大きく息をついた。
「どうしたんだい? 具合でも悪いのかい?」
「いえちょっと疲れが出ただけです。ありがとうございます。あの、それより今日は何日でしたっけ? 前払いした宿代が足りているか心配なんです」
「お客さん名前は? 台帳見てきてやるよ。食事は本日のおすすめでいいかい?」
おばさんは料理場におすすめをひとつ注文してからカウンターに向かい、ほどなくして戻って来た。
「あと七日も残ってるじゃないかね」
「あと七日……? ありがとうございます」
頭が働かなかったので、慧吾はまずは食事を取ることにした。最初は消化に良いものにすれば良かったかな? とボリュームのある料理を見て後悔したのだが、全部食べきれてしまった。お腹が空いていたらしい。
「眠くなってきた……」
お腹がいっぱいになってくると慧吾は眠くてたまらなくなってきた。それに食べるのにもエネルギーがいる。あと七日も残っているのなら安心安心と、昼食代を支払って部屋に戻り、その日は朝までぐっすり眠ってしまった。
「うーん、今何時?」
ひとつ伸びをして慧吾は目を覚ました。しばらく半目でぼーっとしたあと、大きく目を見開く。
「えっ、今何時!? ていうか何日!?」
慧吾は何があったか思いだそうと額にシワを寄せた。だんだん思い出してきて顔からサーッと血の気が引く。
「あっ!? ヤバイ!! 昨日『あと七日も残ってる』ってことは今日はあと六日……家を出てから十日たってる……。あれちょっと待って」
と慧吾は動きはじめた頭で計算した。どう考えても計算が合わない。
「ああ……。予定より三日遅れだ」
本当は昨日より三日も前に戻っていなければならない。時間が多少ずれたようだ。帰ってからもう少し調整が必要である。とは言え初めはこのくらいは誤差の範囲と言って差しつかえないだろう。これからもっと改良し、実用化していこうと慧吾は目標を定めた。
まだ無理をしたくないのだけれど、そうも言っていられない。急いで支度をすると、朝食も食べずに慧吾は宿を発った。
見慣れた風景を見ながら慧吾はしゃがみ込んだ。
「ふう、ちょっとだけ休憩してから家に入ろう」
住処の小屋はもう目と鼻の先なのだが、こんな顔色をジルに見せるわけにもいかない。慧吾は自分の頬をぱんぱんと叩いて血色を良くしてみた。そろそろと立ちあがってみて、めまいを起こさないのを確かめてから小屋に向かって歩みを進めた。
ただいま、と声をかけて居間に入っていくと、ジルが部屋の隅のソファに座っているのが目に入った。どうやらソファの背にもたれて眠ってしまっているらしい。
足音を忍ばせて近づくとジルの目の下に隈ができているのが見える。もしかしたら良く眠れていなかったのかもしれない。それだけ心配されていると考えるのは自惚れだろうか。
慧吾はジルのそばに膝をつき、ジルの頭をそうっと撫でた。
「ジル、ただいま」
そうジルに声をかけると睫毛が小さく震え、うっすらと目を開いた。ジルの薄桃色の瞳が慧吾の姿を捉えると、ジルは甘えるように微笑み、両手を伸ばして慧吾の頬に当てた。
「おかえりなさい。シスイ様、待ってたわ。大好き」
それからふにゃふにゃと笑ってまた目を閉じた。慧吾は指の背でジルの頬を撫で、もういちど声をかけた。
「ジル、夢じゃないんだけどな。……おやすみ」
慧吾はブランケットを取りに行き、ジルにやさしく着せかけてやった。しばらく寝顔を見つめてから部屋に戻る。
二階の自室の窓を開けると庭を銀毛が歩いているのが見えた。目が合ったような気もしたのだが、銀毛はふいと目をそらし、どこかへ消えていった。
「銀毛には十日なんてなんてことないんだろうな」
頼もしいと言えば頼もしい。
「さて、少し休んでレヴィンのところに顔を出そう」
慧吾は収納からサンドイッチに似たパンを出し、かぷりと齧りついた。
お茶を飲んでいるところへ性急なノックの音がする。
「どうぞ」
慧吾がドアを開けるとジルが赤い顔をして立っていた。
「ああのあの、おかえりなさい! さっきのあの……」
「ああうん、ただいま。遅くなって悪かったね。心配かけた。あと俺もジルが大好き」
ジルはぽかんと口を開けて微笑んでいる慧吾を見あげた。
「……シスイ様の言っている大好きって、私が言っているのと意味が違うのよね?」
「そうなの?」
慧吾は一歩前に出た。
「だって頑張って誘惑してもちっとも気がつかないし」
「誘惑してくれてたんだ。気づかなくてごめんね?」
「……ちょっとそばに寄っただけだもの」
「すごくドキドキしてたよ」
慧吾はもう一歩前に出て、そっとジルの腰に両腕を回した。ジルは慧吾の胸に薔薇色に染まった頬を隠すように埋めた。慧吾はジルへの愛しさで胸がいっぱいになり髪にキスを落とした。驚いたジルが上を見あげれば、目にも、頬にも、そして唇にも。
「ジル、俺の恋人になってくれる?」
「……ほんと?」
「ほんとは俺じゃないほうがジルは幸せだと思うんだけど、俺は自分勝手だ。ジルを誰かに渡すことはできない」
ジルは驚いた顔をした。慧吾にそんな熱があるようには見えなかったからだ。ただただジルには穏やかに接し、いつもやさしかった。てっきり自分の片思いだとばかり思っていたのだ。
「そんなことないわ。でも……そんなふうに思っててくれたなんて」
「初めて会ったときからだ。俺のほうがずっと前からジルのことが好きだった」
「えっ……?」
「……それで、恋人になってくれるの?」
慧吾は不安そうに眉尻を下げ、じっとジルの返事を待っている。ジルは慧吾のそんな顔に胸が苦しくなり、急いで答えた。
「ありがとうシスイ様。これからもよろしくおねがいします」
ジルが頬をつけた慧吾の胸から、幸せそうな笑い声が響いた。
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