聖獣様は愛しい人の夢を見る

xsararax

文字の大きさ
42 / 44

39 トーリア迷宮

しおりを挟む
 『黒狼』と慧吾の一行は、ダンジョンの入口に降りたった。特に出入りの見張りや規制などはないようだ。比較的小さいからかもしれない。

「よし、行くぞ」

 勇者っぽいリーダージャスの気合いでみんなぞろぞろと入っていく。地下一階はたいした魔獣はおらず、素人でも鉱石や薬草を取りに入るくらいである。中は不思議と真っ暗ではなく、ほんのりとした明るさだ。それも目が慣れたら不自由なく見えてくる。

「一階は大蜘蛛とオオコウモリだけだ」

 ジャスの解説どおり、大蜘蛛とオオコウモリがたまに出るくらいだった。剣士の二人が打ちはらいながら進む。そのあとを魔術師のイオと慧吾が魔石を拾いながら追う形だ。慧吾は正直この大蜘蛛が気持ち悪すぎて剣士におまかせして良かったと思った。
 ここのオオコウモリはなんと食料を探しに外に出てしまうのだそうだ。ただ外にいるオオコウモリは人など無視して忙しく食料探しをしており、めったに襲われることはない。ダンジョンの中では縄張りに入ったことで巣を守るために襲うということだった。
 大蜘蛛のほうは薬草を主食としていて縄張りから外には出ないそうだ。

 地下二階に降りると水たまりが随所にあり、落ちないよう足元に気をつけて歩かなければならなかった。
 ここに出る魔獣はスライムだ。このスライムは捕まえて持っていくといい値段で売れる。汚物をキレイにしてくれるからだ。今回は魔石が必要なのでどんどん狩っていく。スライムは減りすぎると増殖するので狩りすぎにはならない。スライムが減るとスライムの餌が増え、結果スライムも増えると考えられている。

 地下三階からは急に魔獣が強くなった。双頭の犬オルトスだ。ジャスとパリスの二人でオルトス一頭の頭をそれぞれ倒さなければならない。しかも意外に素早い動きにより剣士二人を手間取らせた。
 イオが慧吾を守るように前に立ち結界を張った。こちらへオルトスが近づくと風魔法で切りさいている。慧吾はすきを見てサッと魔石を拾っていた。それでは結構時間がかかってしまうと感じた慧吾はイオに提案した。

「俺が結界を張る。俺のことは守らなくていいから攻撃に加わってくれ」
「でも……」
「大丈夫だ。見て」

 慧吾は証拠を見せるために大きめの頑丈な結界を張る。するとイオは目をまん丸にして慧吾の張った結界をぽかんと眺めた。そして混乱したように結界を指さした。

「ちょ、なに、え?」
「俺は大丈夫なんで、攻撃お願い」

 イオは後ろを何度も振りかえりつつ攻撃に加わった。魔力切れを起こさないよう、最小限の風魔法で二人の剣士と連携してうまく立ちまわっている。イオが加わってから討伐の速度が一気に上がった。さすがBランクパーティだ。瞬く間に三階を制覇し、合計で二十頭以上のオルトスを倒した。

 四人は地下四階に降りる前に階段でひと休みすることにした。イオが慧吾の隣にすとんと座る。

「ケイって有名な魔術師なの?」
「え、なんで? そんなことないよ」
「だってあんな強固な結界見たことないよ。ジャス、パリス、次もケイに頼もうよ」

 魔術師でないジャスとパリスは今ひとつピンとこないようで、慧吾をじろじろと観察した。

「そんなにすごそうには見えないな」

 とジャスは結論づけたが、やはりイオの判断を信用することにしたらしい。

「でもイオがそういうならすごいんだろう。俺は魔術師じゃないからな。ケイ、また頼めないか」
「うーん、こう見えて結構忙しいんで時間が合えばな」
「おう、頼んだぞ」


 四階の魔獣はハルピュイアだった。ハルピュイアは女性の顔のついた大きな鳥だ。慧吾の想像を裏切り、女性と言われれば女性か? というくらいなものだ。そして鳥だから当然飛ぶ。ここではイオの風魔法が主力戦力だ。慧吾は魔力が続くのか心配したのだが、イオは天才と言っていいような魔術師で魔力も膨大なのだと、イオの代わりに警護に来たパリスに聞かされた。今まではアレでも温存していたんだそうだ。

「イオはまだ若いのに優秀なんだなあ」

 慧吾が感心していると、パリスがふんと鼻を鳴らした。

「若いってあれでも十七だ。成人している」
「そうなのか? 若く見えるな。人のことは言えないが」

 言っている間にもイオが風魔法で一頭を落とし、ジャスがそれを仕留めている。楽勝ムードが漂いはじめたころ、イオが突然ただならぬ大声をあげた。

「何かくる!」

 張りつめた緊張の中、バサバサという羽音とともに大きな影が慧吾たちの上に落ちた。慧吾は目を眇めて見あげた。

 ――――鳥の頭、獅子の身体をしたグリフォンだ。鋭い嘴と爪であらゆるものを引裂き『魔王の使い』の異名を持っている。

「なぜこんなところに……」

 唇をぎりりと噛みしめ、イオがグリフォンを落とそうと風魔法を使ったが、グリフォンはまったく意に介さない。翼のひと振りで払いのけてしまった。その煽りを受けてイオが吹きとんで壁に叩きつけられた。自身で張っていた結界も壊れてしまったようで、怪我をしたのかぐったりと動かなくなった。

「イオ!」

 ジャスとパリスの二人が叫んで駆けつけようとするが、グリフォンは翼で風を起こし、それを許さない。その鋭い爪でイオを掴もうとイオの頭上に舞いおりた。とっさに慧吾はイオに結界を張った。グリフォンは強固な結界に弾かれ、不思議そうに首を傾げている。
 何度挑んでも割れない結界に、グリフォンはとうとう諦め標的をパリスに変えた。慧吾はパリスとジャスにも結界を張り、イオの元に急いで走った。イオの状態を調べると頭から少なくない量の出血をしている。慧吾は迷わずヒールを使った。頭の傷が塞がったのを確認した慧吾はイオをそっと横たえた。ほかに外傷は見当たらないようだ。この様子だと血が戻れば問題なく快復しそうであった。

「イオの応急手当はした! 今行く!」

 慧吾はグリフォンに襲われている二人のところへ戻った。来るなとかなんとか怒鳴っているようだが無視だ。

「イオを休ませないといけない。二人で倒せそうか?」
「無理だ。……イオを、連れて、逃げろ!」

 ジャスがグリフォンの足に切りつけながら合間に切れ切れに叫ぶ。グリフォンの足には当たってはいるが刃が通っている様子はない。

「じゃ、俺が倒してもいい?」
「は!?」

 ジャスとパリスはものすごい勢いで振りかえった。しかし慧吾はもうグリフォンしか見ていない。そして慧吾が何かをしたようには見えなかったというのにグリフォンは急に動きを止めた。足元からパリパリと氷で覆われていく。とどめを刺しにジャスが飛びだそうとしたのを慧吾が制した。

「ちょっと待って」
「なぜだ! 今のうちに……」

 揉めていると頭の上から何かを弾くような不吉な音がしてきた。慧吾は慌てて二人の腕を引いてその場から逃げた。少し離れて止まりグリフォンを示す慧吾。ジャスとパリスは息を呑んでグリフォンを見つめた。
 氷に亀裂がピシリと入る。みるみるうちに亀裂は四方八方に広がった。パリスは氷魔法が破られたとばかり思い拳を握りしめた。ところが――――。

 氷が完全に割れたとたん、そこにはグリフォンの姿はなく、代わりにコロンと魔石がひとつ落ちていた。

「え……」

 二人の冒険者は何があったのかわからず、魔石を拾う慧吾を呆然と眺めているだけだった。こちらに戻ってくる慧吾はさぞかし得意に……なってはいなかった。むしろすっかり小さくなっていた。

「早く倒せば良かった。そうしたら……」

 と目を閉じたイオの顔を覗きこんでいる。慧吾はイオの髪を顔から払ってやった。

「ごめんな、イオ。俺が魔法を使うのを迷ったばかりに」

 慧吾が後悔の滲んだ声で話しかけると、イオのまぶたが震え、青い目がぼんやりと開いた。

「イオ!」

 パリスが身体を起こそうとしたイオの背に手を入れて支えた。

「う……、何が。……!! グリフォンは!?」

 頭を急に動かしたイオはめまいがしたのか目を閉じて呻いた。

「心配するな、ケイが倒した。それより大丈夫か?」

 パリスの言葉にイオはパッチリと目を開けた。

「ケイが? ……やっぱり有名な魔術師だったんでしょ! Dランクなはずがないよ」
「いや……魔術師としては無名だ。というか有名になるのは嫌かなあ」

 黒狼の三人は奇妙なものを見る目をした。冒険者は名を売ってナンボの商売だ。

「変わったヤツだな。それじゃこうしよう。このグリフォンはたまたま弱っていたのを俺たち三人で倒したことにする。それでいいか?」
「あ、でもギルド長だけにはそれも含めて相談して……いっそ味方になってもらおうかなと。勝手ですまないな」
「わかった。アンタは恩人だ。気にするな」

 勇者っぽく爽やかにジャスは笑った。慧吾は丁寧に礼を述べた。

 イオが頭を持ちあげようとしたのをパリスが支え、座らせた。血がべったり後頭部についているのを見てパリスが眉を顰め、傷の場所を探った。そしてますます眉間のシワを深めた。

「傷が……」

 ジャスもイオの頭に手を伸ばした。同じように髪の間を探っている。

「あれ、傷が……ない?」
「え? そういえば痛くない……なんで!?」

 イオは慧吾に視線を移した。つられるようにあとの二人も慧吾を見る。

「あ、そう、ポーション! 上級ポーションを持ってて! ほらね」

 収納から慧吾はジル特製ポーションを出して掲げた。市販品より効くのは本当のことである。市販品は軽い病気や小さな傷しか治せないのだ。これは何しろ聖女様特製の品だ。よく見せるようにみんなから言われたが慧吾は特製品だからと断った。

「そんなものまで持ってるなんて」
「いや、たまたま知りあいがくれてね」

 黒狼のメンバーは引きつった顔をしている。うわ引かれたマズイと慌てて言い訳をはじめる慧吾だった。


「さて、そろそろ出るか」

 ここで切りあげ、帰路につくことになった。帰りはパリスがイオを背負い、慧吾も攻撃に加わって一気に進む。
 馬車の迎えまでもう少しあるため、出口付近で待機だ。その間に魔石を数えると大小合わせて二百個は越えていた。ノルマは達成だ。
 馬車に乗りこんで2時間後、トーリアの街に到着することができた。もとの予定ではここで一泊する予定だったのだが大事をとって二泊する。暇ができた慧吾はレヴィンに連絡を取ることにした。ギルド長のことも根回しを頼まなければなるまい。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

拾った年上侯爵が甘え上手すぎて、よしよししてたら婚約することになりました

星乃和花
恋愛
⭐︎火木土21:00更新ー本編8話・後日談8話⭐︎ 王都の市場で花屋をしているリナは、ある朝―― 路地裏で倒れている“美形の年上男性”を拾ってしまう。 熱で弱っているだけ……のはずが、彼はなぜか距離が近い。 「行かないで」「撫でて」「君がいると回復する」 甘えが上手すぎるうえに、褒め方までずるい。 よしよし看病してあげていたら、いつの間にか毎日市場に現れるようになり、 気づけば花屋は貴族の面会所(?)になっていて―― しかも彼の正体は、王都を支える侯爵家の当主だった!? 「君は国のために必要だ(※僕が倒れるから)」 年上当主の“甘え策略”に、花屋の心臓は今日ももたない。 ほのぼの王都日常コメディ×甘やかし捕獲ラブ、開幕です。

キモおじさんの正体は…

クラッベ
ファンタジー
乙女ゲームの世界に転生し、ヒロインとなったナディア。 彼女はゲーム通りにいかない悪役令嬢のビビアンに濡れ衣を着せ、断罪イベントの発生を成功させる。 その後の悪役令嬢の末路は、ゲーム通りでは気持ち悪いおっさんに売られていくのを知っているナディアは、ざまぁみろと心の中で嘲笑っていた。 だけどこの時、この幸せが終わりを迎えることになるとは、ナディアは思っても見なかったのだ。

主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します

白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。 あなたは【真実の愛】を信じますか? そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。 だって・・・そうでしょ? ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!? それだけではない。 何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!! 私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。 それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。 しかも! ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!! マジかーーーっ!!! 前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!! 思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。 世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜

放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!? 「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」 不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。

死亡予定の脇役令嬢に転生したら、断罪前に裏ルートで皇帝陛下に溺愛されました!?

六角
恋愛
「え、私が…断罪?処刑?――冗談じゃないわよっ!」 前世の記憶が蘇った瞬間、私、公爵令嬢スカーレットは理解した。 ここが乙女ゲームの世界で、自分がヒロインをいじめる典型的な悪役令嬢であり、婚約者のアルフォンス王太子に断罪される未来しかないことを! その元凶であるアルフォンス王太子と聖女セレスティアは、今日も今日とて私の目の前で愛の劇場を繰り広げている。 「まあアルフォンス様! スカーレット様も本当は心優しい方のはずですわ。わたくしたちの真実の愛の力で彼女を正しい道に導いて差し上げましょう…!」 「ああセレスティア!君はなんて清らかなんだ!よし、我々の愛でスカーレットを更生させよう!」 (…………はぁ。茶番は他所でやってくれる?) 自分たちの恋路に酔いしれ、私を「救済すべき悪」と見なすめでたい頭の二人組。 あなたたちの自己満足のために私の首が飛んでたまるものですか! 絶望の淵でゲームの知識を総動員して見つけ出した唯一の活路。 それは血も涙もない「漆黒の皇帝」と万人に恐れられる若き皇帝ゼノン陛下に接触するという、あまりに危険な【裏ルート】だった。 「命惜しさにこの私に魂でも売りに来たか。愚かで滑稽で…そして実に唆る女だ、スカーレット」 氷の視線に射抜かれ覚悟を決めたその時。 冷酷非情なはずの皇帝陛下はなぜか私の悪あがきを心底面白そうに眺め、その美しい唇を歪めた。 「良いだろう。お前を私の『籠の中の真紅の鳥』として、この手ずから愛でてやろう」 その日から私の運命は激変! 「他の男にその瞳を向けるな。お前のすべては私のものだ」 皇帝陛下からの凄まじい独占欲と息もできないほどの甘い溺愛に、スカーレットの心臓は鳴りっぱなし!? その頃、王宮では――。 「今頃スカーレットも一人寂しく己の罪を反省しているだろう」 「ええアルフォンス様。わたくしたちが彼女を温かく迎え入れてあげましょうね」 などと最高にズレた会話が繰り広げられていることを、彼らはまだ知らない。 悪役(笑)たちが壮大な勘違いをしている間に、最強の庇護者(皇帝陛下)からの溺愛ルート、確定です!

メインをはれない私は、普通に令嬢やってます

かぜかおる
ファンタジー
ヒロインが引き取られてきたことで、自分がラノベの悪役令嬢だったことに気が付いたシルヴェール けど、メインをはれるだけの実力はないや・・・ だから、この世界での普通の令嬢になります! ↑本文と大分テンションの違う説明になってます・・・

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

処理中です...