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ユウナに連れられてナオトは少し古風な喫茶店に案内された。
扉を開けると、小さな鐘が“チリン”と鳴る。
店内には、柔らかな琥珀色のランプがいくつも浮かんでいて、古い洋館めいた木の柱や革張りのソファを暖かく照らしていた。
「今時魔石を使わずランプの灯りで明るさを出すなんて洒落てるな」
ナオトは席に座りながら言う。
さすがに全てではないが店内にある明かりのほとんどがランプと窓から刺す夕日の光で賄われていた。
「レトロ感満載でしょ」
少しすると淡いクリーム色のカスタードケーキがテーブルに置かれた。
表面に散らした細かな粒は、まるで星のようにキラキラと輝いていた。
二人はケーキを口に運び、しっとりした優しい甘みを味わった。
「ねぇ、タチバナ君はなんで、わざと自分がタチバナ・ソウイチロウの息子かもしれないみたいな態度をとるの?」
不意にユウナが口火を切る。ただ、ケーキの美味しさにやられているのだろうか、彼女の表情は柔らかく彼女の言葉に悪意的な要素は全くなかった。
「そもそも俺がタチバナ・ソウイチロウの子供じゃないって否定した覚えもないけどな」
「うん。でも違うでしょ」
なぜそんなに疑いをもたず言えるのかナオトには不思議だった。
『うん!つまり私のカン!』
本当にそんなものをど直球に信じているだけなのだろうか。怪しい人間には見えないがナオトは少しユウナを訝しむ。
「大した理由じゃない。単純に否定するのが面倒なだけだよ」
「ちゃんと否定しないとみんな変な目でタチバナ君のこと見ちゃうよ」
「それならそれで別にいい。そもそも、今までもそうだったし」
「だめだよ!」
ユウナは強く否定した。
「なんで?」
「だってタチバナ君すごくいい人だもん。そんな人が変な目で見られるなんてなんか悔しいから」
「いい人...俺が...!?」
「うん」
「違う...そんなわけ...」
ナオトは目を細めて噛み締めるように言った。
「た、タチバナ君?」
そんなただならぬ様子のナオトに驚いたユウナは恐る恐るナオトに声をかけた。そのユウナの声にナオトははっと我に帰った。
「あ、いや、悪い。でも、俺はイズミが思うほどいい人間なんかじゃないよ」
ナオトは軽く笑ってその場をやり過ごそうとしたが、ユウナはナオトのその態度にいっそう訝しみの表情を浮かべた。
そんなユウナの表情を読み取ってナオトはすぐさま話題をそらした。
「昔は否定してた時もあったんだけどな」
「えっ?」
「俺は別にタチバナ・ソウイチロウの子供じゃないし、近しい親族の人間でもないってさ」
「あっ...へーそうなの?」
ユウナにはなんとなくナオトがわざと話を逸らした事を察していたが、先ほどのただならぬ様子で発したナオトの言葉の真意を確かめることはしなかった。
きっとそれはまだ出会って間もない赤の他人である自分が聞いてはいけない事かもしれないとそう思ってしまった。
「最初はみんな信じてくれたよ。俺が否定したら」
「うん」
「でも、なんでかな。何度も否定する内に今度は逆にそれが疑われるようになった」
「えっ、どうして!?」
「そんなに必死に何度も否定するなんてやっぱりタチバナ・ソウイチロウの子供だからなんじゃないかってことらしいな。別に俺自身としては必死に否定したつもりも、何度も否定したつもりもなかったけど。それからかな。お前はタチバナ・ソウイチロウの子供なのかって聞かれて否定も肯定もしないようになったのは。否定しても結局面倒になるだけってわかったから」
ナオトは軽く笑って言った。
「...ないじゃん...」
「えっ?」
「タチバナ君は何にも悪くないじゃん!」
ユウナは声を大きくして言った。ナオトは少し驚く。
「いや、悪いとか悪くないとかそんな話してない………よな?」
「してない、してないよ!...でもやっぱり私悔しい。タチバナ君は悔しくないの?」
ユウナは今にも泣き出しそうな勢いだった。どうしてユウナがこんなにも感極まっているのかナオトには理解できなかった。
しかし、それほど賑わっているわけではなかったが、店内にはまだ他の客もいる。
だからこそ、いったんユウナを落ち着けるつもりでナオトは笑い話でもするかのように笑って言った。
「どうだろうな。確かに最初は少しイラついていたのかもしれないけど、今はもう慣れたよ。それに、疑いたくなる気持ちもわかるし」
そんなナオトの態度を見てユウナの目からはツーっと涙が溢れた。ナオトはその涙の軌跡を目いっぱい見た。いや、見る事しか出来なかった。
「わ、悪い。なんか変なこと言ったか?」
そしてユウナもいつの間にか自分の瞳から涙が溢れていることに気づいて涙を拭う。ユウナの涙は一瞬で止まった。
「ち、違うよ。タチバナ君は何も悪くないよ。ほ、ほら、言ったでしょ。悔しくて。タチバナ君は何も悪くないのに他の人から変な目で見られるのが悔しくて。つい、感極まっちゃっただけだから」
そう言ってユウナは瞳から溢れてくる涙がもうないということをナオトに見せびらかすように先ほど涙が流れ落ちた目元を人差し指で何度も叩いた。
「そ、そうか」
「ご、ごめんね。ちょっと気持ち悪かったよね?いきなり感極まったりとか………」
「俺のために泣いてくれてたんだろ。迷惑なわけないよ」
出会って二日しかないたたない人間に対して感極まるユウナに少し疑問をもちつつも、そこにはあえて言及はしなかった。
それはきっとまだ出会って間もないほとんど赤の他人である自分が聞いてはいけない事だと思った。
先ほどユウナも自分に同じことをしてくれたのだ。ならば自分も今はまだ彼女を深掘りしてはならないはずだとナオトは思った。
「ふふっ、ありがとう。やっぱりタチバナ君って………」
「ん?」
「ううん、なんでもない」
ユウナはもう一度ナオトに優しい人だと伝えようとしたが、先ほどのナオトの反応が気になって言葉をつぐんだ。
そしてすぐに話題を変えた。
「タチバナ君って甘い物は好きなの」
「どうかな? 普通だと思うよ」
「ここのケーキはどうだった?」
「おいしかったよ。イズミはこういうお店を他にも知ってたりするのか?」
「ふっふっふっ。愚問ですよタチバナ君!女子と言ったら甘いもの!そして甘い物といったらこのイズミ・ユウナです!」
ユウナはバシンと自分の胸に左手を押し当てて自信満々に言う。さきほどまでの様子とは違いなんだかいつもの彼女に戻ったようにナオトは思った。
「流石だな」
「だからまた、他のお店にも一緒に行こうね!」
ユウナの言葉は明るかった。しかし、それとは真逆にナオトの表情は薄暗かった。
「………その、俺がお前を助けた昨日のことは本当にただの偶然なんだよ」
ナオトの表情は曇った。タチバナという苗字をしている自分と親しくすることはユウナにとってなんのメリットにもならない。
ナオトはその思いをはっきりとユウナに伝えようと思った。しかし、その前にユウナの言葉に遮られた。
「………誘うよ。あなたがたとえタチバナ・ソウイチロウの子供であったとしても、私はあなたを誘うから………」
ユウナのその白い頬は夕日に照らされて少し赤みを帯びていた。目元は少し垂れてにこやかな優しい笑みも同時に浮かべていた。
しかし、その微笑みの中にはどこか物悲しさも残るような不穏さもあった。そんな彼女の表情を見ているうちになぜかナオトがユウナに言おうとしていた言葉がどんどん胸の奥に沈んで言った。
「………わかった。じゃあ、楽しみにしてる」
「うん! 任せて!」
扉を開けると、小さな鐘が“チリン”と鳴る。
店内には、柔らかな琥珀色のランプがいくつも浮かんでいて、古い洋館めいた木の柱や革張りのソファを暖かく照らしていた。
「今時魔石を使わずランプの灯りで明るさを出すなんて洒落てるな」
ナオトは席に座りながら言う。
さすがに全てではないが店内にある明かりのほとんどがランプと窓から刺す夕日の光で賄われていた。
「レトロ感満載でしょ」
少しすると淡いクリーム色のカスタードケーキがテーブルに置かれた。
表面に散らした細かな粒は、まるで星のようにキラキラと輝いていた。
二人はケーキを口に運び、しっとりした優しい甘みを味わった。
「ねぇ、タチバナ君はなんで、わざと自分がタチバナ・ソウイチロウの息子かもしれないみたいな態度をとるの?」
不意にユウナが口火を切る。ただ、ケーキの美味しさにやられているのだろうか、彼女の表情は柔らかく彼女の言葉に悪意的な要素は全くなかった。
「そもそも俺がタチバナ・ソウイチロウの子供じゃないって否定した覚えもないけどな」
「うん。でも違うでしょ」
なぜそんなに疑いをもたず言えるのかナオトには不思議だった。
『うん!つまり私のカン!』
本当にそんなものをど直球に信じているだけなのだろうか。怪しい人間には見えないがナオトは少しユウナを訝しむ。
「大した理由じゃない。単純に否定するのが面倒なだけだよ」
「ちゃんと否定しないとみんな変な目でタチバナ君のこと見ちゃうよ」
「それならそれで別にいい。そもそも、今までもそうだったし」
「だめだよ!」
ユウナは強く否定した。
「なんで?」
「だってタチバナ君すごくいい人だもん。そんな人が変な目で見られるなんてなんか悔しいから」
「いい人...俺が...!?」
「うん」
「違う...そんなわけ...」
ナオトは目を細めて噛み締めるように言った。
「た、タチバナ君?」
そんなただならぬ様子のナオトに驚いたユウナは恐る恐るナオトに声をかけた。そのユウナの声にナオトははっと我に帰った。
「あ、いや、悪い。でも、俺はイズミが思うほどいい人間なんかじゃないよ」
ナオトは軽く笑ってその場をやり過ごそうとしたが、ユウナはナオトのその態度にいっそう訝しみの表情を浮かべた。
そんなユウナの表情を読み取ってナオトはすぐさま話題をそらした。
「昔は否定してた時もあったんだけどな」
「えっ?」
「俺は別にタチバナ・ソウイチロウの子供じゃないし、近しい親族の人間でもないってさ」
「あっ...へーそうなの?」
ユウナにはなんとなくナオトがわざと話を逸らした事を察していたが、先ほどのただならぬ様子で発したナオトの言葉の真意を確かめることはしなかった。
きっとそれはまだ出会って間もない赤の他人である自分が聞いてはいけない事かもしれないとそう思ってしまった。
「最初はみんな信じてくれたよ。俺が否定したら」
「うん」
「でも、なんでかな。何度も否定する内に今度は逆にそれが疑われるようになった」
「えっ、どうして!?」
「そんなに必死に何度も否定するなんてやっぱりタチバナ・ソウイチロウの子供だからなんじゃないかってことらしいな。別に俺自身としては必死に否定したつもりも、何度も否定したつもりもなかったけど。それからかな。お前はタチバナ・ソウイチロウの子供なのかって聞かれて否定も肯定もしないようになったのは。否定しても結局面倒になるだけってわかったから」
ナオトは軽く笑って言った。
「...ないじゃん...」
「えっ?」
「タチバナ君は何にも悪くないじゃん!」
ユウナは声を大きくして言った。ナオトは少し驚く。
「いや、悪いとか悪くないとかそんな話してない………よな?」
「してない、してないよ!...でもやっぱり私悔しい。タチバナ君は悔しくないの?」
ユウナは今にも泣き出しそうな勢いだった。どうしてユウナがこんなにも感極まっているのかナオトには理解できなかった。
しかし、それほど賑わっているわけではなかったが、店内にはまだ他の客もいる。
だからこそ、いったんユウナを落ち着けるつもりでナオトは笑い話でもするかのように笑って言った。
「どうだろうな。確かに最初は少しイラついていたのかもしれないけど、今はもう慣れたよ。それに、疑いたくなる気持ちもわかるし」
そんなナオトの態度を見てユウナの目からはツーっと涙が溢れた。ナオトはその涙の軌跡を目いっぱい見た。いや、見る事しか出来なかった。
「わ、悪い。なんか変なこと言ったか?」
そしてユウナもいつの間にか自分の瞳から涙が溢れていることに気づいて涙を拭う。ユウナの涙は一瞬で止まった。
「ち、違うよ。タチバナ君は何も悪くないよ。ほ、ほら、言ったでしょ。悔しくて。タチバナ君は何も悪くないのに他の人から変な目で見られるのが悔しくて。つい、感極まっちゃっただけだから」
そう言ってユウナは瞳から溢れてくる涙がもうないということをナオトに見せびらかすように先ほど涙が流れ落ちた目元を人差し指で何度も叩いた。
「そ、そうか」
「ご、ごめんね。ちょっと気持ち悪かったよね?いきなり感極まったりとか………」
「俺のために泣いてくれてたんだろ。迷惑なわけないよ」
出会って二日しかないたたない人間に対して感極まるユウナに少し疑問をもちつつも、そこにはあえて言及はしなかった。
それはきっとまだ出会って間もないほとんど赤の他人である自分が聞いてはいけない事だと思った。
先ほどユウナも自分に同じことをしてくれたのだ。ならば自分も今はまだ彼女を深掘りしてはならないはずだとナオトは思った。
「ふふっ、ありがとう。やっぱりタチバナ君って………」
「ん?」
「ううん、なんでもない」
ユウナはもう一度ナオトに優しい人だと伝えようとしたが、先ほどのナオトの反応が気になって言葉をつぐんだ。
そしてすぐに話題を変えた。
「タチバナ君って甘い物は好きなの」
「どうかな? 普通だと思うよ」
「ここのケーキはどうだった?」
「おいしかったよ。イズミはこういうお店を他にも知ってたりするのか?」
「ふっふっふっ。愚問ですよタチバナ君!女子と言ったら甘いもの!そして甘い物といったらこのイズミ・ユウナです!」
ユウナはバシンと自分の胸に左手を押し当てて自信満々に言う。さきほどまでの様子とは違いなんだかいつもの彼女に戻ったようにナオトは思った。
「流石だな」
「だからまた、他のお店にも一緒に行こうね!」
ユウナの言葉は明るかった。しかし、それとは真逆にナオトの表情は薄暗かった。
「………その、俺がお前を助けた昨日のことは本当にただの偶然なんだよ」
ナオトの表情は曇った。タチバナという苗字をしている自分と親しくすることはユウナにとってなんのメリットにもならない。
ナオトはその思いをはっきりとユウナに伝えようと思った。しかし、その前にユウナの言葉に遮られた。
「………誘うよ。あなたがたとえタチバナ・ソウイチロウの子供であったとしても、私はあなたを誘うから………」
ユウナのその白い頬は夕日に照らされて少し赤みを帯びていた。目元は少し垂れてにこやかな優しい笑みも同時に浮かべていた。
しかし、その微笑みの中にはどこか物悲しさも残るような不穏さもあった。そんな彼女の表情を見ているうちになぜかナオトがユウナに言おうとしていた言葉がどんどん胸の奥に沈んで言った。
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