真実の愛の為に

ひづき

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後日談

【R18】大変逞しく成長なさった

※ソフトSM/結腸攻め
※18歳 × 22歳



 18歳になったリロンド様───否、リロンドは、大変逞しく成長していた。

 悪ガキといった風情だったのに、いつの間にかニヒルな笑みの似合う青年へ。仕事柄避けられないパーティでは女性に囲まれるのも当然だろう。あの色香に惑わないなんて、かえっておかしい。そう確信する俺も大概おかしい。

 問題は不機嫌になると俺を肩に担ぎ上げて会場を去るのが一種の名物になっていることだろう。

 不機嫌だから帰るって、子供かよ!!と不満に思うが、まだ18歳だ、仕方ない。

 あのお嬢様によく似た美少年は、俺の背を越えて、本当に体格だけは逞しくなってしまった。





 機嫌が悪いリロンドは俺を手酷く抱く。

「───ぐ、あ!あ!あぁ!」

 ───ぱん!ぱん!ぱん!

 四つん這いを強要され、高々と持ち上げられた腰に、激しい音を立ててリロンドの腰がぶつかる音が響き渡る。その度に、胎内に捩じ込まれた楔が俺の腸壁を抉るのだ。最初こそ恐怖と痛みで泣き叫んだが、すっかり躾られた俺の躯は指先まで痺れて震えるだけ。

 律動が止んだ隙に、息を整える。背後でリロンドが身動ぎ、やや体勢を整える。ぐり、と楔の角度が変わったことで、俺は危機を悟った。

「や、やだ、だめ、だめだ!!」

「諦めろ、アーヴィン」

 腰を逃がそうと暴れ始めた俺に舌打ちして、リロンドは俺の首枷から伸びる鎖を力強く引いた。手網を引かれるまま、仰け反る。首が絞まって、息ができず、体を支えていた両手で空気を求めて首枷を掻き毟る。

 いただきまーす、と。歌うような悪魔の囁きが聞こえて。

 ぐぷ…ッと、俺の胎内から空気の潰れる音が漏れた。

「ふぁあああああッ」

 粗相をしているかのような感覚と、その音が自分の胎内から聞こえることへの羞恥心で、目の前が点滅する。

 ぐぷ、ぐぷ、ぐぷ、と。

 腸壁の曲がり角を削る様に、楔の先端がリズム良く出入りする。いつの間にか首の拘束は緩んでいたが、今はもうそれどころではない。音の発生源から全身が甘く痺れて、自分という人間の形を維持できない。酸素を求めて喘ぎ、だらしなく口端から涎を零しながら、暴力的な快楽が怖いと頭を振り乱して泣くのだ。

「りろぉ!やら…、はぅんッ」

 ぐっぷ、ぐぷぅ、

 ぐぽ、ぐぽッ、

 不規則な律動に耳が犯され、脳が犯され、ぐずぐずに蕩けて。ここまで来るともう、自分が絶頂しているのか、そうでないのかもわからない。毎回まいかい、俺という人格はこうして快楽に殺される。

「きもちぃ…、たすけれぇ、りろぉ、りろぉ!」

「ッ、くそ…!」

 熱い熱い、塊が、グポッと抜けた先に注ぎ込まれると、安堵から力が抜けて、一気に激流が全身を駆け巡る。血の逆流するようなそれは、快感というよりは最早暴力で。

「────────ッ」

 俺はいつも、声にならない悲鳴を上げて意識を失ってしまう。





 揺さぶられて目を覚ます。仰向けに寝かされ、大きく脚を開き、浮かせた腰に、楔が突き刺さっているのがわかる。

「………まだヤんの?」

 掠れた声で呟くと、リロンドは笑った。笑うと肉棒越しに内側からは響くからやめて欲しい。その生々しさに顔が熱くなる。

 指先どころか、髪の毛の先まで重いような倦怠感で満たされている。

「お前はオレのモノだ」

 今日のパーティで、初対面の男にしつこく酒を勧められた。そこに立ち塞がったリロンドは、牙を剥き出しにした猛獣のようだった。獰猛さを隠さず、俺を担ぎあげた。あれは、どこかのギルドの新人だったのだろう。恐らく二度と会うことは無い。───リロンドは俺に関して大変心が狭いので致し方ない。誰も周りがそれを教えなかったということは、周囲の人間から見ても不要な人材だったのだろう。あるいはリロンドを甘く見て忠告を聞かなかったか。

 考え事をしている俺の上半身に、縋るように頭を擦り寄せたかと思うと、リロンドは俺の片乳首を舌で嬲り始めた。

「んん、だめ、リロ」

 中心が震えるのを誤魔化すように、堪えるように足の爪先でシーツを掻く。

「好きだろ?」

 意地の悪い笑みは昔と変わらない。

「もう片方の乳首が切ない」

「それは〝だめ〟だな」

 手の腹で周囲を揉むようにしながら、指で中心の突起を弾かれる。それを両方同時にされると、気持ちよさに吐息が漏れた。

 誘うようにナカがうねり、より深くリロンドの男根を咥えこもうと引くつく。火照る躯の熱を振り払おうと、躯を揺らすと、腰も揺れる。

「もう待てないのか?」

「………ある意味、そうだな、眠い」

 半眼になって呻けば、リロンドは参ったと苦笑する。

「もう少し頑張ってくれ」

「んんん、」

 ゆっくりと律動が開始される。ギリギリまで抜かれて、後孔がひくつくと一気に深くまで貫かれる。しかし、肉同士がぶつかるような音は響かず、あくまでも優しく、ゆっとりと、無理のない範囲で内側を擦り上げていく。

「ふぁ───っ」

 ギリギリまで焦らすような、ゆったりとした律動は、俺の内側を丹念に押し広げ、弱点を撫でる。優しすぎるそれは、受け止めきれるギリギリの快楽を俺の躯に蓄積させて。取り零すことなど許さないとばかりに、ジリジリと俺を呑み込んで。

「いい子だ」

 年下からの囁きに、照れる俺もどうかしている。頭を撫でられると、心がざわつく。

「リロ、」

 俺を手放さないで欲しい。そんな我儘は言葉にならなくて。ただリロンドの首に腕を回す。

 唇を重ね、舌を吸われ、汗を混ぜ合わせて。

 俺は満たされて、果てた。



「離すわけねぇだろ」

 呟かれた返事は俺に届かない。





[完]

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