110 / 362
元夫の苦難 12
レオ様はよく俺の部屋に顔を出す。せっかくなので料理を教えてもらっている。王宮では問題児と言われているのが嘘のように聡明で知識豊富だ。わざと愚鈍を装っていることに気付いても余計なことは言わない。面倒な王族のことは関与したくない。
「レオ様、魔石に魔法を付与する方法わかりますか?」
「魔石に魔法陣を書いて、吸着させれば簡単だよ。」
「高い場所から飛び降りた時に風で包んで安全に着地させたいんですが」
「条件を指定してだと難易度が上がるな。俺は風の魔法は詳しくないからエイベルかレティシアに聞いた方がいいな。聞いてみるよ」
「ありがとうございます。レティシアは高い木から飛び降りるんです。ビアード公爵家の危機管理能力がおかしく」
「あの二人はズレてるよな。レティシアがズレ過ぎてて目立たないけど、エイベルも中々だ」
愉快に笑うレオ様を見てやはりビアード公爵家がおかしかった。後日レオ様が調べてくれた方法で魔石を作った。
魔石を作り、血を使って魔法陣を書き魔力を注ぎこんだ。二つほど作ると体から力が抜けた。魔力を使いすぎたのか・・。
後日後輩を呼び出して、木から落として実験するとうまく魔法が発動した。青い顔をした後輩に睨まれたが、危なければ助けるつもりはあったと宥めるとそういう問題ではないと言うので黙らせた。
***
生徒会役員は俺とレティシアのことをビアード以外は好意的に見てくれる。愉快に観察されてるけど協力してくれるなら構わない。レティシアとの見回りも譲ってくれる。
レティシアに魔石を渡すと驚いた顔で見られた。
「マール様、この純度すごいですわ。エイベルよりも綺麗な魔石です。お見事です。さすがマール公爵家で生粋の風使いの一族ですわ」
笑顔の称賛は嬉しかったけど、魔石を返そうとするので首を横に振る。
「魔法を付与した。高い場所から飛び降りると風に包まれる。レティシアのために作ったんだけどもらってくれないか?」
「はい?」
「効力を失ったら魔石は消えるから2つ渡すけど1つ消えたら教えて。また贈るよ」
「よろしいんでしょうか?」
遠慮する声に反して目が輝いている。
「俺には必要ないから」
「ありがとうございます。大切にします」
満面の笑顔で魔石を胸に抱く様子に顔が緩むのを隠すために手で口元を覆う。
贈り物を喜んで受け取ってもらえたのは初めてだった。本は強引に押し付けた自覚はあるから・・。生徒会室に戻り、ビアードに満面の笑みで話に行くレティシアと顔が緩んでいる俺に生温かい視線や憐れんだ視線を向けられたけど気にしない。
***
「マール、お前、なんて物を贈った!!」
教室に飛びこんで来たビアードの眉間に皺が寄っている。
「は?」
「あいつに風の魔石贈っただろう!?風に包まれるのが楽しくて遊び始めた。一番高い木の上から頭から落ちる姿に苦情がきた」
レティシアは何をやってるんだろうか・・。
「レティシアが高い場所から飛び降りるのをやめさせろよ。木の上だって危ない」
「死なない高さはわかってるからいいんだよ!!お前が玩具を与えなければ」
死なない高さ・・?いつも彼女の登っている木の高さは打ちどころが悪ければ確実に死ぬと思うけど。
「その感覚おかしいんだよ」
「は?それはお前だろうが!!真似する生徒が出たらどうするんだよ。レティシアにはお前の魔石を人に貸すことは禁止したが・・」
「は?」
「ちゃんと相手を見極めて贈れよ!!うちのバカの真似をして怪我人が出ればビアードの恥だ」
レティシアが飛び降りていることじゃなくて、周りが真似することが問題なのか・・・?
「確認だが、レティシアが飛び降りることはいいのか?」
「服装と下に人がいないか確認するように言い聞かせている」
迷いなく言われた言葉に頭を抱えたくなった。
駄目だ。危機感おかしい。
「怪我したらどうするんだよ」
「あいつが怪我なんてするわけないだろう。魔石を贈る相手だけ気をつけろよ。それだけだ」
不機嫌そうに立ち去っていくビアードを見送った。贈る相手ってどういう意味?その自信はなに?
戸惑う俺をサイラス達が笑っている。
「リオ、大事にしてもらえてよかったね」
「いや、ああ。でも贈った目的が違うんだけど」
「エイベルって子供の頃によくビアード公爵に風魔法で風使いの感覚を体に覚えさえるため飛ばされてたんだよ。それを見てレティシアも公爵にねだって風魔法で浮かしてもらって遊んでたんだ。木登りを覚えてからは飛び降りると魔法で騎士が受け止めてたし、安全な落ち方も教えられてたからさ・・。エイベルとレティシアはどっちが華麗に着地できるか競ってたし。懐かしいな」
「レティシア嬢も訓練場でしか落ちないからいざとなれば水魔法で防御するだろう。危険なら近くの生徒が助けるよ。治癒魔法使えるから怪我してもすぐ治すし」
駄目だ。笑っている二人を見てよくわかった。武門貴族は役に立たない。
レティシアと話すしかない。どっちも俺に心配しすぎと笑うけど、おかしいのはお前らだ。
レティシアが訓練に顔を出す日をサイラスに教えてもらい訓練場を訪ねた。
一番高い木に近づくと落下して風魔法に包まれているレティシアがいた。
「なにしてるの?」
「マール様、この魔石すばらしいですわ。落ちると風に包まれる感覚が楽しくて」
無邪気に笑みを浮かべて楽しそうにはしゃぐ姿は物凄く可愛い。
「少し飛ぶ?」
目が輝いた。俺に遠慮して悩んでいるレティシアを抱き上げて、風魔法で浮かぶと歓声があがった。俺の首に腕を回してニコニコしている。興奮して楽しそうにしている姿が可愛い。しばらく飛ぶと大事なことを思い出した。
「まだ長時間は難しいけど、少しなら俺が飛ばしてあげるから飛び降りるのやめない?」
笑うのをやめたレティシアがきょとんと俺を見ている。
「魔石が発動しなかったら危険だよ。」
「ご迷惑をかけるわけには」
レティシアが喜ぶならいくらでも安全な範囲で飛ぶんだけど。彼女は俺の好意は全く伝わってないんだよな・・。
「君を抱えて飛ぶのも訓練になるから。飛び降りる遊びはやめてほしい。木の上から飛び降りる姿が心配で魔石を渡したんだけど」
「心配性ですわね。あの高さで飛び降りても誰も心配しませんわ」
「俺はする」
レティシアが肩を震わせて笑い出した。可愛いけど、不安でたまならない。
「善処しますわ」
楽しそうに笑ったままだけど、彼女は嘘はつかないからこの危険な遊びはやめてもらえると信じるか。
「頼むよ。そろそろ降りようか」
空から降りると笑いがおさまったレティシアは俺の腕から降りて不思議そうな顔で見つめられた。
「訓練場にいるの珍しいですね」
「強くなりたくて」
様子を見にきたとは言えなかった。魔石を喜んでもらえてるのは嬉しいけど。
きょとんとして、やわらかく笑う顔に顔が緩みそうになる。
「お付き合いしましょうか?」
「いいのか?」
「お礼ですわ。私は魔法の訓練しかできませんが」
「助かるよ」
どんな理由でも一緒に過ごしてくれるのは嬉しい。それに強くなりたいのも本当だから。後をついて歩くと水場に移動した。
「私が水魔法で攻撃しますので、相殺させるか避けてください」
にっこり笑ったレティシアが俺に大きな水球をぶつけるので、風で相殺すると水球の数が増えた。魔法の発動が速く数が多いので個々では壊せない。小さい風の渦を四つ作って一気に水球を吸収して消した。気づくと水の針に囲まれたので自分自身を風の渦で囲んだ。拍手の音と共にレティシアの魔法が消えていたので、風の渦を消した。
「さすがマール様。初めてでこんなに短時間で攻略されたのは初めてですわ」
「君の魔法の発動の速さに驚いたよ。ビアードもやるのか?」
「時々。風読みの訓練に」
風を読んで魔法や攻撃を読む技は高度だ。俺はまだうまくできない。
「そうか。ありがとう。また付き合ってよ」
「エイベル達と訓練されたほうがいいと思います。私では相手になりません。」
「レティシア、そろそろ戻れ」
「わかりました。先に帰ります。私はこれで失礼します」
「送る」
「お気持ちだけで。エイベル達はまだ訓練するのでよければ混ざってください。有意義な時間になりますわ」
礼をして立ち去っていくレティシアを見送った。まだ時間はあるので、サイラスを探しにいくか。できればビアードの力を借りずに強くなりたい。
まだまだビアード公爵に勝てるまでは遠い。でもビアード公爵令嬢の隣に立ちたいなら力が必要だ。
「レオ様、魔石に魔法を付与する方法わかりますか?」
「魔石に魔法陣を書いて、吸着させれば簡単だよ。」
「高い場所から飛び降りた時に風で包んで安全に着地させたいんですが」
「条件を指定してだと難易度が上がるな。俺は風の魔法は詳しくないからエイベルかレティシアに聞いた方がいいな。聞いてみるよ」
「ありがとうございます。レティシアは高い木から飛び降りるんです。ビアード公爵家の危機管理能力がおかしく」
「あの二人はズレてるよな。レティシアがズレ過ぎてて目立たないけど、エイベルも中々だ」
愉快に笑うレオ様を見てやはりビアード公爵家がおかしかった。後日レオ様が調べてくれた方法で魔石を作った。
魔石を作り、血を使って魔法陣を書き魔力を注ぎこんだ。二つほど作ると体から力が抜けた。魔力を使いすぎたのか・・。
後日後輩を呼び出して、木から落として実験するとうまく魔法が発動した。青い顔をした後輩に睨まれたが、危なければ助けるつもりはあったと宥めるとそういう問題ではないと言うので黙らせた。
***
生徒会役員は俺とレティシアのことをビアード以外は好意的に見てくれる。愉快に観察されてるけど協力してくれるなら構わない。レティシアとの見回りも譲ってくれる。
レティシアに魔石を渡すと驚いた顔で見られた。
「マール様、この純度すごいですわ。エイベルよりも綺麗な魔石です。お見事です。さすがマール公爵家で生粋の風使いの一族ですわ」
笑顔の称賛は嬉しかったけど、魔石を返そうとするので首を横に振る。
「魔法を付与した。高い場所から飛び降りると風に包まれる。レティシアのために作ったんだけどもらってくれないか?」
「はい?」
「効力を失ったら魔石は消えるから2つ渡すけど1つ消えたら教えて。また贈るよ」
「よろしいんでしょうか?」
遠慮する声に反して目が輝いている。
「俺には必要ないから」
「ありがとうございます。大切にします」
満面の笑顔で魔石を胸に抱く様子に顔が緩むのを隠すために手で口元を覆う。
贈り物を喜んで受け取ってもらえたのは初めてだった。本は強引に押し付けた自覚はあるから・・。生徒会室に戻り、ビアードに満面の笑みで話に行くレティシアと顔が緩んでいる俺に生温かい視線や憐れんだ視線を向けられたけど気にしない。
***
「マール、お前、なんて物を贈った!!」
教室に飛びこんで来たビアードの眉間に皺が寄っている。
「は?」
「あいつに風の魔石贈っただろう!?風に包まれるのが楽しくて遊び始めた。一番高い木の上から頭から落ちる姿に苦情がきた」
レティシアは何をやってるんだろうか・・。
「レティシアが高い場所から飛び降りるのをやめさせろよ。木の上だって危ない」
「死なない高さはわかってるからいいんだよ!!お前が玩具を与えなければ」
死なない高さ・・?いつも彼女の登っている木の高さは打ちどころが悪ければ確実に死ぬと思うけど。
「その感覚おかしいんだよ」
「は?それはお前だろうが!!真似する生徒が出たらどうするんだよ。レティシアにはお前の魔石を人に貸すことは禁止したが・・」
「は?」
「ちゃんと相手を見極めて贈れよ!!うちのバカの真似をして怪我人が出ればビアードの恥だ」
レティシアが飛び降りていることじゃなくて、周りが真似することが問題なのか・・・?
「確認だが、レティシアが飛び降りることはいいのか?」
「服装と下に人がいないか確認するように言い聞かせている」
迷いなく言われた言葉に頭を抱えたくなった。
駄目だ。危機感おかしい。
「怪我したらどうするんだよ」
「あいつが怪我なんてするわけないだろう。魔石を贈る相手だけ気をつけろよ。それだけだ」
不機嫌そうに立ち去っていくビアードを見送った。贈る相手ってどういう意味?その自信はなに?
戸惑う俺をサイラス達が笑っている。
「リオ、大事にしてもらえてよかったね」
「いや、ああ。でも贈った目的が違うんだけど」
「エイベルって子供の頃によくビアード公爵に風魔法で風使いの感覚を体に覚えさえるため飛ばされてたんだよ。それを見てレティシアも公爵にねだって風魔法で浮かしてもらって遊んでたんだ。木登りを覚えてからは飛び降りると魔法で騎士が受け止めてたし、安全な落ち方も教えられてたからさ・・。エイベルとレティシアはどっちが華麗に着地できるか競ってたし。懐かしいな」
「レティシア嬢も訓練場でしか落ちないからいざとなれば水魔法で防御するだろう。危険なら近くの生徒が助けるよ。治癒魔法使えるから怪我してもすぐ治すし」
駄目だ。笑っている二人を見てよくわかった。武門貴族は役に立たない。
レティシアと話すしかない。どっちも俺に心配しすぎと笑うけど、おかしいのはお前らだ。
レティシアが訓練に顔を出す日をサイラスに教えてもらい訓練場を訪ねた。
一番高い木に近づくと落下して風魔法に包まれているレティシアがいた。
「なにしてるの?」
「マール様、この魔石すばらしいですわ。落ちると風に包まれる感覚が楽しくて」
無邪気に笑みを浮かべて楽しそうにはしゃぐ姿は物凄く可愛い。
「少し飛ぶ?」
目が輝いた。俺に遠慮して悩んでいるレティシアを抱き上げて、風魔法で浮かぶと歓声があがった。俺の首に腕を回してニコニコしている。興奮して楽しそうにしている姿が可愛い。しばらく飛ぶと大事なことを思い出した。
「まだ長時間は難しいけど、少しなら俺が飛ばしてあげるから飛び降りるのやめない?」
笑うのをやめたレティシアがきょとんと俺を見ている。
「魔石が発動しなかったら危険だよ。」
「ご迷惑をかけるわけには」
レティシアが喜ぶならいくらでも安全な範囲で飛ぶんだけど。彼女は俺の好意は全く伝わってないんだよな・・。
「君を抱えて飛ぶのも訓練になるから。飛び降りる遊びはやめてほしい。木の上から飛び降りる姿が心配で魔石を渡したんだけど」
「心配性ですわね。あの高さで飛び降りても誰も心配しませんわ」
「俺はする」
レティシアが肩を震わせて笑い出した。可愛いけど、不安でたまならない。
「善処しますわ」
楽しそうに笑ったままだけど、彼女は嘘はつかないからこの危険な遊びはやめてもらえると信じるか。
「頼むよ。そろそろ降りようか」
空から降りると笑いがおさまったレティシアは俺の腕から降りて不思議そうな顔で見つめられた。
「訓練場にいるの珍しいですね」
「強くなりたくて」
様子を見にきたとは言えなかった。魔石を喜んでもらえてるのは嬉しいけど。
きょとんとして、やわらかく笑う顔に顔が緩みそうになる。
「お付き合いしましょうか?」
「いいのか?」
「お礼ですわ。私は魔法の訓練しかできませんが」
「助かるよ」
どんな理由でも一緒に過ごしてくれるのは嬉しい。それに強くなりたいのも本当だから。後をついて歩くと水場に移動した。
「私が水魔法で攻撃しますので、相殺させるか避けてください」
にっこり笑ったレティシアが俺に大きな水球をぶつけるので、風で相殺すると水球の数が増えた。魔法の発動が速く数が多いので個々では壊せない。小さい風の渦を四つ作って一気に水球を吸収して消した。気づくと水の針に囲まれたので自分自身を風の渦で囲んだ。拍手の音と共にレティシアの魔法が消えていたので、風の渦を消した。
「さすがマール様。初めてでこんなに短時間で攻略されたのは初めてですわ」
「君の魔法の発動の速さに驚いたよ。ビアードもやるのか?」
「時々。風読みの訓練に」
風を読んで魔法や攻撃を読む技は高度だ。俺はまだうまくできない。
「そうか。ありがとう。また付き合ってよ」
「エイベル達と訓練されたほうがいいと思います。私では相手になりません。」
「レティシア、そろそろ戻れ」
「わかりました。先に帰ります。私はこれで失礼します」
「送る」
「お気持ちだけで。エイベル達はまだ訓練するのでよければ混ざってください。有意義な時間になりますわ」
礼をして立ち去っていくレティシアを見送った。まだ時間はあるので、サイラスを探しにいくか。できればビアードの力を借りずに強くなりたい。
まだまだビアード公爵に勝てるまでは遠い。でもビアード公爵令嬢の隣に立ちたいなら力が必要だ。
あなたにおすすめの小説
本の通りに悪役をこなしてみようと思います
Blue
恋愛
ある朝。目覚めるとサイドテーブルの上に見知らぬ本が置かれていた。
本の通りに自分自身を演じなければ死ぬ、ですって?
こんな怪しげな本、全く信用ならないけれど、やってやろうじゃないの。
悪役上等。
なのに、何だか様子がおかしいような?
悪役令嬢と転生ヒロイン
みおな
恋愛
「こ、これは・・・!」
鏡の中の自分の顔に、言葉をなくした。
そこに映っていたのは、青紫色の髪に瞳をした、年齢でいえば十三歳ほどの少女。
乙女ゲーム『タンザナイトの乙女』に出てくるヒロイン、そのものの姿だった。
乙女ゲーム『タンザナイトの乙女』は、平民の娘であるヒロインが、攻略対象である王太子や宰相の息子たちと交流を深め、彼らと結ばれるのを目指すという極々ありがちな乙女ゲームである。
ありふれた乙女ゲームは、キャラ画に人気が高まり、続編として小説やアニメとなった。
その小説版では、ヒロインは伯爵家の令嬢となり、攻略対象たちには婚約者が現れた。
この時点で、すでに乙女ゲームの枠を超えていると、ファンの間で騒然となった。
改めて、鏡の中の姿を見る。
どう見ても、ヒロインの見た目だ。アニメでもゲームでも見たから間違いない。
問題は、そこではない。
着ているのがどう見ても平民の服ではなく、ドレスだということ。
これはもしかして、小説版に転生?
悪役令嬢の心変わり
ナナスケ
恋愛
不慮の事故によって20代で命を落としてしまった雨月 夕は乙女ゲーム[聖女の涙]の悪役令嬢に転生してしまっていた。
7歳の誕生日10日前に前世の記憶を取り戻した夕は悪役令嬢、ダリア・クロウリーとして最悪の結末 処刑エンドを回避すべく手始めに婚約者の第2王子との婚約を破棄。
そして、処刑エンドに繋がりそうなルートを回避すべく奮闘する勘違いラブロマンス!
カッコイイ系主人公が男社会と自分に仇なす者たちを斬るっ!
ある日、私は事故で死んだ───はずなのに、目が覚めたら事故の日の朝なんですけど!?
ねーさん
恋愛
アイリスは十六歳の誕生日の前の日に、姉ヴィクトリアと幼なじみジェイドと共に馬車で王宮に向かう途中、事故に遭い命を落とした───はずだったが、目覚めると何故か事故の日の朝に巻き戻っていた。
何度もその日を繰り返して、その度事故に遭って死んでしまうアイリス。
何度目の「今日」かもわからなくなった頃、目が覚めると、そこにはヴィクトリアの婚約者で第三王子ウォルターがいた。
「明日」が来たんだわ。私、十六歳になれたんだ…
あなたの妻にはなりません
風見ゆうみ
恋愛
幼い頃から大好きだった婚約者のレイズ。
彼が伯爵位を継いだと同時に、わたしと彼は結婚した。
幸せな日々が始まるのだと思っていたのに、夫は仕事で戦場近くの街に行くことになった。
彼が旅立った数日後、わたしの元に届いたのは夫の訃報だった。
悲しみに暮れているわたしに近づいてきたのは、夫の親友のディール様。
彼は夫から自分の身に何かあった時にはわたしのことを頼むと言われていたのだと言う。
あっという間に日にちが過ぎ、ディール様から求婚される。
悩みに悩んだ末に、ディール様と婚約したわたしに、友人と街に出た時にすれ違った男が言った。
「あの男と結婚するのはやめなさい。彼は君の夫の殺害を依頼した男だ」
好感度0になるまで終われません。
チョコパイ
恋愛
土屋千鶴子(享年98歳)
子供や孫、ひ孫に囲まれての大往生。
愛され続けて4度目の転生。
そろそろ……愛されるのに疲れたのですが…
登場人物の好感度0にならない限り終わらない溺愛の日々。
5度目の転生先は娘が遊んでいた乙女ゲームの世界。
いつもと違う展開に今度こそ永久の眠りにつける。
そう信じ、好きなことを、好きなようにやりたい放題…
自覚なし愛され公女と執着一途皇太子のすれ違いラブロマンス。
毒状態の悪役令嬢は内緒の王太子に優しく治療(キス)されてます
娯遊戯空現
恋愛
ハイタッド公爵家の令嬢・セラフィン=ハイタッドは悪人だった……。
第二王子・アエルバートの婚約者の座を手に入れたセラフィンはゆくゆくは王妃となり国を牛耳るつもりでいた。しかし伯爵令嬢・ブレアナ=シュレイムの登場により、事態は一変する。
アエルバートがブレアナを気に入ってしまい、それに焦ったセラフィンが二人の仲を妨害した。
そんな折、セラフィンは自分が転生者であることとここが乙女ゲーム『治癒能力者(ヒーラー)の選ぶ未来』の世界であることを思い出す。
自分の行く末が破滅であることに気付くもすで事態は動き出した後で、婚約破棄&処刑を言い渡される。
処刑時に逃げようとしたセラフィンは命は助かったものの毒に冒されてしまった。
そこに謎の美形男性が現れ、いきなり唇を奪われて……。