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元夫の苦難 12
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レオ様はよく俺の部屋に顔を出す。せっかくなので料理を教えてもらっている。王宮では問題児と言われているのが嘘のように聡明で知識豊富だ。わざと愚鈍を装っていることに気付いても余計なことは言わない。面倒な王族のことは関与したくない。
「レオ様、魔石に魔法を付与する方法わかりますか?」
「魔石に魔法陣を書いて、吸着させれば簡単だよ。」
「高い場所から飛び降りた時に風で包んで安全に着地させたいんですが」
「条件を指定してだと難易度が上がるな。俺は風の魔法は詳しくないからエイベルかレティシアに聞いた方がいいな。聞いてみるよ」
「ありがとうございます。レティシアは高い木から飛び降りるんです。ビアード公爵家の危機管理能力がおかしく」
「あの二人はズレてるよな。レティシアがズレ過ぎてて目立たないけど、エイベルも中々だ」
愉快に笑うレオ様を見てやはりビアード公爵家がおかしかった。後日レオ様が調べてくれた方法で魔石を作った。
魔石を作り、血を使って魔法陣を書き魔力を注ぎこんだ。二つほど作ると体から力が抜けた。魔力を使いすぎたのか・・。
後日後輩を呼び出して、木から落として実験するとうまく魔法が発動した。青い顔をした後輩に睨まれたが、危なければ助けるつもりはあったと宥めるとそういう問題ではないと言うので黙らせた。
***
生徒会役員は俺とレティシアのことをビアード以外は好意的に見てくれる。愉快に観察されてるけど協力してくれるなら構わない。レティシアとの見回りも譲ってくれる。
レティシアに魔石を渡すと驚いた顔で見られた。
「マール様、この純度すごいですわ。エイベルよりも綺麗な魔石です。お見事です。さすがマール公爵家で生粋の風使いの一族ですわ」
笑顔の称賛は嬉しかったけど、魔石を返そうとするので首を横に振る。
「魔法を付与した。高い場所から飛び降りると風に包まれる。レティシアのために作ったんだけどもらってくれないか?」
「はい?」
「効力を失ったら魔石は消えるから2つ渡すけど1つ消えたら教えて。また贈るよ」
「よろしいんでしょうか?」
遠慮する声に反して目が輝いている。
「俺には必要ないから」
「ありがとうございます。大切にします」
満面の笑顔で魔石を胸に抱く様子に顔が緩むのを隠すために手で口元を覆う。
贈り物を喜んで受け取ってもらえたのは初めてだった。本は強引に押し付けた自覚はあるから・・。生徒会室に戻り、ビアードに満面の笑みで話に行くレティシアと顔が緩んでいる俺に生温かい視線や憐れんだ視線を向けられたけど気にしない。
***
「マール、お前、なんて物を贈った!!」
教室に飛びこんで来たビアードの眉間に皺が寄っている。
「は?」
「あいつに風の魔石贈っただろう!?風に包まれるのが楽しくて遊び始めた。一番高い木の上から頭から落ちる姿に苦情がきた」
レティシアは何をやってるんだろうか・・。
「レティシアが高い場所から飛び降りるのをやめさせろよ。木の上だって危ない」
「死なない高さはわかってるからいいんだよ!!お前が玩具を与えなければ」
死なない高さ・・?いつも彼女の登っている木の高さは打ちどころが悪ければ確実に死ぬと思うけど。
「その感覚おかしいんだよ」
「は?それはお前だろうが!!真似する生徒が出たらどうするんだよ。レティシアにはお前の魔石を人に貸すことは禁止したが・・」
「は?」
「ちゃんと相手を見極めて贈れよ!!うちのバカの真似をして怪我人が出ればビアードの恥だ」
レティシアが飛び降りていることじゃなくて、周りが真似することが問題なのか・・・?
「確認だが、レティシアが飛び降りることはいいのか?」
「服装と下に人がいないか確認するように言い聞かせている」
迷いなく言われた言葉に頭を抱えたくなった。
駄目だ。危機感おかしい。
「怪我したらどうするんだよ」
「あいつが怪我なんてするわけないだろう。魔石を贈る相手だけ気をつけろよ。それだけだ」
不機嫌そうに立ち去っていくビアードを見送った。贈る相手ってどういう意味?その自信はなに?
戸惑う俺をサイラス達が笑っている。
「リオ、大事にしてもらえてよかったね」
「いや、ああ。でも贈った目的が違うんだけど」
「エイベルって子供の頃によくビアード公爵に風魔法で風使いの感覚を体に覚えさえるため飛ばされてたんだよ。それを見てレティシアも公爵にねだって風魔法で浮かしてもらって遊んでたんだ。木登りを覚えてからは飛び降りると魔法で騎士が受け止めてたし、安全な落ち方も教えられてたからさ・・。エイベルとレティシアはどっちが華麗に着地できるか競ってたし。懐かしいな」
「レティシア嬢も訓練場でしか落ちないからいざとなれば水魔法で防御するだろう。危険なら近くの生徒が助けるよ。治癒魔法使えるから怪我してもすぐ治すし」
駄目だ。笑っている二人を見てよくわかった。武門貴族は役に立たない。
レティシアと話すしかない。どっちも俺に心配しすぎと笑うけど、おかしいのはお前らだ。
レティシアが訓練に顔を出す日をサイラスに教えてもらい訓練場を訪ねた。
一番高い木に近づくと落下して風魔法に包まれているレティシアがいた。
「なにしてるの?」
「マール様、この魔石すばらしいですわ。落ちると風に包まれる感覚が楽しくて」
無邪気に笑みを浮かべて楽しそうにはしゃぐ姿は物凄く可愛い。
「少し飛ぶ?」
目が輝いた。俺に遠慮して悩んでいるレティシアを抱き上げて、風魔法で浮かぶと歓声があがった。俺の首に腕を回してニコニコしている。興奮して楽しそうにしている姿が可愛い。しばらく飛ぶと大事なことを思い出した。
「まだ長時間は難しいけど、少しなら俺が飛ばしてあげるから飛び降りるのやめない?」
笑うのをやめたレティシアがきょとんと俺を見ている。
「魔石が発動しなかったら危険だよ。」
「ご迷惑をかけるわけには」
レティシアが喜ぶならいくらでも安全な範囲で飛ぶんだけど。彼女は俺の好意は全く伝わってないんだよな・・。
「君を抱えて飛ぶのも訓練になるから。飛び降りる遊びはやめてほしい。木の上から飛び降りる姿が心配で魔石を渡したんだけど」
「心配性ですわね。あの高さで飛び降りても誰も心配しませんわ」
「俺はする」
レティシアが肩を震わせて笑い出した。可愛いけど、不安でたまならない。
「善処しますわ」
楽しそうに笑ったままだけど、彼女は嘘はつかないからこの危険な遊びはやめてもらえると信じるか。
「頼むよ。そろそろ降りようか」
空から降りると笑いがおさまったレティシアは俺の腕から降りて不思議そうな顔で見つめられた。
「訓練場にいるの珍しいですね」
「強くなりたくて」
様子を見にきたとは言えなかった。魔石を喜んでもらえてるのは嬉しいけど。
きょとんとして、やわらかく笑う顔に顔が緩みそうになる。
「お付き合いしましょうか?」
「いいのか?」
「お礼ですわ。私は魔法の訓練しかできませんが」
「助かるよ」
どんな理由でも一緒に過ごしてくれるのは嬉しい。それに強くなりたいのも本当だから。後をついて歩くと水場に移動した。
「私が水魔法で攻撃しますので、相殺させるか避けてください」
にっこり笑ったレティシアが俺に大きな水球をぶつけるので、風で相殺すると水球の数が増えた。魔法の発動が速く数が多いので個々では壊せない。小さい風の渦を四つ作って一気に水球を吸収して消した。気づくと水の針に囲まれたので自分自身を風の渦で囲んだ。拍手の音と共にレティシアの魔法が消えていたので、風の渦を消した。
「さすがマール様。初めてでこんなに短時間で攻略されたのは初めてですわ」
「君の魔法の発動の速さに驚いたよ。ビアードもやるのか?」
「時々。風読みの訓練に」
風を読んで魔法や攻撃を読む技は高度だ。俺はまだうまくできない。
「そうか。ありがとう。また付き合ってよ」
「エイベル達と訓練されたほうがいいと思います。私では相手になりません。」
「レティシア、そろそろ戻れ」
「わかりました。先に帰ります。私はこれで失礼します」
「送る」
「お気持ちだけで。エイベル達はまだ訓練するのでよければ混ざってください。有意義な時間になりますわ」
礼をして立ち去っていくレティシアを見送った。まだ時間はあるので、サイラスを探しにいくか。できればビアードの力を借りずに強くなりたい。
まだまだビアード公爵に勝てるまでは遠い。でもビアード公爵令嬢の隣に立ちたいなら力が必要だ。
「レオ様、魔石に魔法を付与する方法わかりますか?」
「魔石に魔法陣を書いて、吸着させれば簡単だよ。」
「高い場所から飛び降りた時に風で包んで安全に着地させたいんですが」
「条件を指定してだと難易度が上がるな。俺は風の魔法は詳しくないからエイベルかレティシアに聞いた方がいいな。聞いてみるよ」
「ありがとうございます。レティシアは高い木から飛び降りるんです。ビアード公爵家の危機管理能力がおかしく」
「あの二人はズレてるよな。レティシアがズレ過ぎてて目立たないけど、エイベルも中々だ」
愉快に笑うレオ様を見てやはりビアード公爵家がおかしかった。後日レオ様が調べてくれた方法で魔石を作った。
魔石を作り、血を使って魔法陣を書き魔力を注ぎこんだ。二つほど作ると体から力が抜けた。魔力を使いすぎたのか・・。
後日後輩を呼び出して、木から落として実験するとうまく魔法が発動した。青い顔をした後輩に睨まれたが、危なければ助けるつもりはあったと宥めるとそういう問題ではないと言うので黙らせた。
***
生徒会役員は俺とレティシアのことをビアード以外は好意的に見てくれる。愉快に観察されてるけど協力してくれるなら構わない。レティシアとの見回りも譲ってくれる。
レティシアに魔石を渡すと驚いた顔で見られた。
「マール様、この純度すごいですわ。エイベルよりも綺麗な魔石です。お見事です。さすがマール公爵家で生粋の風使いの一族ですわ」
笑顔の称賛は嬉しかったけど、魔石を返そうとするので首を横に振る。
「魔法を付与した。高い場所から飛び降りると風に包まれる。レティシアのために作ったんだけどもらってくれないか?」
「はい?」
「効力を失ったら魔石は消えるから2つ渡すけど1つ消えたら教えて。また贈るよ」
「よろしいんでしょうか?」
遠慮する声に反して目が輝いている。
「俺には必要ないから」
「ありがとうございます。大切にします」
満面の笑顔で魔石を胸に抱く様子に顔が緩むのを隠すために手で口元を覆う。
贈り物を喜んで受け取ってもらえたのは初めてだった。本は強引に押し付けた自覚はあるから・・。生徒会室に戻り、ビアードに満面の笑みで話に行くレティシアと顔が緩んでいる俺に生温かい視線や憐れんだ視線を向けられたけど気にしない。
***
「マール、お前、なんて物を贈った!!」
教室に飛びこんで来たビアードの眉間に皺が寄っている。
「は?」
「あいつに風の魔石贈っただろう!?風に包まれるのが楽しくて遊び始めた。一番高い木の上から頭から落ちる姿に苦情がきた」
レティシアは何をやってるんだろうか・・。
「レティシアが高い場所から飛び降りるのをやめさせろよ。木の上だって危ない」
「死なない高さはわかってるからいいんだよ!!お前が玩具を与えなければ」
死なない高さ・・?いつも彼女の登っている木の高さは打ちどころが悪ければ確実に死ぬと思うけど。
「その感覚おかしいんだよ」
「は?それはお前だろうが!!真似する生徒が出たらどうするんだよ。レティシアにはお前の魔石を人に貸すことは禁止したが・・」
「は?」
「ちゃんと相手を見極めて贈れよ!!うちのバカの真似をして怪我人が出ればビアードの恥だ」
レティシアが飛び降りていることじゃなくて、周りが真似することが問題なのか・・・?
「確認だが、レティシアが飛び降りることはいいのか?」
「服装と下に人がいないか確認するように言い聞かせている」
迷いなく言われた言葉に頭を抱えたくなった。
駄目だ。危機感おかしい。
「怪我したらどうするんだよ」
「あいつが怪我なんてするわけないだろう。魔石を贈る相手だけ気をつけろよ。それだけだ」
不機嫌そうに立ち去っていくビアードを見送った。贈る相手ってどういう意味?その自信はなに?
戸惑う俺をサイラス達が笑っている。
「リオ、大事にしてもらえてよかったね」
「いや、ああ。でも贈った目的が違うんだけど」
「エイベルって子供の頃によくビアード公爵に風魔法で風使いの感覚を体に覚えさえるため飛ばされてたんだよ。それを見てレティシアも公爵にねだって風魔法で浮かしてもらって遊んでたんだ。木登りを覚えてからは飛び降りると魔法で騎士が受け止めてたし、安全な落ち方も教えられてたからさ・・。エイベルとレティシアはどっちが華麗に着地できるか競ってたし。懐かしいな」
「レティシア嬢も訓練場でしか落ちないからいざとなれば水魔法で防御するだろう。危険なら近くの生徒が助けるよ。治癒魔法使えるから怪我してもすぐ治すし」
駄目だ。笑っている二人を見てよくわかった。武門貴族は役に立たない。
レティシアと話すしかない。どっちも俺に心配しすぎと笑うけど、おかしいのはお前らだ。
レティシアが訓練に顔を出す日をサイラスに教えてもらい訓練場を訪ねた。
一番高い木に近づくと落下して風魔法に包まれているレティシアがいた。
「なにしてるの?」
「マール様、この魔石すばらしいですわ。落ちると風に包まれる感覚が楽しくて」
無邪気に笑みを浮かべて楽しそうにはしゃぐ姿は物凄く可愛い。
「少し飛ぶ?」
目が輝いた。俺に遠慮して悩んでいるレティシアを抱き上げて、風魔法で浮かぶと歓声があがった。俺の首に腕を回してニコニコしている。興奮して楽しそうにしている姿が可愛い。しばらく飛ぶと大事なことを思い出した。
「まだ長時間は難しいけど、少しなら俺が飛ばしてあげるから飛び降りるのやめない?」
笑うのをやめたレティシアがきょとんと俺を見ている。
「魔石が発動しなかったら危険だよ。」
「ご迷惑をかけるわけには」
レティシアが喜ぶならいくらでも安全な範囲で飛ぶんだけど。彼女は俺の好意は全く伝わってないんだよな・・。
「君を抱えて飛ぶのも訓練になるから。飛び降りる遊びはやめてほしい。木の上から飛び降りる姿が心配で魔石を渡したんだけど」
「心配性ですわね。あの高さで飛び降りても誰も心配しませんわ」
「俺はする」
レティシアが肩を震わせて笑い出した。可愛いけど、不安でたまならない。
「善処しますわ」
楽しそうに笑ったままだけど、彼女は嘘はつかないからこの危険な遊びはやめてもらえると信じるか。
「頼むよ。そろそろ降りようか」
空から降りると笑いがおさまったレティシアは俺の腕から降りて不思議そうな顔で見つめられた。
「訓練場にいるの珍しいですね」
「強くなりたくて」
様子を見にきたとは言えなかった。魔石を喜んでもらえてるのは嬉しいけど。
きょとんとして、やわらかく笑う顔に顔が緩みそうになる。
「お付き合いしましょうか?」
「いいのか?」
「お礼ですわ。私は魔法の訓練しかできませんが」
「助かるよ」
どんな理由でも一緒に過ごしてくれるのは嬉しい。それに強くなりたいのも本当だから。後をついて歩くと水場に移動した。
「私が水魔法で攻撃しますので、相殺させるか避けてください」
にっこり笑ったレティシアが俺に大きな水球をぶつけるので、風で相殺すると水球の数が増えた。魔法の発動が速く数が多いので個々では壊せない。小さい風の渦を四つ作って一気に水球を吸収して消した。気づくと水の針に囲まれたので自分自身を風の渦で囲んだ。拍手の音と共にレティシアの魔法が消えていたので、風の渦を消した。
「さすがマール様。初めてでこんなに短時間で攻略されたのは初めてですわ」
「君の魔法の発動の速さに驚いたよ。ビアードもやるのか?」
「時々。風読みの訓練に」
風を読んで魔法や攻撃を読む技は高度だ。俺はまだうまくできない。
「そうか。ありがとう。また付き合ってよ」
「エイベル達と訓練されたほうがいいと思います。私では相手になりません。」
「レティシア、そろそろ戻れ」
「わかりました。先に帰ります。私はこれで失礼します」
「送る」
「お気持ちだけで。エイベル達はまだ訓練するのでよければ混ざってください。有意義な時間になりますわ」
礼をして立ち去っていくレティシアを見送った。まだ時間はあるので、サイラスを探しにいくか。できればビアードの力を借りずに強くなりたい。
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