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兄の苦労日記 26
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月に3回ルーン公爵邸に妹と一緒に通っていたが妹の希望でロキも同行させることになった。ルーン公爵家は客人をあまり招かない。宰相一族は情報漏えいを恐れて信頼した者しか招かないらしい。ルーン公爵家主催の夜会は本邸ではなく別邸を使う。うちの使用人や護衛騎士も外で待機させている。まさか本邸にロキの同行許可が出るとは思わなかった。妹はエドワード様に警戒されていると言っているがルーン公爵家に治癒魔法の魔道具を借りたり、本邸にロキの同行が許されたり、結構気に入られてるんじゃないか?俺達が訓練をしている間は妹とロキはエドワード様とお茶をするらしい。妹はロキに初めての友達ができるかもしれないと興奮していた。学園に入学するまで友達が二人しかいなかった妹にロキも勧められたくないだろうに。
ルーン公爵夫人は強い。風を纏い、姿が見えない。マールと二人で挑んでも気づいたら気絶させられている。どの一撃で気絶したかわからない。映像に残す技術があるなら検討したい。寮に帰るとストームに手合わせの様子を教えてもらい、記録におこしている。ルーン公爵夫人との手合わせはストームの力は借りない。ストームの力を借りるのは非常時と妹との手合わせの時だけにしている。ストームには強くなるために力は借りる。ストームの力を借り過ぎると、他の騎士に示しがつかない。それに俺自身も成長できないから。妹は俺の考えを聞いて真面目ですねと苦笑していた。妹はディーネの力を自分の魔法のように上手く使うか全く気取らせずに使うかの両極端だがためらいなく使っている。
口の中に猛烈な苦みを感じて目を開けるとロキがいた。
「エイベル様、これを全部飲んでください。お嬢様が散歩に行って帰ってきません」
起き上がって差し出される瓶の中身を飲み干すと体に力が戻り猛烈に苦いが回復薬みたいだ。
隣でマールがむせている。
「リオ、情けない」
「毒じゃないだろうな」
「母上のおすすめですよ。これを飲めば眠気から覚め、体も回復。何度倒れても起き上がれる訓練に最適です」
この殺人的な苦さなら一気に目が覚めるだろう。うちにも欲しい。
「エドワード様、これは幾らでおろしてくださいますか?」
「取引はできません。レティシアのお兄様の頼みなら何本か譲りますよ」
「ありがとうございます」
うちで研究して調合してみるか。妹は薬の分析も得意だし、なんとかなるだろう。
「ビアード、本気か!?」
呆れた視線を向けられるが、騎士でないマールにはわからないだろう。どんなに役に立つものか。
「ああ。この効果はすごい。是非うちも欲しい」
「エイベル様、その話は後です。お嬢様を」
ロキに心配そうな顔で見られストームに念じてレティシアを探させた。
「主、レティ、厨房で寝てるよ」
帰ってきたストームの言葉に頭を抱えたくなった。人の屋敷で何をやってるんだ。
「エイベル様、庭園にはいませんでした。きっと散歩の最中に雨に濡れたので乾くまで待ってるんだと思います。お嬢様は濡れた姿でルーン公爵邸には入ってきませんよ」
妹は体を乾かす魔法は使えない。何度も練習しても使えずしばらくして諦めていた。魔法にも相性があるので諦めが肝心ですねと苦笑していた。確かに礼儀に厳しい妹なら考えそうだが・・。
「ロキ、たぶん厨房にいると思う」
「エドワード様、厨房に行きたいんですが僕が行ってもいいですか?」
「厨房?」
「エイベル様はお嬢様の居場所を見つけるのが得意なんです」
「兄妹は不思議だな」
妹の念願通りロキ達は友人になったんだろうか。打ち解けている。
「レティシアは?」
「リオ、空気を読んでください。散歩に行って帰ってこないんですよ」
「は?」
「ルーン公爵邸は防御魔法がかかっているので安全です。レティシアを厨房に迎えに行ってください。僕が動くよりも目立たないでしょう。事を荒立てたくない」
マールがため息をついて出て行った。
「妹がすまない」
「水の魔導士なら仕方ありません。ルーンの結界の所為で雨の気配も読めませんし水に惹かれる気持ちはわかります」
妹は全然話してくれないと言っていたがそんなことはないようだ。彼も水の魔導士だから妹とは同族か。妹のように雨に気持ちよさそうにうたれているのだろうか。
「弱った時に水に近づいてはいけませんよ。どうしても水の中に入りたいときは必ず付き添いを」
「え?」
「水の中だと感覚が鈍るのか上がってこないんです。レティシアは泉や池に放っておくと一日沈んでますよ」
ドアが開いて気まずい顔をしている妹がマールに手を引かれて入ってきた。
「もしかして大騒ぎですか・・?」
「いや、エドワードが動いたから知ってるのは執事長と一部の侍女だけ。叔母上達はご存知ない。エドワードとロキに回復薬飲まされて、起きたらレティシアが散歩から帰ってこないって」
妹が百面相している。寝起きだから淑女の仮面が取れている妹を睨みつけると察したのか申しわけない顔を作って頭をさげた。
「ご心配おかけして申し訳ありません。」
エドワード様が妹の顔を覗くと顔を上げた。
「ありがとうございます。エディのおかげで助かりましたわ。使用人の皆様の好意で濡れた体が温まるまで休ませていただきました。ルーン公爵家の使用人の皆様のお心遣いに感謝申し上げます」
使用人に保護されたのか。
「ビアード様、謝罪するのは私達です」
「執事長、私は満足するおもてなしを受けました。ダンや料理人の皆様には後日お礼を用意させてくださいませ。使用人の質の高さを見習わないといけません」
妹よ、間違っても他家の執事を脅すなよ。笑顔でお礼を言っているけど罰したら許さないって言うなよ。
「レティシア、本当?」
エドワード様も戸惑っている。濡れた客人の公爵令嬢を厨房に連れて行くのはまずいよな。
「はい。立派な使用人をお持ちですわ。こんなに暖かいおもてなしができる家は早々ありません。また機会があればお邪魔したいですわ」
「ビアード様、ご勘弁を」
いつも穏やかな顔をしている執事長が困惑した顔をしている。
「失礼しました。もし咎を受けるのでしたら私も一緒にお願いします。ルーン公爵夫妻にも謝罪致します」
妹が脅しているが今は頭を叩けない。俺が睨んでいるのは気付かないフリをしている。
「いらない。母上達に知らせない。執事長、彼らにはよくやったと。肉と酒を振舞って」
「かしこまりました」
エドワード様を感心した顔で見ているうちの妹よりも、しっかりしているようだ。
「エドワード様、ありがとうございます。ロキとはお話できましたか?」
「うん。また話したい」
「お気に召したなら良かったですわ。また連れてきますわ」
「今度はレティシアも一緒」
「はい。次回は同席させていただきます」
無表情のエドワード様と妹が笑顔で次回の約束をしている。マールが複雑な顔で見ている。
時間も遅いので挨拶をして馬車に乗り込み、ぼんやりとしている妹の隣に座る。馬車が動くとすぐに眠気に負けた妹にじっと見られたので抱き寄せ背中を軽く叩くと寝息が聞こえる。
「お前ら近すぎないか」
マールに不満そうな顔で見られている。関係ないし妹の同意なく手を出す男には言われたくない。
「馬車だと揺れて眠りにくいんだと。こいつは厨房で何してた?」
「魔法で服を乾かしてもらい暖かい飲物とお菓子を食べ眠ったらしい。服も汚れていたから誰も客人とは気づかなかったらしい」
なんで厨房でお茶をしているんだよ。
人様の屋敷で居眠りか・・。
「迷惑をかけたな」
「レティシアのことなら大歓迎だよ」
「お前はうちの妹に迷惑ばかりかけるよな」
「責任とって一生大事にするよ」
マールの相手をするのは時間の無駄だからやめた。
「やらない。ロキ、大丈夫だったか?」
「はい。エドワード様はすばらしい方でした」
「は?」
マールが目を見張って間抜けな声を出した。
「お嬢様のすばらしさをわかってくださる方でした」
「同行は義務じゃない。嫌なら言えよ。お前なら大丈夫だろうけど、礼儀だけは気をつけろ」
「是非また同行させてください。非常に勉強になります」
どんな話をしてるんだよ。楽しそうならいいか。
眠っている妹を抱き上げて寮まで送ってマナに任せた。最近は忙しそうだったから疲れてたんだろう。マールのファンに追いかけまわされてたもんな。
***
「エイベル、返礼に蜂蜜菓子をいただきました。お返しどうしましょう」
妹はルーン公爵家に贈り物をしていた。使用人達へのお礼のために下賜される量の肉と酒と菓子を。贈った肉は妹が狩ったものを調理したとはルーン公爵家も思わないだろう。
上機嫌で蜂蜜菓子をロキと一緒に食べている妹を見ると贈り合いになりそうだ。
「エドワード様に礼状と菓子でいいんじゃないか?」
「エディの好きなお菓子がわかりません。ロキ、何か知ってる?」
「お嬢様の手作りのお菓子の話を興味深そうに聞いてましたよ」
「せっかくだから一緒に作りましょう。高価な蜂蜜に見合うかわかりませんが」
「お嬢様のお菓子は特別なので蜂蜜にも負けません」
じゃれ合っている二人を見ると平穏だよな。ロキも妹の前だと子供らしくなるからエドワード様も同じかもしれない。落ち着いたらエドワード様に分けてもらった薬の研究をするか。
ルーン公爵夫人は強い。風を纏い、姿が見えない。マールと二人で挑んでも気づいたら気絶させられている。どの一撃で気絶したかわからない。映像に残す技術があるなら検討したい。寮に帰るとストームに手合わせの様子を教えてもらい、記録におこしている。ルーン公爵夫人との手合わせはストームの力は借りない。ストームの力を借りるのは非常時と妹との手合わせの時だけにしている。ストームには強くなるために力は借りる。ストームの力を借り過ぎると、他の騎士に示しがつかない。それに俺自身も成長できないから。妹は俺の考えを聞いて真面目ですねと苦笑していた。妹はディーネの力を自分の魔法のように上手く使うか全く気取らせずに使うかの両極端だがためらいなく使っている。
口の中に猛烈な苦みを感じて目を開けるとロキがいた。
「エイベル様、これを全部飲んでください。お嬢様が散歩に行って帰ってきません」
起き上がって差し出される瓶の中身を飲み干すと体に力が戻り猛烈に苦いが回復薬みたいだ。
隣でマールがむせている。
「リオ、情けない」
「毒じゃないだろうな」
「母上のおすすめですよ。これを飲めば眠気から覚め、体も回復。何度倒れても起き上がれる訓練に最適です」
この殺人的な苦さなら一気に目が覚めるだろう。うちにも欲しい。
「エドワード様、これは幾らでおろしてくださいますか?」
「取引はできません。レティシアのお兄様の頼みなら何本か譲りますよ」
「ありがとうございます」
うちで研究して調合してみるか。妹は薬の分析も得意だし、なんとかなるだろう。
「ビアード、本気か!?」
呆れた視線を向けられるが、騎士でないマールにはわからないだろう。どんなに役に立つものか。
「ああ。この効果はすごい。是非うちも欲しい」
「エイベル様、その話は後です。お嬢様を」
ロキに心配そうな顔で見られストームに念じてレティシアを探させた。
「主、レティ、厨房で寝てるよ」
帰ってきたストームの言葉に頭を抱えたくなった。人の屋敷で何をやってるんだ。
「エイベル様、庭園にはいませんでした。きっと散歩の最中に雨に濡れたので乾くまで待ってるんだと思います。お嬢様は濡れた姿でルーン公爵邸には入ってきませんよ」
妹は体を乾かす魔法は使えない。何度も練習しても使えずしばらくして諦めていた。魔法にも相性があるので諦めが肝心ですねと苦笑していた。確かに礼儀に厳しい妹なら考えそうだが・・。
「ロキ、たぶん厨房にいると思う」
「エドワード様、厨房に行きたいんですが僕が行ってもいいですか?」
「厨房?」
「エイベル様はお嬢様の居場所を見つけるのが得意なんです」
「兄妹は不思議だな」
妹の念願通りロキ達は友人になったんだろうか。打ち解けている。
「レティシアは?」
「リオ、空気を読んでください。散歩に行って帰ってこないんですよ」
「は?」
「ルーン公爵邸は防御魔法がかかっているので安全です。レティシアを厨房に迎えに行ってください。僕が動くよりも目立たないでしょう。事を荒立てたくない」
マールがため息をついて出て行った。
「妹がすまない」
「水の魔導士なら仕方ありません。ルーンの結界の所為で雨の気配も読めませんし水に惹かれる気持ちはわかります」
妹は全然話してくれないと言っていたがそんなことはないようだ。彼も水の魔導士だから妹とは同族か。妹のように雨に気持ちよさそうにうたれているのだろうか。
「弱った時に水に近づいてはいけませんよ。どうしても水の中に入りたいときは必ず付き添いを」
「え?」
「水の中だと感覚が鈍るのか上がってこないんです。レティシアは泉や池に放っておくと一日沈んでますよ」
ドアが開いて気まずい顔をしている妹がマールに手を引かれて入ってきた。
「もしかして大騒ぎですか・・?」
「いや、エドワードが動いたから知ってるのは執事長と一部の侍女だけ。叔母上達はご存知ない。エドワードとロキに回復薬飲まされて、起きたらレティシアが散歩から帰ってこないって」
妹が百面相している。寝起きだから淑女の仮面が取れている妹を睨みつけると察したのか申しわけない顔を作って頭をさげた。
「ご心配おかけして申し訳ありません。」
エドワード様が妹の顔を覗くと顔を上げた。
「ありがとうございます。エディのおかげで助かりましたわ。使用人の皆様の好意で濡れた体が温まるまで休ませていただきました。ルーン公爵家の使用人の皆様のお心遣いに感謝申し上げます」
使用人に保護されたのか。
「ビアード様、謝罪するのは私達です」
「執事長、私は満足するおもてなしを受けました。ダンや料理人の皆様には後日お礼を用意させてくださいませ。使用人の質の高さを見習わないといけません」
妹よ、間違っても他家の執事を脅すなよ。笑顔でお礼を言っているけど罰したら許さないって言うなよ。
「レティシア、本当?」
エドワード様も戸惑っている。濡れた客人の公爵令嬢を厨房に連れて行くのはまずいよな。
「はい。立派な使用人をお持ちですわ。こんなに暖かいおもてなしができる家は早々ありません。また機会があればお邪魔したいですわ」
「ビアード様、ご勘弁を」
いつも穏やかな顔をしている執事長が困惑した顔をしている。
「失礼しました。もし咎を受けるのでしたら私も一緒にお願いします。ルーン公爵夫妻にも謝罪致します」
妹が脅しているが今は頭を叩けない。俺が睨んでいるのは気付かないフリをしている。
「いらない。母上達に知らせない。執事長、彼らにはよくやったと。肉と酒を振舞って」
「かしこまりました」
エドワード様を感心した顔で見ているうちの妹よりも、しっかりしているようだ。
「エドワード様、ありがとうございます。ロキとはお話できましたか?」
「うん。また話したい」
「お気に召したなら良かったですわ。また連れてきますわ」
「今度はレティシアも一緒」
「はい。次回は同席させていただきます」
無表情のエドワード様と妹が笑顔で次回の約束をしている。マールが複雑な顔で見ている。
時間も遅いので挨拶をして馬車に乗り込み、ぼんやりとしている妹の隣に座る。馬車が動くとすぐに眠気に負けた妹にじっと見られたので抱き寄せ背中を軽く叩くと寝息が聞こえる。
「お前ら近すぎないか」
マールに不満そうな顔で見られている。関係ないし妹の同意なく手を出す男には言われたくない。
「馬車だと揺れて眠りにくいんだと。こいつは厨房で何してた?」
「魔法で服を乾かしてもらい暖かい飲物とお菓子を食べ眠ったらしい。服も汚れていたから誰も客人とは気づかなかったらしい」
なんで厨房でお茶をしているんだよ。
人様の屋敷で居眠りか・・。
「迷惑をかけたな」
「レティシアのことなら大歓迎だよ」
「お前はうちの妹に迷惑ばかりかけるよな」
「責任とって一生大事にするよ」
マールの相手をするのは時間の無駄だからやめた。
「やらない。ロキ、大丈夫だったか?」
「はい。エドワード様はすばらしい方でした」
「は?」
マールが目を見張って間抜けな声を出した。
「お嬢様のすばらしさをわかってくださる方でした」
「同行は義務じゃない。嫌なら言えよ。お前なら大丈夫だろうけど、礼儀だけは気をつけろ」
「是非また同行させてください。非常に勉強になります」
どんな話をしてるんだよ。楽しそうならいいか。
眠っている妹を抱き上げて寮まで送ってマナに任せた。最近は忙しそうだったから疲れてたんだろう。マールのファンに追いかけまわされてたもんな。
***
「エイベル、返礼に蜂蜜菓子をいただきました。お返しどうしましょう」
妹はルーン公爵家に贈り物をしていた。使用人達へのお礼のために下賜される量の肉と酒と菓子を。贈った肉は妹が狩ったものを調理したとはルーン公爵家も思わないだろう。
上機嫌で蜂蜜菓子をロキと一緒に食べている妹を見ると贈り合いになりそうだ。
「エドワード様に礼状と菓子でいいんじゃないか?」
「エディの好きなお菓子がわかりません。ロキ、何か知ってる?」
「お嬢様の手作りのお菓子の話を興味深そうに聞いてましたよ」
「せっかくだから一緒に作りましょう。高価な蜂蜜に見合うかわかりませんが」
「お嬢様のお菓子は特別なので蜂蜜にも負けません」
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