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兄の苦労日記 27
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授業中にディーネが俺の前に現れた。
「レティから伝言。ロキの魔道具を外させないことと当分屋敷に連れて帰ってこないように伝えてくれる?詳細はあとで連絡するから………」
妹の伝言は全く意味がわからない。
授業が終わって妹の教室を訪ねるといない。
「フィル、レティシアは?」
「今日は登校してませんよ」
状況がわからず、侍従にマナを探させる。
ストームを呼び出すと、肩に止まった。
「ストーム、レティシアの居場所と何をしてるか調べてきてくれるか?」
「行ってくる」
ストームが姿を消してしばらくすると侍従が手紙を持ち戻ってきた。
「お嬢様はビアード公爵邸にいらっしゃいます。騎士から手紙を預かりましたが、面会されますか?」
「ああ」
ビアードの風使いの騎士は空を飛ぶ。緊急時は風使いに伝令を預けるが訓練以外で使ったのを見たことがない。
面会室に行くと顔馴染みの風使いの騎士がいた。
「坊ちゃん、結界を」
学園でうちの騎士が魔法を使うのはまずいので防音の結界で覆う。
「状況がわからない。説明しろ」
「今朝お嬢様に面会希望の若者が訪ねてきました。名も事情も明かせない。ただ身なりが綺麗なので見張りをつけて部屋に案内しました。学園に使者を送る準備をしているとお嬢様が帰宅され面会されました。風使いの伝令にマール公爵と旦那様に直接渡し、他人には絶対見せるなと命令され、私は旦那様の下に向かった後にここに来ました」
手紙は暗号だったので黙読すると、
保護した侍女の長男が訪問。領民希望、と書いてある。
「こちらが旦那様からお二人への手紙です」
マール公爵、相談、対処。と暗号で書いてある。
父上達は国王陛下の視察に同行して当分は帰宅できない。
ロキを帰すなと言ったのはこのためか…。
妹は海の皇族にはロキのことは隠したいと言っていた。
妹はローナの息子の海の皇国の皇子の件が片付くまではビアード公爵邸にいるつもりだろう。
妹にしては慎重に動きすぎていて嫌な予感がした。
休養日に様子を見に帰るか。
俺への事情説明は事後にする気だったのか、忘れているのか帰ったら説教しないか。
まずはロキのことだよな。
「ロキ、当分ビアード公爵邸に帰らないでほしい」
ロキを呼び出し、俺の言葉を聞いて珍しく目を見張っている。
妹から休養日はローナ達と過ごすように命が出ていたから、相反する命令に戸惑っているのか。
「いつかは話す。今はまだ事情は話せない。レティシアがロキのことを考えて決めた。文通は止めない。身に付けている魔導具も絶対にはずさないと約束してほしい」
ロキの容姿はフラン王国民にない色なので目立たないように魔道具で瞳と髪の色を変えている。
「お嬢様の命令ですか?」
「ああ。できるだけ侍従の傍を離れず、一人にならないでほしい。俺は休養日に一度帰るからその間はステラと過ごしてほしい」
「僕は必要ですか?」
不安そうな顔をするロキの頭を撫でる。
大人びていてしっかりしているが、時々年相応の顔をする。
「俺達にはロキが必要だ。不安だろうが信じて待っててほしい」
ロキがしばらく考えて頷いた。
「わかりました。僕はエイベル様達を信じます。」
ステラにロキを預かって欲しいと頼むと何も聞かずに快く了承してくれた。
ステラには腕利きの侍女が付いているし、当人も機転がきくから任せて大丈夫だろう。
手配を終えるとストームが肩に帰ってきた。
「主、レティは皇子とマール公爵と話してた。旅の支度もしてたよ」
「どんな話しはわかるか?」
「うん。あのね、……」
ストームから妹達の面談の話を聞いて不思議だった。
皇女が国に害を成すことを警戒している。
どこかで情報を掴んだんだろうか。
うちの妹は危機感が欠落しているかららしくない。皇子の亡命希望もあっさり受け入れそうなのに、しぶる理由が妹らしくない。
旅支度って、嫌な予感しかしない。
放課後に生徒会室に向かっているとマールに肩を掴まれた。
「ビアード、レティシアは?」
学年も違うから帰省初日で聞かれるとは思わなかった。やはり付き纏われているようだ。
「ビアードに帰省している」
「体調か?」
「本人は元気だ。私用だから見舞いもいらない」
「そんなに警戒するなよ。殿下もレティシアもいないと仕事が溜まるな」
苦笑して去って行くマールが妹の仕事を引き受けるだろう。
妹を役員にする時の約束通りマールは妹が不在の時の仕事を引き受けている。
妹には話していない。申し訳ないとマールに気を揉むのが目に見えているし、嫌がる妹を生徒会に引きずり込んだマールが悪いから感謝もしない。
***
休養日にビアード公爵邸に帰ると妹は執務をしていた。俺の顔を見ると苦笑した。
説教するか事情を聞くか考えているとお茶に誘われ頷くと、執事が入室してきた。
「坊ちゃん、お嬢様、マール様が面会希望されてますがどうされますか?」
先触れなく訪問するなよ。
妹にどうするか視線で問われたので好きにしろと頷くと面会を受け入れるらしい。
さすがに訪問されたら断れないか。
「レティシア、何をしようとしてる?」
入室してきたマールは妹の挨拶を無視して、真顔で詰め寄っていた。
首を傾げた妹が結界で部屋を覆った。
マールの無礼より、妹がとぼける気なのがわかったので、強く睨む。
「何が言いたいかわからないんですが」
「父上から話は聞いた。留守にするから力になってやれって」
不思議そうな顔をしているけど結界を使った時点で無駄だ。
防音の結界にも種類がある。
防音と目くらましの結界を使うのは、妹が絶対に聞かれたくない話をするときだけだ。いつもは簡易の防音結界を使う。
「レティシア、何を企んでる。旅の支度を整えてたって聞いたけど」
視線を泳がせ、ため息をこぼした妹はごまかすときの社交用の笑みを浮かべた。
「皇子様が信用できるか迷っているだけです」
睨みつけしばらくすると諦めた顔をしてようやく口を開いた。
皇子にロキ達のことを話そうか迷っているのか。皇族のことを調べに海の皇国に行きたかったって、お前が行くなよ。
だから帰宅した時にナギが出てこなかったのか。ただ皇子の亡命よりもロキ達に意識が向いている。あんなに皇女に襲われることを警戒してたのはもういいんだろうか…。
まず皇子をうちで保護してロキ達の存在を隠し通すのは難しいだろう。
マールが皇子を引き取ってもいいと言い出した。マールに厄介事を押し付けられないと妹が迷っている。マールは時々様子を見にきてくれればいいって、やはり皇子を引き取るのは妹のためか。下心はともかくうちとしてはありがたい提案だ。結局決めるのは父上達だが。
顔に疲労の色が濃い妹を見て説教はやめた。
海の皇国に行きたいという妹は言い聞かせたから勝手なことはしないだろう。
執事長に妹達の様子を報告するように命じて学園に帰ることにした。
***
翌週にロキを帰省させろと知らせが届いた。
執事長からの報告で、すでにナギが皇子と会っていたと書いてある。
レティシアの命でナギと皇子の接触は禁じていたはずなのに、ナギが部屋を抜け出していたとは。
子供に出し抜かれたか…。部屋につけた護衛達も含めて後で話さないとか…。
ロキを連れて帰ると、皇子がビアードの騎士の制服を着ていた。
「レティシア、説明しろ」
「事情を話しました。私はビアードの領民として保護しようと思います。ロキ、しばらくうちでお世話をします。ナギと一緒に遊んでもらってください。不自由な思いをさせてごめんなさい」
「お嬢様のためなら構いません。今日は一緒にいてもいいですか?」
「ええ。孤児院に遊びに行きましょう。エイベル、あとは私に任せてください。帰りは学園まで送らせます」
あんなに警戒していたのに、碌な相談も説明もせずに勝手に動いた妹の頭を叩いた。
不満そうに見られているが当然だ。
「相談してから動けと言ってるだろうが」
「説明したほうがいい雰囲気でしたの。それに私が誤解していました。話せないことはありますが」
妹は皇子が実兄とはまだ伝える気はないんだろう。
「そろそろ学園に戻るか?」
「いえ、お父様達が帰るまでは。課題があれば送ってください」
「報告は定期的に入れろよ」
俺はロキ達は妹に任せて訓練場に向かうことにした。
なぜかマールも一緒に訓練していたが気にしないことにした。
ナギの監視を疎かにした者や皇子の部屋に侵入を許した騎士にはすでに執事長が手を回し罰していた。
出し抜かれた理由はナギがお転婆とは気づかなかったかららしい。今まではロキとローナがしっかりナギの面倒を見ていたからか。ローナが皇子に取られ、ロキも帰らず、レティシアも忙しかったから寂しかったんだろう。
ナギには俺からは言わなくていいか。
たぶん妹から言われているだろう。
妹の顔色も良さそうなので大丈夫そうだ。
父上が帰ってくるまでに俺はできることをやるか。
「レティから伝言。ロキの魔道具を外させないことと当分屋敷に連れて帰ってこないように伝えてくれる?詳細はあとで連絡するから………」
妹の伝言は全く意味がわからない。
授業が終わって妹の教室を訪ねるといない。
「フィル、レティシアは?」
「今日は登校してませんよ」
状況がわからず、侍従にマナを探させる。
ストームを呼び出すと、肩に止まった。
「ストーム、レティシアの居場所と何をしてるか調べてきてくれるか?」
「行ってくる」
ストームが姿を消してしばらくすると侍従が手紙を持ち戻ってきた。
「お嬢様はビアード公爵邸にいらっしゃいます。騎士から手紙を預かりましたが、面会されますか?」
「ああ」
ビアードの風使いの騎士は空を飛ぶ。緊急時は風使いに伝令を預けるが訓練以外で使ったのを見たことがない。
面会室に行くと顔馴染みの風使いの騎士がいた。
「坊ちゃん、結界を」
学園でうちの騎士が魔法を使うのはまずいので防音の結界で覆う。
「状況がわからない。説明しろ」
「今朝お嬢様に面会希望の若者が訪ねてきました。名も事情も明かせない。ただ身なりが綺麗なので見張りをつけて部屋に案内しました。学園に使者を送る準備をしているとお嬢様が帰宅され面会されました。風使いの伝令にマール公爵と旦那様に直接渡し、他人には絶対見せるなと命令され、私は旦那様の下に向かった後にここに来ました」
手紙は暗号だったので黙読すると、
保護した侍女の長男が訪問。領民希望、と書いてある。
「こちらが旦那様からお二人への手紙です」
マール公爵、相談、対処。と暗号で書いてある。
父上達は国王陛下の視察に同行して当分は帰宅できない。
ロキを帰すなと言ったのはこのためか…。
妹は海の皇族にはロキのことは隠したいと言っていた。
妹はローナの息子の海の皇国の皇子の件が片付くまではビアード公爵邸にいるつもりだろう。
妹にしては慎重に動きすぎていて嫌な予感がした。
休養日に様子を見に帰るか。
俺への事情説明は事後にする気だったのか、忘れているのか帰ったら説教しないか。
まずはロキのことだよな。
「ロキ、当分ビアード公爵邸に帰らないでほしい」
ロキを呼び出し、俺の言葉を聞いて珍しく目を見張っている。
妹から休養日はローナ達と過ごすように命が出ていたから、相反する命令に戸惑っているのか。
「いつかは話す。今はまだ事情は話せない。レティシアがロキのことを考えて決めた。文通は止めない。身に付けている魔導具も絶対にはずさないと約束してほしい」
ロキの容姿はフラン王国民にない色なので目立たないように魔道具で瞳と髪の色を変えている。
「お嬢様の命令ですか?」
「ああ。できるだけ侍従の傍を離れず、一人にならないでほしい。俺は休養日に一度帰るからその間はステラと過ごしてほしい」
「僕は必要ですか?」
不安そうな顔をするロキの頭を撫でる。
大人びていてしっかりしているが、時々年相応の顔をする。
「俺達にはロキが必要だ。不安だろうが信じて待っててほしい」
ロキがしばらく考えて頷いた。
「わかりました。僕はエイベル様達を信じます。」
ステラにロキを預かって欲しいと頼むと何も聞かずに快く了承してくれた。
ステラには腕利きの侍女が付いているし、当人も機転がきくから任せて大丈夫だろう。
手配を終えるとストームが肩に帰ってきた。
「主、レティは皇子とマール公爵と話してた。旅の支度もしてたよ」
「どんな話しはわかるか?」
「うん。あのね、……」
ストームから妹達の面談の話を聞いて不思議だった。
皇女が国に害を成すことを警戒している。
どこかで情報を掴んだんだろうか。
うちの妹は危機感が欠落しているかららしくない。皇子の亡命希望もあっさり受け入れそうなのに、しぶる理由が妹らしくない。
旅支度って、嫌な予感しかしない。
放課後に生徒会室に向かっているとマールに肩を掴まれた。
「ビアード、レティシアは?」
学年も違うから帰省初日で聞かれるとは思わなかった。やはり付き纏われているようだ。
「ビアードに帰省している」
「体調か?」
「本人は元気だ。私用だから見舞いもいらない」
「そんなに警戒するなよ。殿下もレティシアもいないと仕事が溜まるな」
苦笑して去って行くマールが妹の仕事を引き受けるだろう。
妹を役員にする時の約束通りマールは妹が不在の時の仕事を引き受けている。
妹には話していない。申し訳ないとマールに気を揉むのが目に見えているし、嫌がる妹を生徒会に引きずり込んだマールが悪いから感謝もしない。
***
休養日にビアード公爵邸に帰ると妹は執務をしていた。俺の顔を見ると苦笑した。
説教するか事情を聞くか考えているとお茶に誘われ頷くと、執事が入室してきた。
「坊ちゃん、お嬢様、マール様が面会希望されてますがどうされますか?」
先触れなく訪問するなよ。
妹にどうするか視線で問われたので好きにしろと頷くと面会を受け入れるらしい。
さすがに訪問されたら断れないか。
「レティシア、何をしようとしてる?」
入室してきたマールは妹の挨拶を無視して、真顔で詰め寄っていた。
首を傾げた妹が結界で部屋を覆った。
マールの無礼より、妹がとぼける気なのがわかったので、強く睨む。
「何が言いたいかわからないんですが」
「父上から話は聞いた。留守にするから力になってやれって」
不思議そうな顔をしているけど結界を使った時点で無駄だ。
防音の結界にも種類がある。
防音と目くらましの結界を使うのは、妹が絶対に聞かれたくない話をするときだけだ。いつもは簡易の防音結界を使う。
「レティシア、何を企んでる。旅の支度を整えてたって聞いたけど」
視線を泳がせ、ため息をこぼした妹はごまかすときの社交用の笑みを浮かべた。
「皇子様が信用できるか迷っているだけです」
睨みつけしばらくすると諦めた顔をしてようやく口を開いた。
皇子にロキ達のことを話そうか迷っているのか。皇族のことを調べに海の皇国に行きたかったって、お前が行くなよ。
だから帰宅した時にナギが出てこなかったのか。ただ皇子の亡命よりもロキ達に意識が向いている。あんなに皇女に襲われることを警戒してたのはもういいんだろうか…。
まず皇子をうちで保護してロキ達の存在を隠し通すのは難しいだろう。
マールが皇子を引き取ってもいいと言い出した。マールに厄介事を押し付けられないと妹が迷っている。マールは時々様子を見にきてくれればいいって、やはり皇子を引き取るのは妹のためか。下心はともかくうちとしてはありがたい提案だ。結局決めるのは父上達だが。
顔に疲労の色が濃い妹を見て説教はやめた。
海の皇国に行きたいという妹は言い聞かせたから勝手なことはしないだろう。
執事長に妹達の様子を報告するように命じて学園に帰ることにした。
***
翌週にロキを帰省させろと知らせが届いた。
執事長からの報告で、すでにナギが皇子と会っていたと書いてある。
レティシアの命でナギと皇子の接触は禁じていたはずなのに、ナギが部屋を抜け出していたとは。
子供に出し抜かれたか…。部屋につけた護衛達も含めて後で話さないとか…。
ロキを連れて帰ると、皇子がビアードの騎士の制服を着ていた。
「レティシア、説明しろ」
「事情を話しました。私はビアードの領民として保護しようと思います。ロキ、しばらくうちでお世話をします。ナギと一緒に遊んでもらってください。不自由な思いをさせてごめんなさい」
「お嬢様のためなら構いません。今日は一緒にいてもいいですか?」
「ええ。孤児院に遊びに行きましょう。エイベル、あとは私に任せてください。帰りは学園まで送らせます」
あんなに警戒していたのに、碌な相談も説明もせずに勝手に動いた妹の頭を叩いた。
不満そうに見られているが当然だ。
「相談してから動けと言ってるだろうが」
「説明したほうがいい雰囲気でしたの。それに私が誤解していました。話せないことはありますが」
妹は皇子が実兄とはまだ伝える気はないんだろう。
「そろそろ学園に戻るか?」
「いえ、お父様達が帰るまでは。課題があれば送ってください」
「報告は定期的に入れろよ」
俺はロキ達は妹に任せて訓練場に向かうことにした。
なぜかマールも一緒に訓練していたが気にしないことにした。
ナギの監視を疎かにした者や皇子の部屋に侵入を許した騎士にはすでに執事長が手を回し罰していた。
出し抜かれた理由はナギがお転婆とは気づかなかったかららしい。今まではロキとローナがしっかりナギの面倒を見ていたからか。ローナが皇子に取られ、ロキも帰らず、レティシアも忙しかったから寂しかったんだろう。
ナギには俺からは言わなくていいか。
たぶん妹から言われているだろう。
妹の顔色も良さそうなので大丈夫そうだ。
父上が帰ってくるまでに俺はできることをやるか。
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