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兄の苦労日記30
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武術大会を迎えた。
今年は優勝を本気で狙う。去年、俺の優勝を全く信じていなかった妹を驚かせたい。多忙な父上に頼んで訓練してもらった。さらにターナー前伯爵夫妻にビアードに訪問してもらい、ビアード家門の特別訓練でさらに鍛えてもらった。妹が攫われた一件からうちはさらに士気が上がり騎士達も今まで以上に訓練に力を入れている。
放課後はロベルト先生の研究室に顔を出し、卒業した研究生にも手合わせを頼んだ。妹とストームにも協力してもらい魔法の訓練もさらに力を入れた。
今年の団体戦の予選は簡単で参加証の宝はすぐに見つかった。
会場に戻り、クロード殿下に確認してもらい予選通過。今年は定例通り過半数は予選を通るだろう。どんな相手でも負けるつもりはない。
「主、ディーネ様が呼んでる」
ソート達と話していると聞き慣れた笛の音が響いた。
「ソート、後は任せる」
ストームに妹の居場所を探らせ訓練の森に飛ぶと結界の中に制服が破けて傷だらけの妹が座っている。
離れた場所に男子生徒が拘束されていた。
「レティシア」
俺に気付いて結界を解除した妹がじっと見つめてきた。
「エイベル、殿下が手配してくれるので予選に戻ってください」
傷だらけの妹を置いて予選を優先させたりしない。
「もう突破した。その傷はどうしたんだ?」
妹がため息をついて、呆れた顔をしている。
「この辺りは所々魔封じが仕掛けてあるので動かないほうがいいですよ。不正行為の取り締まりです。私を傷つけてエイベルを動揺させて勝つつもりだったそうです。無駄って言ったんですけど」
エメル先生が現れたので妹の事情説明を聞いて、言葉を失う。よく見ると顔色が悪く、いつもの元気もない。普段ならありえませんと目を吊り上げて怒るのに、静かすぎる。
俺達を動揺させるために妹を傷物をしたかったって・・・。
「後は任されるよ。二人ももう戻りなさい」
生徒を抱えたエメル先生が消えて行った。魔力切れを起こしていそうな妹に魔力を送るため手を伸ばすと首を横に振った。
「エイベル、貴重な魔力は送らないでください。あとでレオ様にもらいます。おんぶしてください」
頑固で強情な妹はレオ様に任せるか。今の妹は絶対に俺の魔力を受け取らない。かがむとふらふらと俺の背中に体を預けた。いつもは飛びつくのに相当体が辛いのか。
「試合の前にすみません」
声に力がなく弱っている。
「いいよ。無事でよかったよ」
「生徒会の笛は魔封じがあると聞こえません。普通の笛の方がいい気がします」
確かに魔封じの場所に閉じ込められることが多い。妹には普通の笛の方がいいかもしれない。もしくは別の魔導具持たせるか・・?父上に相談するか。
「贈ってやるから首から下げとけ」
「誰も気づいてくれませんよ」
「俺が駆けつける」
「2本も持ち歩くのは邪魔です。また制服がボロボロになってしまいました。私は何着駄目にするんでしょうか」
妹の声がどんどん小さくなっていく。次の制服には防御魔法でも仕込むか?学園に入学してから生傷ばかり。治癒魔法が使えるから傷はすぐに消える。傷だらけの妹を見れば、父上やうちの騎士が激怒して乗り込んだかもな。手合わせでも妹に怪我をさせないように気をつけている。公爵令嬢でこんなにボロボロになっているのは、
「エイベル、着いたら起こしてください」
寝息が聞こえたので起こさないように歩く速度を落とす。
森を抜けるとレオ様とマールがいた。
「魔力が切れてるな。エイベル、俺が保健室に連れて行く」
休ませたいけど、妹は控え室を任されている。たぶん本人は保健室で休むのは嫌がるよな。バタバタと音が聞こえ制服の集団が近づいてきた。
「レティシア様!!」
「エイベル様、私に任せてください。レティシア様に教えてもらいました」
「私も。去年お手伝いしたので」
「私も」
「リアナ様は静かに観戦していてください」
「エイベル様、ステラ達に任せましょう。レティシアが怒ったら俺が宥めますよ」
ステラやベリーやアロマ、ルメラが意気込んでいる。
フィルの言葉に思案する。尋問しに行きたいが・・。
「ビアード、事情は聞いた。ここで情けない姿を見せれば相手の思惑通り。今年は譲ってやるよ。レティシアを休ませ、彼女達に任せることを殿下は了承されている。俺もフォローするよ」
「エイベル様、控え室に移動しましょう。もう予選も終わります。食事に行きましょう」
背中が軽くなり眠っている妹をレオ様が抱き上げていた。すでに手配されているのか。
「俺が魔力を送るよ。当分眠ってるだろうが命に別状はない。大会中に危害を加えられないように見てるよ。じゃあな」
レオ様に抱き上げられ校舎に向かう二人を見ているとフィルに腕を引かれた。
いつの間にか控え室にいた。傷だらけで真っ青な妹の顔が頭から離れなかった。どうしてうちの妹ばかり。ビアードを貶めたいならいくらでも相手をしてやるのに・・・。
「エイベル、大丈夫か?」
「ビアード、いい加減にしろよ。怒っているのはお前だけじゃない。俺だって・・。報復は後だ。今は次がないように、彼女を支持する騎士の強さを見せつけないといけない。これでお前が動揺して惨めな姿をさらせば証明されるんだよ。そしたらまた狙われるのはレティシアだ。一番揺るぎない強さを見せつけるべきはビアード公爵家嫡男で兄であるお前なんだよ」
「今年は優勝して驚かすんだろう?不甲斐ないって落ち込む暇もないくらい喜ばせてやろうよ。誰が主犯かわからなくても、全員倒せば問題ない」
頭から生ぬるい水が降ってきた。
顔を上げると空のグラスを持ったステラだった。
「エイベル様、レティシア様が悲しみます。ビアードとしてふさわしい振舞いと戦いをお願いします。不正に屈する弱い騎士などレティシア様が誰よりも信頼する騎士として許されません。今のエイベル様をレティシア様がどう思うか貴方がわからないはずありません」
情けないこと言わないで、力を示してください。私は信じてますって強気に笑うんだろうな。ここで俺が信頼を裏切れば怒るか泣くか・・・。
「悪い。大丈夫だ。ステラ、人に水をかけるなよ」
「レティシア様にエイベル様の頭を冷やすように魔石を渡されました。綺麗な水なのでご心配なく」
あのバカは本当に・・。生ぬるい水。頭を冷やせって言うのに、冷水でないのは気遣いだろうか。
「俺はレティシアが見てないので、あいつの好きじゃない戦い方をするかな。たまに騎士道精神忘れてもいいよな。学生だし」
「フィル様、私も思いつきました!!是非、これを。レティシア様のお手伝いをと参加をしなかったのを後悔しますわ」
フィルとステラが楽しそうに笑いえげつない話し合いをしている。
サイラスが持ってきたトーナメント表を見てマールが冷笑を浮かべた。
本戦に向けて準備を進めるか。今回の差し入れ等は全部妹が手を回している。飲物も食べ物も種類豊富で俺やフィルやソート達の好む物もしっかり用意してある。離れた場所にビアードの携帯食をご自由にお持ちくださいってメモ書きしてこっそり宣伝してるし・・。得意げに笑う妹の顔が浮かんで力が抜けた。レオ様がいるし妹は心配ない。
ビアードに恥じない戦いをするしかない。
ソートに心配させるなと強く背中を叩かれた。
今回はマールとフィルの戦いは酷かった。対戦相手をいたぶり宝などすぐに奪えるのに、あえて選手と戦っている。
ゆっくりじわじわと攻撃したかと思えば、相手に剣をとらせず場外にした。
騎士として恥ずかしい敗戦ばかりを植え付けている。妹が見ていたら顔を顰める戦いだった。
準決勝でマールにあっさり勝ち明らかに手を抜いているのがわかった。サイラス達も呆れた顔で付き合っていた。
「手を抜いたよな?」
「次の三位決定戦の相手と戦いたい。しっかり優勝しろよ。情報欲しいか?」
「いらない」
「策を授けるよ。義兄上」
「ふざけるな」
マールの手を借りて優勝なんて妹に誇れない。
念願の武術大会の団体戦は優勝した。保健室に行くと妹はぐっすり眠っていた。
「お疲れ」
「レティシアをありがとうございます」
「優勝したか。喜ぶだろうな。おめでとう」
「ありがとうございます」
レオ様が出て行った。
顔色は良くなり頬に手を当てると温かい。
頭を撫でると口元が緩んだ妹を見ると、能天気な寝顔に文句を言いたくなった。
痛々しい小さい傷がたくさんある。まだまだ強くならないと。
優勝のメダルを妹の枕元に置いて、先生に追い出されたので寮に帰り明日に備えるか。
今年は優勝を本気で狙う。去年、俺の優勝を全く信じていなかった妹を驚かせたい。多忙な父上に頼んで訓練してもらった。さらにターナー前伯爵夫妻にビアードに訪問してもらい、ビアード家門の特別訓練でさらに鍛えてもらった。妹が攫われた一件からうちはさらに士気が上がり騎士達も今まで以上に訓練に力を入れている。
放課後はロベルト先生の研究室に顔を出し、卒業した研究生にも手合わせを頼んだ。妹とストームにも協力してもらい魔法の訓練もさらに力を入れた。
今年の団体戦の予選は簡単で参加証の宝はすぐに見つかった。
会場に戻り、クロード殿下に確認してもらい予選通過。今年は定例通り過半数は予選を通るだろう。どんな相手でも負けるつもりはない。
「主、ディーネ様が呼んでる」
ソート達と話していると聞き慣れた笛の音が響いた。
「ソート、後は任せる」
ストームに妹の居場所を探らせ訓練の森に飛ぶと結界の中に制服が破けて傷だらけの妹が座っている。
離れた場所に男子生徒が拘束されていた。
「レティシア」
俺に気付いて結界を解除した妹がじっと見つめてきた。
「エイベル、殿下が手配してくれるので予選に戻ってください」
傷だらけの妹を置いて予選を優先させたりしない。
「もう突破した。その傷はどうしたんだ?」
妹がため息をついて、呆れた顔をしている。
「この辺りは所々魔封じが仕掛けてあるので動かないほうがいいですよ。不正行為の取り締まりです。私を傷つけてエイベルを動揺させて勝つつもりだったそうです。無駄って言ったんですけど」
エメル先生が現れたので妹の事情説明を聞いて、言葉を失う。よく見ると顔色が悪く、いつもの元気もない。普段ならありえませんと目を吊り上げて怒るのに、静かすぎる。
俺達を動揺させるために妹を傷物をしたかったって・・・。
「後は任されるよ。二人ももう戻りなさい」
生徒を抱えたエメル先生が消えて行った。魔力切れを起こしていそうな妹に魔力を送るため手を伸ばすと首を横に振った。
「エイベル、貴重な魔力は送らないでください。あとでレオ様にもらいます。おんぶしてください」
頑固で強情な妹はレオ様に任せるか。今の妹は絶対に俺の魔力を受け取らない。かがむとふらふらと俺の背中に体を預けた。いつもは飛びつくのに相当体が辛いのか。
「試合の前にすみません」
声に力がなく弱っている。
「いいよ。無事でよかったよ」
「生徒会の笛は魔封じがあると聞こえません。普通の笛の方がいい気がします」
確かに魔封じの場所に閉じ込められることが多い。妹には普通の笛の方がいいかもしれない。もしくは別の魔導具持たせるか・・?父上に相談するか。
「贈ってやるから首から下げとけ」
「誰も気づいてくれませんよ」
「俺が駆けつける」
「2本も持ち歩くのは邪魔です。また制服がボロボロになってしまいました。私は何着駄目にするんでしょうか」
妹の声がどんどん小さくなっていく。次の制服には防御魔法でも仕込むか?学園に入学してから生傷ばかり。治癒魔法が使えるから傷はすぐに消える。傷だらけの妹を見れば、父上やうちの騎士が激怒して乗り込んだかもな。手合わせでも妹に怪我をさせないように気をつけている。公爵令嬢でこんなにボロボロになっているのは、
「エイベル、着いたら起こしてください」
寝息が聞こえたので起こさないように歩く速度を落とす。
森を抜けるとレオ様とマールがいた。
「魔力が切れてるな。エイベル、俺が保健室に連れて行く」
休ませたいけど、妹は控え室を任されている。たぶん本人は保健室で休むのは嫌がるよな。バタバタと音が聞こえ制服の集団が近づいてきた。
「レティシア様!!」
「エイベル様、私に任せてください。レティシア様に教えてもらいました」
「私も。去年お手伝いしたので」
「私も」
「リアナ様は静かに観戦していてください」
「エイベル様、ステラ達に任せましょう。レティシアが怒ったら俺が宥めますよ」
ステラやベリーやアロマ、ルメラが意気込んでいる。
フィルの言葉に思案する。尋問しに行きたいが・・。
「ビアード、事情は聞いた。ここで情けない姿を見せれば相手の思惑通り。今年は譲ってやるよ。レティシアを休ませ、彼女達に任せることを殿下は了承されている。俺もフォローするよ」
「エイベル様、控え室に移動しましょう。もう予選も終わります。食事に行きましょう」
背中が軽くなり眠っている妹をレオ様が抱き上げていた。すでに手配されているのか。
「俺が魔力を送るよ。当分眠ってるだろうが命に別状はない。大会中に危害を加えられないように見てるよ。じゃあな」
レオ様に抱き上げられ校舎に向かう二人を見ているとフィルに腕を引かれた。
いつの間にか控え室にいた。傷だらけで真っ青な妹の顔が頭から離れなかった。どうしてうちの妹ばかり。ビアードを貶めたいならいくらでも相手をしてやるのに・・・。
「エイベル、大丈夫か?」
「ビアード、いい加減にしろよ。怒っているのはお前だけじゃない。俺だって・・。報復は後だ。今は次がないように、彼女を支持する騎士の強さを見せつけないといけない。これでお前が動揺して惨めな姿をさらせば証明されるんだよ。そしたらまた狙われるのはレティシアだ。一番揺るぎない強さを見せつけるべきはビアード公爵家嫡男で兄であるお前なんだよ」
「今年は優勝して驚かすんだろう?不甲斐ないって落ち込む暇もないくらい喜ばせてやろうよ。誰が主犯かわからなくても、全員倒せば問題ない」
頭から生ぬるい水が降ってきた。
顔を上げると空のグラスを持ったステラだった。
「エイベル様、レティシア様が悲しみます。ビアードとしてふさわしい振舞いと戦いをお願いします。不正に屈する弱い騎士などレティシア様が誰よりも信頼する騎士として許されません。今のエイベル様をレティシア様がどう思うか貴方がわからないはずありません」
情けないこと言わないで、力を示してください。私は信じてますって強気に笑うんだろうな。ここで俺が信頼を裏切れば怒るか泣くか・・・。
「悪い。大丈夫だ。ステラ、人に水をかけるなよ」
「レティシア様にエイベル様の頭を冷やすように魔石を渡されました。綺麗な水なのでご心配なく」
あのバカは本当に・・。生ぬるい水。頭を冷やせって言うのに、冷水でないのは気遣いだろうか。
「俺はレティシアが見てないので、あいつの好きじゃない戦い方をするかな。たまに騎士道精神忘れてもいいよな。学生だし」
「フィル様、私も思いつきました!!是非、これを。レティシア様のお手伝いをと参加をしなかったのを後悔しますわ」
フィルとステラが楽しそうに笑いえげつない話し合いをしている。
サイラスが持ってきたトーナメント表を見てマールが冷笑を浮かべた。
本戦に向けて準備を進めるか。今回の差し入れ等は全部妹が手を回している。飲物も食べ物も種類豊富で俺やフィルやソート達の好む物もしっかり用意してある。離れた場所にビアードの携帯食をご自由にお持ちくださいってメモ書きしてこっそり宣伝してるし・・。得意げに笑う妹の顔が浮かんで力が抜けた。レオ様がいるし妹は心配ない。
ビアードに恥じない戦いをするしかない。
ソートに心配させるなと強く背中を叩かれた。
今回はマールとフィルの戦いは酷かった。対戦相手をいたぶり宝などすぐに奪えるのに、あえて選手と戦っている。
ゆっくりじわじわと攻撃したかと思えば、相手に剣をとらせず場外にした。
騎士として恥ずかしい敗戦ばかりを植え付けている。妹が見ていたら顔を顰める戦いだった。
準決勝でマールにあっさり勝ち明らかに手を抜いているのがわかった。サイラス達も呆れた顔で付き合っていた。
「手を抜いたよな?」
「次の三位決定戦の相手と戦いたい。しっかり優勝しろよ。情報欲しいか?」
「いらない」
「策を授けるよ。義兄上」
「ふざけるな」
マールの手を借りて優勝なんて妹に誇れない。
念願の武術大会の団体戦は優勝した。保健室に行くと妹はぐっすり眠っていた。
「お疲れ」
「レティシアをありがとうございます」
「優勝したか。喜ぶだろうな。おめでとう」
「ありがとうございます」
レオ様が出て行った。
顔色は良くなり頬に手を当てると温かい。
頭を撫でると口元が緩んだ妹を見ると、能天気な寝顔に文句を言いたくなった。
痛々しい小さい傷がたくさんある。まだまだ強くならないと。
優勝のメダルを妹の枕元に置いて、先生に追い出されたので寮に帰り明日に備えるか。
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