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元夫の苦難29
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レオ様のお忍びに同行してからレティシアに避けられ、差し出す手も断られた。
向けられる視線が冷たい。
「マール様、どうぞ」
リール嬢に2冊の画集を渡された。表紙を捲ると俺とレティシアの絵が描かれていた。
ビアード公爵夫人に献上しよう。この画集の所為で避けられているのか。
「上手くいっているのか?」
「二人共可愛いですわ」
愛らしく笑うリール嬢に男達の視線が集まっている。子供の様なレオ様を可愛いというのはリール嬢だけだろう。レティシアが可愛いのはわかるがレオ様の可愛さはわからない。レオ様が生徒会に入ってからはリール嬢は恐ろしく積極的だ。レオ様とレティシアは気付いていない。
「茶会は二人に演奏を頼んだらどう思いますか?」
「リール公爵家は?」
「そのためです」
「巻き込まれる覚悟はあるのか?」
「うちは芸術への理解さえあれば。それにあの方の魅力に惹かれる方が増える前に」
「レティシアは外してほしい。ビアードが付いたと思われると厄介だ」
「なんとかなりません?」
笑顔で首を傾げる動作に顔を赤くしているバカな男達が羨ましい。
レオ様とレティシアが二人で演奏・・・。うちの派閥がレオ様を支援しているように見え二人の仲を邪推する者がでる。リール嬢とレティシアがレオ様を取り合っているなんて言われたら最悪だ。そして批難を受けるのは侮辱を受けても家として動かない所為で軽視されがちなレティシアだろう。
それに武力のビアード公爵家のレティシアは違う意味で危険だろう。リール嬢はレオ様との仲を公にしたいんだよな。
「レティシアの代りに俺ってことか」
「お願いします」
笑顔で頷いたリール嬢に誘導された気がする。マール公爵家とリール公爵家は親交が深く三男の俺ならレティシアほど警戒されない。色んな憶測が飛ぶがレティシアが批難されるよりはいいか・・。
リール嬢の厳しい練習から解放されればレティシアは喜ぶかもしれない。レオ様とレティシアの噂が飛ぶのも避けたいし、レティシアの平穏のために引き受けるか。
***
放課後、レティシアの魔力を探ると木の上だった。木に登ると表紙が真っ黒の本を読んでいる。題名の文字は俺には読めない。真剣な顔で読書する様子を眺めていると視線を向けられた。
「何かご用ですか?」
「休養日出かけないか?」
「申しわけありません。先約がありますので失礼します」
礼をして無表情な顔で木から降りていく。
まだ怒っているんだろうか・・。
社交の予定は午前だけのはずだが先約ってなんだろうか。レティシアに断られたけど、暇だからビアード領に訓練に行くかな。
***
休養日にビアード領を訪ねると快く迎え入れられた。学園で見覚えのある生徒も多くビアードにとって学生が訓練に混ざるのは日常の光景になりつつあるらしい。
ロキがロダと剣を合わせている。ロキは無表情だがロダは嬉しそうだ。
手合わせが終わった笑顔のロダが近づいてきた。物静かで常に笑顔を浮かべていた皇子は亡命してから表情豊かになった。
「リオ、来てたのか。レティシアは出かけたよ」
「今日はフラれたから訓練に」
「相変わらずだな」
ロダはレティシアの情報をくれる貴重な友人だ。
「フィル、終わりました。行きましょう!!」
「早いな。荷物取ってくるから厩で」
「はい!!」
明るい声の先には楽しそうに笑うレティシアとカーソンだった。
「リオ、一戦。あれか。仕方ないよ。レティシアの遊び相手だから。追いかける?」
「いや。これ以上怒らせたくない」
レティシアから向けられる視線が冷たかったから多分近寄らないほうがいいだろう。
ロダの誘いで一戦する。
海の皇国の剣の型はフラン王国と違うから勉強になる。手合わせをした後に互いに情報交換しながら技を編み出すのは中々楽しい。
突然の豪雨に襲われ、ロダと一緒にビアード公爵邸に案内された。雷鳴も響いているが、レティシアの姿はない。
「お兄ちゃん、遊んで」
ナギが手を伸ばすとロダが笑顔で抱き上げた。レティシアのお気に入りのナギに嫌われるわけにはいかないのでナギと遊ぶロダを眺めているとビアード公爵夫人が帰ってきた。
「リオ、来てたの?レティは一緒じゃないの?」
「先約があると」
「あら?なら私が付き合うわ。雨が凄いわね。泊まっていく?明日は特別訓練の日だから参加してもいいけど?」
「是非」
「厳しいけど頑張って。お茶を用意させるわ」
ビアード公爵夫人の誘いにはいつも甘えている。レティシアの画集を渡すと上機嫌で眺めている。用意されたお茶を飲みながらビアード公爵夫人の話に付き合っていると激しいが雷鳴が響いていた。
「ビアード公爵夫人、レティシアは大丈夫なんでしょうか?」
「雨が止んだら帰ってくるわ。雷鳴が響く時は出歩かないように教えてあるわ。マオもいるし、ローブの魔法も使われてないから大丈夫よ。リオは心配性ね」
笑顔で言われたが何が大丈夫なんだろうか?
ビアード公爵夫人がベルを鳴らすと執事長が入ってきた。
「レティはどうしてるの?」
「フィル様と烏森に狩りに出かけてます。離れてますのでお帰りは朝かと」
「フィルが一緒なら何があっても平気ね。カーソン伯爵家にうちに泊まると」
「かしこまりました」
執事長は礼をして去っていったけど、一晩明かすのか!?
「妬ける?」
顔に出ていたか。ビアード公爵夫人は楽しそうな顔をしているが瞳は冷たい。
「はい」
「帰ってきたレティに言い聞かせたほうがいいかしら?」
二人っきりで遊びに出かけたなら婚約者の俺には苦言を言う権利はある。これが訓練や公務なら話は変わるし護衛が付いているから二人ではない。ビアード公爵夫人の反応だと珍しくないようだからビアード公爵家では許された行動になる。ここで正直に答えれば心象が悪くなる。武門貴族の常識は未知の世界だから
「お気遣いなく。ビアード公爵家の判断にお任せします」
「そう。時々あるのよ。いつもは門限には必ず帰ってくるんだけど、レティが夢中になりすぎて間に合わないときが。年に数回。一番は安全と教えてあるから平気よ。マオとフィルが付いていればビアード領内では問題ないわ。エイベルと二人よりよっぽど安心よ」
楽しそうに笑っているビアード公爵夫人にどう反応すればいいんだろうか。
年に数回って結構な頻度だよな!?
その夜はビアード公爵夫人とロダと晩餐を共にした。
邸内は自由に過ごしていいと言われたので書庫に向かった。見慣れないものばかりなので兵法や魔導書を読みふける。全く眠れる気がしなかった。ビアードの常識がわからない。
明日特別な訓練があるんなら眠らないとまずいのに全然眠気がおきなかった。
翌朝は昨日の嵐が嘘のように快晴。
レティシア達が帰ってきたのは朝食の時間だった。
「お母様、門限を破って申しわけありません。ただいま帰りました。これはお土産です」
「お帰りなさい。食事は?」
「食べてきました。フィルがいましたので」
「ビアード公爵夫人、すみませんでした。これをレティシアと作ってました」
「お母様、やっと成功しましたの。初めてのものはお母様に。フィルのお母様には内緒ですよ。」
「これはレティとフィルでないとできないわね。ありがとう。大事にするわ」
「お父様には黒鳥の干し肉です。遠征の時に渡してください」
「わかったわ。二人はどうする?」
「フィルは訓練に参加します。私はお茶会に行きそのまま学園に戻ります。」
レティシアの視線が俺を全く向かなかった。ニコリとビアード公爵夫人にお土産を渡してレティシアはカーソンと共に去って行く。
「リオ、レティと喧嘩したの?」
「怒らせました。どうしたら許してもらえるか」
俺は大事なことを話すことを忘れていた。
リール嬢の茶会のことだった。レオ様と一緒に参加すれば色んな憶測が囁かれビアードにもなにか影響がでるかもしれない。
話が終わるとビアード公爵夫人は楽しそうな顔でどう収めるか楽しみにしていると肩を叩いて退室した。
その後は前ビアード公爵により訓練が始まった。
厳しい訓練もレティシアに向けられる冷たい視線に比べれば楽だった。
ビアードの騎士達と親しそうに話しているカーソンに素直に相談してみるか・・?
ただカーソンは訓練をおえると、すぐに帰り捕まえられなかった。学園に帰ったらアナに相談するしかないか?
ノアの情報と交換にアリス嬢でもいいか。リール嬢は危険だからできるだけ距離を置こう。
向けられる視線が冷たい。
「マール様、どうぞ」
リール嬢に2冊の画集を渡された。表紙を捲ると俺とレティシアの絵が描かれていた。
ビアード公爵夫人に献上しよう。この画集の所為で避けられているのか。
「上手くいっているのか?」
「二人共可愛いですわ」
愛らしく笑うリール嬢に男達の視線が集まっている。子供の様なレオ様を可愛いというのはリール嬢だけだろう。レティシアが可愛いのはわかるがレオ様の可愛さはわからない。レオ様が生徒会に入ってからはリール嬢は恐ろしく積極的だ。レオ様とレティシアは気付いていない。
「茶会は二人に演奏を頼んだらどう思いますか?」
「リール公爵家は?」
「そのためです」
「巻き込まれる覚悟はあるのか?」
「うちは芸術への理解さえあれば。それにあの方の魅力に惹かれる方が増える前に」
「レティシアは外してほしい。ビアードが付いたと思われると厄介だ」
「なんとかなりません?」
笑顔で首を傾げる動作に顔を赤くしているバカな男達が羨ましい。
レオ様とレティシアが二人で演奏・・・。うちの派閥がレオ様を支援しているように見え二人の仲を邪推する者がでる。リール嬢とレティシアがレオ様を取り合っているなんて言われたら最悪だ。そして批難を受けるのは侮辱を受けても家として動かない所為で軽視されがちなレティシアだろう。
それに武力のビアード公爵家のレティシアは違う意味で危険だろう。リール嬢はレオ様との仲を公にしたいんだよな。
「レティシアの代りに俺ってことか」
「お願いします」
笑顔で頷いたリール嬢に誘導された気がする。マール公爵家とリール公爵家は親交が深く三男の俺ならレティシアほど警戒されない。色んな憶測が飛ぶがレティシアが批難されるよりはいいか・・。
リール嬢の厳しい練習から解放されればレティシアは喜ぶかもしれない。レオ様とレティシアの噂が飛ぶのも避けたいし、レティシアの平穏のために引き受けるか。
***
放課後、レティシアの魔力を探ると木の上だった。木に登ると表紙が真っ黒の本を読んでいる。題名の文字は俺には読めない。真剣な顔で読書する様子を眺めていると視線を向けられた。
「何かご用ですか?」
「休養日出かけないか?」
「申しわけありません。先約がありますので失礼します」
礼をして無表情な顔で木から降りていく。
まだ怒っているんだろうか・・。
社交の予定は午前だけのはずだが先約ってなんだろうか。レティシアに断られたけど、暇だからビアード領に訓練に行くかな。
***
休養日にビアード領を訪ねると快く迎え入れられた。学園で見覚えのある生徒も多くビアードにとって学生が訓練に混ざるのは日常の光景になりつつあるらしい。
ロキがロダと剣を合わせている。ロキは無表情だがロダは嬉しそうだ。
手合わせが終わった笑顔のロダが近づいてきた。物静かで常に笑顔を浮かべていた皇子は亡命してから表情豊かになった。
「リオ、来てたのか。レティシアは出かけたよ」
「今日はフラれたから訓練に」
「相変わらずだな」
ロダはレティシアの情報をくれる貴重な友人だ。
「フィル、終わりました。行きましょう!!」
「早いな。荷物取ってくるから厩で」
「はい!!」
明るい声の先には楽しそうに笑うレティシアとカーソンだった。
「リオ、一戦。あれか。仕方ないよ。レティシアの遊び相手だから。追いかける?」
「いや。これ以上怒らせたくない」
レティシアから向けられる視線が冷たかったから多分近寄らないほうがいいだろう。
ロダの誘いで一戦する。
海の皇国の剣の型はフラン王国と違うから勉強になる。手合わせをした後に互いに情報交換しながら技を編み出すのは中々楽しい。
突然の豪雨に襲われ、ロダと一緒にビアード公爵邸に案内された。雷鳴も響いているが、レティシアの姿はない。
「お兄ちゃん、遊んで」
ナギが手を伸ばすとロダが笑顔で抱き上げた。レティシアのお気に入りのナギに嫌われるわけにはいかないのでナギと遊ぶロダを眺めているとビアード公爵夫人が帰ってきた。
「リオ、来てたの?レティは一緒じゃないの?」
「先約があると」
「あら?なら私が付き合うわ。雨が凄いわね。泊まっていく?明日は特別訓練の日だから参加してもいいけど?」
「是非」
「厳しいけど頑張って。お茶を用意させるわ」
ビアード公爵夫人の誘いにはいつも甘えている。レティシアの画集を渡すと上機嫌で眺めている。用意されたお茶を飲みながらビアード公爵夫人の話に付き合っていると激しいが雷鳴が響いていた。
「ビアード公爵夫人、レティシアは大丈夫なんでしょうか?」
「雨が止んだら帰ってくるわ。雷鳴が響く時は出歩かないように教えてあるわ。マオもいるし、ローブの魔法も使われてないから大丈夫よ。リオは心配性ね」
笑顔で言われたが何が大丈夫なんだろうか?
ビアード公爵夫人がベルを鳴らすと執事長が入ってきた。
「レティはどうしてるの?」
「フィル様と烏森に狩りに出かけてます。離れてますのでお帰りは朝かと」
「フィルが一緒なら何があっても平気ね。カーソン伯爵家にうちに泊まると」
「かしこまりました」
執事長は礼をして去っていったけど、一晩明かすのか!?
「妬ける?」
顔に出ていたか。ビアード公爵夫人は楽しそうな顔をしているが瞳は冷たい。
「はい」
「帰ってきたレティに言い聞かせたほうがいいかしら?」
二人っきりで遊びに出かけたなら婚約者の俺には苦言を言う権利はある。これが訓練や公務なら話は変わるし護衛が付いているから二人ではない。ビアード公爵夫人の反応だと珍しくないようだからビアード公爵家では許された行動になる。ここで正直に答えれば心象が悪くなる。武門貴族の常識は未知の世界だから
「お気遣いなく。ビアード公爵家の判断にお任せします」
「そう。時々あるのよ。いつもは門限には必ず帰ってくるんだけど、レティが夢中になりすぎて間に合わないときが。年に数回。一番は安全と教えてあるから平気よ。マオとフィルが付いていればビアード領内では問題ないわ。エイベルと二人よりよっぽど安心よ」
楽しそうに笑っているビアード公爵夫人にどう反応すればいいんだろうか。
年に数回って結構な頻度だよな!?
その夜はビアード公爵夫人とロダと晩餐を共にした。
邸内は自由に過ごしていいと言われたので書庫に向かった。見慣れないものばかりなので兵法や魔導書を読みふける。全く眠れる気がしなかった。ビアードの常識がわからない。
明日特別な訓練があるんなら眠らないとまずいのに全然眠気がおきなかった。
翌朝は昨日の嵐が嘘のように快晴。
レティシア達が帰ってきたのは朝食の時間だった。
「お母様、門限を破って申しわけありません。ただいま帰りました。これはお土産です」
「お帰りなさい。食事は?」
「食べてきました。フィルがいましたので」
「ビアード公爵夫人、すみませんでした。これをレティシアと作ってました」
「お母様、やっと成功しましたの。初めてのものはお母様に。フィルのお母様には内緒ですよ。」
「これはレティとフィルでないとできないわね。ありがとう。大事にするわ」
「お父様には黒鳥の干し肉です。遠征の時に渡してください」
「わかったわ。二人はどうする?」
「フィルは訓練に参加します。私はお茶会に行きそのまま学園に戻ります。」
レティシアの視線が俺を全く向かなかった。ニコリとビアード公爵夫人にお土産を渡してレティシアはカーソンと共に去って行く。
「リオ、レティと喧嘩したの?」
「怒らせました。どうしたら許してもらえるか」
俺は大事なことを話すことを忘れていた。
リール嬢の茶会のことだった。レオ様と一緒に参加すれば色んな憶測が囁かれビアードにもなにか影響がでるかもしれない。
話が終わるとビアード公爵夫人は楽しそうな顔でどう収めるか楽しみにしていると肩を叩いて退室した。
その後は前ビアード公爵により訓練が始まった。
厳しい訓練もレティシアに向けられる冷たい視線に比べれば楽だった。
ビアードの騎士達と親しそうに話しているカーソンに素直に相談してみるか・・?
ただカーソンは訓練をおえると、すぐに帰り捕まえられなかった。学園に帰ったらアナに相談するしかないか?
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