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元夫の苦難 31
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イーガン伯爵家のことは全て片付いた。
最近は定期的にレティシアがクロード殿下の手伝いに行くので同行している。
ビアード公爵夫人からレティシアの王宮への手伝いに付き添いの後は晩餐に招かれている。
王都の市を散歩して、ビアード公爵邸に足を踏み入れると空気が緊迫していた。
俺は目の前の光景に驚いた。
まさかイーガン伯爵がビアード公爵邸に訪問するとは思わなかった。
助けを乞う姿が不愉快で、レティシアなら動かせると侮る視線が特に。
商家から成り上がりの所為か、貴族というものを勘違いしている。
王家の決定を誰も覆せない。
同情を引いても、ビアードで保護もさせない。
ビアードは移民には支援が手厚く人気の領地の一つである。娯楽がないので、あくまで騎士希望と低所得者層にとってはだが。
王家のことは口利きは駄目だと気づいたのか切り口を変えた。
「レティシア様への無礼な振舞いを」
レティシアが困惑しているから代わるか。
レティシアは全く恨んでない。
自分への無礼は平等の学園という言葉で全て片付けてしまう、恐ろしい精神の持ち主だから。
この状況がすでに無礼と自覚はないんだろうか。公爵家に先触れもなく、面会し懇願するなど非常識だ。
本当ならレティシアが顔を見せる必要もない。
うちなら俺達が相手をする前に、門前払いするだろう。
「ビアードもマールも許す気はない。危害を加え、彼女の名誉を傷つけた。たとえレティシアが許しても俺達は許さない。彼女がかけられそうだった熱湯と劇薬を試すか?」
隣から戸惑う視線を向けられた。
俺が介入したからだろうか。
「彼女は吐血した。治癒魔法が効かなければ命を落としていた。罪人を領に受け入れたりしない。子供の罪は親と家の罪だ」
「そんな・・・」
「今後、レティシアや俺達の前に姿を現せば命はない」
「横暴です。罪のない」
まだ引き下がらないのか。
レティシアへ危害を加えたことで使用人達から殺気が出てるのに。
自分に罪がないって、罰の意味がわからないのか。
「貴族は好きにできるんだよ。それに罪状はいくらでもある。公爵家が理由なく平民を斬っても裁かれない」
「御慈悲を。このままではうちの者は」
「罪がなければいくらでも働き口はある。商会がつぶれても困るものなどいない」
「娘は貴方を慕ってます」
「俺は何度も断った。愛人も持たない。殿下の妃になろうとして、駄目なら俺とは凄い自信だがな・・。ただそれがどうした?」
「次女がお気に召さないなら長女を差し出しましょう」
俺に取りなしてもらおうとするか。
変わり身が早いけど常識がないよな。
これが同じ貴族だったとは失笑しかでない。離縁された女をもらいたい貴族はいない。しかも婚約者の前でする話ではない。
「いらない。不愉快だ。殺されたくないなら去れ」
レティシアにもう近づけないように、さらに手を回すか。手回ししたけど甘かったな。
なんで俺を勝手に慕うやつらは、レティシアを傷つけようとするんだろうか。俺に向ければいいのに。
俺と彼女だけの世界になればいいのに。
甘い匂いに視線をあげると目の前にレティシアが心配そうな顔で見つめていた。
口の中に何かが押し込まれて甘みが広がった。チョコか。
レティシアの指に付いたチョコを舐める仕草に目を奪われ体が熱くなる。たぶん俺の顔は赤くなっているだろう。
「お茶を」
この状況で人を呼ばれたくない。
ベルに手を伸ばそうとするレティシアの手を掴んで抱きしめると、逃げられないことにほっとした。
レティシアが腕の中にいてくれるのは久しぶりだ。久しぶり……。大事なことを思い出した。
「ごめん」
「何がですか?」
「レオ様達と出かけた時に嫌なことをして」
目を丸くしたレティシアは忘れていたんだろうか。
「次はありません」
じっと睨まれても怒りは感じなかった。
根に持たないとは聞いていたけど、人にされた嫌なこともすぐに忘れるのは防衛本能なんだろうか…。
「それに・・・・・・。君が危害を加えられたのは」
無意識に零れた言葉に驚くと頬に手を添えられる。銀の瞳が細くなり慈愛に満ちた笑みを向けられている。レティシアの優しさは時々悲しいほど切なくなる。
「慣れてます。それにリオ様の所為ではありません。怪我もしてません。気にしないでください。リオ様、私は強いですよ。」
人の心配ばかりで、自分に何をされても怒らない。
慰められてることに情けなく思いながら聞き流せない言葉があった。
「慣れてるの?」
「はい。高慢な可愛げのない血筋だけが取り柄の娘、人形、貴族の恥、ルーンの汚点、生き恥さらし、平凡、無力、」
酷い言葉の羅列に目を見張った。一向に止まらない酷い言葉の羅列を遮った。
「思い出さなくていいよ。そんな酷い言葉を」
「まだまだたくさんありますよ。でもね、私の事を大事に想ってくれる人達がいたんです。何も持たない私を大事にして傍にいてくれる方が。私は皆が大好きでした。だから私の所為で皆が悪く言われることが嫌で苦しくてもそれ以外は何も感じなかったんです。今世は一番誹謗中傷を受けてません。公爵令嬢は誹謗中傷なんて気にしません。命を狙われるのもどこにいても変わりません。私に流れる血は高価なものですから。ですからリオ様は気にしなくていいんです。厄介な婚約者を持ってしまったことを後悔するな」
最後まで言わせたくなかった。
レティシアの声が明るくても。
もしかしたら傷つきすぎて、感覚が狂っているのかもしれない。
強がりかもしれないけど。
守りたい。小さい傷もつかないように。
想ってくれた人達か……。
レティシアの大好きな人にはもう会えない。
せめて俺だけは何があっても傍から離れない。
「しない。俺はレティシアの傍にいたい。絶対に許さないけど、傷つこうが病気になろうが顔がつぶれようが破棄したりしない。一生隣で生きる。国を捨てるなら絶対に追いかけるから」
ふんわりと笑った顔が愛しくて、俺はレティシアを失くしたら狂う気がした。
「変わってますわ。移動しましょうか。書庫にご案内しますか?」
「ここは?」
見渡すと見覚えのない部屋だった。
全体的に薄い桃色で飾られ可愛い雰囲気なのに、本棚の中身だけが異色だった。
「私の部屋ですが。風の本は置いてませんよ」
本棚には見覚えのない本がぎっしりと並んでいた。
「読んでもいい?」
「はい」
ノックの音がしたのでレティシアを腕から放した。
「お嬢様、すみません」
「本読んでるから気にしないで」
レティシアが礼をして部屋を出て行った。本棚には見たことない文字の本が並んでいる。
背表紙に何も書いてない本を手に取り、開くとビアードの治癒魔導士育成計画が細かく綴られていた。基礎魔法の使い方も。
もし理解できなかったらこれをベリー・ストレインに託してください。と最後に綴られている。
嫌な予感がして題名のない本を探して開くと、ビアード領についてまとめられいた。
新しい事業や関係者の名前が控えられ、最後には執事長と次期ビアード公爵夫人への言葉が綴られている。
他の本も目を通して挟まれていたメモを開くと暗号だった。
暗号を読み解いて、何枚かのメモを見つけ4枚目にはベッドの下と書いてあった。
ベッドの下を覗くと箱がある。
箱を開けると見たことのない純度の魔石が大量に保管されていた。隣の箱を開けると魔法の付加をされた魔石が詰まっていた。
机の引き出しを開けると遺書と日記がある。
日記は報告書のように日々の出来事をまとめてある。
レティシアは姿を消す準備をしているのか?
引き出しの奥には大量の回復薬が入っている。効能もきちんと書いてある。
嘘だろう……。
俺が知ったと知られれば警戒されるよな。
物音がして、慌てて本棚の本を手にとり読書しているフリをした。
扉が開いてレティシアが帰ってきた。
「魔封じに興味が?」
適当に手に取った本は読めないけど、頷いた。
「ああ」
「この本よりもこちらのほうがわかりやすいです。これは私には理解できませんでした」
苦笑するレティシアが以前読んでいた黒い本を渡された。ごまかされてくれるならいいか。
「レティシア、どこかに行く予定があるの?」
「今日はもう外出予定はありませんよ。」
「そうか。出かける時は俺も誘って」
「今日は出かけませんよ」
「ずっと傍にいるから。何があっても」
腕を引いて抱きしめるときょとんと見つめられた。
触れるだけの口づけを落とすと小さく笑った彼女の願う未来はどんなものなんだろう。
ビアードを支えると言いながら、いなくなる準備を整えるのは……。
彼女は15歳で国外逃亡したと言ったけど、姿を消した時に残された者の気持ちは考えたんだろうか。
家や国のために何もかも捨ててしまえるレティシアは、自分がいなくなって悲しむ存在を知らないんだろうか。
レティシアにとって自身の命は物凄く軽いものかもしれない。
離れても、捕まえられるもの何かないかな…。
どうしたら彼女と一緒にいられるんだろう。
強くならないといけない。
他にもやらないといけないことがあるのに、方法が見つからない。
ただ一緒にいたいだけなのに、レティシアの隣にいられる権利を手に入れたのにどうしてこんなに不安でたまらないんだろうか。
最近は定期的にレティシアがクロード殿下の手伝いに行くので同行している。
ビアード公爵夫人からレティシアの王宮への手伝いに付き添いの後は晩餐に招かれている。
王都の市を散歩して、ビアード公爵邸に足を踏み入れると空気が緊迫していた。
俺は目の前の光景に驚いた。
まさかイーガン伯爵がビアード公爵邸に訪問するとは思わなかった。
助けを乞う姿が不愉快で、レティシアなら動かせると侮る視線が特に。
商家から成り上がりの所為か、貴族というものを勘違いしている。
王家の決定を誰も覆せない。
同情を引いても、ビアードで保護もさせない。
ビアードは移民には支援が手厚く人気の領地の一つである。娯楽がないので、あくまで騎士希望と低所得者層にとってはだが。
王家のことは口利きは駄目だと気づいたのか切り口を変えた。
「レティシア様への無礼な振舞いを」
レティシアが困惑しているから代わるか。
レティシアは全く恨んでない。
自分への無礼は平等の学園という言葉で全て片付けてしまう、恐ろしい精神の持ち主だから。
この状況がすでに無礼と自覚はないんだろうか。公爵家に先触れもなく、面会し懇願するなど非常識だ。
本当ならレティシアが顔を見せる必要もない。
うちなら俺達が相手をする前に、門前払いするだろう。
「ビアードもマールも許す気はない。危害を加え、彼女の名誉を傷つけた。たとえレティシアが許しても俺達は許さない。彼女がかけられそうだった熱湯と劇薬を試すか?」
隣から戸惑う視線を向けられた。
俺が介入したからだろうか。
「彼女は吐血した。治癒魔法が効かなければ命を落としていた。罪人を領に受け入れたりしない。子供の罪は親と家の罪だ」
「そんな・・・」
「今後、レティシアや俺達の前に姿を現せば命はない」
「横暴です。罪のない」
まだ引き下がらないのか。
レティシアへ危害を加えたことで使用人達から殺気が出てるのに。
自分に罪がないって、罰の意味がわからないのか。
「貴族は好きにできるんだよ。それに罪状はいくらでもある。公爵家が理由なく平民を斬っても裁かれない」
「御慈悲を。このままではうちの者は」
「罪がなければいくらでも働き口はある。商会がつぶれても困るものなどいない」
「娘は貴方を慕ってます」
「俺は何度も断った。愛人も持たない。殿下の妃になろうとして、駄目なら俺とは凄い自信だがな・・。ただそれがどうした?」
「次女がお気に召さないなら長女を差し出しましょう」
俺に取りなしてもらおうとするか。
変わり身が早いけど常識がないよな。
これが同じ貴族だったとは失笑しかでない。離縁された女をもらいたい貴族はいない。しかも婚約者の前でする話ではない。
「いらない。不愉快だ。殺されたくないなら去れ」
レティシアにもう近づけないように、さらに手を回すか。手回ししたけど甘かったな。
なんで俺を勝手に慕うやつらは、レティシアを傷つけようとするんだろうか。俺に向ければいいのに。
俺と彼女だけの世界になればいいのに。
甘い匂いに視線をあげると目の前にレティシアが心配そうな顔で見つめていた。
口の中に何かが押し込まれて甘みが広がった。チョコか。
レティシアの指に付いたチョコを舐める仕草に目を奪われ体が熱くなる。たぶん俺の顔は赤くなっているだろう。
「お茶を」
この状況で人を呼ばれたくない。
ベルに手を伸ばそうとするレティシアの手を掴んで抱きしめると、逃げられないことにほっとした。
レティシアが腕の中にいてくれるのは久しぶりだ。久しぶり……。大事なことを思い出した。
「ごめん」
「何がですか?」
「レオ様達と出かけた時に嫌なことをして」
目を丸くしたレティシアは忘れていたんだろうか。
「次はありません」
じっと睨まれても怒りは感じなかった。
根に持たないとは聞いていたけど、人にされた嫌なこともすぐに忘れるのは防衛本能なんだろうか…。
「それに・・・・・・。君が危害を加えられたのは」
無意識に零れた言葉に驚くと頬に手を添えられる。銀の瞳が細くなり慈愛に満ちた笑みを向けられている。レティシアの優しさは時々悲しいほど切なくなる。
「慣れてます。それにリオ様の所為ではありません。怪我もしてません。気にしないでください。リオ様、私は強いですよ。」
人の心配ばかりで、自分に何をされても怒らない。
慰められてることに情けなく思いながら聞き流せない言葉があった。
「慣れてるの?」
「はい。高慢な可愛げのない血筋だけが取り柄の娘、人形、貴族の恥、ルーンの汚点、生き恥さらし、平凡、無力、」
酷い言葉の羅列に目を見張った。一向に止まらない酷い言葉の羅列を遮った。
「思い出さなくていいよ。そんな酷い言葉を」
「まだまだたくさんありますよ。でもね、私の事を大事に想ってくれる人達がいたんです。何も持たない私を大事にして傍にいてくれる方が。私は皆が大好きでした。だから私の所為で皆が悪く言われることが嫌で苦しくてもそれ以外は何も感じなかったんです。今世は一番誹謗中傷を受けてません。公爵令嬢は誹謗中傷なんて気にしません。命を狙われるのもどこにいても変わりません。私に流れる血は高価なものですから。ですからリオ様は気にしなくていいんです。厄介な婚約者を持ってしまったことを後悔するな」
最後まで言わせたくなかった。
レティシアの声が明るくても。
もしかしたら傷つきすぎて、感覚が狂っているのかもしれない。
強がりかもしれないけど。
守りたい。小さい傷もつかないように。
想ってくれた人達か……。
レティシアの大好きな人にはもう会えない。
せめて俺だけは何があっても傍から離れない。
「しない。俺はレティシアの傍にいたい。絶対に許さないけど、傷つこうが病気になろうが顔がつぶれようが破棄したりしない。一生隣で生きる。国を捨てるなら絶対に追いかけるから」
ふんわりと笑った顔が愛しくて、俺はレティシアを失くしたら狂う気がした。
「変わってますわ。移動しましょうか。書庫にご案内しますか?」
「ここは?」
見渡すと見覚えのない部屋だった。
全体的に薄い桃色で飾られ可愛い雰囲気なのに、本棚の中身だけが異色だった。
「私の部屋ですが。風の本は置いてませんよ」
本棚には見覚えのない本がぎっしりと並んでいた。
「読んでもいい?」
「はい」
ノックの音がしたのでレティシアを腕から放した。
「お嬢様、すみません」
「本読んでるから気にしないで」
レティシアが礼をして部屋を出て行った。本棚には見たことない文字の本が並んでいる。
背表紙に何も書いてない本を手に取り、開くとビアードの治癒魔導士育成計画が細かく綴られていた。基礎魔法の使い方も。
もし理解できなかったらこれをベリー・ストレインに託してください。と最後に綴られている。
嫌な予感がして題名のない本を探して開くと、ビアード領についてまとめられいた。
新しい事業や関係者の名前が控えられ、最後には執事長と次期ビアード公爵夫人への言葉が綴られている。
他の本も目を通して挟まれていたメモを開くと暗号だった。
暗号を読み解いて、何枚かのメモを見つけ4枚目にはベッドの下と書いてあった。
ベッドの下を覗くと箱がある。
箱を開けると見たことのない純度の魔石が大量に保管されていた。隣の箱を開けると魔法の付加をされた魔石が詰まっていた。
机の引き出しを開けると遺書と日記がある。
日記は報告書のように日々の出来事をまとめてある。
レティシアは姿を消す準備をしているのか?
引き出しの奥には大量の回復薬が入っている。効能もきちんと書いてある。
嘘だろう……。
俺が知ったと知られれば警戒されるよな。
物音がして、慌てて本棚の本を手にとり読書しているフリをした。
扉が開いてレティシアが帰ってきた。
「魔封じに興味が?」
適当に手に取った本は読めないけど、頷いた。
「ああ」
「この本よりもこちらのほうがわかりやすいです。これは私には理解できませんでした」
苦笑するレティシアが以前読んでいた黒い本を渡された。ごまかされてくれるならいいか。
「レティシア、どこかに行く予定があるの?」
「今日はもう外出予定はありませんよ。」
「そうか。出かける時は俺も誘って」
「今日は出かけませんよ」
「ずっと傍にいるから。何があっても」
腕を引いて抱きしめるときょとんと見つめられた。
触れるだけの口づけを落とすと小さく笑った彼女の願う未来はどんなものなんだろう。
ビアードを支えると言いながら、いなくなる準備を整えるのは……。
彼女は15歳で国外逃亡したと言ったけど、姿を消した時に残された者の気持ちは考えたんだろうか。
家や国のために何もかも捨ててしまえるレティシアは、自分がいなくなって悲しむ存在を知らないんだろうか。
レティシアにとって自身の命は物凄く軽いものかもしれない。
離れても、捕まえられるもの何かないかな…。
どうしたら彼女と一緒にいられるんだろう。
強くならないといけない。
他にもやらないといけないことがあるのに、方法が見つからない。
ただ一緒にいたいだけなのに、レティシアの隣にいられる権利を手に入れたのにどうしてこんなに不安でたまらないんだろうか。
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