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異世界転移・アルフェナ王国編
4話
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山内凛という人間は、本来とても平凡な人間であった。
顔も平凡、能力も平凡、平凡に進学して平凡に社畜をする人生。両親は早くに離婚した為家族は母と妹の3人家族だが、それもやはりどこにでもありふれている話であった。
そんな凛が手にした、今までに経験のしたことのない優越感。
それもこれもこの、突如手に入った美しさ故とはわかっているが、今までまともにスポットライトを当てられたことなど無かった凛には、それはもう離しがたい物であった。
はじめは、気取っている、調子に乗っていると思われるのが嫌だったから。悪く言われることが怖かったから。
けれど、あの騎士達のあの反応。凛が【山内凛】であったなら生涯決して手に入らなかったもの。
凛はあの後暫く、それこそ何事かと飛んできたメアリーが部屋を訪れるまでベッドの上で放心していた。
そしてこのことが暫くの内、凛を狂わせ…そう、言うなれば凛にとっての思春期以来2度目の【黒歴史】を作らせることになる。
少し強めのノックと、慌てたメアリーの声。
それまで放心していた私は、その2つの音に正気を取り戻した。ベッドの上から立ち上がり、入室の許可を出す。
「っ、おはようございますリン様っ、ご無事ですか!?」
「ええ。寧ろとても清々しい気分よ」
「…?左様ですか。…全く、あれでも国に仕える騎士だというのに、あんなに野蛮では国の品格に関わります…!」
メアリーがそう言って憤慨するのを見て、思わず笑みが溢れる。それからそんな私を見て不思議そうにするメアリーの頬にそっと手を添えると、あからさまにメアリーの頬が赤く染まった。
「っ、あ、り、りん、様っ…!?」
「そんなに怒らないで、メアリー」
「はひっ!?」
さっきとは一転、慌てふためくメアリーの姿に、再び湧き上がる優越感に良く似た満足感。
今度は出来るだけ優雅に映るよう口角を上げて身体をメアリーの元に寄せてみる。
さっきもそうだが、何故だろう。どうすれば相手を上手く魅了できるか、誘惑できるかを身体が自然と覚えているようだった。
「私が悪いのよ。朝から頑張っている姿を見て、つい応援したくなってしまったの」
「あっ…」
「全部私のせいだわ…あとで、あの人達にも謝りにいかなくっちゃ。…メアリーも、ついて来てくれると心強いのだけれど」
「っ、あ、も、勿論ですっ!!私はリン様付きのメイドっ、ですからっ…!お、お食事をお持ちしますね、失礼しますっ!!」
そう言って慌てて部屋を出て行ったメアリーに、思わず笑みが溢れた。
昨日は、なんだかネガティブに考えすぎていたらしい。
だって、折角の異世界!折角のこの身体!十代だとか、もうこの際関係なんてない!
楽しめばいいのだ。ただひたすらに、楽しめば。どうせこの世界、楽しんだ者勝ちなのだから。
結局服の着方は聞きそびれてしまったけれど、気分が良いからこの際構わない。でも折角だから、メアリーが戻ってくるまでにいくつか候補を決めておこうか。
あぁでも。今の私ならきっと似合わない服などないだろう。鏡を見ても、矢張りうつるのは限りなく完璧に近い美しいひと。
私が微笑めばこの美しいひとも微笑む。形の良い唇が美しく歪んだのを見て、ダメ元で化粧品も頼んでみようかと考える。
それと同時に、もしかしたらこれは、神様からの贈り物かもしれない、なんてことを思った。
顔も平凡、能力も平凡、平凡に進学して平凡に社畜をする人生。両親は早くに離婚した為家族は母と妹の3人家族だが、それもやはりどこにでもありふれている話であった。
そんな凛が手にした、今までに経験のしたことのない優越感。
それもこれもこの、突如手に入った美しさ故とはわかっているが、今までまともにスポットライトを当てられたことなど無かった凛には、それはもう離しがたい物であった。
はじめは、気取っている、調子に乗っていると思われるのが嫌だったから。悪く言われることが怖かったから。
けれど、あの騎士達のあの反応。凛が【山内凛】であったなら生涯決して手に入らなかったもの。
凛はあの後暫く、それこそ何事かと飛んできたメアリーが部屋を訪れるまでベッドの上で放心していた。
そしてこのことが暫くの内、凛を狂わせ…そう、言うなれば凛にとっての思春期以来2度目の【黒歴史】を作らせることになる。
少し強めのノックと、慌てたメアリーの声。
それまで放心していた私は、その2つの音に正気を取り戻した。ベッドの上から立ち上がり、入室の許可を出す。
「っ、おはようございますリン様っ、ご無事ですか!?」
「ええ。寧ろとても清々しい気分よ」
「…?左様ですか。…全く、あれでも国に仕える騎士だというのに、あんなに野蛮では国の品格に関わります…!」
メアリーがそう言って憤慨するのを見て、思わず笑みが溢れる。それからそんな私を見て不思議そうにするメアリーの頬にそっと手を添えると、あからさまにメアリーの頬が赤く染まった。
「っ、あ、り、りん、様っ…!?」
「そんなに怒らないで、メアリー」
「はひっ!?」
さっきとは一転、慌てふためくメアリーの姿に、再び湧き上がる優越感に良く似た満足感。
今度は出来るだけ優雅に映るよう口角を上げて身体をメアリーの元に寄せてみる。
さっきもそうだが、何故だろう。どうすれば相手を上手く魅了できるか、誘惑できるかを身体が自然と覚えているようだった。
「私が悪いのよ。朝から頑張っている姿を見て、つい応援したくなってしまったの」
「あっ…」
「全部私のせいだわ…あとで、あの人達にも謝りにいかなくっちゃ。…メアリーも、ついて来てくれると心強いのだけれど」
「っ、あ、も、勿論ですっ!!私はリン様付きのメイドっ、ですからっ…!お、お食事をお持ちしますね、失礼しますっ!!」
そう言って慌てて部屋を出て行ったメアリーに、思わず笑みが溢れた。
昨日は、なんだかネガティブに考えすぎていたらしい。
だって、折角の異世界!折角のこの身体!十代だとか、もうこの際関係なんてない!
楽しめばいいのだ。ただひたすらに、楽しめば。どうせこの世界、楽しんだ者勝ちなのだから。
結局服の着方は聞きそびれてしまったけれど、気分が良いからこの際構わない。でも折角だから、メアリーが戻ってくるまでにいくつか候補を決めておこうか。
あぁでも。今の私ならきっと似合わない服などないだろう。鏡を見ても、矢張りうつるのは限りなく完璧に近い美しいひと。
私が微笑めばこの美しいひとも微笑む。形の良い唇が美しく歪んだのを見て、ダメ元で化粧品も頼んでみようかと考える。
それと同時に、もしかしたらこれは、神様からの贈り物かもしれない、なんてことを思った。
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