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第5章 遠征試験編
第八十九話 「お買い物」
しおりを挟む翌日。
僕たちは昼空の下、グロッソの大通りをみんなで並んで歩いていた。
行き交う大勢の人々、客引きをする出店の数々、それに伴って響く従魔の鳴き声。
がやがやとした賑わいを見せる都会の風景に、ロメは終始困惑していた。
彼女の冒険者試験参加を承諾した僕たちは、その後シャルムさんに挨拶をし、そのままギルドを後にした。
正直まだ納得できていないところがあったものの、あれ以上駄々をこねていたら、またぞろシャルムさんが負担を負うような提案を出しかねなかったので致し方ない。
それに安全は絶対に保障してくれると言っていたし、試験までの残り六日はギルドで面倒を見てくれるそうなので、これ以上何かを求めたら僕が我儘になってしまう。
ということで僕たちは、一抹の不安を抱えながらもギルドを去り、宿部屋へと帰った。
そして本日。予定通り買い物をするために昼頃に集合し、現在街を歩き回っているということだ。
グロッソの街は、テイマーズストリートで隠れて少々忘れがちだが、とても立派な都会である。
田舎村出身の僕としては、たった数週間しか過ごしていないので、いまだに物珍しさに視線を泳がせてしまうほどだ。
確かにテイマーズストリートは大きかった。しかしあそこはどちらかといえばテイマー専門の商品や施設が多く、変わってこちらは一般的な街の風景となっている。
特に女の子とかが服を買うならグロッソの街の方が良いだろう。
というわけで意気揚々と街に繰り出してみたはいいものの……
「わ、わたし別に、服とかいい」
ロメが恥ずかしそうに渋っているのだ。
そんな彼女に対して僕は……
「いや、そういうわけにもいかないでしょ」
と呆れ気味に答える。
昨日も思っていたことだが、ロメの服は少し損傷が激しい気がするのだ。
初めて会ったときも、できれば衣服くらいは変えてあげたいな、と考えるほどに、その姿は心配になってくる。
適度に洗っていても、いずれは着られなくなってしまうので、ここでたくさん購入しておいていいだろう。
遠慮するロメの手を引きながら、僕は言った。
「今日はせっかくみんなで買い物に来てるんだから、遠慮なんかしないで好きなの買ってよ。ほら、アイテムの換金をして、こんなに財布が膨らんだんだからさ」
ポケットから取り出した財布を見せると、ロメは軽く目を見張る。
シャルムさんの助言通り、エリアランクの再算定後に花アイテムを売ったら、相当な金額になったのだ。
おそらく銀級依頼の報酬、三つ分と同じ額である。
これだけあれば、この都会でも好きなように買い物ができる。
もちろんテイマーズストリートに拠点を移す資金も残しておかないといけないので、加減が必要だけど。
パンパンに膨らんだ財布をニコニコ笑顔で見せると、ロメは躊躇いがちに頷いてくれた。
さあ、お買い物開始である。
目的はロメの服と、試験用の変装道具。
それだけ買えば充分なんだけど、僕たちはゆっくりと楽しみながら街を歩いた。
服屋を見て回ったり、目に留まった出店で間食を摘まんだり、面白そうな道具を取っていじったり。
普段とは違う日常を送り、ついつい僕はため息を零してしまう。
「それにしても、こうしてゆっくりするのは本当に久しぶりだね。僕たち、いつも依頼とか事件に振り回されっぱなしだから」
同意してくれたのはクロリアだった。
「そうですね。むしろ何もないこの日に違和感を覚えてしまうくらいですから。まあ、自らそういう事件に首を突っ込む、誰かさんのせいとは言いませんけど……」
「……」
シャカシャカと音がなるおもちゃを持ちながら、ジト目になって振り向いた。
「なんか最近、クロリアの当たりが冷たい気がする」
「気のせいですよ、気のせい」
妙にニコニコする彼女を不思議に思いながら、僕はおもちゃを棚に戻した。
この様子からすると、今を心底楽しんでいるようなので別にいいんだけど。
依頼もなく、事件から解放されたこの日に、テンションが上がっているので無理もない。
それは僕も同じである。
「わあぁ! ライム、見てよこれ! スライム専用の装備だってさ!」
「キュ、キュルル?」
大通りの端に見つけた不思議なお店。
そこでは用途不明な道具や需要のなさそうな装備が数多く置いてあった。
いったい何屋さんなんだろう? という不安がありながらも足を踏み入れてみると、そこにはなんとスライム専用の装備が売っていた。
スライムの体に合わせられた丸い鎧。頭頂部には鋭い角が付いている。
煌びやか且つごつごつとしているその見た目に、僕の少年心は激しくくすぐられた。
「これで体当たりとかしたら、めちゃめちゃ破壊力が増すんじゃない?」
「そ、それはそうかもしれませんけど……」
少し派手過ぎるその見た目に、思わずクロリアが苦笑する。
恐る恐る鎧に触れて、率直な感想を述べた。
「重くて動けなくなりそうですね」
「ま、まあ、確かに……」
「それに当のライムちゃんが、あんまり嬉しそうじゃないんですけど……」
「キュルキュルゥ」
頭上のライムを窺うと、なんとも微妙な顔で鎧を見ている。
僕は泣く泣く鎧の購入を諦めて、大きく肩を落とした。
まあ、値段がびっくりするくらい高いので、無駄遣いになってしまう。
それにこれを付けたら、せっかくのライムの素早さを殺してしまうことになる。
きっとこれは特殊な種類のスライムが付けるものだな。
そう落ち込む僕に対して、クロリアはにこっと微笑んでみせた。
「ちょっとした豆知識ですけど、モンスターに服や鎧を着せるのは主人の自己満足で、従魔からしたらいい迷惑だそうですよ」
「なんで今そんなこと言うんだよ! やっぱりクロリア冷たいよ! 昨日のことまだ根に持ってるでしょ!」
ていうかそれ僕も知ってるよ!
主人の趣味で可愛い服やかっこいい鎧を着せるのは、従魔にとって苦痛であることが多い。
もちろんオシャレが好きなモンスターも中にはいるけど、ほとんどが主人の自己満足になってしまう。
まあ、服や鎧はともかく、剣とかアイテムを持たせる人は結構多いらしいけど。
クロリアに追撃を受けてさらに気分を落としていると、不意に後方から小さな笑い声が聞こえた。
僕たちのやり取りを見て、つい笑みを零したロメだった。
初めて会ったときは、ほとんど笑顔なんて見せてくれなかったけど、今はその機会が多くなっている。
事件から解放されて、僕たち以上に気を楽にできているのだろう。
そんな幼い少女を微笑ましく見つめていると、不意にクロリアが耳打ちをしてきた。
「確かに従魔は服や鎧を嫌がりますけど、ロメちゃんは女の子なので、服を買ってもらうのは嬉しいはずですよ」
「えっ? そ、そうなの?」
「はい。昨日一緒にいたかぎりでも、ロメちゃんはとても女の子らしいと思いました。まだ少し、優しくしてもらうのに慣れていないだけで、きっと本心では嬉しいはずです」
「……そうだといいんだけど」
ちらりと後方を窺い、笑いを零したことを恥ずかしがるロメと目が合う。
僕には女の子らしさというのがわからない。男子だからしょうがないんだけど。
だからロメの本当の気持ちを測れずにいる。
本心ではありがた迷惑に思っているんじゃないか。
そういう不安は否応にもまとわりついてくるけど、まあ、シャワーでも宿部屋でも一緒だったクロリアがこう言うのだから、彼女の言葉を信じてみることにしよう。
そう思った矢先に、クロリアが驚きの台詞を発した。
「それに、服を決めてあげるのはこの私です。安心してください。ロメちゃんに似合うものをたくさん見つけてみせますから!」
この発言に対し、僕にはどうしても言いたいことがある。
「『戦闘に差し支えがなければ、服装なんてなんでもいいと思っています。私なんかがオシャレとかしても、仕方がないような気が……』とか言ってたクロリアだけど、本当に大丈夫なの?」
「ぐぬっ……!」
黒髪おさげの少女は、思わぬ反撃に苦い顔をする。
先ほど要らぬ豆知識を聞かされた仕返しである。
彼女は確かに以前、オシャレに対して無頓着という発言をしている。
そんな地味っ子少女に、幼い女の子の服を選ぶという繊細な真似が、果たしてできるのだろうか?
見事な切り返しで反撃に成功したかと思いきや、今度はこちらが予想外のしっぺ返しを食らうことになった。
「そのあと、『可愛いと思うんだけどなぁ』と呟いていたのはどこの誰でしたっけ?」
「ぐぬっ……!」
頬を赤らめたクロリアにそう言われて、つい僕も顔を紅潮させてしまう。
服装に関する話を振り、自信なさげに答えたクロリアに対して、確かにそんな呟きをしてしまったかもしれない。
単なる情けではなく、本心から零れた呟きなので、変に否定はしないでおこう。
ついでに、今回の言い争いは引き分けということにしておこう。
互いに頬を熱くさせて、顔を背けていると、傍らにいるロメがきょとんと首を傾げていた。
不思議なお店を後にした僕たちは、次に目的通り服屋を探すことにした。
変装道具についてもフードや帽子などで顔を隠せばいいということになったので、当然終着点は服屋ということになる。
なるべく子供用の服が置いてある店を探し、大通りの途中でそれを見つけた。
積極的に客引きをする店でもなく、それでいて高級店というわけでもない。
店内にもほとんど人がいないけど、比較的まともな商品が多いちょっとした隠れ店だ。
もちろん子供服も置いてある。
ここで目的のものを買おうと決めた僕たちは、さっそく店内に入って目当ての品を探した。
先述した通り、僕はあまり女の子らしさというものが理解できていない。
なのでここからは完全にクロリアにお任せということになる。
けれど、一応僕も数着の女性服を手に取ってみた。
……やっぱりわからない。
人知れずため息を吐き、こっそり女性服を棚に戻していると、不意に隣に小さな人影が近づいてきた。
見るとそこには、物珍しそうに視線を泳がすロメがいて、恐る恐る商品を確認している。
するとその中の一着を気に入ったのだろうか、ふりふりとしたピンク色の子供服を広げて、感動するようにぼぉーっと眺め始めた。
その姿を見て、僕は思わず彼女に聞いてしまう。
「ロメは今まで、どんな風に過ごしてたの?」
「えっ?」
「奴らから逃げてる時、ご飯とかお風呂とか、生活の方はどうしてたのかなって」
普通ならロメも、こうして可愛らしい服を着て、街を歩いたり友達と遊んだり、子供らしい生活を送っているはず。
しかし少し特殊な境遇にいるせいで、それができなくなってしまったのだ。
そんな彼女はいったい、どんな生活を送ってきたのだろう。
可愛らしい服を、そんなに物珍しそうに眺めることになった日々とは、いったいどういうものだったのだろうか。
そう疑問に思って問いかけてみたけど、慌てて僕は付け足した。
「あっ、いや、言いたくなかったら別にいいんだけど……」
もしそれが思い出したくないような過去なら、こんなことを聞くのは無粋だろう。
というか、悪人に追われていた過去が、いい思い出のはずがない。
遅まきながら僕は、不躾に聞いてしまったことを後悔するけど、どうやらそれは杞憂だったようだ。
「……ううん。嫌な思い出ってわけでもないから、別にいい」
思ったよりも平静な様子で答えたロメは、広げていた服を棚に戻した。
そして次の服を物色しながら、なんでもないように話し始める。
「あいつらから逃げてる間、私はほとんどエリアの中にいた。エリアなら、力を貸してくれる野生モンスターがたくさんいるし、食べ物も少しは見つけられるから。それにいくらあいつらでも、夜になったら街に帰るし、私にとっては一番安心できる時間と場所なの」
一切声の調子を変えることなく話す様子に、僕は驚きを禁じ得ない。
エリアの中にずっといた。
それは可愛らしい服を何気なく眺めながら言うような、そんな容易いことではない。
悪人に追われていたので仕方がないことなんだろうけど、ロメにとってはそれが普通になっているのだ。
気づけば後ろにいるクロリアもロメの話に耳を傾けており、彼女も気になっているだろうことを僕は聞く。
「でも、ずっとエリアの中にいるのは、ロメでも大変でしょ?」
「うん。だからたまに、エリア移動中に見つけた村とかで、ご飯食べたりお風呂も貸してもらってた。エリアで拾ったアイテムとか、結構たくさん持ってたから、それを換金して生活費に……」
「……」
予想以上に生活は厳しかったようだ。
それでも通り掛けの村などに助力してもらい、ある程度生活をつなぐことはできていたらしい。
その過酷な生活が、ロメの年不相応な度胸と強さの要因になっている。
きっと彼女自身はそれが嫌な思い出ではなく、今の強い自分を作ってくれた良い出来事だったと思っている。
でも、女の子らしい日々を送れなかったのも事実だ。
だからこそ僕は、彼女に冒険者を目指す意味を与えてしまったことを、心中で悔やむ。
本当なら別の誰かがロメのことを助けて、彼女に普通の子供らしい生活を送らせてあげることも、できたかもしれないから。
そんなこちらの気持ちを察してだろうか、ロメは僕の顔を見上げて微笑んだ。
「でも今は、こうして自由に街を歩けてる。好きなときにお風呂入ったり、宿部屋で安心して寝ることができる。そんなの考えもしてなかったから、ルゥたちにはすごく感謝してるの」
最後に彼女は、まだあまり見せてくれない純粋な笑みを浮かべて、お礼を口にした。
「ありがとう」
それを聞いた僕は、釣られて頬を緩ませる。
過去にどんなことがあっても、今を全力で楽しんでいる少女の姿に、僕も一つの決意を抱いた。
ちらりと後方を一瞥しながら、僕は言う。
「それならちゃんと、街に合わせた服装をしなきゃね」
「えっ?」
気が付くと、後ろにいたはずのクロリアが、いつの間にか店の端まで移動していた。
商品棚にせわしなく手を伸ばし、うきうきと何かを選んでいる。
そこから二枚の商品を手に取ると、急いでこちらに駆け戻ってきた。
「どうですかこれ!? すごく可愛いと思いませんか!?」
左右の手に握られていたのは、一着の布服と一枚の黒マントだった。
どちらも子供用の大きさで、ロメのために選んだ服と思われる。
自信たっぷりで持ってきたそれを、僕はしばし見分し、大きく一つ頷いた。
「うん。右の大人しめの布服はいいと思うよ。でも、左の黒マントは置いてきてね」
「な、なんでですか!? こっちもすごく良いと思ったんですけど……」
いや、それはクロリアの趣味でしょ。
彼女の服装からしても、どうやら黒マントはお気に入りのアイテムらしく、ロメにも着せようと考えていたみたいだ。
主人の趣味だけで服や鎧を着せるのは、従魔にとってはありがた迷惑である。
ロメは従魔というわけではないけど、そういう話をした直後にこれだ。
まあ、変装道具用ならまだ付けてもいいかもしれない、なんて考えながら、僕は黒マントを戻してきたクロリアに問いかけた。
「普段着の他に、寝巻とかも買っておいた方がいいかな?」
「そうですね。私も一応、数着待っていますし、そっちの方も選んでみようと思います」
「あぁ、あのひらひらのやつね。寝癖いっぱいで飛び出してきたクロリアが着てた……」
「それはもう忘れてください!」
顔を赤くして突っ込んでくるクロリアに、手刀を切りながら苦笑して謝る。
するとその様子を見ていたロメが、くすくすと小さな笑い声を零した。
ロメは普通の女の子らしい日々を送れなかった。
ならばその分、僕たちといるこの時間を、それ以上に楽しいものにしてあげればいい。
自信はないけど、ライムとミュウ、それとクロリアもいるんだから、きっとできないことはないはずだ。
そう決意を固めると共に、彼女が冒険者を目指すことも、全力で応援してあげようと思った。
僕も冒険者になったことで、今までよりも楽しい暮らしができていると実感してるし。
それがわかっているのなら、止める必要はなかったのかもしれない。
その後しばらくは、服屋での買い物が続いた。
最初に決めた布服に続き、クロリアがどんどん新しい服を持ってくる光景に、僕とロメは唖然とする。
中にはふりふりとした可愛いやつの他に、きらきらとした、いくらなんでも幼すぎるでしょと言いたくなるものまであった。
僕は慌てて彼女を止める。
これ以上好き勝手に決められては、とんでもない格好をさせられるに違いない。
そう危惧したのだろうロメは、最後には恥ずかしそうにしながらも自分で服を選び、それをこちらまで持ってきていた。
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