僕のスライムは世界最強~捕食チートで超成長しちゃいます~

空 水城

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第5章 遠征試験編

第九十四話 「魔法のお勉強」

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 砂漠エリア――《クランキーサンド》。
 今回の冒険者試験で選ばれたこのエリアは、Dというランク付けに恥じることのない、それなりの攻略難易度になっている。
 まだ冒険者になっていない若者たちが試験を受ける場所にしては、ほんの少し辛いのかもしれないけど、『野生モンスターのレベル変動事件』があっては、これ以上に適したエリアもそうあるまい。
 ある程度きつい気温、ある程度歩きづらい足場、ある程度種類が揃った野生モンスターたち。
 現に私は今、その野生モンスターの一匹と対峙して、それなりの苦戦を強いられていた。
 
 「ロック、体当たり!」
 
 「ゴロゴロ!」
 
 数十分前にロックと名付けた岩スライムは、私の命を聞き、眼前のモンスターに体当たりをした。
 黒光りする殻に、丸い岩の体が直撃し、鈍い音が響く。
 先刻、私とロックが背中を向けることしかできなかった、あのスコーピオン。
 どうやらこの岩石地帯はスコーピオンの縄張りになっているらしく、他の野生モンスターは滅多に近づかないらしい。
 耳をすませば、確かに至る所からカサカサという音が聞こえてくる。
 だからこそだろう、あまり間が空いていないのに、再びスコーピオンと鉢合わせてしまった私たちは、こうして再戦を挑んでいるわけだ。
 
 ロックの体当たりを受けたスコーピオンは、怯んだように鳴き声を上げた。 
 追撃を恐れたスコーピオンは、すかさずカサカサと後退する。
 ロックスライムというだけあって、岩の体はそれなりの硬さを持つようだ。
 そのおかげで体当たりの威力も増し、防御の面でも期待ができる。
 しかし一方で、岩肌の重さはスピードを殺す難点にもなっている。
 そういえば、さっき抱き上げた時もかなり重かった気がする。
 ゆえにロックは、数秒の間も置かず反撃に打って出てきたスコーピオンに、反応することができなかった。
 奴の体の後ろ側で、鋭く尖った影が蠢く。
 尻尾による毒攻撃!
 
 「【硬化】!」
 
 「ゴロゴロッ!」
 
 自分で回避ができないと思った私は、ロックに一つのスキルを命じた。
 硬い岩の体を、さらに頑丈にさせるスキル――【硬化】。
 心なしか、ロックの体がきらっと光ったかと思うと、直後にスコーピオンの尻尾が突きこまれた。
 しかしそれは、甲高い音と共にあっけなく弾かれてしまう。
 私は声には出さず、『よし』と右拳を握りこむ。
 スコーピオンの尻尾攻撃は、下手したらロックの岩肌を抉るほど鋭いものだ。
 それを無傷でやり過ごせたのは、【硬化】のスキルのおかげだろう。
 ロックをテイムしてから数分しか経っていないが、すでに所有スキルは確認済みだ。
 この調子で畳み掛ける!
 そう意気込んだはいいものの、【硬化】のスキル発動中はデメリットとして身動きがとれなくなってしまう。
 なので怯んでいるスコーピオンに攻撃を仕掛けることができず、もたもたしているうちに横から少年の声が聞こえてきた。
 
 「【アースショット】!」
 
 「ゴオォォォ!」
 
 次いで角笛にも似た鳴き声が轟くと、凄まじい速度で岩弾が飛来してくる。
 横から狙撃されたスコーピオンは、奇妙な鳴き声を上げながら吹き飛び、光の欠片となって散った。
 僅かに砂塵が舞う中、私は呆然と飛んできた岩弾を見つめる。
 そしておもむろに、むむっとした視線を横に向けると、そこにはゴーレムテイマーの少年リンドが佇んでいた。
 あの程度のスコーピオンなら、私とロックの二人で充分だった。
 リンドの従魔――グランドゴーレムは、あまりにも強すぎるため、なるべく手を出さないでとお願いしていたはずなのに。
 なんだか釈然としない。
 何か言いたげな視線をリンドに送りつけていると、対して彼はそんな私の目を気にすることもなく、まさかの称賛の声を送ってくれた。
 
 「自分の従魔ってわけじゃねえのに、結構上手く戦えるもんなんだな」
 
 そう口を開いたリンドは、大層気だるそうに目を細めているけど、その言葉に偽りは感じられない。
 少し虚を突かれて固まってしまうが、私はすぐに我に返る。
 褒められたのだから、それ相応の反応を見せなければなるまい。
 そう思って、これからめっちゃおっきくなる予定の胸を張り、自慢げに語った。
 
 「まあね。もうそこそこの種類のモンスターと戦ってきたし、他の人と違って小さい頃からテイマーだったから」
 
 色々と、慣れてる。
 そう口にした私は、ようやく【硬化】のスキルが解けたロックを迎えに行った。
 この子もそうだけど、私は色々な種類のモンスターをテイムしてきた。
 だから味方としても敵としても、ある程度ならモンスターの動きが読める。
 この通りひょろひょろの私は、自分の力で戦うことができないからこそ、指示力には磨きを掛けなければならない。
 ロックを連れてリンドの前まで戻ってくると、私は変わらず胸を張り続けた。
 
 「テイマーとしては、リンドより先輩」
 
 「調子に乗んなクソガキ」
 
 確かに少し調子に乗りすぎた私は、反省して張った胸を引っ込めた。
 まあ、何はともあれ、背中を向けることしかできなかったスコーピオンに、私たちは立ち向かえたわけだ。
 最後はリンドとグランドゴーレムに決められてしまったが、勝ちは勝ち。
 本当にこの調子で試験も乗り切れればいいな。
 スコーピオンが落とした、歪な形の黒結晶を拾いながら、私はふと疑問を抱く。
 もっと上手に戦えるように、もう少しロックのことを知るべきじゃないだろうか?
 そのうえでわからないことがあるので、私はリンドに聞いてみた。
 右手の甲――ロックのステータスを見せながら。
 
 「ねえリンド。この【土魔法アース】って、土属性魔法のこと? どうやって使うの?」
 
 その問いにリンドは……
 
 「俺より先輩じゃなかったのかよ」
 
 当然、呆れた視線を送ってきた。
 まあ、調子に乗ってそんなことを口走ってしまったかもしれないけど、私にだってわからないことくらいあるのだ。
 私は属性魔法というものを、まだ一度も使ったことがない。
 リンドはどうやらグランドゴーレムの土属性魔法を主体に戦っているようなので、きっと属性魔法については詳しいはず。
 そう考えて問いかけてみると、今度は彼が聞き返してきた。
 
 「今まで使ったことねえのか?」
 
 「うん。魔法を持ってる子も中にはいたけど、使わなくても、大丈夫だったから」
 
 「大丈夫だったって……テイマーなんだから少しは気にしろよ。誰かに聞くことくらいはできただろうが」
 
 「だって、誰も教えてくれそうになかったから」
 
 「俺ならいいのかよ。つーか、自分から聞くのが恥ずかっただけじゃねえのか」
 
 「うっ……」
 
 まあ、確かにそうかもだけど。
 いやでも、魔法を使わなくても大丈夫だったっていうのは本当だし。
 大抵の場合はスキルのみで対処可能だった。
 それに魔法は使い方がわからない分、どんな反動が来るかも想定できなかったから、下手に練習する気も起きなかったのだ。
 などという言い訳は、もう聞くつもりはないらしく、リンドは「はぁ……」とため息を吐いていた。
 だが……
 
 「……属性魔法っつーのはなぁ、スキルと違って決められた技じゃねえんだ」
 
 「えっ?」
 
 これまたびっくり、なんと属性魔法について教えてくれた。
 てっきり面倒くさがって、教えてくれないと思ったのに。
 やっぱりこの人、お人好し……というか、ツンデレ?
 なんて、私が失礼なことを考えていることなど露知らず、リンドは続けた。
 
 「スキル……例えばさっきお前が使った【硬化】ってスキルは、数秒間スライムの体を硬くするっつー決められた効果と時間がある。だが属性魔法は、そういう固定化された力がねえ」
 
 「……?」
 
 教えてもらえたのはいいものの、彼の言っていることがさっぱり理解できない。
 首を傾げていると、リンドは口で説明するのが回りくどいと思ったのか、突然従魔に命令を出した。
 
 「グレム、【アースエンチャント】」
 
 「ゴオォォォ」
 
 それに応えたゴーレムは、重そうな右腕は掲げる。
 手の平を開いて、そこから魔力で生成された土を飛ばした。
 それは次第にリンドの右手へと集中し、粘土細工のように形を変えていく。
 出来上がったのは、岩のガントレットだった。
 それをこちらに見せながら、リンドは言った。
 
 「【アースショット】の他に、こんな土魔法の技もある。こういうのは従魔が覚えるんじゃなく、俺たちテイマーが教えてやるもんなんだ。【アースショット】と命令したら、『岩を飛ばせ』。【アースエンチャント】と命令したら、『俺の拳に岩を纏わせろ』。属性魔法は決められた効果がない分、自由度がたけえ。だからそうやって練習してって、ようやく使えるようになるもんなんだよ」
 
 次いでこちらに目をやり、聞いてきた。
 
 「わかったか?」
 
 それに対して私は、ぼぉーっと彼の顔を見上げる。
 そして意外そうな表情で口を開いた。
 
 「自分の従魔に、ちゃんと名前付けてるんだ」
 
 「はぁ? 今それ関係ねえだろ」
 
 確かに関係ないかもしれないけど……
 自分の従魔に名前を付ける人と、そうでない人。 
 一般的には前者の方が多いと聞くけれど、戦いにおいて名前はさほど重要ではない。
 主たる目的は、従魔を可愛がるためだと大抵決まっている。
 しかし、どう見たってリンドは"そういうこと"をやる男の子だとは思えない。
 外ではガキ大将をやっているけど、家に帰ったら恥ずかしいくらい従魔を愛でるような、そんなことをしているのかな?
 だとしたら、この人相当キャラが濃いことになってしまうけど。
 内心で笑いを堪えながら、私は問いかけた。
 
 「ねえ、なんでグレムって名前なの?」
 
 「うるせえ。んなのお前には関係ねえよ」
 
 私のことをうざがるように目を逸らす。
 なかなか可愛いところがあるではないか。
 そう思いながら、私は密かに考えた。
 グレムの正式な種族名は《グランドゴーレム》。
 グランドゴーレム、縮めて《グレム》ってところかな。
 ……安直。
 人知れず一つの謎を解明していると、再びリンドが呆れたように聞いてきた。
 
 「んなことより、属性魔法のことはわかったのかって聞いてんだ」
 
 「うぅ~ん、いまいちわからない。つまり属性魔法はなんでもできるってこと?」
 
 「いや、なんでもはできねえよ。自由度が高えとは言ったが、スキルや他の魔法と一緒で限界もある。それは従魔の魔力と操作力によって変わってくるから、練習の過程でそれも把握しなきゃならねえ。……ちょっと試してみろよ」
 
 「……」
 
 そう言われて、私は足元のロックを見やる。
 習うより慣れろ。
 人に聞くより自分で体感した方がいい。リンドはそう言いたいようだった。
 けれど……
 
 「でも、なんて『主の声オーダー』を掛ければ……」
 
 「属性魔法の場合は、別に決まった命令句はねえよ。自分の好きなように従魔に教えてやればいい。ただ、ステータスに記されている【土魔法アース】って言葉は、絶対に入れなきゃなんねえけどな」
 
 「……わ、わかった」
 
 ぎこちなく頷くと、私は今一度ロックと目を合わせた。
 こっちは準備万端、と言いたげに私を見上げているロックに、一つの魔法を命じる。
 狙いは前方。砂地から突き出た岩塊を標的に、私は指を差した。
 
 「ロック、【アースショット】!」
  
 「ゴロゴロ!」
 
 瞬間、可愛いらしく開いたロックの口から、数発の岩弾が発射された。
 正しくは、岩の欠片。リンドのグレムが放つ、あの大岩の弾には及ばないが、それでも確かに魔法か発動した。
 標的にした岩塊にバチバチと礫が当たる光景を眺めて、私は呟く。
 
 「……で、できた」
 
 その後ろから、リンドが「ほぉ……」と実に興味がなさそうに感嘆の息を零した。
 
 「さっきグレムがやった【アースショット】を見て、それを真似たわけか。ま、それが属性魔法の一番手っ取り早い覚え方だからな」
 
 ……そうなんだ。
 なんとなく、ロックも目にした魔法なら使えるかと思って、【アースショット】を選んだだけなんだけど。
 ていうか、それが一番手っ取り早いなら、初めからそう言ってほしい。
 内心で愚痴りながらも、再びリンドとグレムの真似っこをしてみる。
 
 「ロック、【アースエンチャント】!」
 
 「ゴロゴロ!」
 
 先刻と同じくロックの口から岩の欠片が飛び出すと、今度は私の右手に少しずつ集まってきた。
 時間を掛けながら集約し、形を変えると、リンドの右手に出来たやつと似たものが出来上がる。

 「おぉ! 岩の手袋ができた。……でも、リンドのやつより小さい」
 
 「ま、魔力の差だな。ランクから見ても、その岩スライムは魔法が得意ってわけじゃなさそうだ。……あと、あんま魔法連発すんな。すぐにバテるぞ」
 
 その忠告を聞き入れて、これ以上魔法を使うのはやめておいた。
 それにしても、属性魔法がこんな風に出来ていたとは思ってもみなかった。
 種族特有のスキルは、決められた効果と時間がある。
 しかし属性魔法は、主人の教え方次第で技を広げることができるのだ。
 リンドの言う通り、魔力などの関係でなんでもできるというわけではないけど、自由度は高い。
 他人の魔法を見て覚えるのが一番手っ取り早いらしいので、似たり寄ったりの技になるかもしれないが、逆に言えば自分たちだけの技だって作ることができるかもしれないのだ。
 属性魔法、これは面白いかもしれない。
 私は人知れず頬を緩めながら、「うん」と一つ頷き、岩の手袋を閉じたり開いたりして見せながら、リンドを見上げた。
 
 「とりあえず、属性魔法についてはわかった。これで少しは戦い方が広がると思う」
 
 「そうかい。そりゃよかったな」
 
 相変わらずどうでもよさそうに応えるリンドに、それでも私は笑いかける。
 そして本日二度目となるお礼の言葉を口にした。
 
 「リンド、教えてくれてありがとね」
 
 「……」
 
 そんな私を見て、リンドは口を閉ざす。
 しばし何事かを考えて、やがて意味ありげなため息を吐くと、心なしか距離を置いて彼は言った。
 
 「ついでにあと一つ、教えておくことがある」
 
 「……?」
 
 首を傾げる私をよそに、リンドはグレムに視線を振る。
 そして予め左腕を掲げながら、命令した。
 
 「グレム、【アースクリエイト】!」
 
 「ゴオォォォ!」
 
 瞬間、グレムの右手の平から岩が飛び出してくる。
 それはリンドの左腕に集まり、ぐねぐねと形を変えていった。
 瞬き数回する間に、右拳と同じように、リンドの左拳に岩のガントレットが出来上がった。
 
 「……えっ?」
 
 私はぽかんとその姿を眺める。
 右と左の両方の拳に纏った、岩のガントレット。
 確かに二つはまったく同じ魔法だった。
 しかし最初に聞いた魔法名は【アースエンチャント】。
 対して二回目に聞いたのは【アースクリエイト】。
 先ほどと違う『主の声オーダー』なのに、どうして寸分違わない魔法が発動したんだ?
 さらにリンドは、驚く私を置いていくように、自らの従魔に命を出した。
 
 「グレム、【アース】!」
 
 「ゴオォォォ!」
 
 グレムの右手から、今度は高速の岩弾が射出された。
 魔法名は、【アース】。
 土属性魔法を使う際、命令句の中に必ず入れなければならない単語。それのみで発動された技は、完全に【アースショット】と同一だった。
 いったい、どうなっているのか。
 私はすぐにその答えを悟った。
 リンドは予め、従魔のグランドゴーレムにそういう風に教え込んでいたのだ。
 おそらく、腕を掲げて【アースクリエイト】と唱えたら、『【アースエンチャント】と同じ魔法を発動しろ』という具合に。
 同様に、最短語数の【アース】と命じたら、『【アースショット】を発動しろ』と教えていた。
 その用途は、これもおそらくとしか言えないが、緊急用の即時攻撃のためだろう。
 フェイントの意味もあると思う。
 そこまで複雑なことができるとは思っておらず、私は驚愕に目を見開いた。
 リンドはグレムが作ったガントレットに目を落としながら、私に言う。
 
 「属性魔法ってのは奥が深い。それと……」
 
 ちらりとこちらを一瞥し、突き放すように目を細めた。
 
 「あんま人の言うこと、信用すんなってことだ」
 
 「……」
 
 人の言うことを、信用するな。
 たとえさっきと同じ『主の声オーダー』だったからといって、同じ魔法が飛んでくるわけじゃない。
 逆に、違う『主の声オーダー』だったからって、違う魔法が発動するわけじゃない。
 油断していたら、ちょっとした嘘で痛手を受けることになる。
 それと同じように、他人の言うことを容易く聞き入れることをしない方がいい。
 リンドは私に、初対面の自分との線引きとして、そう忠告してきたんだ。
 馴れ馴れしくしていたつもりはない。他の人と違って、少し話しやすかっただけで、一定以上に距離を詰めようなんて考えてもいなかった。
 けれどリンドは、そういった些細な油断からも、大きな失敗を招いてしまうと言った。
 それは自分との関わり合いでも同じことが言えると。
 以上の忠告を聞き、それでも私は……
 
 「うん、わかった」
 
 即答した。
 一切の躊躇いもなく、相変わらずの無表情(自分では微笑んでいるつもり)を浮かべながら、リンドに頷きを返す。
 人の言うことなんて、端から信用していない。
 私がどれだけ、たくさんの悪人たちに騙されてきたと思っているのか。
 逃亡生活の中だけでも数えきれない。
 あの状況に立たされた私に、悪いように言い寄ってくる奴らなんて大勢いた。
 だから私は、リンドに言われるまでもなく、最初から人なんて信用していないのだ。
 
 けれど、”友達”の言うことは信じている。
 
 疑いの余地もなく、それこそ友達になった瞬間から、その人のことを完全に信用しているのだ。
 ゆえに私は、リンドの忠告を聞いて即座に頷き返した。
 それに対して彼は……
 
 「…………お前ぜってーわかってねえよ」
 
 重苦しい雰囲気にしようとしたのに、それを私に一蹴されて、呆れた表情を浮かべていた。
 線引き? そんなの知るか。
 私たちはパーティーメンバーである以前に、もう友達なんだから、遠慮なんてする必要ないのだ。
 友達のつもりは私だけなのかもしれないけど、この調子で接し続けて、試験中に友達だと思わせてみせる。
 せっかくの忠告を聞き流し、属性魔法のご教授だけいただいたつもりの私は、内心ニコニコ笑顔でエリア探索を再開した。
 リンドは心底呆れながらも、私の後について来てくれた。
 
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