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【6】

【後】示された道(★)

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 急にかざされたランタンの光に思わず金瞳が細まる。
 自分以外の人の気配に知らず知らずのうちに安堵していることに驚きつつ、ポルトは鉄格子の側に駆け寄った。

「クラウス様まで……!どうしてお二人がこんな場所に?エルゼ様はもうお休みになられている時間では?」

 月はすでに西に傾いている。この季節は日の入りが遅いので空はまだ暗いが、深夜はとうに過ぎているだろう。こんな時間に動いているのは夜勤の連中か、人に言えないようなことをしている者くらいだ。

「まぁ、お馬鹿さん!皆が起きてる時間にはここに入れるわけ無いでしょっ。貴方のために美肌を作る時間を犠牲にしたのですから感謝なさい」
「は…はい…。お心遣い、痛み入ります…。それで一体何の……」

 どうやら彼らは後者の方らしい。そんなものとはまるで正反対の場所に住まう二人にしか見えないのだけれど……。
 不思議そうな顔をしているポルトの前にクラウスが歩を進めた。

「思っていたより元気そうで良かった。小柄とは言え、流石軍属の人間だね。さて……、あまりゆっくりもしていられないから手短に話すよ。これからする質問に答えて欲しい」
「はい…!」
「正直にだよ?」
「は・はい!」

 その念の入れ方と彼の真剣な眼差しに多少の不安を抱くものの、ポルトは素直に頷いた。

「……君はウィンスターの出身だね」
「は・はい…!」
「そして…君は女だ。軍規を知った上で、君は入隊した…そうだね?」

 ポルトはその言葉に固まる。
 エルゼを横目で見た。彼女は表情を変えないままこちらの様子を伺っている。

「……はい」
「理由は?誰かに言われたのかい?」

 ポルトは首を振る。そしてフォルカーに伝えた時と同じ説明をした。飢えと貧しさから抜け出す為で、それ以外の理由は一切無いと。城の皆の優しさに甘えて、ずっと言えずにいたと……。
 城でのポルトの存在は、役人達の間では特に重宝されていただろう。あの女好き問題王子の首につけられた鈴のような存在なのだから。
 クラウスもそれはわかっていた。本人が悪人でないことも重々承知している。しかし情に任せて事を進める訳にはいかない。静かに声音を落とす。

「辛いだろうけれど…相応の処分は覚悟してもらうよ」
「――…はい。どのような処罰でも…お受けいたします」
 
 生成りのシャツはここへ入れられた時に着ていたままで、脱がされてはいない。それでもこの司教は自分を女だと知っている…ということは、別の方法でそれが知られてしまったということか……?何にせよ、これ以上足掻く気はなかった。
 
「あと、指輪のことだ。今までの取り調べじゃ、『指輪を盗んだのは自分じゃない』と言うだけで、他には何も答えていないようだね」
「……はい。指輪が無くなったことも、後から聞いて知った程です。一体何が起こっているのか、私には何も……」
「もう一度聞く。神に…いや、君の主人、フォルカー王子に誓って答えるんだ。指輪を盗んだのは…君じゃないんだね?」
「はい……!」
「ついでに聞くけど、陛下暗殺未遂事件の方も……」
「違います…!!あり得ません!」

 思わず掴んだ鉄格子が揺れて、ガシャリと重い音がした。
 父様の面影を残す大切な人だ。守りこそすれ、手に掛けるわけがない。何より彼はフォルカーの父親だ。親のいない寂しさは身にしみてわかっている。彼から父親を奪うことなど考えられない。

「それに関しては私も同感だ。君が共犯者なら、矢に塗る毒を即効性のあるネドナを選んだりはしないだろうしね。それに陛下が倒れた所で君にメリットが生じるとは思えないし……」
 
 彼が何を言いたいのかがわからない。
 見上げるポルトを見て、エメラルドの瞳が困ったように笑う。

「指輪の行方がまだわかっていないんだ。皆は君が知っているんだと疑っている。何処かに隠しているんじゃないかってね。君の部屋も狼達の小屋も血眼になって何日も探した」
「あるわけないです……」

 見知らぬ男たちに巣を引っ掻き回されて、シーザーやカロンはさぞ怒っただろう。

「……ああ。見つからなかった。これだけ探して見つからないんだ、君に聞くしかないってことになる。でも君はどんなに聞いても答えない。するとどうなるか…わかるかい?」
「?」
「今までの聞き方では駄目だ、ということになる。もっと厳しく…どんな手を使っても・・・・・・・・・在り処を答えさせねば…ってね」

 その言葉に、今まで戦場での惨劇を見てきたポルトは察したように視線を落とした。

「明日、尋問官が交代になる。どの程度のものになるのか…それは私にもわからない。指輪の件は無関係だったとしても性別を偽ってしまったことは事実だ。罪が無くなることはない。程度の違いはあれど刑はほぼ間違いなく行われるだろう」
「……指揮官の居場所を答えない捕虜が、鞭や棒でひどく叩かれていたのを見たことがあります。ファールンもやれば出来るのに、何故私に行わないのか不思議に思っていましたが……。きっと殿下が何かされたんですね」
「指輪を探すという正当な名目がある以上、その捕虜以上のことを覚悟しなくてはいけないかもしれない」
「ど・どれだけ鞭で叩かれたって私は……っ」
「違う」
「?」
「棒や鞭なんかで終わるわけ無いさ。指輪を隠せる場所、全てを調べられる。君の部屋にはなかった。狼小屋にも、その周辺にも。あと君自身が隠せる場所はどこか……」

 クラウスはどこか悲哀の色を混ぜ合わせたような目をしていた。しかし厳しい表情を崩さない。
 尋問官達は手鎖を強く引っ張ることはあっても、身体に直接触れてはこなかった。シャツの下にはサラシが巻かれたまま。きっと身につけているもの全てを脱ぐように言われるのだろう。
 一般的な若い娘には屈辱的な行為だろう。しかし自分は、入隊時の面接である程度の経験はしてある。状況を考えれば、それくらいのこと……どうということはない。

「服の中には何も隠しているものなんて……」
「それだけじゃない。体内もだ」
「……!」
「口の中、胃袋の中だけじゃない。……君は女だろう?下手をしたら将来子供を産めなくなる。この意味がわかるかい?」
「っ!」
 
 見開いた金瞳。
 これから身に降りかかる事態に小さく身体が固まった。
  
「厳しいことを言うけれど……、この国において君の命は神聖具より遥かに軽く扱われる。指輪の為だといえば、フォルカー殿下ですらこれ以上君を守ることは出来なくなる」
「――――……」
「その前に知っていることを洗いざらい全部話すんだ。身分詐称くらいなら、今までの君の功績と私達の口添えである程度はなんとかなる。ここから出ることも可能だろうし、君にとっても悪い話じゃないだろ?」
「ここから…出る……?」

 クラウスは頷く。

「これは…ひとつの提案だよ。釈放後は国外へ出て、別の人生を歩んでみてはどうかな?今後旅に必要なものは全て援助しよう。案内役としてローガンが君を待っている」
「ローガン様が?」
「北国スキュラドへ向けて君と行動を共にする。しばらくは大人しくしてもらうことになるけど、それから先は二人の自由にしていい。でもファールンへは戻ってきてはいけない」
「い・いけません…!ローガン様は何も関係ないのでしょう…!?そんな国を捨てるようなこと……!あの方はファールンの騎士ですよ……!?」
「ローガンのことは気にしなくていい。彼は自ら私にそう伝えてきた」
「……どうして??どうして…そんなことを……」
「――……」

 その問いにクラウスが答えることはなかった。
 二人の間にエルゼが割り込むように前に出ると語気を強める。

「貴女がここにいるとフォルカー様のお気持ちが揺れてしまうのよ!ご決断が鈍るの…!ただでさえ忙しい毎日を送られているのことを貴女だってわかっているでしょっ?今回の騒動でお父上である陛下とも険悪になられて、今まで以上に心も身体も酷使されていらっしゃる……。今日だって、大臣達に『陛下を引きずり下ろしたい殿下が全ての首謀者じゃないか』だなんて変な噂を立てられて大変だったんだから……!このままじゃ…フォルカー様が倒れてしまうわ……!」
「……!」 
「貴女がいるとトラブルばかり起こってしまう…わかるでしょ…!?フォルカー様の重荷になってるの!」
「……っ……」

 自分が檻に入っている間にそんなことがあっただなんて全然知らなかった。
 エルゼの涙混じりの声に返す言葉が見つからない。

「……明日からのことを知ったら、殿下は法に逆らってでも君を守ろうとするだろう。彼の行動力を考えれば、君をさらって何処かへ逃亡するとも限らない。戦後やっと落ち着いてきたこの時期に、王家の問題でこれ以上民を困惑させたくない。……わかるね?」

 ポルトは冷たい鉄格子を握りしめながら「はい」と答え、クラウスが頷く。

「……君の言葉を信用するよ。今回は相手が陛下だ。どこまで出来るかわからないけれど、策を講じてみるとしよう。私からは以上だ。後はエルゼが君に話したいことがあるんだってさ」
「エルゼ様が?」
「さっ、ここから女性だけの話ですわ。クラウス様は入り口でお待ちくださいなっ」
「はいはい、わかったよ。それじゃエルゼ、手短にね」

 半ば押し出されるように、クラウスは元来た通路を戻り、暗い牢の中には若い娘二人が残された。
 ランタンの明かりが静かになった空間を柔らかく照らす。
 ポルトは沈黙を破るように胸の内を伝えた。

「エルゼ様……、女であること隠していて申し訳ありませんでした……」
「それに関しては、何度首を吊らせても収まる怒りではないけれど!」
「ぅ……」

 それはそうだろう。男だと思っていたからこそ、彼の側で仕えていても文句を言われなかったのだから。

「……でも、フォルカー様はご存知だったのでしょう?」
「……途中からですが……。はい、そうです……」
「それなら仕方ないわ。あの方がお決めになったことですもの。それに、貴女には何度もフォルカー様に口添えをしてもらっているし……。その辺の権力欲にまみれた馬鹿女みたいに王妃の座を狙って…というわけじゃないこともわかっている……。だから………」

 最初の勢いは何処へやら、ゆっくりと坂を下るように口が重くなる。彼女にしては珍しい現象だ。

「その……、わたくしは……」
「エルゼ様?」

 寒さで筋肉が固まってしまったのだろうか?兵士として訓練を受けていた自分ならまだしも、エルゼは生来箱入りのお姫様である。

「わ…わたくしは貴女を彼のお相手として認めたわけではないわ……!でも…フォルカー様は……本当に貴女のことを想ってる。それはわたくしにもわかるから……」
「―――……」
「もし、わたくしがフォルカー様と無事に婚礼の日を迎えることが出来たなら、貴女を…側室として認めても良いわ……!」
「!?」

 それは寝耳に水と言っていい程の提案だ。フォルカーの側に女のいう生き物がいたなら、犬にだってヤキモチを焼く。男と思われていた時でさえポルトはヤキモチを焼かれていた。そんな彼女に一体どんな心境の変化が現れたと言うのか。

「側室?し・しかし、国の法…神の教えではそういった類のものは禁止されているはずでは?」 

 ファールンでは一夫一婦制がとられている。それは王家だからといって免除されるものではない。

「そう。だから一切他言無用。秘密の側室よ」
「秘密の……」
「たとえ処罰されてどこかの国境へ飛ばされても心配はいらないわ。わたくし、上層部の役人達には顔がきくの。すぐに呼び戻してあげる。ちゃんとした家も用意するわ。人目のつかないような場所でフォルカー様と会えばいい。後で彼との関係を終わらせたくなったとしても、勿論わたくしは貴女に味方します。だから絶対に誰にも言っては駄目……!」
「……つまり、正妻公認の愛人…というわけですね」
「貴族の間じゃ珍しいことじゃないわ。フォルカー様は貴女を手元に置いておくことが出来て、わたくしもフォルカー様と一緒にいられる。貴女も不便な生活をすることもない。これなら皆平和に暮らせるじゃない。貴女もフォルカー様と一緒にいたいと…愛し愛されたいと、そう願っているのでしょう?」
「――それは……」

 その問いに答える口は閉ざされていた。でもきっと、この姿がエルゼへの答えになっていただろう。

「でもひとつ条件があるの」
「条件…ですか?」

 エルゼは白い手で鉄格子を握りしめる。ぐっと身を乗り出すと顔を近づけ声を潜めた。

「……貴女、南国マンティミリア、デルフィーノ王をご存じ?」
「知識としてだけですが……。彼がどうかされたのですか?」
「彼は公にはしていないけれど、正妻とは別の女性……行商で城に訪れた歌姫と恋仲になったことがあるという話は?聞いたことある?」
「歌姫……?あ……っ」

 マンティミリア国王と歌姫の話は、フォルカーに連れられ初めて行った酒場で聞いた。
 想い破れた歌姫は、夜な夜な何処かの酒場に現れては悲しい恋の歌を歌っているのだという。イェニーは「私はそんな悲しい歌歌わないわ」と笑っていた。

「……お互いに想い合っていたものの、周囲の反対から逃れるように歌姫は彼に別れを告げた。でもすでにお腹には子が宿っていたの。勿論公に出ることはなく、生まれた子は勢力闘争に利用されないよう秘密裏に養子に出された。国内の人間にはそう易々と手が出せない場所へ……当時最も外交関係が悪化していたファールン国、そこの侯爵夫婦の元にね」
「ファールンの侯爵家……?ま…さか……」
 
 何度と無く感じてきたただの令嬢とは思えない彼女の瞳が、その全てを証明するようにじっと向けられた。

「……十四の時、何故自分の髪や瞳が両親と違うのかと乳母に聞いたことがあるわ。そしたら教えてくれたの。乳母は歌姫と旅を続けていた行商人の一人。彼女に頼まれ私を国外へ連れ出した本人だって。私の本当の両親は、その歌姫とデルフィーノ王だって……!」
「……!!」

 勿論、両親にも聞いた。自分がそんな家の出身者なのかと。実は自分が王女だったなんて、まるで少女が夢見るおとぎ話のようだ。
 しかし、それを知った瞬間、エルゼは死にも近い絶望を抱いたのだという。

「わたくしはマンティミリア国の正統なる王位継承者……!この身体は…神が与えた『血の誓約』で南の聖域以外で子を作ることはできない……!」
「っ!!」

 それは指輪の間でフォルカーからも聞いた誓約だ。四大国の聖神具と世界の均衡を守る為、王家にかけられた呪いだと……。
 指輪の間では、フォルカーも決められた条件下でないと子ができないと言っていたが……まさかこのことだったのだろうか。ポルトがふいに身を乗り出す。

「ではもし……!もしファールンにも東の聖域というものがあるとしたら……」
「そう。わたくしは一生あの方の…フォルカー様の子を宿すことはできない。そういう運命なのよ……!」
「……っ……」
「だから、もし貴女とフォルカー様の間に子が生まれたら、その子をわたくしに頂戴……!それが条件よ…!」

 次第にエルゼは、血を噛むかのように一語一語を吐き出すようになった。

「本当は……彼と一晩過ごした他の女達に頼もうかと思っていたけれど、あ…貴女の産んだ子ならかまわないわ。あの方が本当に愛したひとの子ですもの……!お願い、わたくしはフォルカー様の子が欲しい……!一生不自由させない。命に代えても大切に育てる!だからフォルカー様の子を作って……わたくしに譲って頂戴……!!」
「――…そんな…急に……。そんなに大事なこと……」

 プライドの高いエルゼが自分の一番弱い部分をさらけ出した。それは彼女の覚悟であり、フォルカーへの想いが現れたものだろう。その事実を知ったときから、彼女はどれほどの苦しみに耐えてきたのだろうか。
 彼女の手は小さく震え、菫色の瞳からは大粒の涙が溢れている。今まで秘めていた思いが次から次へと雫になり頬を滑り落ちていった。
 その姿は強くて儚くて……。見ているだけで息が止まってしまいそうだ。



「わたくしは…貴女が羨ましい……。こんな血に縛られた身、いっそ捨ててしまいたい……!わたくしは…わたくしは……貴女が…本当に羨ましいの……。フォルカー様の一番近くにいて…愛され…守られて……何の捕らわれもない身体で……」
「エ…エルゼ様……」
「わたくしの全てを貴女に差し上げることができたらいいのに……!わたくしは何を捨てても、あの方の心…愛し慈しまれる家族が欲しい……!他には何も……いらないのに……っ!何も…何も……!!」
「――――っ………」

 自分にないものを求め、得られないとわかっていても手を伸ばさずにはいられない。
 身分は天と地ほど違うのに、彼女の気持ちは痛いほどよくわかる。
 それはきっと…同じ女だからだ……。
 震える背中にかける言葉が見つからなくて、ただ冷たい石床を見つめるしかできなかった。

「エルゼ……?一体何が……っ」

 いつまでも戻らないエルゼを心配して、クラウスが戻ってきた。
 彼の瞳に映ったのは、地獄の縁で全ての希望を絶たれたような顔をしている二人の少女。
 あの我が侭なエルゼでさえ、なんて小さな背中になってしまったのだろう。
 クラウスの姿に気がつくと慌てて涙をぬぐい、エルゼはまだ少し震える声で言った。

「考えておいて……。貴女だから…話したのよ……」
「はい……」
「……やれやれ、何があったんだか。ポルト、君も酷い顔だ。大丈夫かい?」
「はい……、問題ありません……」

 支えようとするクラウスを軽く押しのけて、エルゼはそれ以上何も言葉を発すること無く廊下の先へと消えていった。クラウスも「出来るだけ手は尽くすよ」とだけ残し、彼女の後を追う。

 その背を見送りながら、ポルトはまた一人、冷たい静寂の中に残された。窓から漏れる月明かりは二人が来る前と同じように淡く石壁を浮かび上がらせている。
 ポルトは再び頭から毛布をかぶり、床と同じ温度になった自分の身体を強く強く抱きしめた。
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