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拾弐:葛藤、そして
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松城高校では、GWが開けると休み明けテストが行なわれる。
教室の中でも、クラスメイト達はお互いに勉強の成果を確かめ合うように話し合っていた。しかし、どこの会話からも必ず一度は上がって来る話題があった。
その会話を耳に、俺は机に突っ伏しながら、隣の席を盗み見る。
そこには、普段学校中の話題を掻っ攫う大和撫子――更科茉莉の空席があった。
いつも更科は誰よりも早く教室に来て、クラスメイト皆に笑顔で挨拶を振る舞う。その当たり前の光景がないことに、クラスの話題がもちきりだったのだ。
この高校に転入してきてから約一か月、更科は学校を休んだことがなかった。なのに、始業のチャイムが鳴っても教室に来ないなんて、それは確かにクラスメイトにとっては一大事だろう。クラス中から心配の声が上がる。
加えて、担任である阿部ちゃんも遅刻しているものだから、クラスメイト達が自由に席を動きながら、教室の中をざわつかせているのも致し方ないことだった。
俺は誰もいない空席を見つめながら、テストに向けて勉強するのではなく、物思いにふけっていた。
もちろん、脳裏に浮かぶのは今朝の出来事だ。
……言葉の選択を間違ってしまったのだろうか。
確かに色々と態度が悪かったのかもしれない。けれど、まさか教室に来ないほど更科がショックを受けているとは思わなかった。
――俺の態度、か。
更科の空席を見つめながら、俺は少し昔のことを思い返していた。
昔の俺――小学生くらいの俺は、ここまで消極的ではなかった。むしろ、もっと積極的な子供で、クラスの中心的な存在だった。
けれど、小学校高学年になるにつれ、多感な時期に入った子供たちは、俺の積極性、純真さ、幼い子供が持つような物を持っている俺を疎むようになって来た。俺はそのことを知らずに、普段と変わらない態度で調子よく友達に付き合っていた。
友達が悩み事を抱えていても、周りは真剣に受け止めている時に、俺は笑ってはぐらかしたり、授業中アホみたいな解答をしたりもしていた。
そして、いつしかそれは終わりを迎えた。
周りの友達はあからさまに俺を疎み、虐めとまではいかないが、俺を孤独にさせた。
強制的に開いていく距離。その時の俺にはもう無邪気に距離を詰めようなんて思えなくて、夕焼けが染める道を一人寂しく下を見ながら歩くようになっていた。
そして、人との付き合い方が分からなくなった俺は、消極的な人間になり、何事もない平穏な生活を望むようになっていた。
――なんでそんなことを思い出すのだろうか。
らしくない考えをしていた俺は、頭を掻く。
きっと俺は迷っている。
平穏な生活を守るために、人と深く関わることを避け、傷付くことを恐れ、俺は隣にいる更科の手を撥ね退けた。
それが正しい選択だったのか、冷静になった今も分からない。
今頃更科は何をしているのだろうか。ちゃんと休み明けのテストを受けに来るのだろうか。
少しだけ責任を感じた俺は居ても立っても居られなくなり、更科を探そうと席を立ち上がろうとした。
その時だった。出鼻を挫く様に、扉の開く音が教室に響き渡った。皆の視線が教室の扉に集まる。
「おーす、それじゃ休み明けのテストを始めるぞー」
それと同時に教室に入り込んできたのは、このクラスの担任である阿部ちゃんだった。阿部ちゃんは欠伸をしながら、気だるげに教卓へと足を進めていく。手には問題用紙と解答用紙があった。
時間は九時十分――、十分も遅れているのに阿部ちゃんには悪びれる様子は見られなかった。クラスの皆も、特に咎める様子はない。阿部ちゃんが入ってきたことにより、クラスの雰囲気は一転し、みな渋々と話を止め、自分の席へと戻っていった。しかし、クラスメイト達は、落ち着かないようにそわそわとしていた。
教卓の前に立った阿部ちゃんはあからさまに溜め息を吐くと、
「お前らな、GW明けだからって気を抜きすぎだぞ。そんなお前らに、テスト始める前に諸連絡。さっき更科から今日は欠席すると連絡があった」
その言葉に、クラス内に雷が落ちた。そう表現しても過言ではないほど、皆衝撃を受けていたのだ。そして、衝撃を受けた刹那、クラス中がざわめきに包まれた。
皆が動揺に包まれる中、俺も平静を装うとしたが、出来なかった。更科は確かに学校に足を踏み入れていたはずだ。なのに、なぜ休みになっているのか。全身に悪寒が走る。嫌な予感しかしない。俺は目を見開いて、縋るように阿部ちゃんを見た。ただ一人、阿部ちゃんだけは全ての事情を知っているように、俺たちの様子を微笑ましく見守っていた。
「明日にはケロッと治ってるって本人も言ってたから気にするな。一応、再試制度もあるしな。んじゃ、早速テスト始めるぞ」
阿部ちゃんの言葉に、一同は安堵の息を吐く。そして、そのままテストに臨むために、各々筆記用具を机の上に出し始めた。
阿部ちゃんがテスト用紙を配り始めるまでの間、クラスメイト達は近くの席にいる者同士でこそこそと話し合っていた。
「更科さんも体調不良になることあるんだな」「明日は来れるといいねぇ」
そんな更科を案じるような声が、俺の耳に入っていく。
「――……顔も見たくなくなるほど俺の態度が気に入らなかったのかよ」
俺は誰にも聞こえない声で、空いた隣の席を見つめながら小さく呟いた。そして、俺は自分の思考の愚かさに歯を食いしばると、音を立てて椅子を引き、
「……ッ、阿部ちゃん! 俺も五月病で気分乗らないから、今日はテスト受けないで、明日再試受けます!」
一度治まったざわつきが、再び空間を支配していく。その雰囲気を作ったのは俺だ。クラス中が、ざわつきの元凶である俺に注目しているのが分かる。当然のことだろう。
「お前な、それは『も』って言わねーよ。本当に声色が悪かった更科と、気分を理由にしてテストを明日に回そうとするお前は全然違うからな?」
阿部ちゃんが諭すような口調で、俺に語り掛ける。
クラス中から訝しむ視線が俺に集まって来るが、気にも留めずに、訴えかけるように真剣な表情で阿部ちゃんを見る。
自分でも馬鹿なことを言っていると分かっている。でも、今行かなければ、二度と更科茉莉に会えないという予感が、俺を襲っているのだ。
「――最悪、再試なしでも大丈夫です。全部零点になったとしても、文句は言いません。絶対に」
俺は追い打ちを掛けるように、阿部ちゃんに後押しする。
静かな時間が流れた。クラスメイト達はテスト用紙を配るのを止めて、俺の顔を見たり、阿部ちゃんの顔を見たりする。この後どうなるか気になっているようだ。
やがて、阿部ちゃんは大きく溜め息を吐き、
「……あほか。そんな訳にはいかねーよ。ああ、もういい。俺は今日、諏訪のことなんて見てねー。そういや、あいつも休むって聞いたな」
根負けしたように目を瞑りながら話す。俺はその言葉に、目を見開いた。まさか、本当に許可が下りるとは思わなかったのだ。
そんな俺の視線を察したのか、阿部ちゃんは頭を掻きながら、解答用紙と答案用紙を二枚ずつ取り分けた。
「ほら、五月病患者は早く外の空気でも吸って、力入れ直してこい。……けどな、お前、わざわざ再試にするんだから、九割以上取れよ」
「はい、ありがとうございます!」
机の横に掛けている鞄に手を伸ばすと、俺はいつになく威勢よく教室を飛び出した。
こんなに教室を駆けて出ていったのは、いつぶりだろう。ひょっとしたら、小学校の低学年以来かもしれない。友達と遊ぶために一秒でも早く家に帰ろうという高揚感――、そんな感情に似ている。
「――はぁ、俺も相当甘ぇな。んじゃ、改めて用紙配るぞ」
最後に阿部ちゃんが呟いた一言を、俺は聞くことが出来なかった。
学校中で一斉に紙を擦る音が聞こえる時には、俺はもうとっくに校舎の外へと飛び出していた。
松城高校では、GWが開けると休み明けテストが行なわれる。
教室の中でも、クラスメイト達はお互いに勉強の成果を確かめ合うように話し合っていた。しかし、どこの会話からも必ず一度は上がって来る話題があった。
その会話を耳に、俺は机に突っ伏しながら、隣の席を盗み見る。
そこには、普段学校中の話題を掻っ攫う大和撫子――更科茉莉の空席があった。
いつも更科は誰よりも早く教室に来て、クラスメイト皆に笑顔で挨拶を振る舞う。その当たり前の光景がないことに、クラスの話題がもちきりだったのだ。
この高校に転入してきてから約一か月、更科は学校を休んだことがなかった。なのに、始業のチャイムが鳴っても教室に来ないなんて、それは確かにクラスメイトにとっては一大事だろう。クラス中から心配の声が上がる。
加えて、担任である阿部ちゃんも遅刻しているものだから、クラスメイト達が自由に席を動きながら、教室の中をざわつかせているのも致し方ないことだった。
俺は誰もいない空席を見つめながら、テストに向けて勉強するのではなく、物思いにふけっていた。
もちろん、脳裏に浮かぶのは今朝の出来事だ。
……言葉の選択を間違ってしまったのだろうか。
確かに色々と態度が悪かったのかもしれない。けれど、まさか教室に来ないほど更科がショックを受けているとは思わなかった。
――俺の態度、か。
更科の空席を見つめながら、俺は少し昔のことを思い返していた。
昔の俺――小学生くらいの俺は、ここまで消極的ではなかった。むしろ、もっと積極的な子供で、クラスの中心的な存在だった。
けれど、小学校高学年になるにつれ、多感な時期に入った子供たちは、俺の積極性、純真さ、幼い子供が持つような物を持っている俺を疎むようになって来た。俺はそのことを知らずに、普段と変わらない態度で調子よく友達に付き合っていた。
友達が悩み事を抱えていても、周りは真剣に受け止めている時に、俺は笑ってはぐらかしたり、授業中アホみたいな解答をしたりもしていた。
そして、いつしかそれは終わりを迎えた。
周りの友達はあからさまに俺を疎み、虐めとまではいかないが、俺を孤独にさせた。
強制的に開いていく距離。その時の俺にはもう無邪気に距離を詰めようなんて思えなくて、夕焼けが染める道を一人寂しく下を見ながら歩くようになっていた。
そして、人との付き合い方が分からなくなった俺は、消極的な人間になり、何事もない平穏な生活を望むようになっていた。
――なんでそんなことを思い出すのだろうか。
らしくない考えをしていた俺は、頭を掻く。
きっと俺は迷っている。
平穏な生活を守るために、人と深く関わることを避け、傷付くことを恐れ、俺は隣にいる更科の手を撥ね退けた。
それが正しい選択だったのか、冷静になった今も分からない。
今頃更科は何をしているのだろうか。ちゃんと休み明けのテストを受けに来るのだろうか。
少しだけ責任を感じた俺は居ても立っても居られなくなり、更科を探そうと席を立ち上がろうとした。
その時だった。出鼻を挫く様に、扉の開く音が教室に響き渡った。皆の視線が教室の扉に集まる。
「おーす、それじゃ休み明けのテストを始めるぞー」
それと同時に教室に入り込んできたのは、このクラスの担任である阿部ちゃんだった。阿部ちゃんは欠伸をしながら、気だるげに教卓へと足を進めていく。手には問題用紙と解答用紙があった。
時間は九時十分――、十分も遅れているのに阿部ちゃんには悪びれる様子は見られなかった。クラスの皆も、特に咎める様子はない。阿部ちゃんが入ってきたことにより、クラスの雰囲気は一転し、みな渋々と話を止め、自分の席へと戻っていった。しかし、クラスメイト達は、落ち着かないようにそわそわとしていた。
教卓の前に立った阿部ちゃんはあからさまに溜め息を吐くと、
「お前らな、GW明けだからって気を抜きすぎだぞ。そんなお前らに、テスト始める前に諸連絡。さっき更科から今日は欠席すると連絡があった」
その言葉に、クラス内に雷が落ちた。そう表現しても過言ではないほど、皆衝撃を受けていたのだ。そして、衝撃を受けた刹那、クラス中がざわめきに包まれた。
皆が動揺に包まれる中、俺も平静を装うとしたが、出来なかった。更科は確かに学校に足を踏み入れていたはずだ。なのに、なぜ休みになっているのか。全身に悪寒が走る。嫌な予感しかしない。俺は目を見開いて、縋るように阿部ちゃんを見た。ただ一人、阿部ちゃんだけは全ての事情を知っているように、俺たちの様子を微笑ましく見守っていた。
「明日にはケロッと治ってるって本人も言ってたから気にするな。一応、再試制度もあるしな。んじゃ、早速テスト始めるぞ」
阿部ちゃんの言葉に、一同は安堵の息を吐く。そして、そのままテストに臨むために、各々筆記用具を机の上に出し始めた。
阿部ちゃんがテスト用紙を配り始めるまでの間、クラスメイト達は近くの席にいる者同士でこそこそと話し合っていた。
「更科さんも体調不良になることあるんだな」「明日は来れるといいねぇ」
そんな更科を案じるような声が、俺の耳に入っていく。
「――……顔も見たくなくなるほど俺の態度が気に入らなかったのかよ」
俺は誰にも聞こえない声で、空いた隣の席を見つめながら小さく呟いた。そして、俺は自分の思考の愚かさに歯を食いしばると、音を立てて椅子を引き、
「……ッ、阿部ちゃん! 俺も五月病で気分乗らないから、今日はテスト受けないで、明日再試受けます!」
一度治まったざわつきが、再び空間を支配していく。その雰囲気を作ったのは俺だ。クラス中が、ざわつきの元凶である俺に注目しているのが分かる。当然のことだろう。
「お前な、それは『も』って言わねーよ。本当に声色が悪かった更科と、気分を理由にしてテストを明日に回そうとするお前は全然違うからな?」
阿部ちゃんが諭すような口調で、俺に語り掛ける。
クラス中から訝しむ視線が俺に集まって来るが、気にも留めずに、訴えかけるように真剣な表情で阿部ちゃんを見る。
自分でも馬鹿なことを言っていると分かっている。でも、今行かなければ、二度と更科茉莉に会えないという予感が、俺を襲っているのだ。
「――最悪、再試なしでも大丈夫です。全部零点になったとしても、文句は言いません。絶対に」
俺は追い打ちを掛けるように、阿部ちゃんに後押しする。
静かな時間が流れた。クラスメイト達はテスト用紙を配るのを止めて、俺の顔を見たり、阿部ちゃんの顔を見たりする。この後どうなるか気になっているようだ。
やがて、阿部ちゃんは大きく溜め息を吐き、
「……あほか。そんな訳にはいかねーよ。ああ、もういい。俺は今日、諏訪のことなんて見てねー。そういや、あいつも休むって聞いたな」
根負けしたように目を瞑りながら話す。俺はその言葉に、目を見開いた。まさか、本当に許可が下りるとは思わなかったのだ。
そんな俺の視線を察したのか、阿部ちゃんは頭を掻きながら、解答用紙と答案用紙を二枚ずつ取り分けた。
「ほら、五月病患者は早く外の空気でも吸って、力入れ直してこい。……けどな、お前、わざわざ再試にするんだから、九割以上取れよ」
「はい、ありがとうございます!」
机の横に掛けている鞄に手を伸ばすと、俺はいつになく威勢よく教室を飛び出した。
こんなに教室を駆けて出ていったのは、いつぶりだろう。ひょっとしたら、小学校の低学年以来かもしれない。友達と遊ぶために一秒でも早く家に帰ろうという高揚感――、そんな感情に似ている。
「――はぁ、俺も相当甘ぇな。んじゃ、改めて用紙配るぞ」
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