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しおりを挟むそして放課後。
僕は絶好調だった。
どれくらい絶好調かというとおめめぱっちりで会議に挑むくらいの覚醒ぶりだ。
「なにか意見はありますか?」という副会長の問いにぴしりと手をあげる。
「おや、珍しいですね」
「セレナードが会議中に起きてる、だとっ?!」
驚く副会長と書記にふっと笑った。
「僕だっていつでもどこでも眠いわけじゃない」
「いや、いつもだろ」
「さっき自習だったからな」
相変わらず書記もエリオットも失礼すぎる。
だかまぁ、いい。
事情を知っていた方が僕の主張も伝わりやすいだろう。
「僕がいつも眠いのは単純に睡眠時間が足りていないからだ。つまり、必要な睡眠時間さえ確保できれば睡魔にだって打ち勝てる!」
さすがにあの語学の教師の前ではわからないが……。
だか奴はきっと国有数の睡眠魔法の使い手、致し方ないことだろう。
「つまり先輩は睡眠不足ってことですか?」
隣の会計が首を傾げた。
会長、副会長は一人ずつだがその他の役職は学年の異なる二名ずつ。
要は後輩という名の僕の弟子。
「そうだ。現に自由だった子ども時代は、僕は必要な睡眠時間を確保していたから外を駆け回れるぐらい元気な子どもだった」
「セレナードが外遊びだとっ?!」
「そんなっ?!」
ふふふ、驚いているな。
「だけど成長するにつれ、やることも増え、いまでは学園もある。睡眠時間を確保できるのは休日だけという極めて深刻な状況だ」
「いや、それみんな条件一緒だからな?」
「そんな睡眠不足になるほどの忙しさでもない気が……そもそもセレナードさまって夜ふかしするんですか?」
「毎日9時に寝てる」
「「「早っ!!」」」
「朝は?」
「7時に起床だ」
「睡眠不足どころか寝すぎだろ。俺なんて鍛練があるから毎朝5時起きだぞ?」
「5時だとっ?!信じられない……狂気の沙汰だ」
「いや、俺からしたらお前の睡眠時間の方が信じられねーからな?9時に就寝とかどんなお子さまだよ?うちの10歳の弟だってもう少し起きてるっーの」
愕然とした瞳を書記に向ければ、行儀悪く頬杖をついたまま言い返された。
おじいちゃん並に早起きをして、さらには騎士の鍛練をこなしてどうしてこんなに元気なんだ?
動くと疲れて眠くなるだろう?
もはや生物としての根幹が違うとしか思えない。
脳筋と僕はきっと違う生き物なんだ。
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