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しおりを挟む「この子はねー、ラファくん!!ラファくんはセラくんの弟なんだよ。でもセラくんは来てないんだって!あっ、ラファくんにも紹介するね。この人はね、ミハエル王子だよ。僕にお金だしてくれる人!ちょっとうるさいけど悪い人じゃないから仲良くしてあげてね!」
ぎゃぁああ~~!!エヴァンさ~~~ん!!!
自由人にもほどがありませんかね?!
ちょ、言い方っ!!
そしてなんも伝わってねー!!
「お初お目にかかります。ラファエル・エバンスと申します。以前エヴァン殿が我が領に滞在されたおりに兄と懇意にしていただき、その関係で私もお付き合いをさせていただいております」
すかさずピシっとご挨拶。
目上の方に自分から話しかけちゃ……とか言ってらんねー。
ほら、紹介求められたし。
求めたのエヴァンさんにだけど。
そのエヴァンさんの発言を少しでも無にすべく、俺は必死だ。
自己紹介に続き、社交辞令を交えたご挨拶へと移行する。
ふぅ、嫌な汗かいた……。
「エヴァンの知り合いにしては随分とまともだな」
真ん丸な目をしてポツリと呟かれた言葉。
側近さんたちもコクコク頷いているところからも普段のエヴァンさんの自由人っぷりが窺える。
昔っから自由な人だったし、こんな人だから子どもだった俺も好奇心のままに魔術についてあれこれ聞いたりできてたんだけど……流石に王族らの前でまでこのままとは思わなかったぜ。
「ねぇねぇラファくん。アレどうなった?前、手紙もらった件の結果出たー?」
「エヴァン殿……その話はまた後日…………」
「え~気になる!あとエドくんから「年齢操作の薬、成功したよ!」って手紙もらったんだけど」
うぉぉぉーー、面倒くせぇーーー!!!
魔術の第一人者だけあってエヴァンさんの話は面白いし、この人自体はキライじゃないんだけど……公の場で関わっちゃダメな人だ、この人!
いつの間にか俺まで子どもを宥める母親ポジションに!!
「年齢操作?」
王子らの手前、雑談を続けてるわけにもいかないのでどうしよう……と困っていた俺だが、ミハエルたちが聞こえた単語に興味を示した。
「エドくんの発明だよ。エドくんはセラくんのお嫁さんの弟」
そして母親……もといエヴァンさんの通訳として補足説明。
ついでだからゼリファンとマルクさんにシエルがその薬によって成長した姿だったことも告げる。吃驚された。
そんでもって、ミハエルにめっちゃ食いつかれた。
まぁ、姿を変えられるってお忍びとかに便利そうではあるよな。
「さっき言っていたアレの結果とは?」
「ああ、それはねーエバンス領の魔獣対策」
「魔獣?」
ミハエルの問いにエヴァンさんが簡潔すぎる答えを返せば、話題が話題だからかゼリファンも訝し気に俺を見た。
「魔獣の被害軽減のために試作で行っている対策です。特定の音や臭いで人里に魔獣を近づけないようにしたりですね」
「音や臭いで?」
好奇心旺盛なレイヴァンも話しにのってきた。
「ほら、特定の魔獣の縄張りを避けたりするだろう?そういう特性を活かして人と魔獣が住み分け出来れば被害が軽減するんじゃないかと思ってね。地方だと魔獣を駆除できる人材も限られているし」
「成程。後手に回るのでなく被害を事前に防ぐんですね」
「ラファくんは発想が面白いんだよー。自分で魔道具とか発案したりもするし」
「……アイデアだけで形にするのは丸投げですが」
なんならアイデアも前世知識活かしてます。
なんだかんだで会話が弾んでたり。
そんでもって……ゲームのメインキャラ、ほぼ顔合わせコンプしたんじゃね?
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