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学生編
73話 アウレ連邦4
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73話 アウレ連邦4
王都の東西南北の各大門付近には乗合馬車や商人達の馬車の停留所があり、それに乗ろうとする乗客や呼び込みの声が行き交い、商人達は商品の確認に忙しくしていて、朝早くから賑わっている。
「おはようございますラヴァルさん!
今日から護衛と、向こうでのマァリッシュの演武等宜しくお願いします。」
声を掛けてきたのは四十代ぐらいの細身の男性、身長百八十センチぐらい 丸メガネをかけた猫系混血人。
今回のマルゴ商店の商隊長さんで、昔は冒険者をしていたらしい。
「おはようございます商隊長さん。
こちらこそよろしくお願いします。」
「そちらに見えるのが噂のヴィゾーちゃんですか?」
私の横を見つめながら
「そうですこの子がヴィゾーちゃんです!
ヴィゾーちゃん挨拶は?」
「クァッ!」
頭を下げながら小さく鳴いた。
テイミングが出来たおかげで、お互いが伝えたい事がなんとなくだけど、分かるようになって、コミュニケーションがとれるようになったの。
そのおかげで戦闘も連携が取りやすくなって、何個かコンビネーション技もできたんだよ。
それと、思い付きでヴィゾーちゃんの手綱の素材をヴィゾーちゃんの親の翼にしたら、跨って手綱を握ってる時だけ、簡単な会話もできた。
「けど、いいんですか?この子のご飯も用意してもらって?」
「いいんですよ。本来ならこちらで移動手段を用意したりするものですから。
騎獣を用意していただけるのなら、ご飯ぐらい問題ないですよ。」
「他のスタッフにも顔通ししましょうか。
こちらへどうぞ。」
今回の商隊は私含めて全部で七人
私以外は全員マルゴ商店の社員さんで、そのうち戦闘可能なのが四人。全員ランク三以上あって
近接三と魔法使い。
種族は全員混血人
私って護衛だけど、、、一番弱いんじゃ、、、?
まぁ本来は片手斧マァリッシュの使い手として呼ばれただけだしね。
今更だけど、最近でこそマァリッシュ中心で戦ってるけど、私って魔法と鞭とマァリッシュの三つ使う人だから、使い手かどうかでいうと怪しいよね、、、
どうしよ、ちょっと不安になってきたよ。
私ちゃんと仕事できるかな??
「では、顔通しも済みましたので、出発しましょうか。」
アウレ連邦までは何もなければ五日で着く距離。
国家間の距離として、かなり近くて危険性が高く感じるかもしれないけど、国の間には深さ不明、幅が狭い所で二十メートル、広い所で数百メートルの大亀裂があって、二国間を行き来するには、大亀裂にある関所を通らなければいけない。関所のない場所にも両国の兵士が駐在してるから、事実上戦争をしかけるのは不可能な状態。
商隊は馬車が二台
非戦闘員が御者をして、戦闘員はそれぞれ馬に乗っていて、馬車を前後左右に守るように展開していく。
私は前に配置されて、隣には魔法使いさんがいる。
索敵や発見した敵に先制攻撃をする為の配置らしい。私は魔法使いさんの護衛と遠距離攻撃も兼ねての配置らしい。
ちなみに魔法使いさんの職業は第一が魔法使い、第二が弓使いで、矢を撃つ時に風魔法を使って、より遠くにより強力に撃つ事ができて、それ以外にも実際の矢を使わないで、火氷風とかの魔法矢を撃てるんだって。
カッコ良すぎる。
「へぇ~ラヴァルさんって魔法も使うんだ。」
「そうなんですよ~っと言っても、魔法のバリエーション少ないんですけどね。」
「そうなんだ。けど、確かに魔法使いじゃなかったら、戦闘で使う魔法は絞った方がいいかもね。」
「そうなんですか?」
「うん。全部上手くやれるなら、それに越した事はないけど、そうじゃなかったら、理解しやすいモノだけでいいと思うんだ。」
「う~ん。理解ですか、、、」
「うん。例えば
「風」は寒い所から暑い所に向かって吹く、吹き口が狭い程強くなる。
「火」が強く燃えるには酸素が必用、それをしっかり風を使って火に補給してあげる。
「土」は水気が多くなると重たくなるし、圧縮すると固くなる。
「水」は空気中の温度を下げると水が出てきて、吹き出し口を小さくするとパワーが上がる。
が大まかなイメージと理解の仕方かだと思う。」
「う~ん。。。どれもわかるようなわからないような。」
「そうですね。だとしたら、ラヴァルさんの樹魔法を補助するのか?逆にそれが出来ないことを補うのか?」
「補助するなら風で種を飛ばして、土で土壌を作るとかですか?」
「いや、話を聞いていたら戦闘で使うなら、土はいらないんじゃないかな?風で飛ばすでいいのかも。あ、でも風魔法で種を飛ばすくらいなら今でもできるか。」
「む~。それなら出来ないことは火で燃やす?いや、破壊はできるか、、、火の対策ができないから水?う~ん。」
「ごめんね。なんか余計に考えがまとまらなくなっちゃったね。」
王都の東西南北の各大門付近には乗合馬車や商人達の馬車の停留所があり、それに乗ろうとする乗客や呼び込みの声が行き交い、商人達は商品の確認に忙しくしていて、朝早くから賑わっている。
「おはようございますラヴァルさん!
今日から護衛と、向こうでのマァリッシュの演武等宜しくお願いします。」
声を掛けてきたのは四十代ぐらいの細身の男性、身長百八十センチぐらい 丸メガネをかけた猫系混血人。
今回のマルゴ商店の商隊長さんで、昔は冒険者をしていたらしい。
「おはようございます商隊長さん。
こちらこそよろしくお願いします。」
「そちらに見えるのが噂のヴィゾーちゃんですか?」
私の横を見つめながら
「そうですこの子がヴィゾーちゃんです!
ヴィゾーちゃん挨拶は?」
「クァッ!」
頭を下げながら小さく鳴いた。
テイミングが出来たおかげで、お互いが伝えたい事がなんとなくだけど、分かるようになって、コミュニケーションがとれるようになったの。
そのおかげで戦闘も連携が取りやすくなって、何個かコンビネーション技もできたんだよ。
それと、思い付きでヴィゾーちゃんの手綱の素材をヴィゾーちゃんの親の翼にしたら、跨って手綱を握ってる時だけ、簡単な会話もできた。
「けど、いいんですか?この子のご飯も用意してもらって?」
「いいんですよ。本来ならこちらで移動手段を用意したりするものですから。
騎獣を用意していただけるのなら、ご飯ぐらい問題ないですよ。」
「他のスタッフにも顔通ししましょうか。
こちらへどうぞ。」
今回の商隊は私含めて全部で七人
私以外は全員マルゴ商店の社員さんで、そのうち戦闘可能なのが四人。全員ランク三以上あって
近接三と魔法使い。
種族は全員混血人
私って護衛だけど、、、一番弱いんじゃ、、、?
まぁ本来は片手斧マァリッシュの使い手として呼ばれただけだしね。
今更だけど、最近でこそマァリッシュ中心で戦ってるけど、私って魔法と鞭とマァリッシュの三つ使う人だから、使い手かどうかでいうと怪しいよね、、、
どうしよ、ちょっと不安になってきたよ。
私ちゃんと仕事できるかな??
「では、顔通しも済みましたので、出発しましょうか。」
アウレ連邦までは何もなければ五日で着く距離。
国家間の距離として、かなり近くて危険性が高く感じるかもしれないけど、国の間には深さ不明、幅が狭い所で二十メートル、広い所で数百メートルの大亀裂があって、二国間を行き来するには、大亀裂にある関所を通らなければいけない。関所のない場所にも両国の兵士が駐在してるから、事実上戦争をしかけるのは不可能な状態。
商隊は馬車が二台
非戦闘員が御者をして、戦闘員はそれぞれ馬に乗っていて、馬車を前後左右に守るように展開していく。
私は前に配置されて、隣には魔法使いさんがいる。
索敵や発見した敵に先制攻撃をする為の配置らしい。私は魔法使いさんの護衛と遠距離攻撃も兼ねての配置らしい。
ちなみに魔法使いさんの職業は第一が魔法使い、第二が弓使いで、矢を撃つ時に風魔法を使って、より遠くにより強力に撃つ事ができて、それ以外にも実際の矢を使わないで、火氷風とかの魔法矢を撃てるんだって。
カッコ良すぎる。
「へぇ~ラヴァルさんって魔法も使うんだ。」
「そうなんですよ~っと言っても、魔法のバリエーション少ないんですけどね。」
「そうなんだ。けど、確かに魔法使いじゃなかったら、戦闘で使う魔法は絞った方がいいかもね。」
「そうなんですか?」
「うん。全部上手くやれるなら、それに越した事はないけど、そうじゃなかったら、理解しやすいモノだけでいいと思うんだ。」
「う~ん。理解ですか、、、」
「うん。例えば
「風」は寒い所から暑い所に向かって吹く、吹き口が狭い程強くなる。
「火」が強く燃えるには酸素が必用、それをしっかり風を使って火に補給してあげる。
「土」は水気が多くなると重たくなるし、圧縮すると固くなる。
「水」は空気中の温度を下げると水が出てきて、吹き出し口を小さくするとパワーが上がる。
が大まかなイメージと理解の仕方かだと思う。」
「う~ん。。。どれもわかるようなわからないような。」
「そうですね。だとしたら、ラヴァルさんの樹魔法を補助するのか?逆にそれが出来ないことを補うのか?」
「補助するなら風で種を飛ばして、土で土壌を作るとかですか?」
「いや、話を聞いていたら戦闘で使うなら、土はいらないんじゃないかな?風で飛ばすでいいのかも。あ、でも風魔法で種を飛ばすくらいなら今でもできるか。」
「む~。それなら出来ないことは火で燃やす?いや、破壊はできるか、、、火の対策ができないから水?う~ん。」
「ごめんね。なんか余計に考えがまとまらなくなっちゃったね。」
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