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3話 初めてのお買い物
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日は沈みかけているが、街灯の明かりが照らす道を2人で歩く。
「リナ、お前の世界ってどんなだったんだ?」
こういう時間にも距離を出来るだけ近くしないとな。そうもしないと一緒に過ごす上で差しあたりがあるからな。
「モンスターで溢れてて、そんなモンスターを沢山の冒険者達が討伐していたのよ!」
「すげぇな。お前もモンスターをぶっ飛ばしてたんだろ?お前はどうやって戦ってたんだよ」
「私は盗賊っていうサポート役の職業で、あの短剣で斬りあったり、相手を麻痺させたり、毒を浴びせたりしてた」
「毒を浴びせる!?てことは、あの時通路で俺を毒殺しようとしてたってことかよっ!?」
「そうねっ!」
リナは親指を立てて、可愛いらしくキランッとウインクをする。
——恐ろしすぎる。
もし魔法が使えたらと思うと恐怖でしかない。
楽しく話しているうちに目的地が見えてきた。
「着いたぞ」
「おお~、大きな建物っ!こんな建物初めて見た!」
リナは目の前に現れた建物を見上げてはしゃいでいる。容姿端麗なため、に仕草だけは可愛いらしい。別に変な意味はないぞ?
布団を買うため、俺らは近くのホームセンターまで足を運んだのだ。
「ねぇ成、あのすごいスピードで進んでいる箱はなんで言うのかっ?」
「あれは車だ。ここは魔法が使えないからな、エンジンっていう機械で動いているんだ」
リナは「初めて」で溢れる世界にテンションがあがりまくっている。まだ駐車場なんだんだけどな。
「街中を見て思うけど技術の進歩がすごいのね!魔法なんかよりずっとワクワクするわ!」
「そうか?俺はこんなメカメカしいのより、魔法の方が憧れるけどな。今度教えるが、「アニメ」って物によく出てきくるんだ」
「何そのアニメって!?今度絶対に見せてよねっ!」
「もちろん」
会話を弾ませながらさっそく店内へ入って行く。
自動ドアを潜ると、すぐに広い空間にが広がる。そこには家電コーナーが広がっており、沢山の家電製品が並べられている。
もちろん、こんな光景を見た彼女は…
「すっごーーっ!!」
手足をバタつかせ飛び跳ねている。こういうところを見ると本当に転生してきたんだなと感じる。
リナを横目に俺は案内図を見ながら布団売り場の位置を探す。ここ無駄に敷地が大きいので地図が分かりにくい。
「これは何!?」
彼女の声が耳に入る。視線をリナに戻すと彼女は最新鋭の扇風機に興味を示している。楽しそうで何よりだ…
ポチッ
ブオオオオン
「ちょっとーーーーッ!!」
「あ」
リナの顔に強風が当たり、髪が後ろに流れ、暴れる。
「なぜそうなる」
俺は、すぐさま扇風機を止める。
「おいおい、大丈夫かよ」
もしかすると機械に恐怖心を抱いてしまったのではないかと心配する。だが、彼女の顔は笑顔だった。
「ふふ、ハハハ!何これっ!」
リナはお腹を押さえながら笑い始める。そんなリナの笑顔を見て、俺も口元が緩んだ。多分安心したんだろう。なぜそう思ったかはまだ分からない。
それから俺は、リナが満足するまで機械の説明をしながら歩いた。
「これはテレビだ。このリモコンを操作すると、全国に放送されている映像を見ることができるんだ」
ふふ、これがこの世界の技術だ。どうだ凄いだろ?俺は自慢げな声で説明する。
ドラマなどでも初めてテレビ見る人間は面白く不思議そうな反応をする。さぁ、驚くがいい!!
「それなら似たようなものが私の世界にもあったわ!私達のはどちらかと言うとスクリーンみたいなのね」
クソッなぜ知っている!?
「あはは、そうなのか」
なんだよ、異世界にもテレビあるのかよっ!俺が予想していた反応は『何この喋る箱は!?』みたいのだよ。
その後もリナは全ての商品を目を輝かせながら観察している。
寄り道をしながらも俺たちは目的の布団売り場へと向かう。誰かとの買い物は久しぶりだったので俺も少し楽しくなってしまった。
ただ、1つ問題がある。
「見ろよ、あの子可愛くないか?」
「あんな奴にはもったいないだろ」
「それな~」
周りの声が耳にしっかりと届いている。リナの隣を歩いているので、馬鹿みたいに目立ってしまっている。しかも、彼氏として。
すまんなっ、俺がカッコよくなくて!
リナは相変わらずはしゃいでいるが、その隣の俺はかなりのメンタル攻撃を喰らっている。
これが顔面格差かっ。
布団売り場までの時間がとても長く感じた。
「わぁぁ、こんな柔らかい布団初めて~」
リナは試し用の布団に埋もれて幸せそうな顔をしている。
「リナ、どの布団がいいか自分で選んでな。あと、枕も一緒にな」
「私、これがいいっ!」
「早いな」
リナは嬉しそうにこちらに近づいてくる。なんだか距離感が近いぞ?リナは肩に頭が触りそうなほど密着してくる。
「うふふ、一目惚れしちゃった!」
さらに、笑みをこぼしながら俺の腕を掴んでくる。俺はリナの手をゆっくりと腕から外す。
「お前、俺を弄ぼうとでも思ってんのか?残念だったな、それぐらいじゃ俺は動揺しないぞ」
嘘、びくりと心臓が口から飛び出しそうだったし、ほんの少しだぞ?ほんの少しだけ可愛いとも思ってしまった。
ということで、布団は瞬殺だった。選んだ布団と枕をレジまで持っていく。
「8690円になります。あら!彼女さんの布団かしら?可愛い彼女さんですね!」
店員のおばちゃんが頬に手を当て、微笑ましそうな顔で俺らを見てくる。
だから俺らはカップルじゃねぇ!!リナを見るとポッと顔を赤くしている。今頃意識しても遅いだろ、さっきもカップル、カップルって散々騒がれてだんだから。
「あははは」
笑ってごまかしながら会計を済ませ、超速で家へと向かった。
「布団だぁっ!!」
リナは和室にしかれた布団に飛びつく。
「良かったな、気に入ったみたいだし」
「ありがとう!」
これで、一様リナも生活できるようになったな。俺はため息をつく。時間は9時を回ろうとしている。
「リナ、お前の世界ってどんなだったんだ?」
こういう時間にも距離を出来るだけ近くしないとな。そうもしないと一緒に過ごす上で差しあたりがあるからな。
「モンスターで溢れてて、そんなモンスターを沢山の冒険者達が討伐していたのよ!」
「すげぇな。お前もモンスターをぶっ飛ばしてたんだろ?お前はどうやって戦ってたんだよ」
「私は盗賊っていうサポート役の職業で、あの短剣で斬りあったり、相手を麻痺させたり、毒を浴びせたりしてた」
「毒を浴びせる!?てことは、あの時通路で俺を毒殺しようとしてたってことかよっ!?」
「そうねっ!」
リナは親指を立てて、可愛いらしくキランッとウインクをする。
——恐ろしすぎる。
もし魔法が使えたらと思うと恐怖でしかない。
楽しく話しているうちに目的地が見えてきた。
「着いたぞ」
「おお~、大きな建物っ!こんな建物初めて見た!」
リナは目の前に現れた建物を見上げてはしゃいでいる。容姿端麗なため、に仕草だけは可愛いらしい。別に変な意味はないぞ?
布団を買うため、俺らは近くのホームセンターまで足を運んだのだ。
「ねぇ成、あのすごいスピードで進んでいる箱はなんで言うのかっ?」
「あれは車だ。ここは魔法が使えないからな、エンジンっていう機械で動いているんだ」
リナは「初めて」で溢れる世界にテンションがあがりまくっている。まだ駐車場なんだんだけどな。
「街中を見て思うけど技術の進歩がすごいのね!魔法なんかよりずっとワクワクするわ!」
「そうか?俺はこんなメカメカしいのより、魔法の方が憧れるけどな。今度教えるが、「アニメ」って物によく出てきくるんだ」
「何そのアニメって!?今度絶対に見せてよねっ!」
「もちろん」
会話を弾ませながらさっそく店内へ入って行く。
自動ドアを潜ると、すぐに広い空間にが広がる。そこには家電コーナーが広がっており、沢山の家電製品が並べられている。
もちろん、こんな光景を見た彼女は…
「すっごーーっ!!」
手足をバタつかせ飛び跳ねている。こういうところを見ると本当に転生してきたんだなと感じる。
リナを横目に俺は案内図を見ながら布団売り場の位置を探す。ここ無駄に敷地が大きいので地図が分かりにくい。
「これは何!?」
彼女の声が耳に入る。視線をリナに戻すと彼女は最新鋭の扇風機に興味を示している。楽しそうで何よりだ…
ポチッ
ブオオオオン
「ちょっとーーーーッ!!」
「あ」
リナの顔に強風が当たり、髪が後ろに流れ、暴れる。
「なぜそうなる」
俺は、すぐさま扇風機を止める。
「おいおい、大丈夫かよ」
もしかすると機械に恐怖心を抱いてしまったのではないかと心配する。だが、彼女の顔は笑顔だった。
「ふふ、ハハハ!何これっ!」
リナはお腹を押さえながら笑い始める。そんなリナの笑顔を見て、俺も口元が緩んだ。多分安心したんだろう。なぜそう思ったかはまだ分からない。
それから俺は、リナが満足するまで機械の説明をしながら歩いた。
「これはテレビだ。このリモコンを操作すると、全国に放送されている映像を見ることができるんだ」
ふふ、これがこの世界の技術だ。どうだ凄いだろ?俺は自慢げな声で説明する。
ドラマなどでも初めてテレビ見る人間は面白く不思議そうな反応をする。さぁ、驚くがいい!!
「それなら似たようなものが私の世界にもあったわ!私達のはどちらかと言うとスクリーンみたいなのね」
クソッなぜ知っている!?
「あはは、そうなのか」
なんだよ、異世界にもテレビあるのかよっ!俺が予想していた反応は『何この喋る箱は!?』みたいのだよ。
その後もリナは全ての商品を目を輝かせながら観察している。
寄り道をしながらも俺たちは目的の布団売り場へと向かう。誰かとの買い物は久しぶりだったので俺も少し楽しくなってしまった。
ただ、1つ問題がある。
「見ろよ、あの子可愛くないか?」
「あんな奴にはもったいないだろ」
「それな~」
周りの声が耳にしっかりと届いている。リナの隣を歩いているので、馬鹿みたいに目立ってしまっている。しかも、彼氏として。
すまんなっ、俺がカッコよくなくて!
リナは相変わらずはしゃいでいるが、その隣の俺はかなりのメンタル攻撃を喰らっている。
これが顔面格差かっ。
布団売り場までの時間がとても長く感じた。
「わぁぁ、こんな柔らかい布団初めて~」
リナは試し用の布団に埋もれて幸せそうな顔をしている。
「リナ、どの布団がいいか自分で選んでな。あと、枕も一緒にな」
「私、これがいいっ!」
「早いな」
リナは嬉しそうにこちらに近づいてくる。なんだか距離感が近いぞ?リナは肩に頭が触りそうなほど密着してくる。
「うふふ、一目惚れしちゃった!」
さらに、笑みをこぼしながら俺の腕を掴んでくる。俺はリナの手をゆっくりと腕から外す。
「お前、俺を弄ぼうとでも思ってんのか?残念だったな、それぐらいじゃ俺は動揺しないぞ」
嘘、びくりと心臓が口から飛び出しそうだったし、ほんの少しだぞ?ほんの少しだけ可愛いとも思ってしまった。
ということで、布団は瞬殺だった。選んだ布団と枕をレジまで持っていく。
「8690円になります。あら!彼女さんの布団かしら?可愛い彼女さんですね!」
店員のおばちゃんが頬に手を当て、微笑ましそうな顔で俺らを見てくる。
だから俺らはカップルじゃねぇ!!リナを見るとポッと顔を赤くしている。今頃意識しても遅いだろ、さっきもカップル、カップルって散々騒がれてだんだから。
「あははは」
笑ってごまかしながら会計を済ませ、超速で家へと向かった。
「布団だぁっ!!」
リナは和室にしかれた布団に飛びつく。
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