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捕獲
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「そんなに暴れて...怪我をしてるのよ?酷くなっちゃうわ」
レオとアルの二人が少女たちを捕獲している様子を見て、ロザリーは心配する声をあげる。
カレンもヘザー不自由な体で必死に、逃れようともがき、むき出しの肌が床とすれ擦り傷を作っていた。
カレンはレオに担がれると、殺意をこめた目でロザリーを睨む。
「だ...まし...たな...こ...のひと...ごろし..」.
薬のせいで喉まで麻痺してきたのだろう、上手く出せない声を、振り絞りながら話すカレン。
するとレオはだらりとした指を掴み、反対側にへし折ろうとした。
痛みで喉の奥から変な声が出る。
「手当てだけじゃなく手料理までご馳走してもらって、その言い草か?ん?」
ロザリーの事を罵ったからだろう、極めて冷静に話をしているが平静を装っているだけで、青筋をたてて怒っているのがわかる。
その様子を見たアルは、ヘザーを右肩に担ぎながら注意をした。
「ロザリーの前でやるなよ。ショック受けるだろ」
その言葉にレオはハッとして、掴んでいた手を離す。
悪魔でも彼等がしているのはロザリーの心配であり、この少女たちではない。
その様子を見ていたロザリーは、困り眉をしながら今もなお睨んでいるカレンに向かい、優しく話しかける。
「あのねカレン。騙したみたいになってしまったのはごめんなさいね。でもそうすると二人とも逃げてしまうでしょ?」
カレンの乱れた髪を直しながら、赤い瞳で見つめる。
「大丈夫よ。きっとこれが二人の幸せなの。私、信じてるわ」
聖母のような笑みで語りかけるロザリー。
その微笑みには一切の迷いもなく、幸せになると心から信じている笑みだった。
少女二人はその姿を見て心底恐怖を感じた。
それは、森の中で追いかけ回された際に感じたものとは別。
彼女は先ほどまで、上品な雰囲気をもつ穏和な人間であった。
恐らく、それは今でも変わらない。
だが、倫理観が、常識が、本気で歪んでしまっている。
見た目だけではわからない。
内なる怪物と呼ぶに相応しい人間を前に、彼女たちは震えが止まらなかった。
「今からまだ仕事があるから、今日はもう休んでいなさい。加工場にはいるから、なにかあったら」
「ええレオ。すぐに呼ぶから大丈夫よ。お言葉に甘えて休ませてもらうわね」
「ドライはこのまま置いていくから、ベッドの下にでも寝かせてやってくれ」
「あら良いの?アル。じゃあ、ドライが疲れないようにしないとね」
和やかな会話を続ける三人の狂人の会話は、ヘザーとカレンにはもはや届かなかった。
二人はそのまま、家の隣の加工場に連れていかれた。
ひんやりとした加工場の中では、ギルが先に作業を開始していた。
「ひぃ...!!」
「い、い...や!」
ぶら下げられ血抜きをされている様子を見て、更に暴れだした少女たちを担ぎ直すなどして、押さえ込む二人。
すると、ギルがカレンの顔を見てなにかに気づく。
しばらく顔を見たあと、カレンの前で着けていた作業用のマスクを外す。
カレンはギルの顔を見ると、目を大きくあけた。
「やっぱりな。顔は見なかったが声と髪でもしやと思ったよ。お前だなアインスを刺したのは。俺の顔を覚えていてくれて嬉しいよ」
その様子を見て、確信を得たのギルは皮肉たっぷりに告げた。
その言葉に一番に反応したのは、犬達に最も愛着を抱いているアルだった。
彼はギルと合流したさいに、アインスの状況とギルからの怪我をさせてしまったと謝罪を受けていた。
怪我は仕方ないことだ。と、言っていたがその怪我をさせた張本人を目の前にし、静かな怒りをみせた。
「二人とも、この女は最後は『俺達に』くれないか?」
アルは静かな口調で話す。
「かまわないよ」
「好きに使いな」
その様子を見た二人は快諾する。
そのまま二人は左奥の扉の奥に連れていかれる。
そこは、監獄のような檻が両脇に並んでいる空間だった。
手前の1つの鍵をあけると、乱暴に放り込まれる。
檻のなかは小さな手洗い用の水道と、ボロボロの毛布が数枚。そして、僅かばかりの衝立をされたトイレがついていた。
「しばらくそこで休んでろ。もうそろそろ薬もきれるだろ」
レオは冷たく言うと、その場を立ち去る。
もう一人の男は、その場に残り憐れな少女二人を眺めていた。
まるで品定めをしているような目だ。
「ど...どうする気..?」
カレンが少し体の麻痺がほぐれてきたのか、先程よりは流暢にアルに聞く。
ヘザーも同じように半身を起こすと、泣きながら震える声で
「どうなるんですか...助けてお願い...」
と懇願する。
アルは少し考えたが、すぐに口を開き
「...さっきのサンドイッチうまかった?」
と、だけ訪ねる。
わけがわからなそうな顔をするヘザーとカレン。
その顔を見ると楽しそうに笑いながら、立ち去っていった。
加工場内ではレオとギルは既に作業をはじめていた。
今日は徹夜になりそうだ。
早く終わらせてゆっくり休んで...ロザリーに労ってもらいたい。
レオとアルの二人が少女たちを捕獲している様子を見て、ロザリーは心配する声をあげる。
カレンもヘザー不自由な体で必死に、逃れようともがき、むき出しの肌が床とすれ擦り傷を作っていた。
カレンはレオに担がれると、殺意をこめた目でロザリーを睨む。
「だ...まし...たな...こ...のひと...ごろし..」.
薬のせいで喉まで麻痺してきたのだろう、上手く出せない声を、振り絞りながら話すカレン。
するとレオはだらりとした指を掴み、反対側にへし折ろうとした。
痛みで喉の奥から変な声が出る。
「手当てだけじゃなく手料理までご馳走してもらって、その言い草か?ん?」
ロザリーの事を罵ったからだろう、極めて冷静に話をしているが平静を装っているだけで、青筋をたてて怒っているのがわかる。
その様子を見たアルは、ヘザーを右肩に担ぎながら注意をした。
「ロザリーの前でやるなよ。ショック受けるだろ」
その言葉にレオはハッとして、掴んでいた手を離す。
悪魔でも彼等がしているのはロザリーの心配であり、この少女たちではない。
その様子を見ていたロザリーは、困り眉をしながら今もなお睨んでいるカレンに向かい、優しく話しかける。
「あのねカレン。騙したみたいになってしまったのはごめんなさいね。でもそうすると二人とも逃げてしまうでしょ?」
カレンの乱れた髪を直しながら、赤い瞳で見つめる。
「大丈夫よ。きっとこれが二人の幸せなの。私、信じてるわ」
聖母のような笑みで語りかけるロザリー。
その微笑みには一切の迷いもなく、幸せになると心から信じている笑みだった。
少女二人はその姿を見て心底恐怖を感じた。
それは、森の中で追いかけ回された際に感じたものとは別。
彼女は先ほどまで、上品な雰囲気をもつ穏和な人間であった。
恐らく、それは今でも変わらない。
だが、倫理観が、常識が、本気で歪んでしまっている。
見た目だけではわからない。
内なる怪物と呼ぶに相応しい人間を前に、彼女たちは震えが止まらなかった。
「今からまだ仕事があるから、今日はもう休んでいなさい。加工場にはいるから、なにかあったら」
「ええレオ。すぐに呼ぶから大丈夫よ。お言葉に甘えて休ませてもらうわね」
「ドライはこのまま置いていくから、ベッドの下にでも寝かせてやってくれ」
「あら良いの?アル。じゃあ、ドライが疲れないようにしないとね」
和やかな会話を続ける三人の狂人の会話は、ヘザーとカレンにはもはや届かなかった。
二人はそのまま、家の隣の加工場に連れていかれた。
ひんやりとした加工場の中では、ギルが先に作業を開始していた。
「ひぃ...!!」
「い、い...や!」
ぶら下げられ血抜きをされている様子を見て、更に暴れだした少女たちを担ぎ直すなどして、押さえ込む二人。
すると、ギルがカレンの顔を見てなにかに気づく。
しばらく顔を見たあと、カレンの前で着けていた作業用のマスクを外す。
カレンはギルの顔を見ると、目を大きくあけた。
「やっぱりな。顔は見なかったが声と髪でもしやと思ったよ。お前だなアインスを刺したのは。俺の顔を覚えていてくれて嬉しいよ」
その様子を見て、確信を得たのギルは皮肉たっぷりに告げた。
その言葉に一番に反応したのは、犬達に最も愛着を抱いているアルだった。
彼はギルと合流したさいに、アインスの状況とギルからの怪我をさせてしまったと謝罪を受けていた。
怪我は仕方ないことだ。と、言っていたがその怪我をさせた張本人を目の前にし、静かな怒りをみせた。
「二人とも、この女は最後は『俺達に』くれないか?」
アルは静かな口調で話す。
「かまわないよ」
「好きに使いな」
その様子を見た二人は快諾する。
そのまま二人は左奥の扉の奥に連れていかれる。
そこは、監獄のような檻が両脇に並んでいる空間だった。
手前の1つの鍵をあけると、乱暴に放り込まれる。
檻のなかは小さな手洗い用の水道と、ボロボロの毛布が数枚。そして、僅かばかりの衝立をされたトイレがついていた。
「しばらくそこで休んでろ。もうそろそろ薬もきれるだろ」
レオは冷たく言うと、その場を立ち去る。
もう一人の男は、その場に残り憐れな少女二人を眺めていた。
まるで品定めをしているような目だ。
「ど...どうする気..?」
カレンが少し体の麻痺がほぐれてきたのか、先程よりは流暢にアルに聞く。
ヘザーも同じように半身を起こすと、泣きながら震える声で
「どうなるんですか...助けてお願い...」
と懇願する。
アルは少し考えたが、すぐに口を開き
「...さっきのサンドイッチうまかった?」
と、だけ訪ねる。
わけがわからなそうな顔をするヘザーとカレン。
その顔を見ると楽しそうに笑いながら、立ち去っていった。
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