狩人達と薔薇の家

琴葉

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ヘザー

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トレイのなかに、切りとられた両胸が並ぶ。
ヘザーの胸元は赤く丸い穴が空いてしまっていた。

ヘザーは痛みで何度か意識を失いかけたが、その度に、体に電気を流され強制的に目を覚まさせられた。

すると、ギルは軽く腹部を触りはじめた。
しばらく触ると、中心部にゆっくりとメスを入れる。

白く柔らかい肉が裂け、赤黒い液体がこぼれ落ちてくる。
ヘザーの体が今まで見たことないほど、揺れ動く。

「ぎいいいっっ!ひぎっ!ぎいいいい!!」

身を裂かれる痛みに、潰れたような声で悲鳴をあげ続けている。
しかし、そんなヘザーを気に求めず慎重に、かつ手早く腹の中に手を入れると、丁寧に一つの臓器...肝臓を取り出す。
切り取った箇所は出血死しないよう、きつめに縛っておく。

臓器が一つ欠けたショックからか、ヘザーの顔は青ざめ、目の焦点が合わなくなってきていた。

肝臓をトレイに入れ、別の棚に移して置いたギルはそんなヘザーの様子に気づくと、電極を取り出すと、無くなった両胸の傷口に、ゆっくりと電極のプラグを差し込んでいった。
赤い筋肉の中、奥深くに潜り込ませる。 

苦しそうにあえぐヘザー。
ゆっくりと、電力のつまみが動かされる。

「!?あっ!あっ!ぎっ!」

小刻みに体が跳ねる。
体の中を何かが巡り、失いかけてた意識が強制的に戻される。
失いかけてた痛みが、蘇ってくる。

「ちょっと必要なものを先に貰っておいたよ。後は,,,死なないようにこれもな」

首筋に注射針が刺さる。
中の液体が入ると、気を失いそうな程の激痛が少し和らいでいく。
さらに反対側には、血液パックを吊るした点滴が打たれた。

確かに、早々にこれで死ぬことは無くなった。
輸血をされ、意識が飛ぶような痛みも少しだがましになった。
彼女は、それがどんな意味なのか理解していなかった。
したくなかった。

口から赤い泡を吹きながら、苦悶の声をあげる少女の腹を更に探っていく。
出血で息絶えないように、太い血管を縛り上げ臓器を一つ一つ丁寧に抜き出していく。

腹の中の物が無くなる度、そして顔の横の棚に赤黒い物が浅い器に乗せられて並ぶ度に、ヘザーは喉が潰れそうな程の悲鳴をあげた。
いっそ死んでしまえば楽だろうが、もはや彼女にそれは許されていない。

腹の中の物があらかた無くなると、ビデオカメラはアングルを変え、その中身のほとんどない肉の中を撮す。

残っているのは赤く脈を打つ心臓と忙しなく動く両肺。

そして、下腹部に鎮座している女としての象徴。

男はヘザーの両足を大きく広げると膝を折り曲げて固定する。
まるで出産するかのような体勢だ。
もはや息絶え絶えの少女はされるがままで、時が過ぎるのを待っているかのようだった。

冷たい目をした男が、ワゴンから取り出したのは今までと雰囲気の違う代物だ。

銀色の洋梨の形をしたそれは、恐らくそういった趣味の者が見ればすぐにわかっただろう。

ギルはヘザーの眼前にそれを持ってくると、ゆっくりと回転させながら見せつけると、唐突に洋梨型の器具の先端をヘザーの口に押し付けた。

金属のひんやりとした固い感触に、少女は朦朧としていた意識を少しとり戻す。

「しっかりキスしな」

低い響くような声が聞こえる。

「お前の処女を捧げる相手なんだからな」

そして、耳を疑うような言葉が続けて耳にはいった。

あまりのことで思考が追い付いていないヘザーに構わず、ギルは金属の洋梨をヘザーの股間に押しあてた。

未だに誰にも侵入を許していない穴が、ミリッと少し悲鳴をあげると、少女の声からひきつるような声が出た。

恐らく叫ぶ体力ももう無いのだろう。
口をパクパクと動かし、止まっていた涙が再度滝のように流れる。

「ん?どうした?死ぬ前に『卒業』しておきたいかと思ってな。まあ、安心しろ。しっかり破いてやるから」

その言葉と共に、一気に中に梨が突っ込まれた。

「ひぃぃぃぃぃーーーーー!」

肉を無理矢理広げるように入ってきたそれの痛みと不快感に、ヘザーは顔を反らせた。

こんなものの痛み、今までに比べたら何てことは無いだろう。
だが、涙は止まらず心が壊れていく。

女として最も最悪で最低な屈辱。

まだ体も心も幼いヘザーだったが、本能でそれを感じ取っていた。

だが、これで終わりではなかった。

ゆっくりと手元のネジが回されると、中の梨が開いていった。

少女の汚れを知らない穴が、血を流しながら肉が裂けるような音を立てて広がっていくと、梨の中に隠されていたトゲが、さらに膣の奥深くに突き進んでいく。

トゲが奥へと進むごとにヘザーの心が、意識が壊れるように薄れていった。
悲鳴をあげる事すらも、忘れていく。

そしてトゲが一番奥。
子宮の最深部に到達したとき、ヘザーの心臓はようやく動きを止めた。

その顔は、まるで苦痛から解放されたかのように穏やかだった。
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