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第九話 ポーツマス強襲
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『海軍にできるのは、雄々しい死に方を知っていると示し将来の礎となることだけだ』
(They know how to die gallantly and thereby to create the basis for an eventual rebirth in the future)
:ドイツ海軍総司令官 エーリヒ・レーダー
1944年になるとドイツと連合国との力の差は誰の目にも明らかになっていた。すでに悪化した戦況は覆しようがなく、大陸へ連合軍が上陸するのも時間の問題と見られていた。
そしてついに連合軍のフランス上陸作戦計画が察知されことで、これを阻止するため最高司令部はドイツ海軍に対し、敵の集結地点であるポーツマスを強襲するよう命じた。
戦力的に無謀としか言い様のない命令であった。だがこれが最後の戦いになるであろうと考えたドイツ海軍は、欧州最強といわれるK級戦艦を引き連れ全力出撃を決断する。
■1944年5月
ドーバー海峡 北方海域
戦艦フリードリヒ・デア・グローセ
ユトランド沖海戦での不本意な撤退後、再戦を誓ったリュッチェンスであったが、その機会が訪れる事はなかなか無かった。
連合国は戦力の集積に努めたため攻勢作戦は少なく、唯一の大規模な作戦であった北アフリカ上陸作戦には地理的な問題で関与できなかった。
もちろんドイツ海軍も戦力の増加に励んだが、戦前の計画どおりに建造するのが精一杯で、連合国との戦力差は開く一方だった。それほどまでにアメリカ参戦後の生産力の差は大きかった。
結局、ユトランド沖海戦後にドイツが完成できた大型艦は3隻に過ぎない。K級戦艦2隻と大型装甲空母1隻のみである。
それでも最後に就役しただけあってK級戦艦はドイツ戦艦の集大成ともいえる戦艦であった。H級戦艦の経験を生かし徹底した集中防御と高速を追及している。砲も公称18インチとされていたが実は48センチの巨砲である。まさにドイツだけでなく欧州最強の戦艦であった。
K級戦艦はH級戦艦の建造を2隻で打ち切って4隻の建造が計画されていたが、戦争に間に合ったのはフリードリヒ・デア・グローセとプリンツレゲント・ルイトポルトの2隻だけである。
船体まで完成していた3番艦パウル・フォン・ヒンデンブルクは、装甲板生産の不足も相まって空軍空母の損失の穴埋めとして空母に設計変更されてしまった。
今ではマンフレート・フォン・リヒトホーフェンと名を変え空軍の所有物となっている。4番艦に至っては船台に据えられる事もなく建造中止となっていた。
一方、ポーツマス周辺に布陣する連合軍については、守護聖人級2隻を擁するイギリス艦隊に加え、モンタナ級2隻を含むアメリカ艦隊も居る事が分かっていた。
そんな死地に等しいポーツマスに向けて突き進むフリードリヒ・デア・グローセの指揮官席で、リュッチェンスは昏い顔で物思いに耽っていた。
18インチ砲戦艦である守護聖人級、モンタナ級は当然ながら強敵だが、それ以前のKGV級やライオン級、アイオワ級、サウスダコタ級の実力も侮れない。
航空攻撃が自動対空砲で完全に無力化される事が分かっていたのだから、せめてヒンデンブルクも戦艦として完成させるべきだった。いや空軍との駆け引きでそれは所詮無理な事だったか……
こちらの主力はH級戦艦2隻とK級戦艦2隻の4隻にすぎない。
ユトランド沖で大破したビスマルク級の2隻は、生還はしたものの修理されることなく解体され戦争資材に転用されてしまった。まあ仮に今回の戦いに居たとしても、あの脆さでは役に立たないだろう。
対する敵は18インチ砲を持つ戦艦だけで4隻はいる。16インチ砲以下の戦艦も含めれば1ダースを軽く超えるだろう。アメリカの戦艦のほとんどが太平洋に拘束されていてすら、この状況だ。まったく笑ってしまうくらいの戦力差だ。
だが、ドイツ単独でみれば未だに我々海軍が大きな戦力である事は間違いない。それが逆に災いしてドイツはまだ抗戦できると総統は思ってしまっている。
ここで海軍主力が華々しく戦って、そして消え去ったなら、その幻想も一緒に消えてくれることだろう。そうなればこの馬鹿らしい戦争も早く終わるに違いない。
命令を拒否し港に引き籠っても敵に磨り潰されるだけ。進むも地獄退くも地獄。ならば威風堂々と行進し、勇者の如く戦い、倒れるだけだ。せめて我々と同数、4隻くらいは地獄への道連れにしたいものだ。
確率は低いが、一応生還の目はある。
ポーツマスを襲撃した艦隊はそのままジブラルタルを抜け地中海に逃げ込む手はずになっている。もっとも敵は激しく追撃してくるだろうからフリードリヒ・デア・グローセが最後は盾となって味方を逃がすつもりだが……
つまり自分の死はすでに決まっているわけだ。
死ぬと覚悟が定まれば心に余裕が生まれる。昏かったリュッチェンスの口元に自然と笑みが浮かんだ。
「提督、ご機嫌ですね」
リュッチェンスの表情を見た艦長のパウル・ヴェネッカー少将が話しかけた。
かつて日本の駐在武官を務め、空母赤城を見学した彼は、帰国後に昇進し今はフリードリヒ・デア・グローセの艦長を務めてる。戦艦の艦長は大佐と相場が決まってるがK級戦艦は巨大で乗員数も多いため例外的に少将が艦長を務めている。
「気分が良いからな。何しろずっと待ち望んでいた戦いだ。気分が悪い訳がなかろう?」
「確かに。敵も大歓迎してくれる様子ですからね」
「ならば我々も失礼のないように挨拶しないとな」
「全くです」
二人はひとしきり笑いあう。司令と艦長の明るい様子を見て、沈んでいた艦橋の空気も明るくなった。
「間もなくカーレーです。最狭部まであと5マイル(約10キロ)」
航海士官の報告に二人は顔を引き締める。ポーツマスを襲撃するにはドーバー海峡を通る必要がある。その最狭部であるドーバーとカーレー間はわずか34キロの幅しかない。昨今の戦艦の砲ならば十分射程に入ってしまう距離である。
「心配ない。陸軍が十分砲撃してくれている。敵の攻撃はないはずだ」
リュッチェンスの言う通り、この作戦に先立ちドーバー周辺は長距離砲で入念に砲撃されていた。事実今の所、敵の攻撃はなかった。
「おそらく敵は海峡を抜けた所に布陣しているだろう」
敵艦隊は海峡を抜けた所で待ち伏せしている。リュッチェンスらはその様に予想していた。何しろ目的地とルートが分かっているのだ。こんな楽な迎撃作戦などない。このままでは海峡を抜けたそばから完全なT字戦法をくらってしまうだろう。
だからリュッチェンスらは、海峡を抜ける直前に艦隊を解き、各艦バラバラに突撃する事を計画していた。作戦ともいえない作戦ではあったが、隊列を維持して釣瓶打ちされるよりは多少はマシと思われた。
「各艦の艦長には十分に計画を伝えてあります。本艦が盾になれば艦隊の損害は許容範囲に収まると思われます」
楽観的な予測ではな。参謀の言葉に頷きつつリュッチェンスは内心で呟いた。
「総統大本営より司令官宛に入電です」
通信士官から報告が入った。リュッチェンスの顔からそれまでの笑顔が瞬時に消え去る。
「本作戦における貴官の勇戦奮闘を期待する。作戦成功の暁には余は貴官の昇進並びに叙勲を約束する。第三帝国総統……以上です」
リュッチェンスはヒトラーからの電文をまったくの無表情で聞いた。そして一息ついて笑顔に戻ると艦橋の士官らに向き直った。
「さあ、本国と連合国の連中に、本艦とドイツ艦隊の実力を見せつけてやろうじゃないか」
「その通りです!我が海軍に栄光あれ!」
ヴェネッカー艦長をはじめ士官らが笑顔でリュッチェンスに敬礼した。リュッチェンスも見事な敬礼を返す。それはナチス式ではなく、ドイツ海軍が輝いていた帝政時代の敬礼であった。
こうしてドイツ海軍最後の誇りを示そうとしていた彼らだっがが、現実は彼らを残酷に裏切る事となる。
彼らが知らぬ間に時代は変わり、戦艦の時代は既に終わりを告げていたのだった。
【後書き】
佐藤大輔氏の「レッドサン・ブラッククロス外伝」北の暴風作戦をイメージしています。もっとも囮もなにもない単独突撃なので、状況は坊ノ岬沖海戦の方が近いかもしれません。
(They know how to die gallantly and thereby to create the basis for an eventual rebirth in the future)
:ドイツ海軍総司令官 エーリヒ・レーダー
1944年になるとドイツと連合国との力の差は誰の目にも明らかになっていた。すでに悪化した戦況は覆しようがなく、大陸へ連合軍が上陸するのも時間の問題と見られていた。
そしてついに連合軍のフランス上陸作戦計画が察知されことで、これを阻止するため最高司令部はドイツ海軍に対し、敵の集結地点であるポーツマスを強襲するよう命じた。
戦力的に無謀としか言い様のない命令であった。だがこれが最後の戦いになるであろうと考えたドイツ海軍は、欧州最強といわれるK級戦艦を引き連れ全力出撃を決断する。
■1944年5月
ドーバー海峡 北方海域
戦艦フリードリヒ・デア・グローセ
ユトランド沖海戦での不本意な撤退後、再戦を誓ったリュッチェンスであったが、その機会が訪れる事はなかなか無かった。
連合国は戦力の集積に努めたため攻勢作戦は少なく、唯一の大規模な作戦であった北アフリカ上陸作戦には地理的な問題で関与できなかった。
もちろんドイツ海軍も戦力の増加に励んだが、戦前の計画どおりに建造するのが精一杯で、連合国との戦力差は開く一方だった。それほどまでにアメリカ参戦後の生産力の差は大きかった。
結局、ユトランド沖海戦後にドイツが完成できた大型艦は3隻に過ぎない。K級戦艦2隻と大型装甲空母1隻のみである。
それでも最後に就役しただけあってK級戦艦はドイツ戦艦の集大成ともいえる戦艦であった。H級戦艦の経験を生かし徹底した集中防御と高速を追及している。砲も公称18インチとされていたが実は48センチの巨砲である。まさにドイツだけでなく欧州最強の戦艦であった。
K級戦艦はH級戦艦の建造を2隻で打ち切って4隻の建造が計画されていたが、戦争に間に合ったのはフリードリヒ・デア・グローセとプリンツレゲント・ルイトポルトの2隻だけである。
船体まで完成していた3番艦パウル・フォン・ヒンデンブルクは、装甲板生産の不足も相まって空軍空母の損失の穴埋めとして空母に設計変更されてしまった。
今ではマンフレート・フォン・リヒトホーフェンと名を変え空軍の所有物となっている。4番艦に至っては船台に据えられる事もなく建造中止となっていた。
一方、ポーツマス周辺に布陣する連合軍については、守護聖人級2隻を擁するイギリス艦隊に加え、モンタナ級2隻を含むアメリカ艦隊も居る事が分かっていた。
そんな死地に等しいポーツマスに向けて突き進むフリードリヒ・デア・グローセの指揮官席で、リュッチェンスは昏い顔で物思いに耽っていた。
18インチ砲戦艦である守護聖人級、モンタナ級は当然ながら強敵だが、それ以前のKGV級やライオン級、アイオワ級、サウスダコタ級の実力も侮れない。
航空攻撃が自動対空砲で完全に無力化される事が分かっていたのだから、せめてヒンデンブルクも戦艦として完成させるべきだった。いや空軍との駆け引きでそれは所詮無理な事だったか……
こちらの主力はH級戦艦2隻とK級戦艦2隻の4隻にすぎない。
ユトランド沖で大破したビスマルク級の2隻は、生還はしたものの修理されることなく解体され戦争資材に転用されてしまった。まあ仮に今回の戦いに居たとしても、あの脆さでは役に立たないだろう。
対する敵は18インチ砲を持つ戦艦だけで4隻はいる。16インチ砲以下の戦艦も含めれば1ダースを軽く超えるだろう。アメリカの戦艦のほとんどが太平洋に拘束されていてすら、この状況だ。まったく笑ってしまうくらいの戦力差だ。
だが、ドイツ単独でみれば未だに我々海軍が大きな戦力である事は間違いない。それが逆に災いしてドイツはまだ抗戦できると総統は思ってしまっている。
ここで海軍主力が華々しく戦って、そして消え去ったなら、その幻想も一緒に消えてくれることだろう。そうなればこの馬鹿らしい戦争も早く終わるに違いない。
命令を拒否し港に引き籠っても敵に磨り潰されるだけ。進むも地獄退くも地獄。ならば威風堂々と行進し、勇者の如く戦い、倒れるだけだ。せめて我々と同数、4隻くらいは地獄への道連れにしたいものだ。
確率は低いが、一応生還の目はある。
ポーツマスを襲撃した艦隊はそのままジブラルタルを抜け地中海に逃げ込む手はずになっている。もっとも敵は激しく追撃してくるだろうからフリードリヒ・デア・グローセが最後は盾となって味方を逃がすつもりだが……
つまり自分の死はすでに決まっているわけだ。
死ぬと覚悟が定まれば心に余裕が生まれる。昏かったリュッチェンスの口元に自然と笑みが浮かんだ。
「提督、ご機嫌ですね」
リュッチェンスの表情を見た艦長のパウル・ヴェネッカー少将が話しかけた。
かつて日本の駐在武官を務め、空母赤城を見学した彼は、帰国後に昇進し今はフリードリヒ・デア・グローセの艦長を務めてる。戦艦の艦長は大佐と相場が決まってるがK級戦艦は巨大で乗員数も多いため例外的に少将が艦長を務めている。
「気分が良いからな。何しろずっと待ち望んでいた戦いだ。気分が悪い訳がなかろう?」
「確かに。敵も大歓迎してくれる様子ですからね」
「ならば我々も失礼のないように挨拶しないとな」
「全くです」
二人はひとしきり笑いあう。司令と艦長の明るい様子を見て、沈んでいた艦橋の空気も明るくなった。
「間もなくカーレーです。最狭部まであと5マイル(約10キロ)」
航海士官の報告に二人は顔を引き締める。ポーツマスを襲撃するにはドーバー海峡を通る必要がある。その最狭部であるドーバーとカーレー間はわずか34キロの幅しかない。昨今の戦艦の砲ならば十分射程に入ってしまう距離である。
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だからリュッチェンスらは、海峡を抜ける直前に艦隊を解き、各艦バラバラに突撃する事を計画していた。作戦ともいえない作戦ではあったが、隊列を維持して釣瓶打ちされるよりは多少はマシと思われた。
「各艦の艦長には十分に計画を伝えてあります。本艦が盾になれば艦隊の損害は許容範囲に収まると思われます」
楽観的な予測ではな。参謀の言葉に頷きつつリュッチェンスは内心で呟いた。
「総統大本営より司令官宛に入電です」
通信士官から報告が入った。リュッチェンスの顔からそれまでの笑顔が瞬時に消え去る。
「本作戦における貴官の勇戦奮闘を期待する。作戦成功の暁には余は貴官の昇進並びに叙勲を約束する。第三帝国総統……以上です」
リュッチェンスはヒトラーからの電文をまったくの無表情で聞いた。そして一息ついて笑顔に戻ると艦橋の士官らに向き直った。
「さあ、本国と連合国の連中に、本艦とドイツ艦隊の実力を見せつけてやろうじゃないか」
「その通りです!我が海軍に栄光あれ!」
ヴェネッカー艦長をはじめ士官らが笑顔でリュッチェンスに敬礼した。リュッチェンスも見事な敬礼を返す。それはナチス式ではなく、ドイツ海軍が輝いていた帝政時代の敬礼であった。
こうしてドイツ海軍最後の誇りを示そうとしていた彼らだっがが、現実は彼らを残酷に裏切る事となる。
彼らが知らぬ間に時代は変わり、戦艦の時代は既に終わりを告げていたのだった。
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