武蔵要塞1945 ~ 戦艦武蔵あらため第34特別根拠地隊、沖縄の地で斯く戦えり

もろこし

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最終話 戦後賠償 ~ エピローグ

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■1945年7月17日
 ドイツ ポツダム

 日独の降伏、そしてソ連の停戦後、あらためて関与国による会談がドイツのポツダムで行われた。

 参加したのは米国・英国・中華民国・ソ連の四カ国である。

 その会談では領土の明確化に関して米ソの間で一悶着があった。ヤルタ会談で約束された千島列島のソ連領有が反故にされたのである。

 千島列島は沖縄とともに米国が占領統治を行うものとされ、ソ連には満州と南樺太の領有のみが認められた。

 ちなみに千島列島に含まれない択捉島・国後島・色丹島・歯舞群島は日本領土のままとなっている。

 スターリンは激しく抗議したが、約束したルーズベルトは既に他界しており、そもそも約束を破ったのは早期に参戦したソ連の方だと逆に非難される羽目となる。

 それにソ連太平洋艦隊が壊滅していて物理的に手出しもできないため、結局スターリンは吠える以外はどうする事もできなかった。

 尚、日本が統治権を放棄した台湾と朝鮮については、それぞれ中華民国と米国が占領統治を行う事となった。

 また、会談では日独の残存兵器、特に艦艇の分配についても討議が行われた。

 四カ国はその配分について協議するため、『四国間海軍委員会』(QNC:Quadripartite Naval Commission)を構成し、艦艇の移転は1946年2月15日までに完了することで合意した。


■四国間海軍委員会(QNC)

 QNCの活動は8月から早速はじめられた。

 委員会が行った最初の作業は、残存艦艇を次の3つのグループに分ける事だった。

◇カテゴリーA
 修理不要で稼働可能な艦
◇カテゴリーB
 6ヵ月以内の修理で稼働可能な艦
◇カテゴリーC
 6ヵ月以内の修理では稼働不能な艦

 日本の主な大型艦艇の分類は、大和、葛城、酒匂、矢矧、伊400型などがカテゴリーAに、伊勢、日向、榛名、天城、隼鷹、利根などがカテゴリーBとなっている。

 座礁した上に徹底的に破壊された戦艦武蔵は当然ながらカテゴリーCに分類された。

 米英はソ連や中華民国に巡洋艦以上の大型艦、特に空母を渡すつもりは無かった。さらに大和と武蔵の所有を米国が譲らなかった事からQNCは紛糾することになる。

 米国は武蔵については現状からは要塞と考えるのが妥当であり、艦艇に分類すべきでないと主張した。

 だがQNCでは認められなかった。

 そして1ヵ月にも及ぶ協議の結果、主な大型艦の分配は以下のように決定された。

◇米国
大和・武蔵・葛城・大淀・伊400・伊404
◇英国
榛名・矢矧・天城・伊401・伊402
◇ソ連
伊勢・日向・利根
◇中華民国
酒匂

 ソ連は正規空母を欲したが、グラーフ・ツェッペリンに加え、航空戦艦の伊勢・日向、航空巡洋艦ともいえる利根を得られた事で渋々ながら納得した。

英「戦艦と空母が一緒とは、なんて夢のような艦なんだ!実に羨ましい」

ソ「そ、そうかな///」

 実は交渉上手腹黒の英国に上手く丸め込まれただまされた事に気づいていない。

 戦後のソ連艦艇がおかしな進化を遂げる発端はここにあったとする艦船研究家も多い。

 なお、空母鳳翔、海鷹、龍鳳は無傷に近い状態で残っていたが、分配に含まれず復員船として使用されたのち解体された。隼鷹は外洋航行が出来ない状態だったため復員船にも使われずそのまま解体されている。


■戦艦大和その後

 1946年、米国に引き取られた大和は、葛城・大淀とともにクロスロード作戦の原爆実験に供された。

 葛城と大淀は最初の原爆で沈んでしまったが、大和は2発の原爆を受けた後も健在だった。

 1948年、大和は同じく核実験で生き残ったネバダと共にハワイ沖に回航され米戦艦の砲撃演習の標的とされた。

 ここでネバダは沈んだが大和はそこでも20発以上の16インチ砲弾を受けてなお沈まなかった。

 最終的に大和は雷撃処分される事でその生涯を終えた。

 米戦艦群は命中率を上げるため砲撃距離を2万メートルとした事が仇になった。

 この距離では米戦艦の50口径16インチ砲、45口径16インチ砲のいずれも大和の装甲を貫通する事ができない。

 大和の装甲厚を把握していたにも関わらずこの砲戦距離としたことから、その装甲材質を甘く見積もっていた事がわかる。

 米海軍は演習目的は果たされたと強弁したが、もしこれが実戦であったならば少なくとも2、3隻は道連れにされていただろうと言われている。

 この結果、米国では大和は実験などに使わず素直に海軍へ編入すべきだったという非難の声があがった。

 武蔵と同型艦の大和を沈める事で少しでも名誉を回復しようと目論んだ米海軍であったが、結局は恥の上塗りをしただけだった。

 そして武蔵はというと、無事に海兵隊の取り分として認められていた。


■1945年9月 戦艦武蔵

「そういう訳で、この戦艦は正式に我々海兵隊のものと認められた」

 久しぶりに武蔵を訪れた海兵隊のガイガー中将が事の次第を猪口に伝えた。彼は戦後に武蔵攻略の功績で中将に昇進している。

 猪口の方は海軍省から正式に辞令を受け取り、この武蔵に残って保全と残務処理を続けていた。

「なるほど、閣下のご希望通りになって良かったですね」

「これも君のお陰だ。あの時、君が決断してくれなかったら、こう上手くはいかなかった」

「前にも言いましたが、ここは閣下の部隊が実力で落としたものです。私は本当に何もできませんでした」

「制服を脱いでも謙虚さは変わらんな……」

 ガイガーが苦笑する。

 制服姿のガイガーと異なり、今の猪口はネクタイもしていないワイシャツ姿だった。言葉使いとその姿が二人の現在の立場を明確に表していた。

 しばらく二人は雑談をした後、ガイガーが本題を切り出した。

「海兵隊が沖縄に駐留するにあたり、ここを基地とすることが決定した。ついてはこの艦の修理と改装の指揮を君に頼みたい。君の政府の承諾も得てある。直に命令がくるはずだ」

 てっきり武蔵は解体されると思っていた猪口はその話に驚いた。

 海兵隊は武蔵を落とす事だけが目的だったのではないのか。この廃墟のような艦を今更どう修理しろというのか。慌てた猪口は目を白黒させた。

「いやいやいや、閣下、これを修理なんて無理ですよ。艦内はともかく上甲板より上は原型を留めないくらい破壊されてますよ」

「問題ない。ここは海兵隊の象徴となる予定だ。海兵隊が全面的に支援する。だから費用や資材については心配いらない」

 上が認めて命令が来るというならば拒否のしようもない。猪口は諦めて頷いた。


■修理改装工事

 ガイガーから決定を伝えられた1週間後、早くも海軍省建設局や武蔵を建造した長崎造船所の人間が訪れ、修理と改装の計画が進められた。

 修理改装における海兵隊の要求は以下のようなものである。

◇外観は可能な限り戦艦時代の姿に戻すこと。
◇主砲は旋回・俯仰・礼砲の発砲を可能とすること。
◇艦内は将来に渡ってオフィスとして使用できる環境を整えること。
◇上記に関し現在の艦内の装置・構造を残す必要はない。
◇現在のボイラー・機関は撤去する。
◇主砲・艦内設備用の別の動力源を設置する。

 修理改装に先立ち、ちゃんとした建造物として使えるよう武蔵の船体を完全に水平にする作業が行われることになった。

 船体を固定している護岸を一旦破壊し、艦底各所に穴をあけて下の砂浜を掘削、場合によっては一部を爆破することで入念な調整が行われた。

 そして船体を安定させ将来の地盤沈下も防ぐため、艦底に空けた穴から地面に深い穴を掘り、そこに鉄筋コンクリートのパイルが作られた。

 船体の水平化、安定化が終わった後、二重艦底には防錆剤とコンクリートが充填され、周囲には改めてしっかりした護岸が建設された。

 もう船として水に浮かぶことは二度とないため、この辺りの作業は本当に遠慮なく行われた。

 それを見守る猪口の表情は少し微妙なものだった。

 土台が出来た所で、本格的な修理改装が開始された。

 まず作業のために船体全体を覆う足場が建設された。

 そして瓦礫や残骸が撤去されるとともに甲板の破口が塞がれる。もちろん下の装甲板までは復元しない。薄い鉄板で穴をふさぐだけであるが、その上には真新しい台湾ヒノキの甲板材が敷き詰められた。

 撤去されていた高角砲や機銃は沖縄各所から回収され元の場所に戻された。

 15.5センチ副砲塔の一つは完全に破壊されていたため、呉の冠崎かぶらざき砲台のものを取り外してその代わりとした。

 倒れていたマスト、艦尾のクレーンや射出機も形だけではあるが復元された。

 破壊されていた艦橋上部と後部艦橋も同様に復元された。

 特に艦橋はその見た目だけでなく内部までほぼ完全に修復された。

 電探こそダミーであったが、驚くことに測距儀はちゃんと機能するようになっている。この辺りは修復を担当した長崎造船所や日本光学の職人気質と意地の現れであった。

 ただ艦首の御紋だけは問題となった。

 米軍基地となるからには、まさか菊の御紋をそのまま据える訳にはいかない。

 結局日米で相談した結果、元の御紋は外して保管し、代わりに米国の国鳥である白頭鷲のレリーフが作られ艦首に取り付けられる事となった。

 艦内工事は更に大胆に行われた。

 巨大なボイラーと機関は分解され撤去された。

 強度確保に必要な部分を除いて隔壁と甲板は取り払われ、大柄な米人でも楽に歩けるような高い天井と広い通路をもつフロアが新たに設置された。

 通路は真っすぐとなり、これでもう中で迷子がでる事もなくなった。

 ただし、猪口らが立て籠もった機銃弾薬庫とライズマンの中隊が苦戦した通路は記念としてそのまま残される事となった。

 武蔵の被雷場所を利用して作られたトンネルがあった場所は砂浜を掘り下げ鉄筋コンクリート製の建屋つくられ、そこがこの基地の入り口となった。

 周辺の砂浜も整地され、広い駐車場と芝生に生まれ変わった。

 こうして丸一年をかけて行われた工事は完了し、武蔵は改めて沖縄海兵隊基地『キャンプ・ムサシ』としての歴史を歩み始めた。


■1946年10月
 キャンプ・ムサシ

「以上となります。こちらの書類にサインをお願い致します」

 猪口の差し出した引継ぎ書類にガイガーがサインする。

 サインを終えたガイガーはペンをしまうとため息をついた。

「これで君の仕事も終わりか……寂しくなるな。この後はどうする予定なんだい?」

 武蔵の修復改装が完了し、海兵隊に引き渡された事で猪口の仕事も終わりとなっていた。

「学校の先生でもやろうかと思っています。この戦艦……失礼もう違いますね。艦長を拝命する前は軍学校の教師をしていましたので」

「そうか……」

「……と、思っておりましたが気が変わりました。閣下のお許しがあれば、ここで働くのも良いかなとも思い始めています。何しろあまりにも見事に武蔵が復原されたので。地面を見なければ2年前に戻ったのかと錯覚するくらいです」

「そうか!ならば任せてくれ。何とか君が残れるように手配しよう」

 この後、猪口は海兵隊に正式に雇用され、ガイガーをはじめ歴代のキャンプ・ムサシ司令官の秘書・相談役的な立場で働いた。

 そして妻と子供らを沖縄に呼び寄せ生涯を沖縄の地で過ごした。

 猪口は老後もずっと武蔵が見える家で暮らした。

 彼の墓は遺言に従い武蔵を一望できる丘の上に建てられた。

 その葬儀には旧陸海軍関係者だけでなく多くの米軍人も参列したという。


■そして現代
 キャンプ・ムサシ

 年に数回行われるキャンプ・ムサシの基地開放日では、主砲斉射が恒例行事となっている。

 空砲とはいえ世界最大の砲の発射は大変迫力があり非常に人気が高い。

 これを見るためだけに内外から多くの見物客が訪れ、海上に見物の船が出るほどの人気イベントとなっている。

 そんな風に人々の笑顔に包まれた戦艦武蔵の姿を猪口の墓は今も静かに見守っている。


【後書き】

史実ではドイツ降伏後にTNC(英米ソ・三者間海軍委員会:Tripartite Naval Commission )で残存艦艇の分配が行われました。日本の残存艦艇は駆逐艦以下の艦艇に限ってくじ引きで分配が決められています。

本世界ではドイツと日本の降伏が近かったため、残存艦艇の処理が中華民国を加えた四カ国でまとめて行われています。また、呉の大空襲が起きなかったため日本は史実より艦艇が残っています。

敗戦とはなったものの、史実よりはマシな結末としました。

沖縄で凄惨な地上戦は起きず、日本への原爆投下もなく、北方領土も日本のまま、朝鮮半島も分断されませんでした。

地理的に沖縄の占領統治は避けられないでしょうが、朝鮮半島丸々と千島列島が使えるので沖縄の基地負担は多少は軽減されると思います。

以上で戦艦武蔵の物語は完結となります。

次回、おまけのWiki風解説です。

作者のモチベーションアップになりますので、よろしければ感想をお願いいたします。
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