2 / 3
2
しおりを挟むあれから10年
24歳になった僕は再び名取能面という名で賛辞とスポットライトを嫌になる程浴びている。
認めたくはないがこれも全てあの鶯という名の男のお陰だ。あの男が全てを整え、何も持たない僕をあの高見へと送り返したのだ。
ーーーー
10年前のあの日
彼らは僕を囲み医療的な施術を施した。
14歳にしては成長が遅れていた僕の成長を更に遅らせるようにしたのだ。
勿論、その日の内に頂かれもした。
全くスキモノめ
そのお陰なのか僕は16歳まであの中世的な容姿と可愛らしい変声期前の声を維持したまま復帰作とその後のハリウッド映画に出演し、大ヒットを出し、スターダムへと駆け上がった。
ハリウッド映画は3部作で異国の男の子がとある国へと売られてそこから王に寵愛されて王を裏切って、、、何ていうちょっとスキャンダラスな作品だった。ナニがスキャンダラスかというとそのままの意味ナニがのシーンのことだ。
初めは16歳とは言え妙に子供っぽい男というか男の子がおっさんと睦み合うシーンがあるのだ。それが、演技とは言えかなりリアルでというよりかなり現実で賛否両論だったが、それのお陰で注目も浴びた。
どんな奴だって結局は綺麗な子供がその表情をめちゃくちゃにして喘いでいる姿に目を惹きつけられるらしい。
2作目になると僕は成長してすっかり青年へと姿を変えていた。この時期からは成長過程をドキュメンタリーで切り売りして更には有名ブランドの広告塔になってあの可愛い男の子から脱却していた。
そして、三作目でスタントまで全て自身でこなし派手な生活を世間に見せつけながらも慈悲深く寄付やらボランティアを本気で行ったおかげか
"まぁ、こいつなら仕方がないか"
だって、あの女の息子だし
or
まともな教育なんて受けてないだろうし
or
芸能人だからねぇ
ともなんとも言えないレッテルのような何かを貼られて世の中に随時出荷され続けている。
これも全てあの男の子プロデュース
管理下での話だ
おかげさまでまともな友達はゼロを10年間更新し続けている。無論恋人なんていない。
僕は現在東京の鶯の自宅のソファーに毛布でぐるぐる巻きの蓑虫状態で休息をとっている。
次の大仕事に備えて羽を休めている。
この仕事が終われば奴との契約が満了する。
鶯が真面目に管理し、財産を増やしてくれたお陰で一生を暮らせる。
だから僕はこの世界をさっさと引退して引き篭もるんだ。そんな決心をしている。
まぁ、コレが最大のフラグというやつなんだけどね。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる