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24.蝋燭と鞭②

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蝋が落ちた場所にはほんのり赤みがあって、叩かれて更に肌全体がピンクに染まる。
ヒュッ、バシイッ!!
続いてもう一打、二打と打たれていく。
最初のうちは痛いだけだったが、次第にじんわりとした快感が広がっていく。心地好い痛みだ。
「ありっ、がとう、ごじゃい、ましゅ!」
「いい子だ。尻を高く上げなさい」
言われた通り、バイブの刺さったままの尻を上げる。
鞭の穂が蝋でコーティングされた尻朶を叩いた。
「はひぃんッッ!」
平手よりインパクトのある痛みが広がり、思わずおまんこのバイブを締め付けてしまった。
バシィッ!バシィッ!
容赦なく何度も打たれる。
腿に近い場所から徐々にアナルに近い場所へ鞭打ちの位置が移動する。
左右どちらの尻朶に打撃が来るか分からないドキドキも相まって興奮が高まる。
バチィン!!
「ひぎゃあああっ!」
臀部を揺らす衝撃と一緒にバイブにも穂の一部が当たり、その際にアナル付近の蝋も全て剥がれ落ちた。
ヒリヒリする痛みと、熱を帯びたような感覚が残る。
「どうしたんだい?嬉しそうな声を上げて」
「きもち、よかった、です」
「そうかい、それは良かった。おまんこの蓋もちょうど取れたね」
そう言って父さんは僕の尻たぶを両手で鷲掴み、ジンジンと熱い尻を揉んでからバイブを抜いた。
物惜しそうにおまんこがぱくぱく収縮して誘うが、父さんは僕を仰向きに転がした。
「まだおっぱいとおちんちんにも蝋が付いているからね。全部剥がし終わったら、ご褒美に寂しいおまんこを使ってあげる」
「はいぃ!ありがとうございます!」
敏感な部分を鞭打たれると考えれば恐怖でしかない筈なのに、僕は期待に胸を膨らませていた。


蝋を全て落とし終わる頃には、僕は全身が性感帯になったように感じた。
特に勃起している乳首には触れてもいないのにビリビリと電流が流れるようだ。
僕の乳首は赤く腫れ上がって、熱を持っていた。
チンポに鞭をもらった時には、思わず射精をしてしまって怒られたが、きちんと無様イキ報告したら褒めてくれて、何度も絶頂した。
「良く頑張ったね。痛かったのに最後まで頑張れて偉かったね」
蝋が剥がれた部分に父さんはキスをしながら、縄を解いていく。
縄目の跡も優しく舐めたり吸ったりしてくれた。
叫びっぱなしだったせいなのか、脳が酸素不足でボーッとしていた。
僕は幸せだった。
おちんちんの縄も解かれると一気に血流が良くなり、バキバキに勃起してしまった。
「大丈夫かい?辛いなら休むか?」
「らいじょうぶれふ……」
呂律も回らない。
父さんは僕を抱き起こし、膝の上に乗せると、向かい合って抱き合った。
お互いの体温を感じながら見つめ合う。
父さんの唇が近づいてくる。
チュッチュッと啄むように口づけをした。舌を差し出せば、絡め取られて吸い上げられる。
互いの唾液を交換し合い、飲み込んだ。
父さんの手が背中を撫でたり尻や太股をさすってくれる。
気持ち良い。
「おまんこ……、さみしい」
「ふふっ、そうだったね。今入れてあげよう。おちんぽ入れたらゆらゆらしようか」
僕の腰を浮かせて、ゆっくりゆっくりチンポを挿入してくれた。
「はぁぁんっ♡おちんぽぉ♡」
根元まで埋まると、父さんは僕を抱き締めたまま揺り籠のようにゆ~らゆ~らと左右に揺れた。
ぬるま湯に浸かったみたいな安心感と、結腸を越えた亀頭がコリュコリュとコネる重い快感が重なり、僕は父さんの腰に足を巻付けた。
「ん……っ、ん……っ、はぁん……、あン……」
小刻みに揺らされるのに合わせて甘い声が漏れる。
「父さん……もっと、強くしてもだいじょぶだよ」
「痛いのしたばかりだから、ゆっくりね。ゆらゆらも気持ち良いだろ?」
「うん」
父さんは僕に覆い被い隠すように密着して、キスをする。
父さんの首に腕を回し、脚を背中でクロスさせた。
「んん、んぅ、はっ、んちゅ、んっ」
互いに舌を出しあって、絡ませたり、歯茎をなぞってみたりする。
「んぐ、んふっ、んっ、ん、んーーーッ!!」
頭の中がフワフワして、お腹の中が熱くて、父さんが愛おしくてじわりじわりと昂ぶっていた。
沸騰するみたいな追い立てられて絶頂するイき方とは違って、くつくつ弱火で温められて沸点を越えたら押し出されるように精液を出してしまうのだ。
僕はトロトロと精液を垂れ流した。
「もう少し、奥の方トントンしようか」
対面座位のまま、左右に揺れるのではなく下から上にクックッと小刻みに揺すられる。
「はうぅ、あっ、あっ、あっ、あっ」
「気持ち良いね。ほら、また精液お漏らししてるよ」
父さんが僕のおちんちんを指先で撫でる。
「ひゃあん♡らめぇ♡おちんちんきもちいぃ~♡♡」
自分でも腰を振ってしまう。
お尻の穴がキュンキュン締まり、父さんのおちんちんを離さないようにする。
すると、更に深く突き刺さり、おちんちんからピュッピュッと潮を吹いた。
僕はもうずっとお漏らししているみたいになっていた。
身体中の水分が出てしまっているんじゃないかと思うくらい、何もかもが緩みきっている。
でもそれが心地良かった。
僕と父さんは繋がったまま、もう一度深い口づけを交わした。
僕のおまんこの一番奥で父さんの熱いものがドクンドクンと脈打った。
父さんの腰に巻き付けていた僕の足に力が入り、爪先が丸まった。
そして全身の力が抜けて、くたりとなった。
父さんはまだ中にいる。
僕の中でビクビクしているのが分かる。
「父さん、僕ずっと気持ちいいよ。でも父さんは物足りないでしょ?」
「そんなことないよ。父さんも気持ち良いよ」
「僕に嘘ついちゃダメだよ。優しい父さんも好きだけど、縛ってた時も蝋燭の時も鞭打ちの時も、ずっと興奮してたの知ってるよ。だから、めちゃくちゃに犯して」
父さんは目を丸くした後、嬉しそうに笑った。
「父さんのこと何でも解るんだね」
「うん。父さんの奴隷だし、息子だもん。大好きな父さんのこと全部解るよ」
僕は父さんの耳元で囁いた。
父さんは僕の言葉を聞くと、腹の中のおちんぽの硬度が上がった気がした。
優しくてカッコ良くて、セックスは絶倫でドSだけど、時々可愛いと思っちゃう僕の父さん。
僕しか知らない父さんがいっぱいいる。
「父さんも僕の事なら何でも解るでしょう?」
「そうだな。そうだったな。お前は私におまんこ虐められるのが好きなドM奴隷だったね。疲れていようが私のおちんぽ欲しがる淫乱だったな」
「んふふ♡そうだよ。淫乱ドMなおまんこ奴隷だから何しても良いんだよ。縄とか蝋燭の跡が付いた僕の身体好きにして良いよ?」
「こら。煽るな」
「頑張ったご褒美なんだから、バキバキ勃起おちんぽで虐めて♡♡」
僕は父さんのおちんぽを締め付けた。
父さんのおちんぽが中でピクピクするのがわかる。
父さんはギラギラとした欲情した瞳で僕の顔を見た後、大きく息を吐いて、僕のお尻を掴んだ。
そのまま上下に揺すられ、結腸の弁を亀頭で何度もノックされた。
グポッ!グポッ!!と音が聞こえる度に、目の前がチカチカして、頭が真っ白になる。
僕は舌を突き出し、喜びの嬌声を上げた。
「あへぇ♡しゅごい♡おくまできてりゅうぅぅぅっっ♡♡」
「はぁ……っ、はぁ……っ、はぁ……っ」
父さんの荒い呼吸が聞こえてくる。
父さんも気持ち良いって思ってくれてるんだ。
「父さん……っ、もっとぉ、もっと突いてっっ!」
僕が叫ぶとズパンッッ!と父さんは勢いよく僕を貫いた。
「この変態マゾメスがッ!!」
罵られながら突かれると身体の奥底から湧き上がる快感が脳天を貫き、全身を駆け巡った。
そう、これ。これが欲しかった。
僕は幸せを噛みしめるようにうっとりと微笑む。
父さんはそんな僕を見て加虐的な表情を浮かべ、更に激しく腰を打ちつけた。
父さんは僕の中を滅茶苦茶にかき混ぜる。
「こんなに雑に犯されても感じるのか?」
父さんはお尻を強く叩きながら言った。
パシンッッッ!!! 
乾いた音と共にお尻がジンジンする。
叩かれて痛いはずなのに、それすらも気持ち良く感じてしまう。
父さんがくれるものは全て愛おしくて仕方がないのだ。
「はいっ♡♡とうしゃんのおちんぽもらえるだけれ嬉しくて、きもちいぃれすぅ♡♡」
「本当にどうしようもない淫乱だな。ほら、ケツ穴締めろッ」
グリッと奥に押し込まれる。
「おっほぉおおっっ♡おぐッ、おぐうううううううッッ!!!」
「ほらっ、もっと欲しいんだろう?!」
「はひィイイッ!ほじいでずっ、おぢんぼれほじっでええぇ~~~~~~ッッ!!!」
僕は絶叫しながら潮を吹き
「ああ、イクッ、またイグゥウウッッ~~~~~~~~!!!」
絶頂を迎えようが、父さんの動きは止まらない。
それは僕が望んだことだ。
父さんとのセックスは最高に幸せな時間だ。
父さんは射精寸前のおちんちんをギリギリまで引き抜く。
そして一気に最奥目掛けて突き刺した。
結腸の弁を押し潰され、僕は大きく仰け反った。
ビクビク痙攣し、口からは意味の無い言葉が漏れる。
父さんはそんな僕を抱きしめると、そのまま腰を回し始めた。
僕の身体はビクビク跳ねる。
気持ち良すぎて怖いくらいだ。
父さんは僕の首筋や鎖骨、胸元にキスを落としていく。
父さんは僕の両方の乳首を交互に吸い上げた。
父さんの熱い舌が這い回る感覚にゾワリとする。
「ふふふっ、真っ赤な乳首になってる」
乳首どころか乳輪までも赤くぷっくらとしていた。
「父さんが虐めたからだよ」
「そうだな」
そう言って笑う父さんはとても楽しそうだ。
「縄の跡が付いて、真っ赤に膨れたおっぱい美味しそうでしょ?ずっとムズムズしてるから、父さんに噛んで欲しいの」
僕は自分の手で両胸を寄せて見せた。
僕の言う通り、そこは熱を持って疼いている。
父さんはニヤリと笑い、僕の右胸にしゃぶりついた。
ジュルルルッッ!と強く吸われ、もう片方は指で摘ままれる。
僕はそれだけで軽く達してしまった。
僕の左胸を揉みながら、ピンと尖った先端を甘噛みしたり舐めたりするので、その度に身体が震え、甘い声が出てしまう。
「足りない!足りないよぉ!噛んでっ!痛くしてぇ!」
「御主人様に奴隷が命令するな。おねだりなら許すけれど、調子に乗るな」
「ごめんなさい!ごめんなさっ、んあっ!ごしゅじんしゃまぁ!おねがいしますぅ!ぼくのこといっぱいいじめてくださいっ!痛いのくださいっ!お願いしましゅぅうっ!!」
僕は泣き叫びながら懇願した。
「ダメだ。今日は痛みはもうたくさん与えたから、別の快楽を与えてやる」
そう言って父さんは僕の中からズルりとおちんぽを引き抜いた。
「あぁ……抜かないで……」
僕が切なげな声を上げると、父さんは優しく頭を撫でてくれた。
「大丈夫。直ぐに挿れてあげるから」
父さんは僕をうつ伏せにして、膝を立たせた。
それから僕の上に覆い被さってくる。
僕は期待を込めてお尻を高く上げると、父さんは僕のアナルにおちんぽの先端を擦り付けてきた。
早く、早く、入れて欲しい……。
僕の思考を読み取ったのか、父さんは一気に僕の中に挿入してきた。
僕は身体を震わせながら、歓喜の声を上げた。
父さんはそのまま腰を前後に揺すり始める。
僕の中で父さんのおちんちんが暴れている。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ!」
父さんは荒い息を吐きながら腰を打ちつけてくる。
パンッパンッパンッパンッパンッパンッ!!
肌が激しくぶつかり合う音が響く。
「とうしゃんっ!とうしゃん!らいしゅき!らいしゅきれしゅぅ!!」
「俺も愛してるよ。可愛い俺の、俺だけの物だよ」
「うれしい!うれしいよぉ!」
父さんは僕を強く抱きしめると、更に激しく動き始めた。
バチュッッ、ドチュンッッ、グチャッッ、ブチッッ!!!
何度も奥を突き上げられ、腸壁を掻き回される。
激しいピストン運動に僕のお腹の中はめちゃくちゃになっていた。
パンッ!パァンッ!ドチュッ、ドチュン!バッチュウンッッ!!!
僕は一際大きな音を立てて、最奥まで突かれた瞬間、頭が真っ白になって、僕はそのまま意識を失った。


縄の跡もすっかり消えた数日後。
珍しく父さんが眼鏡をかけて、熱心に本を読んでいたので何気なく覗き込んだ。
「何読んでるの?」
「ん?縛り方の本だよ。久しぶり過ぎて腕前が落ちたみたいだし、もっとお前を綺麗に飾りたいからね」
昔、習いに行った緊縛レッスンも改めて参加してみようかなんて言っている。
パートナーと一緒に参加出来るんだよなんて説明されても、専門的な世界は怖くて曖昧に笑って誤魔化した。
乗り気でない僕を見て父さんは残念そうな顔をした。
「レッスンでパートナーを縛るんだけれど、お前は縛られた姿を私以外に見られて興奮すると思ったんだけどな」
どきりとした。ドMな僕はきっと父さんの言う通りに興奮するだろう。
「とっ、父さんは僕のエッチなところ、誰かに見せていいの?」
恐る恐る尋ねると、父さんはきょとんとして首を傾げた。
「レッスンはレッスンだけれど、誰かに見せるのはまだ早いな」
まだ?……って事はいつかは誰かの前で乱れさせられるかもしれないと考えたら、ちょっとキュンとしてしまったのは、秘密にした。
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