屋根裏のネズミ捕まる

如月 永

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牢屋のネズミ

12.

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   ◇◇◇

それからも俺は媚薬無しで辰彦に抱かれた。
それが当然とばかりに、辰彦は自分を抱く。
媚薬を使われていた時は欲望の捌け口の交尾なんだろうと思っていた。
だからこそ自分は被害者で、気持ち良くなるのは薬のせいだと言い訳が出来た。
でも媚薬がなくなっても気持ち良いのは変わらなくて、俺の気付かない内に媚薬が使われているんだろうと現実逃避をしたりもした。
でも、俺はもう薄々気付いていた。
俺は快感を求めていて、辰彦に犯されるのを望んでいる事に。
それなのに捕らえられている自分は辰彦に求められれば断れないから仕方なく身体を差し出しているだけだと言い訳をしてしまう。
そんな素直じゃない自分が嫌いだった。
でも、今夜も俺は辰彦が来ないかと待ってしまっていた。

   ◇

その夜も俺は辰彦の寝所で、後ろから貫かれていた。
「あっ あっ もっとぉ!」
「四郎は私を喜ばすのが上手になったね。もっと私にどうして欲しいのか言ってみなさい」
「んひぃいっ、んっ、もっと突いてくださぃいっ」
「こんな風にかい?」
辰彦の陰茎は俺の弱いところを的確に狙ってくる。俺は身体を痙攣させて悦び喘いだ。
「はひっ、そうですぅっ!んひぃいっ!もっと激しくしてぇっ!壊れるくらい滅茶苦茶にしてくださいっ!」
「四郎のここは私の肉棒で簡単にイキまくるようになってしまったね。乱暴にされても喜ぶ淫乱な子だ」
「いんらんじゃなぁいっ!あっ、あぁんっ!きもちぃからぁっ!」
「気持ち良いのなら仕方がないね。ほら、好きなだけイきなさい」
辰彦は更に強く速く腰を打ち付けてきた。
俺は堪らず布団に顔を押し付け、涎を垂らしながら喘ぐ。
パンッパンッパンッパンッ!
ドチュッドチュンッ!!
「あ"ーっ!あ"ーっ、あ"ぁぁぁぁっ!イクっ!イッちゃいますうっ!おめこイグっ!あ"ぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
激しい抽挿に結合部からは白濁液が流れ出る。
もう何回も中に出されているのだ。
辰彦の剛直は萎えることを知らない。
むしろ太くて長くてカリ高な肉竿はどんどん大きくなっている気がする。
しかも巨根なだけじゃなく絶倫だ。
辰彦は四つ這いにさせていた俺の腹に腕を回して持ち上げるようにされると、肉棒が深く突き刺さり、俺も色狂いのように腰を振り自ら快楽を貪った。
俺が辰彦を求めれば一番感じるところばかりを突いてくれる。
「んひぃぃぃぃぃっ!!ぎぼぢぃぃぃっ!!んおっおっおっおっ!!」
俺が刺激に慣れてしまう前に新たな体位に変更して、よがる姿を楽しんでいるようだ。
だからずっと辰彦の陰茎でイキっぱなしになって、身体中を真っ赤に染めて震えていた。
「可愛いね、四郎。もっと乱れて見せておくれ」
「あ"ーっ!あ"ーっ!たちゅひこしゃまぁっ!しゅごいぃっ!太マラしゅごいぃっ!ずっとイ"っでるううううっ!!!」
俺は布団を掻きむしって身悶えた。
「四郎……愛しい私の四郎……」
耳元で囁かれるとそれだけで達してしまいそうだ。
辰彦に優しくされるのは好きだ。
悲鳴を上げるくらい快感地獄に落として意地悪してくるくせに、言葉は甘い。
だから辰彦に愛されているような錯覚に陥ってしまう。
俺が辰彦の情人こいびと だったら良いのに。
ギュッと辰彦に抱き着いた。
「しゅきっ、しゅきれすっ!辰彦しゃまっ!しゅきぃいっ!だいしゅきぃっ!」
「甘えてくれているのかい?私も大好きだよ。………愛している」
口付けされて涙が零れ落ちた。
その涙が滲んだ俺の瞳は真実を映していなかった。
愛していると言った辰彦がとても柔らかに微笑んで、そして絶望した顔をしていたなんて。
それからも辰彦は俺を犯し続けた。
わざと傷を付けるように、肌に口吸いの鬱血や噛み跡を残しながら結腸の奥まで容赦なく突いてくる。
ゴリュッ!ゴリィッ!と腹の中を掘削されて、俺は悲鳴を上げた。
「ん"ほぉっ!あ"ーっ!あ"ーっ!イグぅぅっ!イグイグぅぅっ!イ"ッグうぅぅっ!!!」
ビクビクッとまな板に乗せられた魚の如く身体を跳ねさせ、盛大に潮を吹いた。
「四郎、逃がしてあげると言ったらどうする?」
「にげっ、にげましゅっ!逃げますっ!だから、あ"っ、あ"っ、あ"っ、お"っ、お"ぉっ!に"げう"ぅっ!あ"ーっ!おほぉっ!あ"ーっ!お"ぉぉっ!イグっ!おめこまたイっグうううっ!」
俺は絶頂で頭が真っ白で言葉の意味すら理解せず、ただ辰彦の言葉を反復したにすぎない。
イクのか?と聞かれて反射的にイキますと答えるのと同じだった。
しかし俺の言葉を聞いた辰彦は結腸奥に陰茎を突き刺したまま動きを止めた。
「私を好きだと言うのに逃げるのかい?じゃあ私のマラはこれで最後だね」
「さいっごっ?!んひぃいいぃ!」
辰彦は結腸奥まで入ったまま腰を揺らし、結腸内を刺激し始めた。
俺はガクンガクンと身体を震わせ、イキそうになってしまったのだが、辰彦は冷たい目で一瞥すると俺から陰茎を引き抜いた。
「出て行きなさい」
「え……、辰彦……さま…?」
「自由にしてあげるんだ。さっさと何処へでも行きなさい」
俺は一瞬何を言われたのか分からなかった。
でも着物を整え、俺に目もくれずに背を向けて部屋を出て行ってしまった辰彦が本気なんだと理解した瞬間、俺は涙が零れそうになって嗚咽が漏れないように唇を噛んだ。
自由……?
やっと牢から抜け出せる?


────けれど……全然嬉しくなかった。
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