屋根裏のネズミ捕まる

如月 永

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その後のネズミ

28.

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   ◇◇◇◇

今日で五日目だ。
夜半前から夜半過ぎまで辰彦に可愛がられ、昨晩などは張型を入れられたまま緊縛されて朝まで放置された挙げ句に早朝に縄を解かれて辰彦の朝勃ちを熟れたおめこで慰めてあげたばかりだ。
ぐずぐずに疼く雄膣を突かれて俺は朝なのもかまわず嬌声を上げ、泣きながら辰彦の子種を懇願した。
「辰彦様ぁ、もっと突いてくださいっ。あ"~~ッ!おくぅ、奥にほしぃのぉ!」
「はは、朝なのに随分と欲張りだね、紫苑」
「ごめんなさいっ!辰彦しゃまのが欲しくてぇ、あぁあッ!!すごぃ、奥しゅごいのぉ!」
最奥まで穿たれて俺は全身を痙攣させながら、絶頂寸前で昇るどころか何処かに落ちていきそうな感覚が怖くて辰彦にしがみついた。
「たしゅけてぇ!落ちちゃう、落ちちゃうのダメッ、ダメェ!」
「大丈夫。しっかり掴まってなさい」
辰彦は背中をポンポンと叩いてあやすと膝に乗せた俺の腰を掴んで激しく揺さぶり始めた。雄膣を何度も擦られて、俺もまた辰彦の頭を抱え込むようにしがみつきながら淫らに腰を振った。
「あ"~~ッ!!おぐぅ、キてりゅ!お"ぉ~~ッ!!お腹やぶけてイッぢゃうぅう!!」
「張型じゃ物足りなかったかい?中が凄くうねっているよ」
「しょうれしゅッ!たちゅひこしゃまのじゃないとぉ、ほぉおおぉぉッ!!まらイっ…ぐぅううっ!!」
最奥に嵌った亀頭が結腸の弁を抉じ開けながら激しく抜き差しを繰り返して結腸を責め立てる。
俺はもう理性も何もかも手放して淫らに腰を振り続けた。
腰を打ち付ける音と接合部から漏れるグポグポという淫猥な水音、そして辰彦の興奮した息遣いに聴覚からも犯されている気分になった。
「あ"~~!あ"~~っ!もうらめれしゅ!紫苑に、紫苑にぃ辰彦しゃまの子種をお恵みくだしゃい」
俺はもう限界だった。
俺の玉袋から熱い飛沫が尿道を出口に向けて駆け上がっていくよりも先に、辰彦の力強い精液がドピュッドピューッと腸壁に叩きつけられる感覚に負けて雌イキしてしまった。
辰彦は尿道に残った精液を絞り出そうと、まだ俺の中に埋めたままグリグリと腰を回した。
それから次に目を覚ますまでに辰彦に風呂に運ばれて三回も浣腸されて奥の奥まで塗り込められた精液を洗われたらしい。
ほぼ意識の無かったその間もずっとイキ続けていたと聞かされて恥ずかしかった。
というわけで、五日目の今日も体力を消耗しきって、辰彦の横に用意された布団に横たわっているのだ。
もう五日も続けていれば慣れた。というか諦めた。
休憩するたびに受ける辰彦の過度な接触も、使用人達の生温かい視線にもね。
一応抱擁と接吻までで止めてくれているが、使用人がいなくなった隙などに不意打ちで深い口吸いをして口腔を舌で愛撫するのは本当に止めてほしい。
上顎を舐めたり歯列をなぞって舌を絡めるそれは淫靡で淫猥な行為で、辰彦の太いソレを腹の中に欲しくなってしまう。
今もまた俺の口腔を舌で愛撫して、頬の内側の柔らかい粘膜まで舐め回していたが、不意に「客が来たようだ」と言って辰彦が身を離した。
従業員達には休憩と称して席を外させているし、誰かが報告に来たわけでもないのに、辰彦は訪問者が分かったのだろうか。
「あの、来客なら俺は席を外しますけど?」
「その必要はないお前の客だ」
「俺の?」
「この前来た二人組の、何と言ったかな?」
「晴助と直末ですか?」
里に帰る前にまた来るとは言っていたから挨拶に来たのだろうかなんて脳天気に考えた俺は、ハッとして衣服の乱れがないかさっと見直して威儀を正した。
辰彦といかがわしいことをしていたなんて知られたら、晴助と直末は卒倒するに違いない。
俺は何事も無かった涼しい顔を作って襖の方を見た。すると、スッと開いて晴助が顔を出した。
俺の姿を見ると晴助はパァっと顔を輝かせた。
近所の屋敷に飼われてる柴犬が餌を前にすると目を輝かせて尻尾を振りだす姿と重なって、ちょっと可愛いと思ってしまった。
「お前ら、帰るのか?」
「何を呑気に言ってるんだよ?!何日も会えないから、俺は心配で心配で」
「何日もって毎日来てたみたいな言い方しておかしな奴だ」
「来てたみたいじゃなくて来たの!会えなかったけど」
ぷっくりと頬を膨らます晴助を見て本当に通っていたのだろうと悟る。
夜のあれこれのせいで朝起きるのも遅かったこともあるので、面会させずに追い返していたのかもしれない。
しかし会えないにしても晴助が来たなら教えてくれても良かったのにと辰彦を見やると、辰彦はふっと笑ってから二人に向けて言った。
「四郎は少し体調が悪くてね。会わせてあげられなかったんだ」
「そうなのか?」
「まぁ……うん」
満更嘘でもない。病気や怪我ではないが、可愛がられ過ぎた疲労で足腰も立たなかったのは事実だ。情けなくて口が裂けても言えないが。
「辰彦様、二人と少し話してきて良いですか?」
「そんな状態で何処に行くんだ?私の側に居なさい」
上げかけていた腰を再び下ろす。
接吻で疼いた身体で他の男の所へ行くと言うのか?と辰彦から副音声が聞こえる気がする。
ゾクゾクするからそんな目で見ないで欲しいです。切実に。
黙ってしまった俺を見て、直末が言った。
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