7 / 82
物語の始まり
夫になる人達
しおりを挟む
豪華な部屋に案内され、巫女さん達に子供服を着せて貰ったの。
サイラスは服を着た私を、抱き上げながらすわったの。
そして、自分の家族の紹介をしてくれた。
長男、クリフォード・フォン・キャスル
銀髪の長髪、アイスブルーの瞳
王国の宰相補佐官(25才)宮廷のエリート
次男、サイラス・フォン・キャスル
焦げ茶色の髪は緩いウェーブが有り襟足の長さ
銀色の瞳
王国軍の中佐(20才)ヤセマチョな肉体に日焼けした肌が魅力的
四男、アルフレット・フォン・キャスル
銀色の髪は短髪、赤い瞳
学生(10才)
ヤンチャな盛り
サイラスが私の頭を撫でながら話し始めました。
「お嬢さんは、何で召喚されたか解るかな?」
「解りません」部屋の中がシーンとします。
「名前と年は?」
「解りません」
室内の空気が暗くなる中、年長者と思われるる人物の発言が始まる
「私は、クリフォード・フォン・キャスル、キャスル侯爵家の長男だ。幼い君には辛い現実だが君が召喚された理由、今後の生活の話をしたい」
『君は元の世界には帰れない』
『神の名の元、キャスル侯爵家の花嫁として召喚された』
本当なら、ショックな出来事なんだと思う。
でも私は、安心してしまった。
あの家に帰らなくて良い事に。
帰らなく良い上に、生活の心配も無さそうだ。
安心した為か嬉し涙を流し、幼い身体が疲れていた為かそのまま寝てしまった。
俺は、キャスル侯爵家の次男。サイラス・フォン・キャスル。
俺の腕の中で花嫁は眠っている。
淡い銀髪、新緑の瞳、ミルク色の肌。
美しい花嫁だが相手は幼女だ。
先程、長男のクリフォードから事務的に召喚の意図を聞かさられ元の世界に帰れない真実を知り、泣きながら寝てしまった。
兄のクリフォードも悪気はないはずなんだが、鋭利な容姿と宰相補佐官としての仕事柄からくる口調から花嫁にショックを与えてしまったのだろう。
4男のアルフレットは、花嫁を構いたく仕方ないのだろ。好奇心を抱いた視線を感じる。
ヤンチャな盛りだからな。
「サイラス、今晩は花嫁と共に神殿に留まるんだ。アルフレットは屋敷に戻り明日、出直しなさい」
「兄上、私も神殿に泊まりたいです」
「アル、帰りなさい」
「………………」
アルが俺に助けを求める視線を送ってくるが、兄の冷気を含む一言で言葉を失っている。
冷血宰相補佐官に、10才児が敵う訳がない。
仕方ねえな。
「アル、花嫁は俺達が思っていたよりも幼子だ、屋敷に帰って母上に報告して欲しい。花嫁を屋敷に迎える環境を整えて貰うんだ」
「ハイ!サイラス兄上」
うん!良い返事だ。
「クリフォード兄上は、如何なされますか?」
「私は宮廷に戻り、召喚の報告等がある。夕食は共に出来る筈だ」
「ハイ、クリフォード兄上」
そんなやり取りの2人を見送ったが、帰り際に兄貴が花嫁を抱き上げアルと2人で愛しそうに見詰めて居るのは驚愕だった。
未来の宰相と囁かれる冷徹仮面の熱の籠った視線は鼻血ものだ。
2人を見送り、再び腕の中に戻って来た幼い花嫁を見つめる。
神殿の廊下で戯れる半裸の2人の幼女を見た時は頭を抱えた。
水色の毛玉と銀色の毛玉が、神殿の廊下で跳ねている様にしか見えなかった。
しかも、銀色の毛玉が俺達の花嫁だと知った時笑いが止まらなくなり、そのまま抱き上げてしまった。
腕の中で眠る幼い花嫁に問いかける。
一族の母になるために使わされた君は、一族の気高い母となり女主人としてキャスル侯爵家に君臨するのか?
堕落し一族の苗床として生きるのかは、お嬢さんしだいだよ。
サイラスは服を着た私を、抱き上げながらすわったの。
そして、自分の家族の紹介をしてくれた。
長男、クリフォード・フォン・キャスル
銀髪の長髪、アイスブルーの瞳
王国の宰相補佐官(25才)宮廷のエリート
次男、サイラス・フォン・キャスル
焦げ茶色の髪は緩いウェーブが有り襟足の長さ
銀色の瞳
王国軍の中佐(20才)ヤセマチョな肉体に日焼けした肌が魅力的
四男、アルフレット・フォン・キャスル
銀色の髪は短髪、赤い瞳
学生(10才)
ヤンチャな盛り
サイラスが私の頭を撫でながら話し始めました。
「お嬢さんは、何で召喚されたか解るかな?」
「解りません」部屋の中がシーンとします。
「名前と年は?」
「解りません」
室内の空気が暗くなる中、年長者と思われるる人物の発言が始まる
「私は、クリフォード・フォン・キャスル、キャスル侯爵家の長男だ。幼い君には辛い現実だが君が召喚された理由、今後の生活の話をしたい」
『君は元の世界には帰れない』
『神の名の元、キャスル侯爵家の花嫁として召喚された』
本当なら、ショックな出来事なんだと思う。
でも私は、安心してしまった。
あの家に帰らなくて良い事に。
帰らなく良い上に、生活の心配も無さそうだ。
安心した為か嬉し涙を流し、幼い身体が疲れていた為かそのまま寝てしまった。
俺は、キャスル侯爵家の次男。サイラス・フォン・キャスル。
俺の腕の中で花嫁は眠っている。
淡い銀髪、新緑の瞳、ミルク色の肌。
美しい花嫁だが相手は幼女だ。
先程、長男のクリフォードから事務的に召喚の意図を聞かさられ元の世界に帰れない真実を知り、泣きながら寝てしまった。
兄のクリフォードも悪気はないはずなんだが、鋭利な容姿と宰相補佐官としての仕事柄からくる口調から花嫁にショックを与えてしまったのだろう。
4男のアルフレットは、花嫁を構いたく仕方ないのだろ。好奇心を抱いた視線を感じる。
ヤンチャな盛りだからな。
「サイラス、今晩は花嫁と共に神殿に留まるんだ。アルフレットは屋敷に戻り明日、出直しなさい」
「兄上、私も神殿に泊まりたいです」
「アル、帰りなさい」
「………………」
アルが俺に助けを求める視線を送ってくるが、兄の冷気を含む一言で言葉を失っている。
冷血宰相補佐官に、10才児が敵う訳がない。
仕方ねえな。
「アル、花嫁は俺達が思っていたよりも幼子だ、屋敷に帰って母上に報告して欲しい。花嫁を屋敷に迎える環境を整えて貰うんだ」
「ハイ!サイラス兄上」
うん!良い返事だ。
「クリフォード兄上は、如何なされますか?」
「私は宮廷に戻り、召喚の報告等がある。夕食は共に出来る筈だ」
「ハイ、クリフォード兄上」
そんなやり取りの2人を見送ったが、帰り際に兄貴が花嫁を抱き上げアルと2人で愛しそうに見詰めて居るのは驚愕だった。
未来の宰相と囁かれる冷徹仮面の熱の籠った視線は鼻血ものだ。
2人を見送り、再び腕の中に戻って来た幼い花嫁を見つめる。
神殿の廊下で戯れる半裸の2人の幼女を見た時は頭を抱えた。
水色の毛玉と銀色の毛玉が、神殿の廊下で跳ねている様にしか見えなかった。
しかも、銀色の毛玉が俺達の花嫁だと知った時笑いが止まらなくなり、そのまま抱き上げてしまった。
腕の中で眠る幼い花嫁に問いかける。
一族の母になるために使わされた君は、一族の気高い母となり女主人としてキャスル侯爵家に君臨するのか?
堕落し一族の苗床として生きるのかは、お嬢さんしだいだよ。
22
あなたにおすすめの小説
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
転生先は男女比50:1の世界!?
4036(シクミロ)
恋愛
男女比50:1の世界に転生した少女。
「まさか、男女比がおかしな世界とは・・・」
デブで自己中心的な女性が多い世界で、ひとり異質な少女は・・
どうなる!?学園生活!!
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる