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異世界での一歩
美しい物 リリィーside
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リリィーは、朝食での様子を馬車の中で回想する。
「リリィー、今日は神殿で魔力測定だよね。一緒に行けないけど、気を付けてね」
「アル、何か用事?」
「今日は母上と、お茶会に呼ばれて要るんだよ」
アルは、とても楽しそうに答えるの。
「リリィー、私とクリフ兄さんとでは、不満かな」
「そんな事、無い!」
「ハッハハッ… 解ったよ。今日、叔母上とアルが、お茶会に行くのはね、少し大事な意味が有るんだよ」
意味?私は、少し我が儘になってしまったのかも知れません。
お付き合いは、大事ですからね。
クリフォードが、頭を撫でてくれます。
自然と、笑顔になってしまいます。
そして、思い出してしまうのです。
「リリィー、顔が赤いぞ」
クリフォードが、私の顔を覗き込みます。
「大丈夫…です」
昨夜の、濃厚なキスを。
目覚めた時の、半裸の彼の色気に度肝を抜かれてしまった。
「リリィー、外を見てごらん」
フリーゲルは、リリィー、の考えが解るのに、原因のクリフォードは解らないようだ。
「お城が見えます!凄い!」
何て優美な城、何だろう。あそこには、沢山の人々がいるんだろうな?
撫子も、彼処にいるんだね。
「リリィー、国王への謁見は、あの城の中で行われるんだよ」
何だか、少し怖くなってしまいます。
何せ、元は下僕ですから。
「クリフォード様は城で、御仕事をなさっているのですよね?」
「ああ、そうだ。沢山の文官、騎士達が居るんだ」
「リリィー、陛下への謁見を怖がる必要は無いよ。毎日、頑張っているのは知って要るからね」
フリーゲルに、私の気持ちは筒抜けになってます。
「リリィー、良い子だから、前を見なさい」
フリーゲルに、注意されてしまいました。
白石と大理石で構成されている神殿の中に、子供心は、上昇してまいます。
例えば、彼方に有る石膏の像、何かは、触りたくなってしまいます。
「フッフッ、白百合の君は可愛らしですわね」
先導している巫女さんに笑われてしまいました。
この、巫女さんには見覚えが有ります。
召喚された翌日の儀式の時に、付き添ってくれた方です。
「ご機嫌よう。先日は御世話になりました」
習いたてのカーテシーを、披露します。
「まあまあ!流石、キャスル侯爵家の、ご教育ですわね」
巫女は、神殿にいる乙女達と比べてしまう。
連日の騒動、珍事、彼女達は疲れてしまっているのだ。
誉めて貰うと、嬉しくなってしまいます。
幼児脳のせいでしょうか?
後方に控えている、従者さんの所に走り寄ります。
彼は『解っております』と、静かに、喋る事なく藤の籠の中から、可愛らしい小さな巾着を渡してくれました。
「お受け取り下さい」
小さな巾着を、巫女さんに差し出しました。
此は風習の一つで、無事、蓐の儀が終わりました。
此からも、宜しくお願いします。
その様な意味合いがあり、親族、親しい人、御世話になった方に配る風習です。
巾着の中身は、焼き菓子が入っています。
おやつに頂きましたが、美味でしたよ!
巫女さんは、頬を染めてます。
具合が悪いのでしょうか?
「お祝い申し上げます」
でも、微笑みながら受け取ってくれました。
巫女さんは、ハードワーク何でしょう。
身体は大切にして下さいね♪
私達が礼拝堂の扉をくぐると、厳格な中にも荘厳な礼拝堂の全容が見れます。
最奥には、立派な神像の御前にて、フリーゲルと私は、神官長立ち会いの元、婚約の儀を執り行いました。
契約の魔方陣が美しく、私達を祝福しているみたいに思えたのは、私だけだったのでしょうか?
「リリィー、今日は神殿で魔力測定だよね。一緒に行けないけど、気を付けてね」
「アル、何か用事?」
「今日は母上と、お茶会に呼ばれて要るんだよ」
アルは、とても楽しそうに答えるの。
「リリィー、私とクリフ兄さんとでは、不満かな」
「そんな事、無い!」
「ハッハハッ… 解ったよ。今日、叔母上とアルが、お茶会に行くのはね、少し大事な意味が有るんだよ」
意味?私は、少し我が儘になってしまったのかも知れません。
お付き合いは、大事ですからね。
クリフォードが、頭を撫でてくれます。
自然と、笑顔になってしまいます。
そして、思い出してしまうのです。
「リリィー、顔が赤いぞ」
クリフォードが、私の顔を覗き込みます。
「大丈夫…です」
昨夜の、濃厚なキスを。
目覚めた時の、半裸の彼の色気に度肝を抜かれてしまった。
「リリィー、外を見てごらん」
フリーゲルは、リリィー、の考えが解るのに、原因のクリフォードは解らないようだ。
「お城が見えます!凄い!」
何て優美な城、何だろう。あそこには、沢山の人々がいるんだろうな?
撫子も、彼処にいるんだね。
「リリィー、国王への謁見は、あの城の中で行われるんだよ」
何だか、少し怖くなってしまいます。
何せ、元は下僕ですから。
「クリフォード様は城で、御仕事をなさっているのですよね?」
「ああ、そうだ。沢山の文官、騎士達が居るんだ」
「リリィー、陛下への謁見を怖がる必要は無いよ。毎日、頑張っているのは知って要るからね」
フリーゲルに、私の気持ちは筒抜けになってます。
「リリィー、良い子だから、前を見なさい」
フリーゲルに、注意されてしまいました。
白石と大理石で構成されている神殿の中に、子供心は、上昇してまいます。
例えば、彼方に有る石膏の像、何かは、触りたくなってしまいます。
「フッフッ、白百合の君は可愛らしですわね」
先導している巫女さんに笑われてしまいました。
この、巫女さんには見覚えが有ります。
召喚された翌日の儀式の時に、付き添ってくれた方です。
「ご機嫌よう。先日は御世話になりました」
習いたてのカーテシーを、披露します。
「まあまあ!流石、キャスル侯爵家の、ご教育ですわね」
巫女は、神殿にいる乙女達と比べてしまう。
連日の騒動、珍事、彼女達は疲れてしまっているのだ。
誉めて貰うと、嬉しくなってしまいます。
幼児脳のせいでしょうか?
後方に控えている、従者さんの所に走り寄ります。
彼は『解っております』と、静かに、喋る事なく藤の籠の中から、可愛らしい小さな巾着を渡してくれました。
「お受け取り下さい」
小さな巾着を、巫女さんに差し出しました。
此は風習の一つで、無事、蓐の儀が終わりました。
此からも、宜しくお願いします。
その様な意味合いがあり、親族、親しい人、御世話になった方に配る風習です。
巾着の中身は、焼き菓子が入っています。
おやつに頂きましたが、美味でしたよ!
巫女さんは、頬を染めてます。
具合が悪いのでしょうか?
「お祝い申し上げます」
でも、微笑みながら受け取ってくれました。
巫女さんは、ハードワーク何でしょう。
身体は大切にして下さいね♪
私達が礼拝堂の扉をくぐると、厳格な中にも荘厳な礼拝堂の全容が見れます。
最奥には、立派な神像の御前にて、フリーゲルと私は、神官長立ち会いの元、婚約の儀を執り行いました。
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