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繊細テレパシー
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「Kって最低だよね、インフルエンサーとして終わっているっていうか、早く特定されればいいのに」
そう飲食店、バイト先の同僚のネルさんに言われた時、Kという人の名前が思い浮かばなかった。だけどぼーっと思い出したら自分もしっている“インフルエンサー”だと気づいて、それがきっかけで、よく話すようになった。
その前に、彼女はひとことつぶやいていたっけ。思えばあれもきをつかってくれていたのか。
「はあ……権力者か超有名人になって、悠々自適にくらしたいなあ」
といっても僕は厨房、彼女はレジ、接客だ。たわいない会話からだった。そしていつしか、僕は彼女にひかれていた。
初めの印象はさばさばして、トゲがあり、目がちょっときついから、怖い人かと思ったけど、それは誤解だったと気づいた。
彼女は、よく気が利く人だった。僕なんかに、だれにでも優しくしたし、どこかでストレスをためてないか不安なほどに気を使う。それでいて彼女は芯の通った人だった。迷惑客がいればきっぱり追い返すし、店長にもはっきりものをいう。その姿勢に憧れたのだ。
何より僕がこまったり失敗したりするとき、必ず僕の前に現れて僕をかばってくれた。いわく
“あなたは地道にやっていれば必ず成功する”
だそうだ。大規模な話だけど、僕はそれを信じられた。
彼女と仲良くなって、たまに遊ぶようになって三カ月がすぎた。
「どうして、あたしなの?」
「根暗な僕に光を与えてくれたから」
「光って?」
「人を信じてもいいと思えるって事」
「それが偽物の光でも?」
「ええ」
引きこもりがちな僕の大学生活、その終盤になってやっと勇気をだして応募したバイト先で、本当にいい人をみつけた。だから告白したんだ。
「ちょっと、待ってくれる?あたしにも時間が必要なの、考えさせて」
振られたと思った。
その“半端な振られ方”からバイトを休みがちになり、またふさぎこむ生活が続いた。そんなとき彼女との最初の会話のきっかけを思い出す。
「Kって最低だよね」
彼女が、人を咎めることなどほとんどない彼女がくちにした名前、暴露系インフルエンサー、芸能人のゴシップやヤウツーバーのゴシップを書きなぐるSNSやヤウツベの匿名タレントだ。なぜ、そいつだけをきにしたのだろう。ふと、気になって考えていた。
彼女は、近くの別の大学の学生だ。だが彼女は賢く、人脈も広いと聞く、もしかしたら、僕の根暗な面を知っていたのかもしれない。僕は―人の心がよくわかる―テレパシーのようなものもできる事もある、それはごくたまにだが。
(もしかして、僕のもう一つの面がばれたのか)
それは弱い自分がいつもしていること、人の気持ちに一切ふれないように、波風たてず、人を一切傷つけないように立ち回ること。Kはたしかにひどいゴシップや暴露もするがもう一方で我のある人だ。彼女は、僕の考えを否定したかったのだろうか。最近そのKも多くの人の反感を買って炎上気味だが。
僕はこの能力をつかって“一切人を傷つけず、一切人に干渉されないようにふるまっていた”彼女はとても気遣いができる人だ、困っているひと、悩んでいる人、人がいいたいことが直ぐにわかる。まるでテレパシーのように。
“K”とは大違いだ。
そしてその日は夢をみた。話す前はとげのある事をいう人だとおもっていたけれど、実は配慮した上で仲のいい人にだけトゲがある人だったし、すっぱりものをいう姿勢は素晴らしかった。そして徐々に、繊細な人への気遣いが垣間見えるようになっていって……そうだ。ある日こんな話をしたっけ。
「ネルさん、ネルさんは大学でたら何したいの?夢とか」
「私か、私はただ……人に迷惑をかけないように」
ふと間をおいて、
「いや嘘だな、私は、あたしのすきなことを見つけて、貫きたい」
僕は、にっこり笑った。
「やっぱり芯があるねえ」
照れくさそうに、彼女も笑った。
僕は、しばらくして勇気をだしてもう一度バイトにでた、一週間、二週間がすぎ、結局三週間目にまた、告白した。これでだめだったら、もうバイト先を変える決意で。
バイト終わり、二人が店じまいをして、従業員室に二人だけ。彼女はいった。
「私、あなたみたいな人、苦手なの」
絶望した、自分にも、すべてにも、この場所が自分の新境地だったし、ネルさんは僕の憧れだった。Kの気持ちがわかるようだった、僕は部屋をでようとした。その瞬間頭に声が響く。
【私なんて、やめたほうがいい、私もあなたに憧れていたけれど、私は穢れている】
たしかにはっきりと脳裏にテレパシーがひびいた。
「あなた、今の声聞こえたよね」
「……」
沈黙。聞こえないふりをした。だがそれが本当だったかきになり引き返して、手持ち無沙汰ごまかすために自分の従業員用ロッカーにむかった。
「何がですか?いや、ちょっと……忘れものをして」
適当にロッカーを漁ったあと、
「じゃあ、これで」
そんなことをいって、店を出ようとしたとき、ネルさんに手を掴まれた。
「私なんだ“インフルエンサーK”って」
「え?」
「聞いてくれる?」
僕はうなずいた。彼女は、たったまま長話をはじめた。
「あたしは、心が読めるの、テレパシーもたまに……ね、こんな話信じないだろうけど、でも自分の心を読めるという強さを、自分のために使いたかった、これのせいで嫌な目にもたくさんあってきたから、でも隠して使うところなんてネットしかなくて、それがすべての間違いだった」
一呼吸おいて、彼女はペットボトルの水をのみほした。
「ネットは情報も人もゆがめてしまう、私の能力は、人の批判や情報を集めるのに有用だった、人の“嘘”がわかるから、人間関係を探ったりもできた、私はずっと、人に気を使ってきた人生だったから弱いなら強くなればいいなんて思って、Kにのめりこんだ、そしたら世界が一遍してしまった、何も感じない、何も悪びれない、そうして他人の批評ばかりし始めた、けれどあなたにあって変わったよ、ストレスをためることもなしい、Kはほとんど稼働しないし、あなたは、純粋な頃の私ににている、そんなあなたに憧れ」
「憧れ?それは僕のほうが」
「あたしのほうがそうよ、だって、じゃなきゃこんなにさけたりはしないもの」
しばしの沈黙
「あたしは、今まで自分の能力を恨んできた、小さな人の思考もみえるし、嫌な事も見えてしまう、それで……現実はストレスをためてきた、なんでもないようなふりをして、人に気を使ったり、人が考えていることを察して行動したり、空気をよんだりして、でもあなたは違った、ぼんやりして、とぼけてて、ありきたりなこと考えているけど、でもあなたは、周囲に害を与えることなく、流されることなく、そうだった」
「なら」
「だからなの!純粋なあなたを傷つけてしまうのが怖い、そうしたらもう私の居場所がどこにもなくなるような気がして……」
僕は思い切っていった。
「Kさんは、正直苦手です」
「……」
ネルさんは震えていた。ふさぎこむように左手を右手でつかんで、顔を伏せた。
「でも、やってる事はあれだけど、我を通して芯のあるところはあった、思えばそれはネルさんとの共通点だったのかも」
「!?」
「ネルさんは、人の気持ちがわかってしまう、だから疲れているんですよね、なんでもないふりして我を通すけど、人がどんな反応をするかわかってしまうから、我を通すことで、人の気持ちが悪いものだったら、きっと病んだりすることもあるでしょう」
「……」
「それでもいつか、ネルさんはいってくれたじゃないですか、自分は好きな事を貫いていきていたいって、それが本心なんですよね、だったら、Kさんが本当は、現実では今目の前にいる心やさしい人だとしても、別に不思議に思いません、ただ、表現を失敗しただけです」
ネルさんは驚いた顔をしていた。
「僕も、テレパシー使えるんです、それでもあなたと一緒にいたいんです」
「なんでそこまで?」
「僕にとって、この職場は新境地でした、辛い事ばかり、根暗で友達もいない、最悪な大学生活の最後に、あなたは優しくしてくれた、自分の心の中の平凡ながら、良い部分を引き出してくれた、きっと、僕らなら、お互いの欠点を埋め会えます」
ネルさんはいった。
「そう、じゃあ、私が間違えたとき、あなたが私を咎めてね」
その顔は涙ぐんでいた。
それからしばらくしてKさんの個人情報は特定され、炎上したけど、僕は全力でかばった。そして、炎上が収まり、静けさを取り戻したころ、ネルさんはKの存在を、心の中からもネットの中からも消去した。
そう飲食店、バイト先の同僚のネルさんに言われた時、Kという人の名前が思い浮かばなかった。だけどぼーっと思い出したら自分もしっている“インフルエンサー”だと気づいて、それがきっかけで、よく話すようになった。
その前に、彼女はひとことつぶやいていたっけ。思えばあれもきをつかってくれていたのか。
「はあ……権力者か超有名人になって、悠々自適にくらしたいなあ」
といっても僕は厨房、彼女はレジ、接客だ。たわいない会話からだった。そしていつしか、僕は彼女にひかれていた。
初めの印象はさばさばして、トゲがあり、目がちょっときついから、怖い人かと思ったけど、それは誤解だったと気づいた。
彼女は、よく気が利く人だった。僕なんかに、だれにでも優しくしたし、どこかでストレスをためてないか不安なほどに気を使う。それでいて彼女は芯の通った人だった。迷惑客がいればきっぱり追い返すし、店長にもはっきりものをいう。その姿勢に憧れたのだ。
何より僕がこまったり失敗したりするとき、必ず僕の前に現れて僕をかばってくれた。いわく
“あなたは地道にやっていれば必ず成功する”
だそうだ。大規模な話だけど、僕はそれを信じられた。
彼女と仲良くなって、たまに遊ぶようになって三カ月がすぎた。
「どうして、あたしなの?」
「根暗な僕に光を与えてくれたから」
「光って?」
「人を信じてもいいと思えるって事」
「それが偽物の光でも?」
「ええ」
引きこもりがちな僕の大学生活、その終盤になってやっと勇気をだして応募したバイト先で、本当にいい人をみつけた。だから告白したんだ。
「ちょっと、待ってくれる?あたしにも時間が必要なの、考えさせて」
振られたと思った。
その“半端な振られ方”からバイトを休みがちになり、またふさぎこむ生活が続いた。そんなとき彼女との最初の会話のきっかけを思い出す。
「Kって最低だよね」
彼女が、人を咎めることなどほとんどない彼女がくちにした名前、暴露系インフルエンサー、芸能人のゴシップやヤウツーバーのゴシップを書きなぐるSNSやヤウツベの匿名タレントだ。なぜ、そいつだけをきにしたのだろう。ふと、気になって考えていた。
彼女は、近くの別の大学の学生だ。だが彼女は賢く、人脈も広いと聞く、もしかしたら、僕の根暗な面を知っていたのかもしれない。僕は―人の心がよくわかる―テレパシーのようなものもできる事もある、それはごくたまにだが。
(もしかして、僕のもう一つの面がばれたのか)
それは弱い自分がいつもしていること、人の気持ちに一切ふれないように、波風たてず、人を一切傷つけないように立ち回ること。Kはたしかにひどいゴシップや暴露もするがもう一方で我のある人だ。彼女は、僕の考えを否定したかったのだろうか。最近そのKも多くの人の反感を買って炎上気味だが。
僕はこの能力をつかって“一切人を傷つけず、一切人に干渉されないようにふるまっていた”彼女はとても気遣いができる人だ、困っているひと、悩んでいる人、人がいいたいことが直ぐにわかる。まるでテレパシーのように。
“K”とは大違いだ。
そしてその日は夢をみた。話す前はとげのある事をいう人だとおもっていたけれど、実は配慮した上で仲のいい人にだけトゲがある人だったし、すっぱりものをいう姿勢は素晴らしかった。そして徐々に、繊細な人への気遣いが垣間見えるようになっていって……そうだ。ある日こんな話をしたっけ。
「ネルさん、ネルさんは大学でたら何したいの?夢とか」
「私か、私はただ……人に迷惑をかけないように」
ふと間をおいて、
「いや嘘だな、私は、あたしのすきなことを見つけて、貫きたい」
僕は、にっこり笑った。
「やっぱり芯があるねえ」
照れくさそうに、彼女も笑った。
僕は、しばらくして勇気をだしてもう一度バイトにでた、一週間、二週間がすぎ、結局三週間目にまた、告白した。これでだめだったら、もうバイト先を変える決意で。
バイト終わり、二人が店じまいをして、従業員室に二人だけ。彼女はいった。
「私、あなたみたいな人、苦手なの」
絶望した、自分にも、すべてにも、この場所が自分の新境地だったし、ネルさんは僕の憧れだった。Kの気持ちがわかるようだった、僕は部屋をでようとした。その瞬間頭に声が響く。
【私なんて、やめたほうがいい、私もあなたに憧れていたけれど、私は穢れている】
たしかにはっきりと脳裏にテレパシーがひびいた。
「あなた、今の声聞こえたよね」
「……」
沈黙。聞こえないふりをした。だがそれが本当だったかきになり引き返して、手持ち無沙汰ごまかすために自分の従業員用ロッカーにむかった。
「何がですか?いや、ちょっと……忘れものをして」
適当にロッカーを漁ったあと、
「じゃあ、これで」
そんなことをいって、店を出ようとしたとき、ネルさんに手を掴まれた。
「私なんだ“インフルエンサーK”って」
「え?」
「聞いてくれる?」
僕はうなずいた。彼女は、たったまま長話をはじめた。
「あたしは、心が読めるの、テレパシーもたまに……ね、こんな話信じないだろうけど、でも自分の心を読めるという強さを、自分のために使いたかった、これのせいで嫌な目にもたくさんあってきたから、でも隠して使うところなんてネットしかなくて、それがすべての間違いだった」
一呼吸おいて、彼女はペットボトルの水をのみほした。
「ネットは情報も人もゆがめてしまう、私の能力は、人の批判や情報を集めるのに有用だった、人の“嘘”がわかるから、人間関係を探ったりもできた、私はずっと、人に気を使ってきた人生だったから弱いなら強くなればいいなんて思って、Kにのめりこんだ、そしたら世界が一遍してしまった、何も感じない、何も悪びれない、そうして他人の批評ばかりし始めた、けれどあなたにあって変わったよ、ストレスをためることもなしい、Kはほとんど稼働しないし、あなたは、純粋な頃の私ににている、そんなあなたに憧れ」
「憧れ?それは僕のほうが」
「あたしのほうがそうよ、だって、じゃなきゃこんなにさけたりはしないもの」
しばしの沈黙
「あたしは、今まで自分の能力を恨んできた、小さな人の思考もみえるし、嫌な事も見えてしまう、それで……現実はストレスをためてきた、なんでもないようなふりをして、人に気を使ったり、人が考えていることを察して行動したり、空気をよんだりして、でもあなたは違った、ぼんやりして、とぼけてて、ありきたりなこと考えているけど、でもあなたは、周囲に害を与えることなく、流されることなく、そうだった」
「なら」
「だからなの!純粋なあなたを傷つけてしまうのが怖い、そうしたらもう私の居場所がどこにもなくなるような気がして……」
僕は思い切っていった。
「Kさんは、正直苦手です」
「……」
ネルさんは震えていた。ふさぎこむように左手を右手でつかんで、顔を伏せた。
「でも、やってる事はあれだけど、我を通して芯のあるところはあった、思えばそれはネルさんとの共通点だったのかも」
「!?」
「ネルさんは、人の気持ちがわかってしまう、だから疲れているんですよね、なんでもないふりして我を通すけど、人がどんな反応をするかわかってしまうから、我を通すことで、人の気持ちが悪いものだったら、きっと病んだりすることもあるでしょう」
「……」
「それでもいつか、ネルさんはいってくれたじゃないですか、自分は好きな事を貫いていきていたいって、それが本心なんですよね、だったら、Kさんが本当は、現実では今目の前にいる心やさしい人だとしても、別に不思議に思いません、ただ、表現を失敗しただけです」
ネルさんは驚いた顔をしていた。
「僕も、テレパシー使えるんです、それでもあなたと一緒にいたいんです」
「なんでそこまで?」
「僕にとって、この職場は新境地でした、辛い事ばかり、根暗で友達もいない、最悪な大学生活の最後に、あなたは優しくしてくれた、自分の心の中の平凡ながら、良い部分を引き出してくれた、きっと、僕らなら、お互いの欠点を埋め会えます」
ネルさんはいった。
「そう、じゃあ、私が間違えたとき、あなたが私を咎めてね」
その顔は涙ぐんでいた。
それからしばらくしてKさんの個人情報は特定され、炎上したけど、僕は全力でかばった。そして、炎上が収まり、静けさを取り戻したころ、ネルさんはKの存在を、心の中からもネットの中からも消去した。
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