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第3話
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授業の終わりのチャイムが鳴って、みんなが席を立つ。
次の授業は体育らしくて、みんな更衣室へ移動していく。
僕はすぐにトイレへ駆け込んで、鏡を見た。
「柊ってキャラ、書いた覚えないし……まあモブキャラだとは思ってたけど」
黒縁メガネにボサボサの黒髪。どう考えてもめちゃくちゃ芋陰キャモブだな。
どうせならもうちょっとかっこいいモブキャラが良かったんだけど、まあそんな都合いいキャラなんていないか。
少し落ち込んで更衣室へととぼとぼ1人で歩く。
というか、更衣室ってどっちだ?
迷子になった。
「わぶっ」
半ば諦めながら歩いていると、校舎の角を曲がった所で誰かとぶつかる。
やばい、変な声が出た。
「柊?大丈夫か?」
「あ、そうす……楠木くん」
危ない、ついキャラを呼ぶ時みたいに呼び捨てするところだった。
いまは一応同級生だし、モブオブザモブの僕が急に呼び捨てはおかしいよな絶対。
「次体育の授業だろ?更衣室、逆だけど」
「あ、そうなんだ。迷子になってたんだよね」
「迷子?もう二年なのに迷子って、変なやつだな」
はは、と歯を見せて笑う笑顔が眩しい。
見れば見るほど格好いいな。僕より20センチくらいは背が高そうだ。
聡介の設定は180センチだから、僕は160センチくらいか。
僕、ちいさいな……。
「なに?なんか付いてる……?」
また、まじまじと見つめてしまっていたようだ。
やっぱり、自分で描いたキャラが動いてるってすごく不思議で現実味がない。
「や、ごめん、なんか見とれちゃって。あ、いや、楠木くんすごくカッコイイから」
少し目を見開く聡介。
それから、ふ、と目を細めて笑う。なんだかその笑い方もゾクッとするくらい格好いいな。
「褒めても何も出ないぞ。一緒に更衣室まで行こうか。急がないと遅れるしな」
「う、うん」
次の授業は体育らしくて、みんな更衣室へ移動していく。
僕はすぐにトイレへ駆け込んで、鏡を見た。
「柊ってキャラ、書いた覚えないし……まあモブキャラだとは思ってたけど」
黒縁メガネにボサボサの黒髪。どう考えてもめちゃくちゃ芋陰キャモブだな。
どうせならもうちょっとかっこいいモブキャラが良かったんだけど、まあそんな都合いいキャラなんていないか。
少し落ち込んで更衣室へととぼとぼ1人で歩く。
というか、更衣室ってどっちだ?
迷子になった。
「わぶっ」
半ば諦めながら歩いていると、校舎の角を曲がった所で誰かとぶつかる。
やばい、変な声が出た。
「柊?大丈夫か?」
「あ、そうす……楠木くん」
危ない、ついキャラを呼ぶ時みたいに呼び捨てするところだった。
いまは一応同級生だし、モブオブザモブの僕が急に呼び捨てはおかしいよな絶対。
「次体育の授業だろ?更衣室、逆だけど」
「あ、そうなんだ。迷子になってたんだよね」
「迷子?もう二年なのに迷子って、変なやつだな」
はは、と歯を見せて笑う笑顔が眩しい。
見れば見るほど格好いいな。僕より20センチくらいは背が高そうだ。
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僕、ちいさいな……。
「なに?なんか付いてる……?」
また、まじまじと見つめてしまっていたようだ。
やっぱり、自分で描いたキャラが動いてるってすごく不思議で現実味がない。
「や、ごめん、なんか見とれちゃって。あ、いや、楠木くんすごくカッコイイから」
少し目を見開く聡介。
それから、ふ、と目を細めて笑う。なんだかその笑い方もゾクッとするくらい格好いいな。
「褒めても何も出ないぞ。一緒に更衣室まで行こうか。急がないと遅れるしな」
「う、うん」
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