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化け物たちとの遭遇編
古代遺跡突入
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【古代遺跡調査】
に名乗り出た参加者達が外に出ると、10人乗りの2頭引きの馬車が2台用意されていた。しかも、その傍らには商業ギルドマスターのジュリアンと、部下らしき男が居た
「思ってたより覚悟の有る馬鹿が多いじゃないか!結構な事だ。今回の調査の指揮は俺が取るからな!異論は…認めない(笑)」
「アリス、あの男は強いのか?」
「どうかなぁ?戦ってるの見たことないよぉ。でも頭良い人だからぁ、頼りになるんじゃないかなぁ」
「なるほど、指揮官向きか」
古代遺跡まであと3kmくらいまで近付いた頃、凶暴化したゴブリンの群れが姿を現した。30体以上いるようだが…何やら様子がおかしい
「ちょいちょーい。あたしらが知ってるゴブリンって、あんな身体 大きくないよね?」
「ヤバそうな感じです」
「私は遠慮するピョン…」
ホロワーズの3人は、一般的なゴブリンを遥かに凌駕している彼らの姿と気迫に怯えている
「肩慣らしでもさせてもらおうかねー。エリエスや付いておいで」
「はい!お祖母様、お任せください」
ここに来るまでに、吸った生気が尽きて本来のお婆さんの姿になってしまっているアテナだが…強化されたゴブリン程度には、まるで億していないようだ
「おっ!早速【舞闘女神】の実力が観れるなんてラッキーだな」
ヨシュアは武闘会で父親のキウに勝ったアテナの戦い方に興味津々だ
「ババアだからって、舐めるんじゃないよ!」
「邪魔です。どきなさい!」
バジュ!ズバッ!ドゴーン!
アテナとエリエスの2人だけで強化されているゴブリン30体の群れに飛び込んで行ったが…ミルミルうちに撃破していった
「強えぇなあ、生ける伝説か…伊達じゃねーな」
「精気を吸って若くなったらァ、もーっと強いんだよぉ」
「マジかよ!?」
数の差による大きな不利も全く感じられず、文字通り【準備運動】程度で掃討した2人
【古代遺跡1階】
彼らはジュリアンから説明を受けていた
「まず俺は全体に指示を出す。ホロワーズの3人は補給支援部隊として俺と行動を共にしてもらう。それとバックアップ要員として、アテナ様とエリエスちゃんも補給部隊だ。良いか?」
「アテナさん達、鬼強じゃーん。アルバート1家のみんなもアドルさん達も同じくらい強いんでしょ?」
「なら、まだ駆け出しの僕達は出しゃばらない方が良いよね」
「私は最初から後方支援するって決めてるピョンよ!」
ゴブリン達との戦闘で自分達3人だけが、圧倒的に実力不足なのを理解したホロワーズは後方支援をすんなり承諾した
「ほっほっほ。年寄りに優しくするのは良い事じゃぞ。坊主(笑)」
「俺30近いんで坊主は勘弁してもらえませんかね?(汗)」
「アリスお姉様!何かあったらスグに助けに参りますわ!」
「この俺が居るんだから、その心配は必要ねーぜ!婆さんを守ってろよ!」
「くっ!…分かりましたわ。この私と引き分けた実力を信じてあげますわ」
大人数であるが故に、ひとつ取り決めようとする度にアチコチから様々な意見が飛び交っていた
「よ、良し。みんな話は済んだな…それ以外を3つの部隊に分ける。中央の本体はアルバート1家だ。右翼はイシスの勇者部隊の3人だ。左翼は双子姉妹部隊の3人だな…了承してもらえるか?」
「ボクから1つ良いかな?」
ジュリアンからの3部隊編成の案にアドルが口を挟んできた
「アルバート1家部隊とボク達の部隊は良いと思うんだけど……申し訳ないけど左翼の部隊が狙われるとマズイよね?」
「なっ、何よ!私たちが弱い!とでも言いたいワケ!?」
アドルは左翼の部隊の戦力が、他の2部隊に比べて劣っている事を指摘した。ストレートに【弱い】と言われてキレるシャルル
「なるほどな。良いたい事は分かるが、中央のアルバート1家の戦力は裂きたくないんだがなぁ…」
アルバート1家は、アリス、カルーア、サーシャ、コハラコ、ヨシュア、エルデスの6人も居る
「サーシャ達から左翼にひとり回した方が良いですの?」
「コハラコ、サーシャと一緒!」
「参ったな…それじゃ中央が4人まで減っちまう。ソレはマズイ」
サーシャが大好きなコハラコは、彼女から離れるつもりは全く無い。もっともサーシャは攻撃力は無いに等しいので、コハラコの護衛は外したくない
「言っておくがよ。俺もアリスから離れるつもりはネーぜ!俺の手の届かない場所で、何かあったら堪らねーからな!」
「私は~ヨシュア君の~お目付け役なので~彼からは離れられませんよ~」
アリスの彼氏ヨシュアは彼女から離れない。彼の保護者のエルデスも彼から離れないので3人はセットになっていた
「やれやれ仕方ないね。それじゃあ独り身の寂しいわたしが、左翼に入るしかないね」
消去法でひとり残ったカルーアが、双子姉妹部隊に合流する事にした
「これで各部隊のバランスは取れたようだな。さてエルデスさん。解析した情報を教えてくれ」
「お任せください~地下1階層は~【森林地帯適応試験エリア】と説明板に~書かれてました~森林地帯で~性能を発揮するタイプの魔物が~配置されていると~思いますよ~」
「なんだかオーソドックスな感じに聞こえるわね。難易度的に1階層はまだマシなのかしら?」
「シェリーさん。油断は大敵ですよ!アルバート1家が外で撃破した魔装兵器(ガーディアン)が、既に危険度S級だったらしいですからな」
「姉さん、ガルダンさんの言う通りだと思うわ。慎重に行きましょう」
「ほほう!シャルルさんは戦闘の時は、落ち着いた判断が出来るみたいだね(笑)」
「くっ!エルフっ娘…どういう意味よ!(怒)」
1連のやり取りを観て「クスッ」と笑うシェリー。どうやら今の油断している様な発言は、カルーアを迎え入れたパーティの連携をとる為に敢えて道化(ピエロ)を演じていたようだ
「良し、打ち合わせは済んだか?それじゃ1階層に降りるぞ!」
エルデスが扉に描かれている手型に手をかざし魔力を流すと、すぐ近くの床から1階層に降りる階段が現れた。彼らは慎重に階段を降り、1階層に到着した
「こりゃー、地下とは思えないねー。立派なジャングルじゃないか」
彼らの眼前には密林地帯の様な、自然豊かな景色が広がっている
「調査開始だ!各部隊前進!」
ジュリアンの掛け声と共に、3部隊が独立して部屋の反対側にある2階層に続く扉を目指しつつ、1階層の調査を始めた
森林地帯の至る所から聞こえてくる野生動物と、魔物達の声。調査に来た彼らを待ち受けるものとは?
続く
に名乗り出た参加者達が外に出ると、10人乗りの2頭引きの馬車が2台用意されていた。しかも、その傍らには商業ギルドマスターのジュリアンと、部下らしき男が居た
「思ってたより覚悟の有る馬鹿が多いじゃないか!結構な事だ。今回の調査の指揮は俺が取るからな!異論は…認めない(笑)」
「アリス、あの男は強いのか?」
「どうかなぁ?戦ってるの見たことないよぉ。でも頭良い人だからぁ、頼りになるんじゃないかなぁ」
「なるほど、指揮官向きか」
古代遺跡まであと3kmくらいまで近付いた頃、凶暴化したゴブリンの群れが姿を現した。30体以上いるようだが…何やら様子がおかしい
「ちょいちょーい。あたしらが知ってるゴブリンって、あんな身体 大きくないよね?」
「ヤバそうな感じです」
「私は遠慮するピョン…」
ホロワーズの3人は、一般的なゴブリンを遥かに凌駕している彼らの姿と気迫に怯えている
「肩慣らしでもさせてもらおうかねー。エリエスや付いておいで」
「はい!お祖母様、お任せください」
ここに来るまでに、吸った生気が尽きて本来のお婆さんの姿になってしまっているアテナだが…強化されたゴブリン程度には、まるで億していないようだ
「おっ!早速【舞闘女神】の実力が観れるなんてラッキーだな」
ヨシュアは武闘会で父親のキウに勝ったアテナの戦い方に興味津々だ
「ババアだからって、舐めるんじゃないよ!」
「邪魔です。どきなさい!」
バジュ!ズバッ!ドゴーン!
アテナとエリエスの2人だけで強化されているゴブリン30体の群れに飛び込んで行ったが…ミルミルうちに撃破していった
「強えぇなあ、生ける伝説か…伊達じゃねーな」
「精気を吸って若くなったらァ、もーっと強いんだよぉ」
「マジかよ!?」
数の差による大きな不利も全く感じられず、文字通り【準備運動】程度で掃討した2人
【古代遺跡1階】
彼らはジュリアンから説明を受けていた
「まず俺は全体に指示を出す。ホロワーズの3人は補給支援部隊として俺と行動を共にしてもらう。それとバックアップ要員として、アテナ様とエリエスちゃんも補給部隊だ。良いか?」
「アテナさん達、鬼強じゃーん。アルバート1家のみんなもアドルさん達も同じくらい強いんでしょ?」
「なら、まだ駆け出しの僕達は出しゃばらない方が良いよね」
「私は最初から後方支援するって決めてるピョンよ!」
ゴブリン達との戦闘で自分達3人だけが、圧倒的に実力不足なのを理解したホロワーズは後方支援をすんなり承諾した
「ほっほっほ。年寄りに優しくするのは良い事じゃぞ。坊主(笑)」
「俺30近いんで坊主は勘弁してもらえませんかね?(汗)」
「アリスお姉様!何かあったらスグに助けに参りますわ!」
「この俺が居るんだから、その心配は必要ねーぜ!婆さんを守ってろよ!」
「くっ!…分かりましたわ。この私と引き分けた実力を信じてあげますわ」
大人数であるが故に、ひとつ取り決めようとする度にアチコチから様々な意見が飛び交っていた
「よ、良し。みんな話は済んだな…それ以外を3つの部隊に分ける。中央の本体はアルバート1家だ。右翼はイシスの勇者部隊の3人だ。左翼は双子姉妹部隊の3人だな…了承してもらえるか?」
「ボクから1つ良いかな?」
ジュリアンからの3部隊編成の案にアドルが口を挟んできた
「アルバート1家部隊とボク達の部隊は良いと思うんだけど……申し訳ないけど左翼の部隊が狙われるとマズイよね?」
「なっ、何よ!私たちが弱い!とでも言いたいワケ!?」
アドルは左翼の部隊の戦力が、他の2部隊に比べて劣っている事を指摘した。ストレートに【弱い】と言われてキレるシャルル
「なるほどな。良いたい事は分かるが、中央のアルバート1家の戦力は裂きたくないんだがなぁ…」
アルバート1家は、アリス、カルーア、サーシャ、コハラコ、ヨシュア、エルデスの6人も居る
「サーシャ達から左翼にひとり回した方が良いですの?」
「コハラコ、サーシャと一緒!」
「参ったな…それじゃ中央が4人まで減っちまう。ソレはマズイ」
サーシャが大好きなコハラコは、彼女から離れるつもりは全く無い。もっともサーシャは攻撃力は無いに等しいので、コハラコの護衛は外したくない
「言っておくがよ。俺もアリスから離れるつもりはネーぜ!俺の手の届かない場所で、何かあったら堪らねーからな!」
「私は~ヨシュア君の~お目付け役なので~彼からは離れられませんよ~」
アリスの彼氏ヨシュアは彼女から離れない。彼の保護者のエルデスも彼から離れないので3人はセットになっていた
「やれやれ仕方ないね。それじゃあ独り身の寂しいわたしが、左翼に入るしかないね」
消去法でひとり残ったカルーアが、双子姉妹部隊に合流する事にした
「これで各部隊のバランスは取れたようだな。さてエルデスさん。解析した情報を教えてくれ」
「お任せください~地下1階層は~【森林地帯適応試験エリア】と説明板に~書かれてました~森林地帯で~性能を発揮するタイプの魔物が~配置されていると~思いますよ~」
「なんだかオーソドックスな感じに聞こえるわね。難易度的に1階層はまだマシなのかしら?」
「シェリーさん。油断は大敵ですよ!アルバート1家が外で撃破した魔装兵器(ガーディアン)が、既に危険度S級だったらしいですからな」
「姉さん、ガルダンさんの言う通りだと思うわ。慎重に行きましょう」
「ほほう!シャルルさんは戦闘の時は、落ち着いた判断が出来るみたいだね(笑)」
「くっ!エルフっ娘…どういう意味よ!(怒)」
1連のやり取りを観て「クスッ」と笑うシェリー。どうやら今の油断している様な発言は、カルーアを迎え入れたパーティの連携をとる為に敢えて道化(ピエロ)を演じていたようだ
「良し、打ち合わせは済んだか?それじゃ1階層に降りるぞ!」
エルデスが扉に描かれている手型に手をかざし魔力を流すと、すぐ近くの床から1階層に降りる階段が現れた。彼らは慎重に階段を降り、1階層に到着した
「こりゃー、地下とは思えないねー。立派なジャングルじゃないか」
彼らの眼前には密林地帯の様な、自然豊かな景色が広がっている
「調査開始だ!各部隊前進!」
ジュリアンの掛け声と共に、3部隊が独立して部屋の反対側にある2階層に続く扉を目指しつつ、1階層の調査を始めた
森林地帯の至る所から聞こえてくる野生動物と、魔物達の声。調査に来た彼らを待ち受けるものとは?
続く
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