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憎奪戦争編
聖騎士と古代兵器
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聖騎士(ミャンジャム)と古代兵器(ベイオネット)
【アルバート家】
「よっしゃあーっ!!完成したぜっ!」
「ふぃー、ヒイロお疲れ様だね!」
2度にわたるハイ・ミスリルの鉱石の採掘を経て…ミャンジャム・イレイユから依頼されていた修理が完成した
大きな仕事を終えた達成感を得ているヒイロ。ソレを不思議に思ったヨシュアが質問する
「なんだ?ハイミスリルの修理は、そんなに大変だったのか?…やりきった!って顔をしてるよな」
ヨシュアがアルバート工房で世話になり始めてから、ヒイロが何件かの修理を終わらせた場面を見てはいたが……こんなに充実した顔のヒイロを見たのは初めてだったので、思わず質問してしまったようだ
「レア素材と言っても鎧の方はまだ良かったんだがなぁ…問題だったのは古代兵器の【ベイオネット】だよなぁ…」
聖騎士ミャンジャムだけが持つ滅亡した古代人が造りしオンリーワンの武器【ベイオネット】
見た目は大して変化しないのだが…槍(ランス)モードと連射銃(マシンガン)モードに変化する
「使用目的に応じて切り替えが出来るうえに…内部構造まで変化する武器の修理は、とんでもなく難儀だったみたいだね」
「あぁ、まぁな。本来なら俺を頼りにしてくれる依頼の全てに応えたい!…のが俺の主義なんだけど…コイツだけは滅多に触りたくないぜw」
「それほどだったんだな…お疲れさん…」
よく見ると、手伝いをしたカルーアの顔にまで疲労が浮かんでいる。ヒイロに関しては言うまでもなかった。変形武器の修理は凄く大変なようだ
その時…3人の鼻を刺激する良い匂いが漂って来た。キッチンには…サーシャとコハラコ。エルデスとアリスが2組みに別れて、それぞれのオカズを作っているようだ
「美味しそうな匂いがしているな!」
「兄さんの手伝いで、お腹空いてるのに…この美味しそうな匂いは我慢できなくなるよ(汗)」
「エルデス。アリスの腕前がアップしたのか?……うっ!?これは……」
ヒイロとカルーアが、のぞきこんだサーシャとコハラコが作っているハンバーグ定食からは、実に美味しそうな匂いがしている
しかし……ヨシュアがのぞきこんだアリスの魚の塩焼きの方は……下半身は黒焦げになりながらも、フライパンで跳ねている魚の姿は異様だったw
「どう料理したら、こう出来るんだ???」
獣人族は他種族に比べて凄く胃が強いので、大して調理してない物でも平気で食べられる為、料理の文化が低いとは聞いていたが…それでもアリスの調理は異次元だったw
【聖騎士勇者隊来訪】
「ヒッイロくーん!お邪魔しまーす!さーて、そろそろ【ベイオネット】の修理は終わりましたかー?」
聖騎士勇者隊のパーティリーダーである【ミャンジャム・イレイユ】が修理の具合を見にやって来たのだ
「昼前に完成したばかりですよ。いやー、流石に苦労しましたよ(汗)」
「ひゃっほーう!ヒイロくん!有難うございます!やっぱり…【ベイオネット】ですか?
そうですよねー。資材も激レアですし、変形式の武器の為に扱いですら大変ですから…」
「でも、そんな【ベイオネット】ですら期日通りに直してしまうのですから…ヒイロくんは素晴らしい鍛冶師になりましたよね!」
かなり手こずらされたので大切に預かって欲しい意味を込めて返事したヒイロ
手間かけさせて申し訳なかったけど、次もまたお願いしますね。と言いたいミャンジャム
素直に激ムズ修理を果たしたヒイロを褒めるアドル
そんな3人に対してメリーズから
「出掛ける前には出てなかったハズやけど…もうすぐ、この街でお祭りする!っていうのはホンマなんやろか?なぁ、アドルはん?」
「うん、分かったよメリーズ。祭りが終わるまではクエストは控えようか。ミャンジャムもそれで良いかな?」
「そうですね。復活した【ベイオネット】の試し斬りと試し撃ちをしたいのですけれど、最近は大変なクエストばかりこなしてましたから、たまには休養も必要ですよね」
メリーズの祭りを楽しみたい!
という要望を素直に受け入れるアドルとミャンジャム。そこへヨシュアとカルーアが近付く
「んっ?2人が揃って真剣な顔で、私達(ワタクシタチ)に話し掛けてくるなんて珍しいですね…よっぽど大切なお話なのですね…ふむふむ……えっ!?また、あの古代遺跡に挑みたいのですか?どうしてなのです?」
「ミャンジャムの言う通りだよ。僕も世界中を旅して色々なダンジョンに挑んできたけど…
1階層から古代兵器や、双頭龍(ヒュドラ)に加えて、BOSSにいきなりブラックドラゴンが出るダンジョンなんて聞いた事も無いよ?」
「まぁミャンもアドルも待ちなはれ…ヨシュアくん…じゃなくてカルーアはんの方ね?ウチらが留守にしてた間に、何か余程の理由が出来たんどすか?」
また古代遺跡に挑みたい!
と聞かされたミャンジャムとアドルは、まず反対の意見を出したのだが…メリーズだけは、ソレに値(あたい)する理由が出来たのだろう。と予測し質問を返していた
「メリーズさん鋭いね。実は…ミャンジャムさんの武具を修理するのに必要な【ハイミスリル】を採掘する為に向かったらエルドラ山脈の麓(ふもと)のエルドラド王国跡で…………」
カルーアは50年前まで長い年数、理想郷を築いたと伝えられるエルドラド王国の騎士総隊長をしていたらしい【ミオランダ】に狙われた事を伝えた
「なるほどね…かつて超人類12体と引き分けた謎の総戦士長ですか…また凄い相手に目を付けられてしまいましたね…」
「ソレに将来的に打ち勝てるようになる為のレベルアップとして…古代遺跡を制覇できるくらいになりたいんやね」
「それならさ。私らにもプラスになるだろうしさ、協力する以外に選択肢は無いんじゃない?」
「……そうね。【聖騎士勇者隊】は古代遺跡制覇に協力しますわ。挑む時には遠慮しないで言ってくださいね!」
こうしてカルーアは、ヨシュアに続き聖騎士勇者隊からも【古代遺跡制覇】の協力を約束してもらえた。着々と段取りは進んでいく
「おーい!アリスの料理の腕の方はどうなんだ?ソッチも着々と進んでいるか?…ん?」
「………うわあああぁ!ごめんなさぁーい!」
キッチンから泣いて逃げるように走り出したアリス。彼女の方は、まだまだ時間が掛かりそうだw
続く
【アルバート家】
「よっしゃあーっ!!完成したぜっ!」
「ふぃー、ヒイロお疲れ様だね!」
2度にわたるハイ・ミスリルの鉱石の採掘を経て…ミャンジャム・イレイユから依頼されていた修理が完成した
大きな仕事を終えた達成感を得ているヒイロ。ソレを不思議に思ったヨシュアが質問する
「なんだ?ハイミスリルの修理は、そんなに大変だったのか?…やりきった!って顔をしてるよな」
ヨシュアがアルバート工房で世話になり始めてから、ヒイロが何件かの修理を終わらせた場面を見てはいたが……こんなに充実した顔のヒイロを見たのは初めてだったので、思わず質問してしまったようだ
「レア素材と言っても鎧の方はまだ良かったんだがなぁ…問題だったのは古代兵器の【ベイオネット】だよなぁ…」
聖騎士ミャンジャムだけが持つ滅亡した古代人が造りしオンリーワンの武器【ベイオネット】
見た目は大して変化しないのだが…槍(ランス)モードと連射銃(マシンガン)モードに変化する
「使用目的に応じて切り替えが出来るうえに…内部構造まで変化する武器の修理は、とんでもなく難儀だったみたいだね」
「あぁ、まぁな。本来なら俺を頼りにしてくれる依頼の全てに応えたい!…のが俺の主義なんだけど…コイツだけは滅多に触りたくないぜw」
「それほどだったんだな…お疲れさん…」
よく見ると、手伝いをしたカルーアの顔にまで疲労が浮かんでいる。ヒイロに関しては言うまでもなかった。変形武器の修理は凄く大変なようだ
その時…3人の鼻を刺激する良い匂いが漂って来た。キッチンには…サーシャとコハラコ。エルデスとアリスが2組みに別れて、それぞれのオカズを作っているようだ
「美味しそうな匂いがしているな!」
「兄さんの手伝いで、お腹空いてるのに…この美味しそうな匂いは我慢できなくなるよ(汗)」
「エルデス。アリスの腕前がアップしたのか?……うっ!?これは……」
ヒイロとカルーアが、のぞきこんだサーシャとコハラコが作っているハンバーグ定食からは、実に美味しそうな匂いがしている
しかし……ヨシュアがのぞきこんだアリスの魚の塩焼きの方は……下半身は黒焦げになりながらも、フライパンで跳ねている魚の姿は異様だったw
「どう料理したら、こう出来るんだ???」
獣人族は他種族に比べて凄く胃が強いので、大して調理してない物でも平気で食べられる為、料理の文化が低いとは聞いていたが…それでもアリスの調理は異次元だったw
【聖騎士勇者隊来訪】
「ヒッイロくーん!お邪魔しまーす!さーて、そろそろ【ベイオネット】の修理は終わりましたかー?」
聖騎士勇者隊のパーティリーダーである【ミャンジャム・イレイユ】が修理の具合を見にやって来たのだ
「昼前に完成したばかりですよ。いやー、流石に苦労しましたよ(汗)」
「ひゃっほーう!ヒイロくん!有難うございます!やっぱり…【ベイオネット】ですか?
そうですよねー。資材も激レアですし、変形式の武器の為に扱いですら大変ですから…」
「でも、そんな【ベイオネット】ですら期日通りに直してしまうのですから…ヒイロくんは素晴らしい鍛冶師になりましたよね!」
かなり手こずらされたので大切に預かって欲しい意味を込めて返事したヒイロ
手間かけさせて申し訳なかったけど、次もまたお願いしますね。と言いたいミャンジャム
素直に激ムズ修理を果たしたヒイロを褒めるアドル
そんな3人に対してメリーズから
「出掛ける前には出てなかったハズやけど…もうすぐ、この街でお祭りする!っていうのはホンマなんやろか?なぁ、アドルはん?」
「うん、分かったよメリーズ。祭りが終わるまではクエストは控えようか。ミャンジャムもそれで良いかな?」
「そうですね。復活した【ベイオネット】の試し斬りと試し撃ちをしたいのですけれど、最近は大変なクエストばかりこなしてましたから、たまには休養も必要ですよね」
メリーズの祭りを楽しみたい!
という要望を素直に受け入れるアドルとミャンジャム。そこへヨシュアとカルーアが近付く
「んっ?2人が揃って真剣な顔で、私達(ワタクシタチ)に話し掛けてくるなんて珍しいですね…よっぽど大切なお話なのですね…ふむふむ……えっ!?また、あの古代遺跡に挑みたいのですか?どうしてなのです?」
「ミャンジャムの言う通りだよ。僕も世界中を旅して色々なダンジョンに挑んできたけど…
1階層から古代兵器や、双頭龍(ヒュドラ)に加えて、BOSSにいきなりブラックドラゴンが出るダンジョンなんて聞いた事も無いよ?」
「まぁミャンもアドルも待ちなはれ…ヨシュアくん…じゃなくてカルーアはんの方ね?ウチらが留守にしてた間に、何か余程の理由が出来たんどすか?」
また古代遺跡に挑みたい!
と聞かされたミャンジャムとアドルは、まず反対の意見を出したのだが…メリーズだけは、ソレに値(あたい)する理由が出来たのだろう。と予測し質問を返していた
「メリーズさん鋭いね。実は…ミャンジャムさんの武具を修理するのに必要な【ハイミスリル】を採掘する為に向かったらエルドラ山脈の麓(ふもと)のエルドラド王国跡で…………」
カルーアは50年前まで長い年数、理想郷を築いたと伝えられるエルドラド王国の騎士総隊長をしていたらしい【ミオランダ】に狙われた事を伝えた
「なるほどね…かつて超人類12体と引き分けた謎の総戦士長ですか…また凄い相手に目を付けられてしまいましたね…」
「ソレに将来的に打ち勝てるようになる為のレベルアップとして…古代遺跡を制覇できるくらいになりたいんやね」
「それならさ。私らにもプラスになるだろうしさ、協力する以外に選択肢は無いんじゃない?」
「……そうね。【聖騎士勇者隊】は古代遺跡制覇に協力しますわ。挑む時には遠慮しないで言ってくださいね!」
こうしてカルーアは、ヨシュアに続き聖騎士勇者隊からも【古代遺跡制覇】の協力を約束してもらえた。着々と段取りは進んでいく
「おーい!アリスの料理の腕の方はどうなんだ?ソッチも着々と進んでいるか?…ん?」
「………うわあああぁ!ごめんなさぁーい!」
キッチンから泣いて逃げるように走り出したアリス。彼女の方は、まだまだ時間が掛かりそうだw
続く
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