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憎奪戦争編
それぞれの明日
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【古代遺跡(大社)地下3F】
「くうっ!身体が痛いわ…」
サーシャの【女神祝福(エリクサー)】により、でぇたら化の中毒症状から救われたボッチちゃんだが、急に身体の痛みを訴えたのでラデュードは再び彼女をベッドに寝かせた
「どういう事なんだ?ボッチちゃんは回復したんじゃなかったのか?」
「恐らくなのですけど…今まで彼女には呪いの類が掛かっていましたので中毒症状を取り除いた時に、彼女の会話能力や身体成長を阻んでいたモノも一緒に取り除きましたので、急激に身体が本来の姿に戻ろうとしている事から来ている痛みだと思いますの」
「それが治まったら、お姉ちゃんは救われるのかにぇ?」
サーシャの説明を聞いたミーコは、生き返っても苦しむ姉の姿に耐え兼ねてついサーシャに急いで質問してしまう
「ミーコさんだっけ?サーシャは凄いんだ。回復魔法にしても節操のないエッチぃスキンシップに関してもね」
「(/// ^///)カルーアお姉さま。褒められると困りますの。えへへ」
「後半は褒めてないんだけどね……」
カルーアに褒められた事が嬉しかったサーシャは、後半の皮肉の言葉は右から左へ受け流していた
【10分後】
「これが…私…ですか?」
でぇたら化の中毒症状が完全に抜けたボッチちゃんは、ものの数分で急速に背が伸びミーコと同じくらいの背丈になっていた
「ふむ…まるでミーコさんと同じだね」
「そうだな…言えば双子だよな」
カルーアとヒイロから見ても成長したボッチちゃんは、まるでミーコと双子のように見えている
「実のところを言うと…お姉ちゃんとミーコは双子だにぇ。数年前までは、でぇたらぼっちを継承したお姉ちゃんの世話を焼いていたんだけど…途中から成長しないお姉ちゃんを見るのがツラくなって、世話役の爺やに押し付けて逃げ出してしまったにぇ…」
「そうだったのか…でも、これでボッチちゃんも不自由なく暮らせる訳だし、今までの分も幸せに過ごさないとな!」
ミーコに対する思いやりもあり、今後のボッチちゃんの幸せをも願うラデュードは優しい言葉を掛けたのだが…
「有難うございます…ですが…うっすらですが、覚えています…私が…街の人々や魔獣族の方などを食べてしまった事…そう!ラデュードさんのパートナーのプディングさんさえも……ううっ!あんなに優しくしてもらいましたのに…私は…私は…うっ!?おええぇぇぇ>」
ボッチちゃんはうっすらとではあるが、でぇたら化していた時にしてしまった行動を覚えているようだ。意識が無かったとは言え、自分の体内に人々を食した感触を思い出し胃の中の物を吐き出していた
「大丈夫か?ボッチちゃん…」
「はぁはぁ…少し時間をください…」
自らの手で国を破壊し多くの人々を食べてしまった事を思い出したボッチちゃん。その記憶は心優しい女の子には、到底耐え難い苦痛となり彼女を襲った
「見た目が変わっても…ボッチさんが人々の怒りを受けさせられるのは変わらないだろうね…」
ようやく事情を理解したカルーアも、ボッチちゃんが生きていくのは難しい事を理解した
「……提案があるにぇ!!」
打開策が見当たらない静けさをミーコの声が切り開いた!
「何か良い策がありますの?」
「お姉ちゃんは、これからミーコとして生きていけば良いにぇ!」
ミーコはサーシャの質問に、お姉ちゃんのボッチちゃんにミーコとして生きることを提案した
「確かに見た目は以前のボッチちゃんと違い、ミーコちゃんと瓜二つだけどさ…だったらミーコちゃんはどうやって生きていくんだ?」
ラデュードは当然ながら発生するミーコの今後をどうするのか?を聞いた
「ミーコはこの街から出て遠くに行くにぇ。自分はどうするべきなのか?何をして生きていくべきなのか?を、他の場所で生きながら探してみるにぇ」
「そんな!?ミーコがそんなツライ目にあって生きていく必要は…」
「じゃあ、どうするにぇ?お姉ちゃんがボッチとしての人生を選べば、それは間もなく処刑される事を選ぶのと同じにぇ!そんな事は絶対に許可出来ないにぇ!!」
確かにボッチの名前を捨てなければ、彼女は確実に処刑されるだろう。幸い今の見た目はボッチちゃんからは程遠く、ミーコちゃんと見間違えてもおかしくないくらいに瓜二つだ
【大社の西の暫定基地】
「んあっ!?あれ?…あっ!なしてこんな所に居るんだ?」
「ミーコの暗殺を、ラッセル公爵から依頼されてたのにサケマタは…」
「うっ!?洗脳を解いてくれたのですね…」
ミーコは魔眼により洗脳されていた3人を、その呪縛から解放した
「済まなかったにぇ。ミーコはこれから遠くに旅に出るにぇ…お前たちは好きに生きて欲しいにぇ…」
ノエール、サケマタ、コヨリィはお互いの顔とミーコの顔を見比べて思案していた。やがて…
「私はいつも出来損ないだ!と叱られてばかりだったけんど、そんな私をミーコ様はいつも褒めてくれますた…だから私は、これからもミーコ様に付いていくんよ!」
「サケマタは…依頼主のラッセル公爵が既に亡くなってますからね。ミーコ様、アサシンを必要としてくれませんかね?」
「コヨリィはマリニウム城の雇われ研究者だったんですけど…城は…城と城下町はこれから数年、再建作業に追われるでしょうから学者はあまり必要とされないでしょうね…誰か雇ってくれると嬉しいんですけどねぇ?」
ノエールもサケマタもコヨリィも、優しい笑みをミーコに向けていた。そんな3人の優しい言葉にミーコは背を向けた
「ま、全くいつまでも手のかかる奴らだにぇ!仕方ないからミーコが面倒見てやるにぇ!……本当に、本当に仕方ない奴らだにぇ…うぅ…」
ミーコは3人の優しさに肩を震わせながら、これからも3人を雇い続ける事を宣言した
「あれあれぇ?もしかしてミーコ様、泣いてらっしゃるのですかぁ?(笑)」
「ありがとうごぜーますっ!」
「バッチリお役に立ちますよぉ♪」
サケマタもノエールもコヨリィも、ミーコに笑顔を魅せた。これからも4人はホロミナティとして活躍していくようだ
「話はまとまった様だね。行く宛てはないんだろう?だったら、取り敢えずウチに来ないか?しばらくなら泊めてあげるよ」
「良いのかにぇ?…正直、行く宛てが全く無かったからその提案は正直大助かりだにぇ♪」
ヒイロはこれも何かの縁だろうと考え、4人をしばらく家で面倒見る事にした。後ろからカルーアとサーシャ、アリスとヨシュアが乗る馬車が近付いてきた
続く
「くうっ!身体が痛いわ…」
サーシャの【女神祝福(エリクサー)】により、でぇたら化の中毒症状から救われたボッチちゃんだが、急に身体の痛みを訴えたのでラデュードは再び彼女をベッドに寝かせた
「どういう事なんだ?ボッチちゃんは回復したんじゃなかったのか?」
「恐らくなのですけど…今まで彼女には呪いの類が掛かっていましたので中毒症状を取り除いた時に、彼女の会話能力や身体成長を阻んでいたモノも一緒に取り除きましたので、急激に身体が本来の姿に戻ろうとしている事から来ている痛みだと思いますの」
「それが治まったら、お姉ちゃんは救われるのかにぇ?」
サーシャの説明を聞いたミーコは、生き返っても苦しむ姉の姿に耐え兼ねてついサーシャに急いで質問してしまう
「ミーコさんだっけ?サーシャは凄いんだ。回復魔法にしても節操のないエッチぃスキンシップに関してもね」
「(/// ^///)カルーアお姉さま。褒められると困りますの。えへへ」
「後半は褒めてないんだけどね……」
カルーアに褒められた事が嬉しかったサーシャは、後半の皮肉の言葉は右から左へ受け流していた
【10分後】
「これが…私…ですか?」
でぇたら化の中毒症状が完全に抜けたボッチちゃんは、ものの数分で急速に背が伸びミーコと同じくらいの背丈になっていた
「ふむ…まるでミーコさんと同じだね」
「そうだな…言えば双子だよな」
カルーアとヒイロから見ても成長したボッチちゃんは、まるでミーコと双子のように見えている
「実のところを言うと…お姉ちゃんとミーコは双子だにぇ。数年前までは、でぇたらぼっちを継承したお姉ちゃんの世話を焼いていたんだけど…途中から成長しないお姉ちゃんを見るのがツラくなって、世話役の爺やに押し付けて逃げ出してしまったにぇ…」
「そうだったのか…でも、これでボッチちゃんも不自由なく暮らせる訳だし、今までの分も幸せに過ごさないとな!」
ミーコに対する思いやりもあり、今後のボッチちゃんの幸せをも願うラデュードは優しい言葉を掛けたのだが…
「有難うございます…ですが…うっすらですが、覚えています…私が…街の人々や魔獣族の方などを食べてしまった事…そう!ラデュードさんのパートナーのプディングさんさえも……ううっ!あんなに優しくしてもらいましたのに…私は…私は…うっ!?おええぇぇぇ>」
ボッチちゃんはうっすらとではあるが、でぇたら化していた時にしてしまった行動を覚えているようだ。意識が無かったとは言え、自分の体内に人々を食した感触を思い出し胃の中の物を吐き出していた
「大丈夫か?ボッチちゃん…」
「はぁはぁ…少し時間をください…」
自らの手で国を破壊し多くの人々を食べてしまった事を思い出したボッチちゃん。その記憶は心優しい女の子には、到底耐え難い苦痛となり彼女を襲った
「見た目が変わっても…ボッチさんが人々の怒りを受けさせられるのは変わらないだろうね…」
ようやく事情を理解したカルーアも、ボッチちゃんが生きていくのは難しい事を理解した
「……提案があるにぇ!!」
打開策が見当たらない静けさをミーコの声が切り開いた!
「何か良い策がありますの?」
「お姉ちゃんは、これからミーコとして生きていけば良いにぇ!」
ミーコはサーシャの質問に、お姉ちゃんのボッチちゃんにミーコとして生きることを提案した
「確かに見た目は以前のボッチちゃんと違い、ミーコちゃんと瓜二つだけどさ…だったらミーコちゃんはどうやって生きていくんだ?」
ラデュードは当然ながら発生するミーコの今後をどうするのか?を聞いた
「ミーコはこの街から出て遠くに行くにぇ。自分はどうするべきなのか?何をして生きていくべきなのか?を、他の場所で生きながら探してみるにぇ」
「そんな!?ミーコがそんなツライ目にあって生きていく必要は…」
「じゃあ、どうするにぇ?お姉ちゃんがボッチとしての人生を選べば、それは間もなく処刑される事を選ぶのと同じにぇ!そんな事は絶対に許可出来ないにぇ!!」
確かにボッチの名前を捨てなければ、彼女は確実に処刑されるだろう。幸い今の見た目はボッチちゃんからは程遠く、ミーコちゃんと見間違えてもおかしくないくらいに瓜二つだ
【大社の西の暫定基地】
「んあっ!?あれ?…あっ!なしてこんな所に居るんだ?」
「ミーコの暗殺を、ラッセル公爵から依頼されてたのにサケマタは…」
「うっ!?洗脳を解いてくれたのですね…」
ミーコは魔眼により洗脳されていた3人を、その呪縛から解放した
「済まなかったにぇ。ミーコはこれから遠くに旅に出るにぇ…お前たちは好きに生きて欲しいにぇ…」
ノエール、サケマタ、コヨリィはお互いの顔とミーコの顔を見比べて思案していた。やがて…
「私はいつも出来損ないだ!と叱られてばかりだったけんど、そんな私をミーコ様はいつも褒めてくれますた…だから私は、これからもミーコ様に付いていくんよ!」
「サケマタは…依頼主のラッセル公爵が既に亡くなってますからね。ミーコ様、アサシンを必要としてくれませんかね?」
「コヨリィはマリニウム城の雇われ研究者だったんですけど…城は…城と城下町はこれから数年、再建作業に追われるでしょうから学者はあまり必要とされないでしょうね…誰か雇ってくれると嬉しいんですけどねぇ?」
ノエールもサケマタもコヨリィも、優しい笑みをミーコに向けていた。そんな3人の優しい言葉にミーコは背を向けた
「ま、全くいつまでも手のかかる奴らだにぇ!仕方ないからミーコが面倒見てやるにぇ!……本当に、本当に仕方ない奴らだにぇ…うぅ…」
ミーコは3人の優しさに肩を震わせながら、これからも3人を雇い続ける事を宣言した
「あれあれぇ?もしかしてミーコ様、泣いてらっしゃるのですかぁ?(笑)」
「ありがとうごぜーますっ!」
「バッチリお役に立ちますよぉ♪」
サケマタもノエールもコヨリィも、ミーコに笑顔を魅せた。これからも4人はホロミナティとして活躍していくようだ
「話はまとまった様だね。行く宛てはないんだろう?だったら、取り敢えずウチに来ないか?しばらくなら泊めてあげるよ」
「良いのかにぇ?…正直、行く宛てが全く無かったからその提案は正直大助かりだにぇ♪」
ヒイロはこれも何かの縁だろうと考え、4人をしばらく家で面倒見る事にした。後ろからカルーアとサーシャ、アリスとヨシュアが乗る馬車が近付いてきた
続く
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