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憎奪戦争編
お誕生日会
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【アルバート家の夜中】
食事を終えた彼らは2人~3人で1組みになり、適当な順番でお風呂に入ることにした。留守番をしてくれていたエルデス、ミルが皿洗いをしてくれた。ヒイロ達も手伝おうとはしたのだが…
「帰ったばかりで疲れてるでしょ?任せて休んでてください」
と言われたので、マリニウムで1人別行動になっていたヒイロが、みんなから根掘り葉掘り聞かれる事になった
「ねぇヒイロ。そもそも今回どうしてマリニウム城に出向くことになったのさ?」
「それな…まずは死んだ俺の義父に弟さんが居てな、この街で鍛冶師として活躍している俺の噂を聞いて会いに来てくれたんだ…」
「そういう事だったんですか…それで王権派と反対貴族派の魔獣族も入ったクーデターに巻き込まれてしまったんだね…」
ホロミナティのメンツも入れたら10人も居るアルバート家だが、ほとんどヒイロに対して1人質問するカルーアとの話を周りの者は黙って聞いていた
そうこうしている内にヒイロとカルーアの風呂の番が来た。お互いに無事の帰宅を喜び会いながら、互いの身体を洗いあった
「結構アチコチに傷が付いちゃったね…」
「そりゃま、クーデターに巻き込まれちまったからな。むしろ、この程度で済んだのはラッキーだったかもな…」
「んもう!ヒイロは鍛冶師なんだよ。戦場で生命を落としたら駄目なんだよ!」
「あぁ、分かってるよ」
そんな会話をしながら数分間、一緒に湯船に入り身体を温めた後風呂から上がると食器洗いは終わっており、2人はそのままヒイロの部屋に向かった
【2人の夜】
「カルーア…その、今日は随分とセクシーな寝巻きだな。そんなの持ってたか?」
「ふふふ…好きな男の前では良く魅せたいじゃないか!それが女心ってモノだよ(笑)」
カルーアはもうすぐ14歳と少し幼く、ましてやエルフなので豊満な身体には程遠いのだが…背伸びして買っておいたセクシーランジェリーを着て、ヒイロの身体に擦り寄ってきた
「ねぇ、Kissしてよ……んっ!…あのね…お客さんが居るから今夜は…しないけど、わたしの身体を抱き締めて寝て欲しいんだ。ヒイロの温もりを感じながら寝たいんだ…駄目かい?」
「困ったお姫様だな…良いよ。それじゃぁ温めあって寝ようか」
Kissの後、寄り添うように抱きしめ合って眠る2人だった
【翌朝】
朝食を食べ終えた彼ら。ヒイロとカルーア、サーシャとコハラコはホロミナティの4人を連れて商業ギルドに向かった。他の者には留守番を頼んだ
【商業ギルド】
「ほぉ…なるほど。キミ達4人がマリニウムの危機を救う為に裏で活躍していた。という訳だな……普通に考えたら少し怪しい話だが…保証人がヒイロとサーシャちゃんなら話は別だ…良いぜっ!俺の方から冒険者ギルドに口添えしておいてやる。その代わりシッカリこの街の為に働いてくれよ」
「私も了承しました。正義には表立って言えるモノと、言えないモノの2種類が絶えず存在しているものです。貴女たち4人は、今回裏方に徹して頑張ったのですね。紹介者のヒイロさんは、この街で人望の熱い人です。くれぐれも彼の顔に泥を塗らないようにしてくださいね。あまりに酷い場合は…私の交友網を使って世界から居場所が無くなる!…と思ってくださいね!」
「頑張るにぇ!」
「お、お任せくださいっ!」
「宜しくお願いしますだ!」
「心得ましたっ!」
ジュリアンのはともかく、奥さんであるネネカさんの言い回しと威圧感は半端なく、やや天然のミコ(ミーコ)を除く3人は【蛇に睨まれた蛙】状態になっていた
「良しヒイロ。彼女たちは俺が冒険者ギルドに連れて行って手続きしてやろう。宿の手配の方は嫁さんに任せたら万全だぜ!」
「仕方ないわね。知り合いの経営しているお店から、手頃な宿を探してあげます」
ヒイロたちと付き合いの長い商業ギルドの2人は、手間のかかる事を快く引き受けてくれた
【喫茶店】
街の大きな喫茶店に入りランチを撮ることにした4人。繁盛している店ではあるが、今日は特に客が多く店内は賑わっていた
「ねぇヒイロ。今日は一段と賑やかじゃないかい?何かイベントでもあるのかい?」
「あー、明日は年末だからな。中央広場で夜にカウントダウンパーティが開かれるからだろうな」
いかに発展している【ヘルメスの街】と言えど、平和で発展している日本と比べれば年間行事が少ない。それに、舞踏会&武闘会は今年から開催された訳だが……年末祭(カウントダウン)行事は、この街では数少ない大人気の恒例行事になっている
「また新しい1年を迎える。という訳ですのね」
「パーティ楽しいノ!」
祭りと聞いてサーシャとコハラコのテンションは上がった!するとヒイロが何か閃いたようだ
「そうだ!ひとつ提案があるんだが…」
「何だいヒイロ?……………それは良いね!わたしは賛成だよ。サーシャとコハラコはどうだい?」
「それは、凄く良いと思いますの!」
「思いますノ!」
3人ともヒイロの提案を嬉しそうに受け入れた。早速彼らはお菓子屋さんに寄って、沢山の買い物をして帰宅した
【アルバート家の夕方】
「お兄ちゃんおかえりぃ!」
「お疲れ様です~」
「あの…その荷物は何ですか?」
「あー!すっごく良い匂いがするぅ!クンクン…もしかして、ケーキかなぁ?」
「流石アリス姉さんだね、正解だよ」
「やったァ!ケーキだ、嬉しいなぁ!」
お菓子屋さんで買って帰ったケーキの姿を見る前に獣人族のアリスの鼻は、その甘い匂いの正体がケーキだと理解していた
【アルバート家の夜】
「そろそろケーキ食べようと思いますの」
「おっもいますノ!」
サーシャが魔法で稼働している冷蔵庫からケーキを取り出すと、コハラコは待ちかねていたらしく飛び跳ねて喜んでいる
「でも~どうして、そんな立派なケーキを~買ってこられたんですか~?」
「無事に帰ってこれたから、じゃねーのか?」
ケーキを買ってきた理由が気になったエルデス。それに予想を言ったヨシュアだが…
「えーと、半分当たりだ。実はカルーアとサーシャとコハラコには賛同を得ているんだがな…ひとつ俺から提案があるんだ」
「なぁにぃ、お兄ちゃん?」
「俺とアリス、カルーア、サーシャ、コハラコの誕生日を今日にしないか?つまり、年末祭(カウントダウン)の前日をみんなの誕生日にして、お互いに祝い合うんだ。素晴らしいと思わないか?」
「誕生日祝いをして、次の日に街のパーティに参加するのね?アタシ凄く賛成だよぉ!」
アリスも賛成してくれたので、年末祭(カウントダウン)の前日である今日がこれから毎年、誕生日となり祝い合う日となった
続く
食事を終えた彼らは2人~3人で1組みになり、適当な順番でお風呂に入ることにした。留守番をしてくれていたエルデス、ミルが皿洗いをしてくれた。ヒイロ達も手伝おうとはしたのだが…
「帰ったばかりで疲れてるでしょ?任せて休んでてください」
と言われたので、マリニウムで1人別行動になっていたヒイロが、みんなから根掘り葉掘り聞かれる事になった
「ねぇヒイロ。そもそも今回どうしてマリニウム城に出向くことになったのさ?」
「それな…まずは死んだ俺の義父に弟さんが居てな、この街で鍛冶師として活躍している俺の噂を聞いて会いに来てくれたんだ…」
「そういう事だったんですか…それで王権派と反対貴族派の魔獣族も入ったクーデターに巻き込まれてしまったんだね…」
ホロミナティのメンツも入れたら10人も居るアルバート家だが、ほとんどヒイロに対して1人質問するカルーアとの話を周りの者は黙って聞いていた
そうこうしている内にヒイロとカルーアの風呂の番が来た。お互いに無事の帰宅を喜び会いながら、互いの身体を洗いあった
「結構アチコチに傷が付いちゃったね…」
「そりゃま、クーデターに巻き込まれちまったからな。むしろ、この程度で済んだのはラッキーだったかもな…」
「んもう!ヒイロは鍛冶師なんだよ。戦場で生命を落としたら駄目なんだよ!」
「あぁ、分かってるよ」
そんな会話をしながら数分間、一緒に湯船に入り身体を温めた後風呂から上がると食器洗いは終わっており、2人はそのままヒイロの部屋に向かった
【2人の夜】
「カルーア…その、今日は随分とセクシーな寝巻きだな。そんなの持ってたか?」
「ふふふ…好きな男の前では良く魅せたいじゃないか!それが女心ってモノだよ(笑)」
カルーアはもうすぐ14歳と少し幼く、ましてやエルフなので豊満な身体には程遠いのだが…背伸びして買っておいたセクシーランジェリーを着て、ヒイロの身体に擦り寄ってきた
「ねぇ、Kissしてよ……んっ!…あのね…お客さんが居るから今夜は…しないけど、わたしの身体を抱き締めて寝て欲しいんだ。ヒイロの温もりを感じながら寝たいんだ…駄目かい?」
「困ったお姫様だな…良いよ。それじゃぁ温めあって寝ようか」
Kissの後、寄り添うように抱きしめ合って眠る2人だった
【翌朝】
朝食を食べ終えた彼ら。ヒイロとカルーア、サーシャとコハラコはホロミナティの4人を連れて商業ギルドに向かった。他の者には留守番を頼んだ
【商業ギルド】
「ほぉ…なるほど。キミ達4人がマリニウムの危機を救う為に裏で活躍していた。という訳だな……普通に考えたら少し怪しい話だが…保証人がヒイロとサーシャちゃんなら話は別だ…良いぜっ!俺の方から冒険者ギルドに口添えしておいてやる。その代わりシッカリこの街の為に働いてくれよ」
「私も了承しました。正義には表立って言えるモノと、言えないモノの2種類が絶えず存在しているものです。貴女たち4人は、今回裏方に徹して頑張ったのですね。紹介者のヒイロさんは、この街で人望の熱い人です。くれぐれも彼の顔に泥を塗らないようにしてくださいね。あまりに酷い場合は…私の交友網を使って世界から居場所が無くなる!…と思ってくださいね!」
「頑張るにぇ!」
「お、お任せくださいっ!」
「宜しくお願いしますだ!」
「心得ましたっ!」
ジュリアンのはともかく、奥さんであるネネカさんの言い回しと威圧感は半端なく、やや天然のミコ(ミーコ)を除く3人は【蛇に睨まれた蛙】状態になっていた
「良しヒイロ。彼女たちは俺が冒険者ギルドに連れて行って手続きしてやろう。宿の手配の方は嫁さんに任せたら万全だぜ!」
「仕方ないわね。知り合いの経営しているお店から、手頃な宿を探してあげます」
ヒイロたちと付き合いの長い商業ギルドの2人は、手間のかかる事を快く引き受けてくれた
【喫茶店】
街の大きな喫茶店に入りランチを撮ることにした4人。繁盛している店ではあるが、今日は特に客が多く店内は賑わっていた
「ねぇヒイロ。今日は一段と賑やかじゃないかい?何かイベントでもあるのかい?」
「あー、明日は年末だからな。中央広場で夜にカウントダウンパーティが開かれるからだろうな」
いかに発展している【ヘルメスの街】と言えど、平和で発展している日本と比べれば年間行事が少ない。それに、舞踏会&武闘会は今年から開催された訳だが……年末祭(カウントダウン)行事は、この街では数少ない大人気の恒例行事になっている
「また新しい1年を迎える。という訳ですのね」
「パーティ楽しいノ!」
祭りと聞いてサーシャとコハラコのテンションは上がった!するとヒイロが何か閃いたようだ
「そうだ!ひとつ提案があるんだが…」
「何だいヒイロ?……………それは良いね!わたしは賛成だよ。サーシャとコハラコはどうだい?」
「それは、凄く良いと思いますの!」
「思いますノ!」
3人ともヒイロの提案を嬉しそうに受け入れた。早速彼らはお菓子屋さんに寄って、沢山の買い物をして帰宅した
【アルバート家の夕方】
「お兄ちゃんおかえりぃ!」
「お疲れ様です~」
「あの…その荷物は何ですか?」
「あー!すっごく良い匂いがするぅ!クンクン…もしかして、ケーキかなぁ?」
「流石アリス姉さんだね、正解だよ」
「やったァ!ケーキだ、嬉しいなぁ!」
お菓子屋さんで買って帰ったケーキの姿を見る前に獣人族のアリスの鼻は、その甘い匂いの正体がケーキだと理解していた
【アルバート家の夜】
「そろそろケーキ食べようと思いますの」
「おっもいますノ!」
サーシャが魔法で稼働している冷蔵庫からケーキを取り出すと、コハラコは待ちかねていたらしく飛び跳ねて喜んでいる
「でも~どうして、そんな立派なケーキを~買ってこられたんですか~?」
「無事に帰ってこれたから、じゃねーのか?」
ケーキを買ってきた理由が気になったエルデス。それに予想を言ったヨシュアだが…
「えーと、半分当たりだ。実はカルーアとサーシャとコハラコには賛同を得ているんだがな…ひとつ俺から提案があるんだ」
「なぁにぃ、お兄ちゃん?」
「俺とアリス、カルーア、サーシャ、コハラコの誕生日を今日にしないか?つまり、年末祭(カウントダウン)の前日をみんなの誕生日にして、お互いに祝い合うんだ。素晴らしいと思わないか?」
「誕生日祝いをして、次の日に街のパーティに参加するのね?アタシ凄く賛成だよぉ!」
アリスも賛成してくれたので、年末祭(カウントダウン)の前日である今日がこれから毎年、誕生日となり祝い合う日となった
続く
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