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日常編
火炎魔人イフリート襲来!
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【ヘパイトス工房】
「こ、これは…何にぇ?弓?………分かった!たぶん、これは、こうして………分かんないっ!!」
ミコはヘパイトスから渡された鉄の箱を開いた。すると中にはボーガンらしき物が入っているのだが…矢を射出する為の本体しか無く、打ち出す矢が無かった
おまけに引き糸も鉄のように固く細腕のミコが引いてもビクともしない。そのあと腕力に自信のある現役鍛冶師のヒイロが、渾身のチカラで引いてみたのだが…
「ふん!!…ぬぬぬぬぬ…はぁはぁ…俺が引いてもビクともしないとは……ヘパイトスさん。これはどうやって使う物なのでしょうか?」
「それがのぅ、ワシにもさっぱり分からんのじゃ。コイツは弓矢を便利にする為の武器の様なのじゃが…試してもらったようにチカラではビクともせん。嫁(アテナ)さんにも試してもらったがのぅ…少し引けた程度じゃったわい。オマケに魔法使いでも駄目じゃったよ…」
ヒイロの問いに答えるヘパイトスも、肝心の使い方がさっぱり分からず困り顔をしている
「ちょっと良いですか?腕力(チカラ)で駄目、魔力(マホウ)でも駄目ときたら使える者が居ないですよね。そして、その武器は古代人が創り残した特別な武器。であるならミコ様!」
「えっ!?…あぁ、なるほど?…つまり…どういう事にぇ?」
「ヽ(`Д´#)ノ 分からないんですかっ!?」
賢いコヨリィは何かを閃いてミコに話を持ちかけたが…肝心のミコは全く理解していないようだw
……………………………………………
「(*꒪꒫꒪)オォ!?引けたにぇ!」
「何と!?矢まで装填されとるぞ」
「その能力(チカラ)はいったい!?」
引けた本人(ミコ)だけでなく、これまで試行錯誤を重ねたヘパイトスも現役鍛冶師のヒイロも、ミコだけがそのボーガンを使える事に驚いた
「ミコ様は……古代人の血を受け継ぐ末裔なんです。彼らの1部には【神通力】なる魔法ではない、目に見えない特別な能力(チカラ)を使う者が居た。と古い文献で見ていたので、もしかしたらと思いましたが…」
「なるほど…古代人の血を継ぐ者だったか…」
そのやり取りを聞いていたアテナが何かを思いついたようで、ニヤリと笑みを浮かべた
「ミコにコヨリィじゃったかのぅ?その新しい武器を試してみたいとは思わぬかえ?…実は北の荒野に火炎魔物(イフリーヌ)が住み着いて悪さをしとるらしいのじゃ」
「( *¯ ꒳¯*)そのクエストならぁ、アタシがヨシュアと達成してきたよぉ。10体ほど倒してきたのぉ!…そうそうエリエスちゃん!アタシ火炎の能力(スキル)を手に入れたんだよぉ♪」
「10体か…ソイツはおかしいのぉ。ワシが聞いた話では30体近く居ると聞いたのじゃがのぅ…」
「ふむ、それは現場に確認しに行く必要がありそうじゃのう。ババアも付いていってやるでな、その武器の試し打ちもしようかの?」
ギルドでは数までは説明に無かったが、火炎魔物(イフリーヌ)に襲われた冒険者が武具の修理をここの工房に持ち込んで来た時に聞いた話では、もっと数が居たらしい
その真偽を確かめるのと同時に武器の慣らしをしよう、と言い出したアテナ。武闘女神と言われる彼女が付き添ってくれるのなら、強敵の火炎魔物が相手でも余裕だろう
【北の荒野】
「ふむ…確か話ではこの辺のハズじゃがのぅ…見当たらんのぅ?」
アテナはミコとコヨリィの武器の試し打ちをさせる為に、自ら同席して出向いてきたのだが…前回のアリスたちの討伐で全滅していたのか?周囲には見当たらなかった
「٩(๑`^´๑)۶ムキー!!!少年(ヨシュア)なんかよりも私(わたくし)の方がよっぽど役に立つところを、アリスお姉様にアピールする良い機会だと思いましたのにぃ!!全滅してただなんて!」
アリスを愛しているエリエスは、是が非でもヨシュアには負けたくない!だからこそ同じクエストに同行して、自分の方がよっぽど頼りになるところをアリスに魅せたかったようだが…
「いや!居ますよ……アッチの森林帯の中から魔物の気配を感じますよ」
ハクビ科の獣人族であるコヨリィは頭脳以外にも、足の速さと耳の良さに自信があるようだ。その耳が、荒野地帯から少し離れた森林帯に潜んでいる火炎魔物たちの足音を察知した
木々の影から火炎魔物達が20体近く現れた
……………………………………………
「おお、凄いにぇ!ミコでも魔物退治が出来てるにぇ!」
戦闘能力に自信のなかったミコだが、古代人専用兵器のボーガンの威力は凄まじく、ボーガンの矢が直撃しなくても掠っただけでも火炎魔物は消滅していた
「はぁはぁ、思い通りに動かすのは…かなり難しいですね…そこォ!!」
「込める魔力量が少ないからかも知れんのお…そもそも鞭使いの戦闘訓練を積んでおらんから尚(なお)の事じゃろうて…ほれほれ、ババアが護衛してやるからもっと練習せい!」
「はひぃ!はぁはぁ、結構スパルタなんですね~」
ミコをヘパイトスがサポートし、アテナがコヨリィのサポートをしながら実践練習を積まさせていた
「どうかなぁエリエスちゃん。アタシ強くなってるぅ?」
「凄いですわ!流石、私(わたくし)のアリスお姉様ですわ!♪」
アリスは火炎魔物(イフリーヌ)たちの攻撃を剣と火炎(ファイアル)の能力(スキル)で防ぎ、剣と氷結(アイスクル)の能力(スキル)で攻撃するという卓越した戦闘技術を魅せた
洗練されたかのような、その動きに素直に感心するエリエスだが…
「全員気を付けるのじゃ!奥から段違いのヤツが現れおったぞっ!」
アテナは森林帯の奥から来る更に格上の魔物の気配を感知した。ソイツの周囲が高過ぎる熱量で歪(ゆが)んで見えている。火炎魔物(イフリーヌ)の上位種(ボス)の登場だった
「アッバー!」
咆哮しただけのブレスが、既に大気を歪めて見せる程の熱量を帯びている魔物。それは【火炎魔人(イフリート)】だった
「何にぇアイツは!?」
「纏っている熱量が、さっきまでのヤツらとは比較にもならないですよ!」
魔界に住んでいるハズの魔人級の登場に、冷や汗をかきながら焦っているミコとコヨリィ
「アバババー!!」
森林帯を抜けて荒野地帯に入ってきてから、ひときわ大きい咆哮をした火炎魔人(イフリート)。すると帯びている熱量は更に高まり、周囲の岩たちが蒸発を始めた
「エリエスや、奴を倒せそうか?お前が無理なようならババアが倒してやるからの、遠慮なく戦ってきなさい」
「はい、お祖母様!エリエスが討ち取って参ります!」
火炎魔人(イフリート)でも絶対に倒せる自信を魅せているアテナだが、ここは孫娘の成長の為に戦闘を譲るようだが…
……………………………………………
「アベバァァァ!!」
「……ふん!三下魔人ごときがアリスお姉様を驚かせるんじゃありませんわ!」
ミコとコヨリィだけでなく、アリスにまで高い警戒心を抱かせた火炎魔人(イフリート)を基礎型超人類の限界点(リミッター)を解除したエリエスが精霊剣(ロマーニャ)を巧みに操り、たったひとりで危なげもなく討伐してしまった!
「ふおっ、ふおっ、ふおっ。エリエスも強くなったもんじゃて。しかし、ババアの出番も少しは残して欲しかったのぅ…」
「クーパー祖母孫とんでもにぇ!」
「魔人級を手玉に取った孫を心配もしてない【舞闘女神(アテナ)】様。とんでもねぇ!」
ミコとコヨリィは最適な武器を得て自分たちも強くなれたと思っていたが…基礎型超人類(エリエス)の戦闘を初めて目の当たりにして、上には遙か上がいる事を思い知らされたようだ
無事に目的を果たした一行は、ヘルメスの街へ帰還した
続く
「こ、これは…何にぇ?弓?………分かった!たぶん、これは、こうして………分かんないっ!!」
ミコはヘパイトスから渡された鉄の箱を開いた。すると中にはボーガンらしき物が入っているのだが…矢を射出する為の本体しか無く、打ち出す矢が無かった
おまけに引き糸も鉄のように固く細腕のミコが引いてもビクともしない。そのあと腕力に自信のある現役鍛冶師のヒイロが、渾身のチカラで引いてみたのだが…
「ふん!!…ぬぬぬぬぬ…はぁはぁ…俺が引いてもビクともしないとは……ヘパイトスさん。これはどうやって使う物なのでしょうか?」
「それがのぅ、ワシにもさっぱり分からんのじゃ。コイツは弓矢を便利にする為の武器の様なのじゃが…試してもらったようにチカラではビクともせん。嫁(アテナ)さんにも試してもらったがのぅ…少し引けた程度じゃったわい。オマケに魔法使いでも駄目じゃったよ…」
ヒイロの問いに答えるヘパイトスも、肝心の使い方がさっぱり分からず困り顔をしている
「ちょっと良いですか?腕力(チカラ)で駄目、魔力(マホウ)でも駄目ときたら使える者が居ないですよね。そして、その武器は古代人が創り残した特別な武器。であるならミコ様!」
「えっ!?…あぁ、なるほど?…つまり…どういう事にぇ?」
「ヽ(`Д´#)ノ 分からないんですかっ!?」
賢いコヨリィは何かを閃いてミコに話を持ちかけたが…肝心のミコは全く理解していないようだw
……………………………………………
「(*꒪꒫꒪)オォ!?引けたにぇ!」
「何と!?矢まで装填されとるぞ」
「その能力(チカラ)はいったい!?」
引けた本人(ミコ)だけでなく、これまで試行錯誤を重ねたヘパイトスも現役鍛冶師のヒイロも、ミコだけがそのボーガンを使える事に驚いた
「ミコ様は……古代人の血を受け継ぐ末裔なんです。彼らの1部には【神通力】なる魔法ではない、目に見えない特別な能力(チカラ)を使う者が居た。と古い文献で見ていたので、もしかしたらと思いましたが…」
「なるほど…古代人の血を継ぐ者だったか…」
そのやり取りを聞いていたアテナが何かを思いついたようで、ニヤリと笑みを浮かべた
「ミコにコヨリィじゃったかのぅ?その新しい武器を試してみたいとは思わぬかえ?…実は北の荒野に火炎魔物(イフリーヌ)が住み着いて悪さをしとるらしいのじゃ」
「( *¯ ꒳¯*)そのクエストならぁ、アタシがヨシュアと達成してきたよぉ。10体ほど倒してきたのぉ!…そうそうエリエスちゃん!アタシ火炎の能力(スキル)を手に入れたんだよぉ♪」
「10体か…ソイツはおかしいのぉ。ワシが聞いた話では30体近く居ると聞いたのじゃがのぅ…」
「ふむ、それは現場に確認しに行く必要がありそうじゃのう。ババアも付いていってやるでな、その武器の試し打ちもしようかの?」
ギルドでは数までは説明に無かったが、火炎魔物(イフリーヌ)に襲われた冒険者が武具の修理をここの工房に持ち込んで来た時に聞いた話では、もっと数が居たらしい
その真偽を確かめるのと同時に武器の慣らしをしよう、と言い出したアテナ。武闘女神と言われる彼女が付き添ってくれるのなら、強敵の火炎魔物が相手でも余裕だろう
【北の荒野】
「ふむ…確か話ではこの辺のハズじゃがのぅ…見当たらんのぅ?」
アテナはミコとコヨリィの武器の試し打ちをさせる為に、自ら同席して出向いてきたのだが…前回のアリスたちの討伐で全滅していたのか?周囲には見当たらなかった
「٩(๑`^´๑)۶ムキー!!!少年(ヨシュア)なんかよりも私(わたくし)の方がよっぽど役に立つところを、アリスお姉様にアピールする良い機会だと思いましたのにぃ!!全滅してただなんて!」
アリスを愛しているエリエスは、是が非でもヨシュアには負けたくない!だからこそ同じクエストに同行して、自分の方がよっぽど頼りになるところをアリスに魅せたかったようだが…
「いや!居ますよ……アッチの森林帯の中から魔物の気配を感じますよ」
ハクビ科の獣人族であるコヨリィは頭脳以外にも、足の速さと耳の良さに自信があるようだ。その耳が、荒野地帯から少し離れた森林帯に潜んでいる火炎魔物たちの足音を察知した
木々の影から火炎魔物達が20体近く現れた
……………………………………………
「おお、凄いにぇ!ミコでも魔物退治が出来てるにぇ!」
戦闘能力に自信のなかったミコだが、古代人専用兵器のボーガンの威力は凄まじく、ボーガンの矢が直撃しなくても掠っただけでも火炎魔物は消滅していた
「はぁはぁ、思い通りに動かすのは…かなり難しいですね…そこォ!!」
「込める魔力量が少ないからかも知れんのお…そもそも鞭使いの戦闘訓練を積んでおらんから尚(なお)の事じゃろうて…ほれほれ、ババアが護衛してやるからもっと練習せい!」
「はひぃ!はぁはぁ、結構スパルタなんですね~」
ミコをヘパイトスがサポートし、アテナがコヨリィのサポートをしながら実践練習を積まさせていた
「どうかなぁエリエスちゃん。アタシ強くなってるぅ?」
「凄いですわ!流石、私(わたくし)のアリスお姉様ですわ!♪」
アリスは火炎魔物(イフリーヌ)たちの攻撃を剣と火炎(ファイアル)の能力(スキル)で防ぎ、剣と氷結(アイスクル)の能力(スキル)で攻撃するという卓越した戦闘技術を魅せた
洗練されたかのような、その動きに素直に感心するエリエスだが…
「全員気を付けるのじゃ!奥から段違いのヤツが現れおったぞっ!」
アテナは森林帯の奥から来る更に格上の魔物の気配を感知した。ソイツの周囲が高過ぎる熱量で歪(ゆが)んで見えている。火炎魔物(イフリーヌ)の上位種(ボス)の登場だった
「アッバー!」
咆哮しただけのブレスが、既に大気を歪めて見せる程の熱量を帯びている魔物。それは【火炎魔人(イフリート)】だった
「何にぇアイツは!?」
「纏っている熱量が、さっきまでのヤツらとは比較にもならないですよ!」
魔界に住んでいるハズの魔人級の登場に、冷や汗をかきながら焦っているミコとコヨリィ
「アバババー!!」
森林帯を抜けて荒野地帯に入ってきてから、ひときわ大きい咆哮をした火炎魔人(イフリート)。すると帯びている熱量は更に高まり、周囲の岩たちが蒸発を始めた
「エリエスや、奴を倒せそうか?お前が無理なようならババアが倒してやるからの、遠慮なく戦ってきなさい」
「はい、お祖母様!エリエスが討ち取って参ります!」
火炎魔人(イフリート)でも絶対に倒せる自信を魅せているアテナだが、ここは孫娘の成長の為に戦闘を譲るようだが…
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「アベバァァァ!!」
「……ふん!三下魔人ごときがアリスお姉様を驚かせるんじゃありませんわ!」
ミコとコヨリィだけでなく、アリスにまで高い警戒心を抱かせた火炎魔人(イフリート)を基礎型超人類の限界点(リミッター)を解除したエリエスが精霊剣(ロマーニャ)を巧みに操り、たったひとりで危なげもなく討伐してしまった!
「ふおっ、ふおっ、ふおっ。エリエスも強くなったもんじゃて。しかし、ババアの出番も少しは残して欲しかったのぅ…」
「クーパー祖母孫とんでもにぇ!」
「魔人級を手玉に取った孫を心配もしてない【舞闘女神(アテナ)】様。とんでもねぇ!」
ミコとコヨリィは最適な武器を得て自分たちも強くなれたと思っていたが…基礎型超人類(エリエス)の戦闘を初めて目の当たりにして、上には遙か上がいる事を思い知らされたようだ
無事に目的を果たした一行は、ヘルメスの街へ帰還した
続く
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