ようこそ幼い嫁候補たち ③

龍之介21時

文字の大きさ
116 / 135
日常編

嫉妬するカルーア

しおりを挟む
【ヘルメスの街の繁華街】
「みんなチカラ持ちだから助かるよ♪」

「アタシに任せてぇ!」
「カルーアお姉さまは重い物は持たなくて良いですの!」
「良いですノ!」

カルーアとアリス、サーシャとコハラコは4人で消耗品と食材の補充の為に買い物に来ていた。やはり一軒家に8人で生活していると、生活消耗品の減りが早いようだ

「ヒイロさん。コーヒー煎れました、どうぞ…」

「あぁ、そうだな…ひと息入れるか…ん?今日もヨシュアが稽古を付けてあげているのか」
 
「遅せぇ、遅せぇよ!そんなドタドタ動いてたら敵も倒せねーし、味方もやられっちまうぞ!!」

「ひ~っ!けんど負けねぇべさ!」

以前、聖騎士勇者隊が街の周辺の魔物を根絶やしにする程のクエストをこなしてくれたが…あれから間もなく1ヶ月。街の近くで再び魔物発見の報告が増え始め、街の冒険者たちはクエストに追われるようになった

それに伴ってヒイロの鍛冶師仕事も忙しくなっていたし、ミルはソレを手伝いヨシュアは新たにマリニウムから来た【ホロミナティ】のメンバーに稽古を付けていた(有料で)

エルデスはそんな彼らをもてなす為に家に残っている。むろんヨシュアのお目付け役もこなしていた

そんな中で三姉妹とコハラコてま買い出しに街の商店街にやって来ていたのだが…

「八百屋のオバサン、また買いに来るよ」
「カルーアちゃん。また買いに来ておくれよ♪」

「サービスしてくれてありがとうねぇ♪」
「アリスちゃん。いつも買いに来てくれてありがとうな!」

「オマケしてくれてありがとうですの!」
「いつも沢山買ってくれてるからな♬」

カルーアもアリスもサーシャも街の人達から大人気であり、出掛ける度に色々な人から暖かい声を掛けられていた

「……………………………………………」

「やっぱりコハラコを話し掛けてもらえないですノ…」
 

ただ…吸血姫であるコハラコは…やはり、吸血姫と言えばアンデッドの魔物の代表格の種族だからか?街の人から受け入れられるのは難しいのか?率先的にコハラコに声を掛けてくる大人は居なかったが…

「あー!吸血姫のお姉ちゃんだ!」
「お姉ちゃん。一緒にかくれんぼしようよ!」
「また、空を飛ばせてよぉ!」

やはり自分は人々から受け入れて貰えない。そんな気持ちで肩を落としていたコハラコに街の子供たちが一斉に群がり、彼女を中心に子供たちの輪が出来た

「うん、うん…ありがとうなノ。今日はお買い物中だから駄目だけど…今度一緒に遊ぶノ…」

「本当に?約束だよ」
「お姉ちゃん、どうして泣いてるの?」

その様子を見ていた街の大人たちは、それぞれの顔を見合わせると…何かを決意したようだった


「コハラコちゃんもまた来てくれよ!」
「大好きな魚、安くするからな!」
「新しいケーキ作ったら試食してちょうだいね」

「えっ!?良いの?コハラコで……うぅぅぅ。ありがとうなノ…」

「良い物を見たね」
「良かったねぇ♪」
「おめでとうですの」

三姉妹もようやく、街の人に受け入れられたコハラコを見て目に涙がにじんでいた。そんな温かい想いに胸を熱くして帰宅した彼女たち



【アルバート家】
「あれぇ?家の中…何だか騒がしいよぉ?」

庭で稽古中のヨシュアたちに挨拶をし、一旦荷物を置くために家の中に入ろうとした時、家の中の騒がしさにいち早く気が付いた獣人族のアリス

「帰ったよ。何を騒いでるのさ?……えっ!?ちょっとヒイロ、何してんのさ!?」
 
玄関のドアを開けたカルーアは驚きの光景を目にした!

「あっ!?カルーア助けてくれよ!シャルルが酔っ払って…」

「ん~ヒイロぉ!私の気持ちわかっへるんれしょー。チンチクリンのエルフっ娘らけじゃなくてぇ…たまには私の相手もしへよほ~♪」

泥酔した美人姉妹冒険者の妹のシャルルに馬乗りされているヒイロの姿。シャルルはヒイロを半裸にさせており、自分もシャツ1枚で彼に乗っかっていた

「子供のエルフっらと身体の付き合いはむじゅかしーでしょ?その点わたしならヒイロの反り返ったキカン棒も受け入れられれるよ~♬」

更に彼の唇を奪おうと顔を近付けていくのをカルーアの目の前で行動してしまう

「この発情女!私のヒイロにナニしてくれてんのさっ!!雷光柱(ジャムルエッジ)!」

「きゃあああぁぁぁ!!」

カルーアはキツめの雷撃呪文をシャルルに浴びせかけた!カルーアの魔法に撃ち抜かれたシャルルは、その場で気絶してしまった

……………………………………………

「それで…どうしてこうなったんだい?」

「えっと、それはだな…」

自分たちが出掛けている間に、他の女とお楽しみだったヒイロの姿を見せられたカルーアは、かなりご立腹な様子だ

「……………………………………………」

「なるほどね…最近、姉のシェリーさんがガルダンさんと良い感じになっていて、2人きりの場面が多くなりシャルルさんが寂しい想いをしている。その愚痴を聞かされたヒイロが慰めにアルコールを付き合ってあげることにした。と…」

「それで~私が~アルコールをお持ちしたのですが~飲まない私はアルコール度数。というのを知らなくてですね~」

「ひと口ふた口飲んだ程度でイキナリ豹変しちゃって焦ったよ。シャルルは強くはないけど多少飲めるのは知ってたからな。あれだけであそこまで変わるとは思わなくてな…」

どうやらヒイロは度数の低いアルコールで、シャルルの愚痴に付き合うつもりだったのだが…エルデスが間違えて1番度数の強いのをシャルルに飲ませてしまい………ああなってしまったようだった

理由が理由だったので…納得は出来ないが理解はしたので取り敢えず許すことにしたカルーア



【その夜】
お風呂を済ませたヒイロとカルーア。今夜も彼の部屋で一緒に寝ようとしていた

「シャルルさんみたいにプロポーション良くは無いけどさ…多少は成長してるんだよ?まだまだの身体だろうけどさ、今はコレで我慢してくれよ」
 
カルーアは前にサーシャから「ヒイロお兄さまをこの服で悩殺しちゃいましょうですの!」と押し付けられたエッチぃ服を着て、ヒイロと同じベッドに侵入して来た

「お、おう!最高に可愛いぞ…」

「ほ、本当は…こんなエッチぃ服なんか着る気は無かったんだからね!ヒイロのせいなんだからね!…だから…たっぷり可愛がってくれないと、許してあげないんだからね。バカ!」

「ノ`□´)ノウオオオォォォー!!カルーア愛してるぞー!!」

カルーアの責めたランジェリーに刺激され、MAXボルテージに到達したキカン棒で、その夜カルーアをたっぷり「アンアン」言わせるヒイロだった



続く
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

性別交換ノート

廣瀬純七
ファンタジー
性別を交換できるノートを手に入れた高校生の山本渚の物語

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

旧校舎の地下室

守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。

ビキニに恋した男

廣瀬純七
SF
ビキニを着たい男がビキニが似合う女性の体になる話

まなの秘密日記

到冠
大衆娯楽
胸の大きな〇学生の一日を描いた物語です。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

処理中です...