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配信者ロミー
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【亜沙美の部屋】
企業勢となった配信者に必要な心掛けや、ルールをロミータからレクチャーされている亜沙美
「企業ごとに戦略も違うし、配信者をサポートする技術や体制も違えば、仲の良いスポンサーも変わってくるのよ
つまり、そういう内部情報を持ち逃げして個人勢で活動されたり、別の企業で配信者に成って活用されたりすると会社は大損してしまうの。だから、もし【契約解除】になった場合は…配信者名(ネーム)や容姿(アバター)の引き継ぎ利用はNGとなるのが当たり前なの」
「そっかぁ…所属先が変更になる場合は、見た目も名前も変わるのが常識なんだねぇ」
「おそらく、その辺の理解か?調整に時間が掛かったんじゃないか?と思うけど…まぁ、内部の事情はロミーもあんまり詳しくないからね」
……………………………………………
「それとね、配信では緩く魅せてはいるけど上下関係は決して軽く見て良いモノではないのよ?「何でもオーケーよ♪」って言ってた先輩ライバーの逆鱗に触れて村八分にされて、マトモに活動できなくなり…自主退職した人もいない訳ではないからねっ!…でも、まぁ亜沙美の性格を理解してもらえたら、その心配も…」
「リーンゴーン♪…クルック~♬」
本当に必要な情報なので、説明するロミータも熱が入り過ぎたのか?亜沙美の部屋の壁掛け鳩時計が24時を報せた
「明日は学校の無い土曜日だから夜更かししても良いんだけど…明日の配信は【重大発表】をしなくちゃだからね。サッとお風呂を済ませましょうか?」
「そうだねぇ…ねぇ、エッチぃ事しない?」
「亜沙美ってロミーのこと警戒し過ぎ…」
「じゃあ、今日は触らないの?」
「( ´艸`)いんや、触るに決まってるじゃないの♪」
「やっぱりだぁ…」
亜沙美が予想した通りお風呂に一緒に入ると決まって、ロミータからの激しいスキンシップタイムが始まっていた
【ロミータの部屋】
翌日の10月最後の土曜日の20:30
「やっほー♪女子校生ライバーのロミーよ。今夜も来てくれてありがとうねっ♪
Yaho ♪ I'm Romie, a female student driver.Thank you for coming again tonight」
✱「ロミーちゃ~ん」
✱「今夜も可愛いよ」
✱「Good evening, Romie♪」
✱「重大発表って何?」
「むふふ( *´艸`)それはまだ内緒よ。今夜は21:30までの配信になるの。25分になったら発表させてもらうわね。それまで、ロミーと【ソウルバスター】で対戦しましょ♬」
【ソウルバスター】
主に武器を使って戦う3D対戦ゲームである。自由度の高いキャラクリをして対戦するのが、このゲーム最大の魅力と言える
「さて、最初の相手は誰かしらね?」
✱「お願いします」
「お!バニラじゃん。良く出来てるわね♪」
【この素晴らしい仲間に爆竹を】というアニメに出てくるキャラなのだが、敵だったにも関わらず途中から仲間のような立ち位置になり、クセのある愛されキャラクターだ
……………………………………………
【21:25】
「はぁ~楽しかった♪対戦ゲームしてると1時間なんてあっという間よね~♬」
✱「1時間は短いよ」
✱「入れなかった…」
✱「ロミーちゃん上手くなった」
✱「It was a good match」
ロミータは常に楽しいトークを挟んで静かな時間を作らない配信内容で、今夜も視聴者を楽しませていた。オリビアやメルルが評価していた様に、彼女の配信には静かな時間はあまり存在しないのだ。その配信スタイルが、彼女を半契約ながら35万人VTuberへと登らせたのだが…
「さって…重大発表をしちゃうわよ?」
✱「何やろ?」
✱「ドキドキ」
✱「引退とかはダメやで?」
✱「それは無いやろ」
「それはモチロン無いわ!今夜の重大発表、それは…ロミーは引っ越ししまーす!…って言うか、もう引っ越ししましたっ!」
✱「なんやて!?」
✱「国内?」
✱「全然気付かなかった」
✱「一人暮らしすんの?」
「ロミーはね~、一人暮らしはパスね。自炊とかは出来るから生活面は問題ないけど、静かな日常は嫌なのよね。楽しい方が良いじゃない?…それでね、同じVTuberの子の家に同居させてもらったら、もっと楽しくなると思わない?」
✱「何とっ!?」
✱「マジかよ」
✱「どの子?」
✱「ロミーちゃんと仲良い子?」
✱「待てよ、最近デビューした子で…」
「ꉂꉂ(ᵔᗜᵔ*)あはは!鋭い人が居るねっ!そう、最近って言うか…だいたい半年前にデビューした子と仲良くなってね~。もう既に同居させてもらってるから、今からこの配信を閉じて、その子の配信にお邪魔させてもらうから、みんなもソッチに来てね。じゃあね~、また会いましょう♪Let's meet again♪」
【21:28 亜沙美の部屋】
「…お待たせしましたぁ。それでは重大発表しちゃいます!実はアミ、同い年の子と同居生活を始めてるのぉ!」
✱「マジっすか」
✱「俺も住みたい」
✱「誰や?」
✱「女の子やんな?」
「それでは発表しますねぇ!良いよ、入って来てぇ♪」
「ガチャ」
「ハーイ!アミーゴのみんな、お久しぶりねっ!ハーフ系VTuberのロミーよ!」
「何度かコラボしてもらったロミーちゃんだよぉ♪はい、ココに座ってねぇ♪」
✱「.゜おぉ(*゜O゜ *)ぉぉ゜」
✱「ロミーちゃん来た!」
✱「ロミーちゃんだ」
✱「仲良さそう」
「…という訳で、アミと一緒に住ませてもらってるロミーです。アミーゴのみんなもロミーの事よろしくねっ♪」
「ロミーちゃんは料理も上手いし、パソコンにも詳しいし何より、配信者としても大先輩だから何度も教えてもらったり、助けてもらったりしてるんだぁ♪」
✱「俺も入居できる部屋有りますか?」
✱「凄い甘い匂いしてそう」
✱「楽園はココに有ったんや」
✱「うらやまし~」
✱「ええやん、ええやん」
ロミータが実際に竹取家に同居させてもらってから約3週間後、ようやくロミータとの同居生活を公に発表できた亜沙美
今夜の配信は始まったばかりだ。2人の仲や生活の事などの質問をされまくるのが容易に想像できる。モチロン亜沙美とロミータも、ソレに答えていく為の打ち合わせは済んでいる
ソレに今夜の重大発表はコレ1つでは終わらないのだ。今日は土曜日。今夜はまだまだ盛り上がろうとしていた
続く
企業勢となった配信者に必要な心掛けや、ルールをロミータからレクチャーされている亜沙美
「企業ごとに戦略も違うし、配信者をサポートする技術や体制も違えば、仲の良いスポンサーも変わってくるのよ
つまり、そういう内部情報を持ち逃げして個人勢で活動されたり、別の企業で配信者に成って活用されたりすると会社は大損してしまうの。だから、もし【契約解除】になった場合は…配信者名(ネーム)や容姿(アバター)の引き継ぎ利用はNGとなるのが当たり前なの」
「そっかぁ…所属先が変更になる場合は、見た目も名前も変わるのが常識なんだねぇ」
「おそらく、その辺の理解か?調整に時間が掛かったんじゃないか?と思うけど…まぁ、内部の事情はロミーもあんまり詳しくないからね」
……………………………………………
「それとね、配信では緩く魅せてはいるけど上下関係は決して軽く見て良いモノではないのよ?「何でもオーケーよ♪」って言ってた先輩ライバーの逆鱗に触れて村八分にされて、マトモに活動できなくなり…自主退職した人もいない訳ではないからねっ!…でも、まぁ亜沙美の性格を理解してもらえたら、その心配も…」
「リーンゴーン♪…クルック~♬」
本当に必要な情報なので、説明するロミータも熱が入り過ぎたのか?亜沙美の部屋の壁掛け鳩時計が24時を報せた
「明日は学校の無い土曜日だから夜更かししても良いんだけど…明日の配信は【重大発表】をしなくちゃだからね。サッとお風呂を済ませましょうか?」
「そうだねぇ…ねぇ、エッチぃ事しない?」
「亜沙美ってロミーのこと警戒し過ぎ…」
「じゃあ、今日は触らないの?」
「( ´艸`)いんや、触るに決まってるじゃないの♪」
「やっぱりだぁ…」
亜沙美が予想した通りお風呂に一緒に入ると決まって、ロミータからの激しいスキンシップタイムが始まっていた
【ロミータの部屋】
翌日の10月最後の土曜日の20:30
「やっほー♪女子校生ライバーのロミーよ。今夜も来てくれてありがとうねっ♪
Yaho ♪ I'm Romie, a female student driver.Thank you for coming again tonight」
✱「ロミーちゃ~ん」
✱「今夜も可愛いよ」
✱「Good evening, Romie♪」
✱「重大発表って何?」
「むふふ( *´艸`)それはまだ内緒よ。今夜は21:30までの配信になるの。25分になったら発表させてもらうわね。それまで、ロミーと【ソウルバスター】で対戦しましょ♬」
【ソウルバスター】
主に武器を使って戦う3D対戦ゲームである。自由度の高いキャラクリをして対戦するのが、このゲーム最大の魅力と言える
「さて、最初の相手は誰かしらね?」
✱「お願いします」
「お!バニラじゃん。良く出来てるわね♪」
【この素晴らしい仲間に爆竹を】というアニメに出てくるキャラなのだが、敵だったにも関わらず途中から仲間のような立ち位置になり、クセのある愛されキャラクターだ
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【21:25】
「はぁ~楽しかった♪対戦ゲームしてると1時間なんてあっという間よね~♬」
✱「1時間は短いよ」
✱「入れなかった…」
✱「ロミーちゃん上手くなった」
✱「It was a good match」
ロミータは常に楽しいトークを挟んで静かな時間を作らない配信内容で、今夜も視聴者を楽しませていた。オリビアやメルルが評価していた様に、彼女の配信には静かな時間はあまり存在しないのだ。その配信スタイルが、彼女を半契約ながら35万人VTuberへと登らせたのだが…
「さって…重大発表をしちゃうわよ?」
✱「何やろ?」
✱「ドキドキ」
✱「引退とかはダメやで?」
✱「それは無いやろ」
「それはモチロン無いわ!今夜の重大発表、それは…ロミーは引っ越ししまーす!…って言うか、もう引っ越ししましたっ!」
✱「なんやて!?」
✱「国内?」
✱「全然気付かなかった」
✱「一人暮らしすんの?」
「ロミーはね~、一人暮らしはパスね。自炊とかは出来るから生活面は問題ないけど、静かな日常は嫌なのよね。楽しい方が良いじゃない?…それでね、同じVTuberの子の家に同居させてもらったら、もっと楽しくなると思わない?」
✱「何とっ!?」
✱「マジかよ」
✱「どの子?」
✱「ロミーちゃんと仲良い子?」
✱「待てよ、最近デビューした子で…」
「ꉂꉂ(ᵔᗜᵔ*)あはは!鋭い人が居るねっ!そう、最近って言うか…だいたい半年前にデビューした子と仲良くなってね~。もう既に同居させてもらってるから、今からこの配信を閉じて、その子の配信にお邪魔させてもらうから、みんなもソッチに来てね。じゃあね~、また会いましょう♪Let's meet again♪」
【21:28 亜沙美の部屋】
「…お待たせしましたぁ。それでは重大発表しちゃいます!実はアミ、同い年の子と同居生活を始めてるのぉ!」
✱「マジっすか」
✱「俺も住みたい」
✱「誰や?」
✱「女の子やんな?」
「それでは発表しますねぇ!良いよ、入って来てぇ♪」
「ガチャ」
「ハーイ!アミーゴのみんな、お久しぶりねっ!ハーフ系VTuberのロミーよ!」
「何度かコラボしてもらったロミーちゃんだよぉ♪はい、ココに座ってねぇ♪」
✱「.゜おぉ(*゜O゜ *)ぉぉ゜」
✱「ロミーちゃん来た!」
✱「ロミーちゃんだ」
✱「仲良さそう」
「…という訳で、アミと一緒に住ませてもらってるロミーです。アミーゴのみんなもロミーの事よろしくねっ♪」
「ロミーちゃんは料理も上手いし、パソコンにも詳しいし何より、配信者としても大先輩だから何度も教えてもらったり、助けてもらったりしてるんだぁ♪」
✱「俺も入居できる部屋有りますか?」
✱「凄い甘い匂いしてそう」
✱「楽園はココに有ったんや」
✱「うらやまし~」
✱「ええやん、ええやん」
ロミータが実際に竹取家に同居させてもらってから約3週間後、ようやくロミータとの同居生活を公に発表できた亜沙美
今夜の配信は始まったばかりだ。2人の仲や生活の事などの質問をされまくるのが容易に想像できる。モチロン亜沙美とロミータも、ソレに答えていく為の打ち合わせは済んでいる
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