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スノウ先輩
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「アミちゃんが欲しいなら僕の体液…【メルー水】と交換でも良いんだよ♪僕なら躊躇なく提供してあげるよ?」
「い、良いです!配信者なんですから、そういう行為は控えた方が…」
「どうして、そんなことを言うの?視聴者が喜ぶことを魅せてあげるのが配信者だよ?更に僕たちも喜べることなら、一石二鳥…いや一石三鳥だよ?さぁアミちゃん、僕と新しい世界の扉を開けようよ~♬」
「嫌ぁぁぁぁ!!」
亜沙美の意見などお構い無しにグイグイグイグイ押し寄せて来るメルルの迫力に、思わず叫び声をあげたその時だった!
「バタンッ!!」
「ヽ(`Д´#)ノ くおらぁ!アミはロミーだけのモノだって言ってるでしょーがっ!!それ以上圧掛けるんじゃないわよっ!!」
「あら?ロミーちゃんこんばんわ。同棲してるって話は本当なんだね…羨ましいな~…ねぇその席、僕と交換してくれないかな?」
「はあ!?ふっざけないでよねっ!いくら積まれたってこの場所は誰にも譲らないわよっ!!」
「まぁまぁ、そう言わずにさ。僕にもアミちゃんと仲良くなれるチャンスを頂戴よ。こんな可愛い子を独り占めするのは僕、良くないと思うんだよね?」
「だーまらっしゃいっ!アミはロミーの大切な女の子なのっ!初対面でソコまで迫るなんて、図々しいにも程があるわよっ!!」
まるでロミータは、自分の縄張りを死守せんとする怒れる猫のように、アミを誘惑しようとしているメルルを威嚇していた。しかし、ロミータの強い威嚇にメルルはまるで怯んでいない
「あ、あのう…アミはアミのモノで、誰かのモノではないんですけどぉ…」
2人の勢いに飲まれながらも、引き籠もり体質が発症しつつも、控え目に自分の意見を言った亜沙美だが…
「ロミーこそがアミを幸せにデキルのよっ!ポッと出の女がシャシャリ出ないで欲しいわねっ!」
「僕はもう社会人なんだ。ロミーちゃんよりもお姉さんなんだよ?アミちゃんに幸せを与えられるのは僕の方なんだよ…分からないかな~?」
「そんなこと知るかぁ!!」
✱「アミ、届いてないぞ」
✱「全然聞こえてないな」
✱「果たしてアミはドチラのモノに?」
✱「罪な女やで」
✱「モテモテやん」
✱「すげぇモテよう」
「ねぇ、2人ともアミの話も聞いてってばぁ…」
「ロミーのなのっ!」
「いやいや僕こそが…」
アミが2人の話の中心になってはいるが…アミの声は2人に全く届いていなかったw
【ロミーの配信】
✱「行っちまったな…」
✱「帰ってこねーな」
✱「アミちゃんの配信見るか」
✱「本気なんやな」
✱「アミちゃん、そんな可愛いのか」
自分の配信をしながら亜沙美の方の配信をスマホでチラチラ見ていたロミータが、メルルのあまりのしつこさに我を忘れて亜沙美の部屋へ突撃して行ったので、ロミーの視聴者(ロミフレ)は完全に放置されていた
【亜沙美の配信】
「奥手なアミはロミーこそがっ!」
「いやいや、お姉さんの僕こそが…」
「アミの話を聞いてよォ……」
まるで恋愛漫画のように主人公(ヒロイン)である亜沙美を取り合うロミータとメルル。激しい言い争いが続くその様子は、もはや配信の体を成していなかった。その時!
「ちょっとちょっと、アンタら良い加減にしときんさいよ。今は配信中やと分かっとるの?」
「えっ?誰ですか?」
「スノウ先輩?」
「スノウさん、お久しぶりです…」
アミを中心に揉めている会話に割り込んできた京都風に話す女性。その声にロミータもメルルも一瞬で落ち着きを取り戻した
「メルルちゃんもロミーちゃんも先輩ですやろ?せやったら、アミちゃんの大切な初配信を邪魔したらあきまへんえ。そのくらいは2人もよう分かってますよな?」
「は、はい。僕も少し熱くなりすぎました…アミちゃん、ごめんなさいね。これに懲りず今度コラボしてくださいね。それじゃ僕は今日はこの辺で失礼するね、じゃね♪」
「あ!待てっ!」
「ロミーはんはまだ聞き分けてくれまへんのやろか?……」
「あっ!いえ、はい…分かりました」
2人が【スノウ】と呼ぶ女性が静かな圧を掛けると、メルルはそそくさと退散し、ロミータも借りてきた猫のように静かになった
「さ、ロミーはん。ここからはウチがアミはんとお話しますさかい、2人キリにしてくれまへんか?それに、自分の配信枠まだ開けたままになってますえ?」
「あ!そうでした、分かりました。お任せします…それじゃアミ、また後でね…」
「ふぅ…ようやく静かになりましたな。すんまへんなアミはん。2人とも悪い子やあらへんのや、ツイツイ熱くなってしもただけやと思います。今回は勘弁しといてあげてくんなはれ」
「は、はい。そんなに気にしてませんから、大丈夫です!」
(スノウ・ホワイト。雪の国で民宿を営む女将さん(設定)コンサート・プリンセスの1番目のライバーであるショーツと共にデビューし、その箱を支え続けるベテランライバー…か)
スノウに挨拶をしつつ、スマホに表示されているコンプリのライバー一覧表を見て、彼女に関するデータを読む亜沙美
「ウチのこと知っててくれるやろか?ショーツはんとは同期の【スノウ・ホワイト】言います。活動年数が長いだけの先輩やけど、困った事があったら何でも遠慮せんと言うておくれやす」
「は、はい。有難うございます!」
(スノウ・ホワイトさんかぁ…良い人だなぁ♪何だかコンプリで1番落ち着いた感じのお姉さんだァ♬)
✱「流石スノウさんです」
✱「コンプリの良心だ」
✱「スノウお姉様❤︎」
✱「相変わらず美しい」
✱「貫禄が違う」
✱「器がデケーよ」
視聴者からの評価も段違いに高いスノウ。ようやく頼れる先輩に出会えた亜沙美は、今夜の配信で安堵する事ができた
「何でもショーツがアミはんの面接をされたようですな?」
「は、はい。優しく良くしてもらいましたぁ!」
(あれ?スノウさんはオリビアさんだけ呼び捨てなんだ…それだけ2人は仲が良い。って事なんだろうなぁ…)
「ふふふ、そないかしこまった物言いせんでもええんどすえ♪若い子は元気が1番やさかいな…ちょっとロミーちゃんは、元気が良過ぎる気がしますけどな(笑)クスクス…」
「そうですね…でも、アミは控え目なのでロミーちゃんの明るさに毎日元気をもらってるんです♪」
「それは良かったですなぁ♪」
やっと亜沙美は気負わずに話ができる相手と巡り会えたようだ。それから30分ほどスノウと会話し、企業勢ライバーの立ち回りや身のこなし等を丁寧に教えてもらっていた
一人っ子の亜沙美は、生まれて初めて信頼できるお姉さんを持てた気持ちになっていた
続く
「い、良いです!配信者なんですから、そういう行為は控えた方が…」
「どうして、そんなことを言うの?視聴者が喜ぶことを魅せてあげるのが配信者だよ?更に僕たちも喜べることなら、一石二鳥…いや一石三鳥だよ?さぁアミちゃん、僕と新しい世界の扉を開けようよ~♬」
「嫌ぁぁぁぁ!!」
亜沙美の意見などお構い無しにグイグイグイグイ押し寄せて来るメルルの迫力に、思わず叫び声をあげたその時だった!
「バタンッ!!」
「ヽ(`Д´#)ノ くおらぁ!アミはロミーだけのモノだって言ってるでしょーがっ!!それ以上圧掛けるんじゃないわよっ!!」
「あら?ロミーちゃんこんばんわ。同棲してるって話は本当なんだね…羨ましいな~…ねぇその席、僕と交換してくれないかな?」
「はあ!?ふっざけないでよねっ!いくら積まれたってこの場所は誰にも譲らないわよっ!!」
「まぁまぁ、そう言わずにさ。僕にもアミちゃんと仲良くなれるチャンスを頂戴よ。こんな可愛い子を独り占めするのは僕、良くないと思うんだよね?」
「だーまらっしゃいっ!アミはロミーの大切な女の子なのっ!初対面でソコまで迫るなんて、図々しいにも程があるわよっ!!」
まるでロミータは、自分の縄張りを死守せんとする怒れる猫のように、アミを誘惑しようとしているメルルを威嚇していた。しかし、ロミータの強い威嚇にメルルはまるで怯んでいない
「あ、あのう…アミはアミのモノで、誰かのモノではないんですけどぉ…」
2人の勢いに飲まれながらも、引き籠もり体質が発症しつつも、控え目に自分の意見を言った亜沙美だが…
「ロミーこそがアミを幸せにデキルのよっ!ポッと出の女がシャシャリ出ないで欲しいわねっ!」
「僕はもう社会人なんだ。ロミーちゃんよりもお姉さんなんだよ?アミちゃんに幸せを与えられるのは僕の方なんだよ…分からないかな~?」
「そんなこと知るかぁ!!」
✱「アミ、届いてないぞ」
✱「全然聞こえてないな」
✱「果たしてアミはドチラのモノに?」
✱「罪な女やで」
✱「モテモテやん」
✱「すげぇモテよう」
「ねぇ、2人ともアミの話も聞いてってばぁ…」
「ロミーのなのっ!」
「いやいや僕こそが…」
アミが2人の話の中心になってはいるが…アミの声は2人に全く届いていなかったw
【ロミーの配信】
✱「行っちまったな…」
✱「帰ってこねーな」
✱「アミちゃんの配信見るか」
✱「本気なんやな」
✱「アミちゃん、そんな可愛いのか」
自分の配信をしながら亜沙美の方の配信をスマホでチラチラ見ていたロミータが、メルルのあまりのしつこさに我を忘れて亜沙美の部屋へ突撃して行ったので、ロミーの視聴者(ロミフレ)は完全に放置されていた
【亜沙美の配信】
「奥手なアミはロミーこそがっ!」
「いやいや、お姉さんの僕こそが…」
「アミの話を聞いてよォ……」
まるで恋愛漫画のように主人公(ヒロイン)である亜沙美を取り合うロミータとメルル。激しい言い争いが続くその様子は、もはや配信の体を成していなかった。その時!
「ちょっとちょっと、アンタら良い加減にしときんさいよ。今は配信中やと分かっとるの?」
「えっ?誰ですか?」
「スノウ先輩?」
「スノウさん、お久しぶりです…」
アミを中心に揉めている会話に割り込んできた京都風に話す女性。その声にロミータもメルルも一瞬で落ち着きを取り戻した
「メルルちゃんもロミーちゃんも先輩ですやろ?せやったら、アミちゃんの大切な初配信を邪魔したらあきまへんえ。そのくらいは2人もよう分かってますよな?」
「は、はい。僕も少し熱くなりすぎました…アミちゃん、ごめんなさいね。これに懲りず今度コラボしてくださいね。それじゃ僕は今日はこの辺で失礼するね、じゃね♪」
「あ!待てっ!」
「ロミーはんはまだ聞き分けてくれまへんのやろか?……」
「あっ!いえ、はい…分かりました」
2人が【スノウ】と呼ぶ女性が静かな圧を掛けると、メルルはそそくさと退散し、ロミータも借りてきた猫のように静かになった
「さ、ロミーはん。ここからはウチがアミはんとお話しますさかい、2人キリにしてくれまへんか?それに、自分の配信枠まだ開けたままになってますえ?」
「あ!そうでした、分かりました。お任せします…それじゃアミ、また後でね…」
「ふぅ…ようやく静かになりましたな。すんまへんなアミはん。2人とも悪い子やあらへんのや、ツイツイ熱くなってしもただけやと思います。今回は勘弁しといてあげてくんなはれ」
「は、はい。そんなに気にしてませんから、大丈夫です!」
(スノウ・ホワイト。雪の国で民宿を営む女将さん(設定)コンサート・プリンセスの1番目のライバーであるショーツと共にデビューし、その箱を支え続けるベテランライバー…か)
スノウに挨拶をしつつ、スマホに表示されているコンプリのライバー一覧表を見て、彼女に関するデータを読む亜沙美
「ウチのこと知っててくれるやろか?ショーツはんとは同期の【スノウ・ホワイト】言います。活動年数が長いだけの先輩やけど、困った事があったら何でも遠慮せんと言うておくれやす」
「は、はい。有難うございます!」
(スノウ・ホワイトさんかぁ…良い人だなぁ♪何だかコンプリで1番落ち着いた感じのお姉さんだァ♬)
✱「流石スノウさんです」
✱「コンプリの良心だ」
✱「スノウお姉様❤︎」
✱「相変わらず美しい」
✱「貫禄が違う」
✱「器がデケーよ」
視聴者からの評価も段違いに高いスノウ。ようやく頼れる先輩に出会えた亜沙美は、今夜の配信で安堵する事ができた
「何でもショーツがアミはんの面接をされたようですな?」
「は、はい。優しく良くしてもらいましたぁ!」
(あれ?スノウさんはオリビアさんだけ呼び捨てなんだ…それだけ2人は仲が良い。って事なんだろうなぁ…)
「ふふふ、そないかしこまった物言いせんでもええんどすえ♪若い子は元気が1番やさかいな…ちょっとロミーちゃんは、元気が良過ぎる気がしますけどな(笑)クスクス…」
「そうですね…でも、アミは控え目なのでロミーちゃんの明るさに毎日元気をもらってるんです♪」
「それは良かったですなぁ♪」
やっと亜沙美は気負わずに話ができる相手と巡り会えたようだ。それから30分ほどスノウと会話し、企業勢ライバーの立ち回りや身のこなし等を丁寧に教えてもらっていた
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