11 / 62
蒼空メルル
しおりを挟む
【凸待ちオフコラボ】
コンサート・プリンセスの新人としてデビュー配信を始めてから50分が経過した頃、最近人気再燃中の蒼空メルルがやって来ていた
「蒼空先輩、新人のアミです!よろしくお願いします!」
(えーっと、真面目さと優しさがウリの清楚系で、天界の魔法学院生か…)
「天界から降臨した天才魔法使いのメルルよ。アミは一体何者なのかしら?」
「えーっと、その…現役女子高生のアミです。仲良くしてください」
「は?それだけ?…うっすいわね…そんなんで大丈夫なの?…ん~、でも可愛い声と顔だからイケるのかな?…そうだ!僕が手取り腰取り導いてあげようかな?アミちゃんは良い声で鳴いてくれそうだね…ニヤ♪」
「あはは…助かります」
(あっれ~?この一覧には「真面目で清楚系」って書いてあるんだけど…あれぇ?)
ホームページに記載されているライバーのプロフィールと、配信中のライバーの雰囲気に誤差があるのはよくある話なのだが…この蒼空メルルの場合、プロフィールと今アミが話している彼女は、まるで別人のようだ
✱「メルルちゃんとアミの百合展開か?」
✱「さっそく口説くのか?」
✱「メルルちゃんイケてる!」
✱「ロミーちゃん、アミ取られるぞ」
✱「新しいてぇてぇ助かる」
早速、先輩ライバーのメルルに可愛い後輩として目を付けられた亜沙美だが…どうも怪しい雰囲気がしていた
【ロミーの部屋】
「このこのこの!…あぁ!?やられちゃった」
(ちょっとメルル、何ロミーの亜沙美を口説いてんのよ!アミはロミーのアミなのよ!)
✱「あ!ソッチ行ったら…」
✱「その武器取るのは無理やろ」
✱「どうした?」
✱「らしくないな」
ロミータはいわゆるCM系ゲームの【ロストウォー】をプレイしていた。兵士が仲間を増やしたり武器を強化したりして、戦場に溢れかえったゾンビ達を撃破して自分の領地を拡大していくゲームなのだが…
「えっ!?あーっ!囲まれたっ!?」
「うあぁぁぁ……ゲームオーバー」
✱「今夜は不調やん」
✱「らしくないな」
✱「集中してへんな」
✱「アミちゃんの配信気にしてる?」
✱「ドンマイ」
✱「やっぱりか」
「あはは…みんなにはバレてたか…んー、やっぱりね。アミの家に居候させてもらってる身としては、彼女の初配信だからどうしても気になっちゃうわね~」
✱「せやな」
✱「ロミーちゃん優しい」
✱「頑張って」
✱「本当に同棲してんのね」
✱「妹を心配する姉の気持ちか」
✱「実際のとこアミちゃんは可愛いの?」
「あったり前よ!最高よっ♪」
縦スクロール型のゲームなので、少し先の展開を読んでちゃんとルート選択して行けば、そこまで難しいゲームではないのだが…先程からアミに色仕掛けしているようなメルルの口調のせいで、ゲームに集中しきれないロミータ
【亜沙美の部屋】
「ね~今度オフコラボ配信で、僕と料理配信してみない?手軽で美味しい料理とか、デザートとか教えてあげるよ?」
「あ、有難うございます。私も何かお返し出来たらいいんですけど…」
どうやらメルルもアミの少し幼い声や、オドオドした可愛い態度を気に入ったようだ。かなり強く絡める配信をアピールしてくる
「そんな、お礼なんて良いんだよ…そうだね…アミちゃん自身がデザートになってくれるなら、ソレも有りだよねぇ♪」
「(꒪ꇴ꒪ ;)ええっ!?メルルさんもソッチ系の方なんですか?」
ロミータのアピールの仕方を、大人しく静かに踏み込んでくるタイプにしたのがメルルだ。と亜沙美は感じていた
「くすっ♪ロミーちゃんじゃ与えられない気持ち良さを、お姉さんの僕なら与えてあげられるんだよ?…今ならまだ…僕に鞍替えしても良いんじゃないかな?」
「えっ…その、あはは…」
(お淑やかで清楚系な配信者のメルルさんは何処に居るの?ロミーちゃんと良い勝負なんだけどぉ!)
公式に乗っているメンバー説明と、あまりに掛け離れた態度でアピールしてくるメルルに引いてしまう亜沙美
✱「おいおい、メルルちゃんマジやぞ」
✱「アミちゃんを巡って三角関係か?」
✱「メルルちゃん本気やん」
✱「百合パラダイスか」
✱「新たなアミー水信者になるか?」
✱「積極的だねぇ」
「んっ?ねぇアミちゃんのファンのみんな、その【アミー水】って何なのかな?」
「えっ!?あっ!そ、ソレは…」
✱「アミの体液だよ」
✱「汗とか汁とかだね」
✱「アミー水は至高」
✱「1度は飲みたいぜ」
✱「アミーゴの宝」
「へ~、ほ~、ふーん…なるほどね~」
「な、な、な、何でもないんですぅ!気にしないでください(焦)」
イキナリ初日から所属事務所の先輩ライバーにまで【アミー水】の存在が知れ渡ってしまい、とんでもなく焦る亜沙美
「それ、僕も興味あるな~…今度オフコラボした時にでも1杯もらえないかな?できたら濃いのをお願いしたいな♪」
配信では伝わらないが、よほど亜沙美を気に入ったようで、亜沙美との濃厚な絡み展開まで妄想しているメルルは、ジットリ汗をかき着ている服がその汗で透ける程だった
✱「俺も欲しいっス」
✱「流石メルルさん、分かってる」
✱「以前【アミー水】を賭けた配信があったんですよ」
✱「神棚に飾りたいぜ」
✱「きっと美味しいハズ」
「そうなの?…じゃあ僕にも【アミー水】がもらえるチャンスを与えて欲しいな~。貰えたら毎日少しずつ味わって、大切に飲むからさ~♪」
「ヒィィィ!!Σ(๑꒪ꑣ꒪๑ノ)ノ メルルさんもソッチ系の人だぁぁぁ!!」
迫る態度がロミータよりも大人しいのが、逆に亜沙美に恐怖を与えていた
続く
コンサート・プリンセスの新人としてデビュー配信を始めてから50分が経過した頃、最近人気再燃中の蒼空メルルがやって来ていた
「蒼空先輩、新人のアミです!よろしくお願いします!」
(えーっと、真面目さと優しさがウリの清楚系で、天界の魔法学院生か…)
「天界から降臨した天才魔法使いのメルルよ。アミは一体何者なのかしら?」
「えーっと、その…現役女子高生のアミです。仲良くしてください」
「は?それだけ?…うっすいわね…そんなんで大丈夫なの?…ん~、でも可愛い声と顔だからイケるのかな?…そうだ!僕が手取り腰取り導いてあげようかな?アミちゃんは良い声で鳴いてくれそうだね…ニヤ♪」
「あはは…助かります」
(あっれ~?この一覧には「真面目で清楚系」って書いてあるんだけど…あれぇ?)
ホームページに記載されているライバーのプロフィールと、配信中のライバーの雰囲気に誤差があるのはよくある話なのだが…この蒼空メルルの場合、プロフィールと今アミが話している彼女は、まるで別人のようだ
✱「メルルちゃんとアミの百合展開か?」
✱「さっそく口説くのか?」
✱「メルルちゃんイケてる!」
✱「ロミーちゃん、アミ取られるぞ」
✱「新しいてぇてぇ助かる」
早速、先輩ライバーのメルルに可愛い後輩として目を付けられた亜沙美だが…どうも怪しい雰囲気がしていた
【ロミーの部屋】
「このこのこの!…あぁ!?やられちゃった」
(ちょっとメルル、何ロミーの亜沙美を口説いてんのよ!アミはロミーのアミなのよ!)
✱「あ!ソッチ行ったら…」
✱「その武器取るのは無理やろ」
✱「どうした?」
✱「らしくないな」
ロミータはいわゆるCM系ゲームの【ロストウォー】をプレイしていた。兵士が仲間を増やしたり武器を強化したりして、戦場に溢れかえったゾンビ達を撃破して自分の領地を拡大していくゲームなのだが…
「えっ!?あーっ!囲まれたっ!?」
「うあぁぁぁ……ゲームオーバー」
✱「今夜は不調やん」
✱「らしくないな」
✱「集中してへんな」
✱「アミちゃんの配信気にしてる?」
✱「ドンマイ」
✱「やっぱりか」
「あはは…みんなにはバレてたか…んー、やっぱりね。アミの家に居候させてもらってる身としては、彼女の初配信だからどうしても気になっちゃうわね~」
✱「せやな」
✱「ロミーちゃん優しい」
✱「頑張って」
✱「本当に同棲してんのね」
✱「妹を心配する姉の気持ちか」
✱「実際のとこアミちゃんは可愛いの?」
「あったり前よ!最高よっ♪」
縦スクロール型のゲームなので、少し先の展開を読んでちゃんとルート選択して行けば、そこまで難しいゲームではないのだが…先程からアミに色仕掛けしているようなメルルの口調のせいで、ゲームに集中しきれないロミータ
【亜沙美の部屋】
「ね~今度オフコラボ配信で、僕と料理配信してみない?手軽で美味しい料理とか、デザートとか教えてあげるよ?」
「あ、有難うございます。私も何かお返し出来たらいいんですけど…」
どうやらメルルもアミの少し幼い声や、オドオドした可愛い態度を気に入ったようだ。かなり強く絡める配信をアピールしてくる
「そんな、お礼なんて良いんだよ…そうだね…アミちゃん自身がデザートになってくれるなら、ソレも有りだよねぇ♪」
「(꒪ꇴ꒪ ;)ええっ!?メルルさんもソッチ系の方なんですか?」
ロミータのアピールの仕方を、大人しく静かに踏み込んでくるタイプにしたのがメルルだ。と亜沙美は感じていた
「くすっ♪ロミーちゃんじゃ与えられない気持ち良さを、お姉さんの僕なら与えてあげられるんだよ?…今ならまだ…僕に鞍替えしても良いんじゃないかな?」
「えっ…その、あはは…」
(お淑やかで清楚系な配信者のメルルさんは何処に居るの?ロミーちゃんと良い勝負なんだけどぉ!)
公式に乗っているメンバー説明と、あまりに掛け離れた態度でアピールしてくるメルルに引いてしまう亜沙美
✱「おいおい、メルルちゃんマジやぞ」
✱「アミちゃんを巡って三角関係か?」
✱「メルルちゃん本気やん」
✱「百合パラダイスか」
✱「新たなアミー水信者になるか?」
✱「積極的だねぇ」
「んっ?ねぇアミちゃんのファンのみんな、その【アミー水】って何なのかな?」
「えっ!?あっ!そ、ソレは…」
✱「アミの体液だよ」
✱「汗とか汁とかだね」
✱「アミー水は至高」
✱「1度は飲みたいぜ」
✱「アミーゴの宝」
「へ~、ほ~、ふーん…なるほどね~」
「な、な、な、何でもないんですぅ!気にしないでください(焦)」
イキナリ初日から所属事務所の先輩ライバーにまで【アミー水】の存在が知れ渡ってしまい、とんでもなく焦る亜沙美
「それ、僕も興味あるな~…今度オフコラボした時にでも1杯もらえないかな?できたら濃いのをお願いしたいな♪」
配信では伝わらないが、よほど亜沙美を気に入ったようで、亜沙美との濃厚な絡み展開まで妄想しているメルルは、ジットリ汗をかき着ている服がその汗で透ける程だった
✱「俺も欲しいっス」
✱「流石メルルさん、分かってる」
✱「以前【アミー水】を賭けた配信があったんですよ」
✱「神棚に飾りたいぜ」
✱「きっと美味しいハズ」
「そうなの?…じゃあ僕にも【アミー水】がもらえるチャンスを与えて欲しいな~。貰えたら毎日少しずつ味わって、大切に飲むからさ~♪」
「ヒィィィ!!Σ(๑꒪ꑣ꒪๑ノ)ノ メルルさんもソッチ系の人だぁぁぁ!!」
迫る態度がロミータよりも大人しいのが、逆に亜沙美に恐怖を与えていた
続く
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる

