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イシス王国&ドルイド王国編
ワルプルギスの夜
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【深夜営業の酒場】
カルーアが妖精にエッちい夢を見させられ、ヒイロがカルーアで妄想してた夜の事…今夜もボッチな異世界勇者の優輝は、深夜営業の酒場の裏にいて…息を吸い込んだ
「あーりっすちゃーん!!…可愛い可愛い徳川のアーリースッ…」
「うっさいわっ!!」
「ゲシッ!」またしても背後から蹴られた優輝。視線の先には…かなりオコな魔女、徳川有栖が現れていた
「もう呼ばないで!って、あんだけ釘さしたでしょ!…もう、明日の午前中には、アンタとのLINKも切れるっていうのに…最後の最後になんなのよっ!」
「クスクス…貴方、本当に懲りないわね~、いい加減始末されても知らないわよw」
【消去の魔女】に【渇望の魔女】も付いて来ていた
「で?今夜は何の用で呼んだのよ?つまらない内容だったら…消去するわよ!」
【消去の魔女】徳川有栖は、それはもう御立腹だった。【渇望の魔女】フュールは、いかにも暇潰しで付いて来た感じだ
「あのさ…俺、あの…キミたちに…」
「ドゲシッ!!」先程よりも、かなり強く蹴り倒された優輝
「あー!うじうじ言うなし!チャッチャと要件を言いなさいよっ!暇してない!って言ったでしょ!!」
「すまない、すまない!その、今回は本当に助かった…キミの言う通り俺は甘え過ぎだったと思う。明日から俺の声が届かなくなるらしいから…今夜、少しでもお礼がしたいんだ!」
「…それで、呼び出したっていうの?」
「そんな用事で魔女を呼び出すなんて、本当に貴方は変わった人ね(笑)」
……………………………………………
「まるで…ワルプルギスの夜ね」
「有栖、それは何?ニホンの言葉なの?」
当然ながら、この世界で生まれ育ったフュールは知らない言葉だった
「魔女たちの夜の宴。って意味よ」
「あれ?そうなん?逆さまになって浮いてる魔女が、世界を滅ぼしに現れ…」
「バキッ!」言いかけている途中で、テーブルの下の足を蹴られた優輝
「それはあのアニメの話でしょーが!止めなさい!元々は北欧辺りの山中で、ひっそり集まった魔女達の女子会みたいなのが正しい意味らしいわよ」
「なるほど、なら今の状況はまさに【ワルプルギスの夜】と言えるわね」
優輝は【不死の魔女】が居ない事に気が付き、聞いてみた
「あのねー、エーデは長く生きては居るけど…10歳でアンデッド化してるのよ。思考能力は、かなりゆっくりにしか成長出来ないから、こんな遅い時間はもう寝てるわよ」
「あの…ご、ご注文をお聞きしても?」
3人の客の異様な雰囲気に、ウェイトレスが注文を聞くタイミングを見計らっていたようだ
「あー、ごめんね。優輝の奢りなんだから…今日は遠慮なく呑ませてもらうわ」
「あら、良いわね♬じゃ、私も遠慮なく…あ~優輝君?」
「な、何でしょう?」
「私達…ううん、違うわね……有栖を酔わせて、お持ち帰りでもするつもりなのぉ?(笑)」
「なっ!?」
「何ですって!?」
優輝も有栖も、フュールの悪戯っぽい言い方に動揺した
「あんたぁ…私をそんな目で見てたの?」
「いやいやいやいや…誤解ですよ(汗)」
本気で焦っている2人を見てニヤニヤしているフュール。「違うってば!」こういう話題には不慣れなのか?照れ隠しする有栖。どうも男女の事については、フュールの方が進んでいるようだ
「ひとつ聞いて良いかな?」
「なぁに?…あっ、お嬢さん、ウィスキーもう1本ヨロシクね!」
すっかり有栖とフュールは打ち解けて、楽しい会話を楽しんでいる。そこに質問を差し込んできた優輝
「キミたち…魔女や魔族達は世界征服とか、考えているのかな?」
「……………」
「……………」
その質問に有栖もフュールも、さっきまで軽快に弾んでいた会話が止まった
「基本的に私達、特にアレクス城の関係者は考えていないわね……ちょっとだけ、エーデあの子は好戦的だけど…私が居る間は大人しいでしょうね」
「うーん、ウチのベイはかなり好戦的だけど、イシスの王女とは停戦協定を出したらしいし、人間側が攻めなければ…静かにしてるんじゃない?」
「人間側の認識とはだいぶ違う、って事なんだね。安心したよ」
鬼強な魔女2人から、好戦的では無いと証言をもらい安心する優輝
「あっ!」
「どうかした?」
突然、何かを思い出しかの様な顔をした有栖に不安を感じた優輝
「全員がそうでは無い。とは言いきれないわ。大陸最南端に住む魔女…誰だったっけ?」
「アンナローザの事?」
「あ、うん、そんな名前…彼女は少し警戒しておいた方が良いね」
「それなら、北北西のヴァル・ファスク将軍もヤバいわよ。普段は温厚だけど…戦場に出ると感情的になるから…手が付けられないらしいわ」
「やっぱり、ヤバい奴も居るのか…」
やはり魔族、魔女は恐れられるだけはあるのか…そんな顔をした優輝に
「人間だってそうでしょ?アンタも日本で腐った偉いさんは山ほど見たでしょーが…」
「そうか、そうだね…人種で白黒を決めつけるのは良くないね」
「そういう事よ」
結局はどの世界も、どの国の人間だからと善悪は決まらない。それは異世界でも同じだと理解した
「あら?エーデが起きて、私が居ない事に気が付いたみたいだわ…じゃあ、お先に失礼するわね。優輝、ご馳走様!」
エーデを心配して帰ったフュールは、年の離れた妹を大事にする姉の様に見えた
「あはは…2人になっちゃったね(汗)」
2人の魔女を相手にしていたのも、精神的プレッシャーだったが…年頃の女の子に見える有栖と、2人きりになったら…それはそれで意識してしまう優輝
「ねぇアンタ…さっきのお持ち帰りの話だけど…」
「い、いや!そんな下心は…」
まだ有栖が、おっかない魔女という認識が抜けない優輝は、必死に下心無いアピールをしたが…
「異世界で日本人同士が…身体を重ねる…って、少し…ロマンチックだと…思わない?」
「え?それって…」
まさかの【消去の魔女】の方から誘いのような言葉が出て驚く優輝
【ワルプルギスの夜】は、まだまだ続くのか?
続く
カルーアが妖精にエッちい夢を見させられ、ヒイロがカルーアで妄想してた夜の事…今夜もボッチな異世界勇者の優輝は、深夜営業の酒場の裏にいて…息を吸い込んだ
「あーりっすちゃーん!!…可愛い可愛い徳川のアーリースッ…」
「うっさいわっ!!」
「ゲシッ!」またしても背後から蹴られた優輝。視線の先には…かなりオコな魔女、徳川有栖が現れていた
「もう呼ばないで!って、あんだけ釘さしたでしょ!…もう、明日の午前中には、アンタとのLINKも切れるっていうのに…最後の最後になんなのよっ!」
「クスクス…貴方、本当に懲りないわね~、いい加減始末されても知らないわよw」
【消去の魔女】に【渇望の魔女】も付いて来ていた
「で?今夜は何の用で呼んだのよ?つまらない内容だったら…消去するわよ!」
【消去の魔女】徳川有栖は、それはもう御立腹だった。【渇望の魔女】フュールは、いかにも暇潰しで付いて来た感じだ
「あのさ…俺、あの…キミたちに…」
「ドゲシッ!!」先程よりも、かなり強く蹴り倒された優輝
「あー!うじうじ言うなし!チャッチャと要件を言いなさいよっ!暇してない!って言ったでしょ!!」
「すまない、すまない!その、今回は本当に助かった…キミの言う通り俺は甘え過ぎだったと思う。明日から俺の声が届かなくなるらしいから…今夜、少しでもお礼がしたいんだ!」
「…それで、呼び出したっていうの?」
「そんな用事で魔女を呼び出すなんて、本当に貴方は変わった人ね(笑)」
……………………………………………
「まるで…ワルプルギスの夜ね」
「有栖、それは何?ニホンの言葉なの?」
当然ながら、この世界で生まれ育ったフュールは知らない言葉だった
「魔女たちの夜の宴。って意味よ」
「あれ?そうなん?逆さまになって浮いてる魔女が、世界を滅ぼしに現れ…」
「バキッ!」言いかけている途中で、テーブルの下の足を蹴られた優輝
「それはあのアニメの話でしょーが!止めなさい!元々は北欧辺りの山中で、ひっそり集まった魔女達の女子会みたいなのが正しい意味らしいわよ」
「なるほど、なら今の状況はまさに【ワルプルギスの夜】と言えるわね」
優輝は【不死の魔女】が居ない事に気が付き、聞いてみた
「あのねー、エーデは長く生きては居るけど…10歳でアンデッド化してるのよ。思考能力は、かなりゆっくりにしか成長出来ないから、こんな遅い時間はもう寝てるわよ」
「あの…ご、ご注文をお聞きしても?」
3人の客の異様な雰囲気に、ウェイトレスが注文を聞くタイミングを見計らっていたようだ
「あー、ごめんね。優輝の奢りなんだから…今日は遠慮なく呑ませてもらうわ」
「あら、良いわね♬じゃ、私も遠慮なく…あ~優輝君?」
「な、何でしょう?」
「私達…ううん、違うわね……有栖を酔わせて、お持ち帰りでもするつもりなのぉ?(笑)」
「なっ!?」
「何ですって!?」
優輝も有栖も、フュールの悪戯っぽい言い方に動揺した
「あんたぁ…私をそんな目で見てたの?」
「いやいやいやいや…誤解ですよ(汗)」
本気で焦っている2人を見てニヤニヤしているフュール。「違うってば!」こういう話題には不慣れなのか?照れ隠しする有栖。どうも男女の事については、フュールの方が進んでいるようだ
「ひとつ聞いて良いかな?」
「なぁに?…あっ、お嬢さん、ウィスキーもう1本ヨロシクね!」
すっかり有栖とフュールは打ち解けて、楽しい会話を楽しんでいる。そこに質問を差し込んできた優輝
「キミたち…魔女や魔族達は世界征服とか、考えているのかな?」
「……………」
「……………」
その質問に有栖もフュールも、さっきまで軽快に弾んでいた会話が止まった
「基本的に私達、特にアレクス城の関係者は考えていないわね……ちょっとだけ、エーデあの子は好戦的だけど…私が居る間は大人しいでしょうね」
「うーん、ウチのベイはかなり好戦的だけど、イシスの王女とは停戦協定を出したらしいし、人間側が攻めなければ…静かにしてるんじゃない?」
「人間側の認識とはだいぶ違う、って事なんだね。安心したよ」
鬼強な魔女2人から、好戦的では無いと証言をもらい安心する優輝
「あっ!」
「どうかした?」
突然、何かを思い出しかの様な顔をした有栖に不安を感じた優輝
「全員がそうでは無い。とは言いきれないわ。大陸最南端に住む魔女…誰だったっけ?」
「アンナローザの事?」
「あ、うん、そんな名前…彼女は少し警戒しておいた方が良いね」
「それなら、北北西のヴァル・ファスク将軍もヤバいわよ。普段は温厚だけど…戦場に出ると感情的になるから…手が付けられないらしいわ」
「やっぱり、ヤバい奴も居るのか…」
やはり魔族、魔女は恐れられるだけはあるのか…そんな顔をした優輝に
「人間だってそうでしょ?アンタも日本で腐った偉いさんは山ほど見たでしょーが…」
「そうか、そうだね…人種で白黒を決めつけるのは良くないね」
「そういう事よ」
結局はどの世界も、どの国の人間だからと善悪は決まらない。それは異世界でも同じだと理解した
「あら?エーデが起きて、私が居ない事に気が付いたみたいだわ…じゃあ、お先に失礼するわね。優輝、ご馳走様!」
エーデを心配して帰ったフュールは、年の離れた妹を大事にする姉の様に見えた
「あはは…2人になっちゃったね(汗)」
2人の魔女を相手にしていたのも、精神的プレッシャーだったが…年頃の女の子に見える有栖と、2人きりになったら…それはそれで意識してしまう優輝
「ねぇアンタ…さっきのお持ち帰りの話だけど…」
「い、いや!そんな下心は…」
まだ有栖が、おっかない魔女という認識が抜けない優輝は、必死に下心無いアピールをしたが…
「異世界で日本人同士が…身体を重ねる…って、少し…ロマンチックだと…思わない?」
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続く
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