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イシス王国&ドルイド王国編
もう1人のサーシャ
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【伯爵邸】
もちろん、サーシャは伯爵達が探しているサーシャではないのだが…しかし、どうにも彼等が探しているサーシャと三姉妹のサーシャが、何から何まで瓜二つらしく別人である事を信じてくれない。誤解を解く為にも、じっくりと話を聞いてみた
「…という事は2年前に盗賊団に街が襲われ、なんとか撃退したものの大多数に逃げられてしまった挙句に、妹さんの…サーシャそっくりさんを連れさられてしまった。という訳ですね?」
「いや何を言っている、ソレが目の前に居るサーシャだろう?」
「ですから~、違いますの!」
サーシャを伯爵令嬢と信じて疑わない彼らだが、ひと通り説明してくれたので状況を理解した三姉妹
「その盗賊団が逃げ込みそうな場所に、心当たりとかは無いのかい?」
「執事よ、そんな場所がこのスズカの近くにあるのか?」
「そうですな…ふーむ…西の【コケコッコ神殿】くらいでしょうか?」
「何それぇ?可愛い名前ねぇ!」
元々、スズカの街の守護神殿として建てられたモノらしいが、コケコッコ達が大量に住み着きそのキング級がボスになり、鳥類ばかりが住み着くようになった神殿で、普段は人が近寄らない場所らしい
「うん、そこが怪しいんじゃないかな?ひとまず明日にでもソコを調査しに行こうか?」
「そうですね、今日はもう陽が沈みますの。明日明るくなってから出掛けた方が安全ですの!」
「…そうか分かった!なら、このシューゾも同行しよう!」
「Σ(゚д゚;)えっ!?…いやいや、伯爵さま自ら危険な場所に行くのは良くないんじゃないかな?」
「馬鹿を言うんじゃない!愛しい妹が危険な場所に行くというのに、じっと帰りを待つような薄情な兄ではないぞっ!」
伯爵のシューゾ・オカマツは物凄くヤル気になっていた。どうやらこの男、かなり熱血漢な一直線タイプのようだ
「こんな単純に熱い方が【スズカの街】の領主様で大丈夫ですの?」
「確かにシューゾ様は、こうと決めたら一直線な方ではございますが…民の為に妥協無く行動できる事は、素晴らしい事だと信じております。それが民衆からの熱い信頼になっているのも間違いありませんぞ!」
「…なるほど、確かにね。そういう見方をすれば立派な領主様だね」
「明日は護衛の者も付き添わせますので、ご安心下さい」
獣人族のアリス、魔女の血を得たハイエルフのカルーアと、同じく魔女の血を得た回復師のサーシャが居れば盗賊団ごとき、どうにかなりそうだが…せっかくなので護衛の付き添いを頼る事にした
「じゃあ今日は1度、宿に戻って休もうよ。また明日お邪魔しましょ」
「いやっ!サーシャには我が家で休んでもらうぞっ!この2年間苦労したのだろう?家政婦たちにサーシャの世話をさせよう、彼女達もサーシャが戻ったのだから、お世話したくて仕方ないだろうからなっ!」
「( °◽︎° ;)えぇ!?…(汗)サーシャは、のんびりくつろぎたいですのに…」
伯爵のシューゾ達の熱意に押され、サーシャは伯爵邸で就寝する事になった。仕方なくアリスとカルーアは、取っていた宿に2人で泊まる事にした
【2人のお泊まり】
「ねえねえ、カルーアと2人でお泊まりなんて初めてなんじゃないかなぁ!ワクワクしちゃうなぁ♬」
「そう言えばそうだね、姉さんと2人で寝るのも久しぶりだよね」
「カルーアっ!」
アリスはひとつのQUEENサイズのベッドで、カルーアと一緒に眠る事になったのだが…
「ちょっと姉さん…なんで裸なのさ?(汗)」
「んっ?…アドルと一緒に居た間はずっと裸で抱き合って寝てたんだよぉ…駄目かなぁ?」
「ん~まぁ、エロエロなサーシャだったら身の危険を感じるところだけど、アリス姉さんとなら良いかな?」
「わーい、カルーアありがとうっ!」
アリスはネグリジェ姿のカルーアに、全裸で抱きついた
「明日は遺跡調査なんだから夜更かしせずに早く寝るんだからね…仕方ないな~」
(くっ…姉さん良い匂いがするじゃないか…姉さんの好きなイチゴのような匂いが鼻を突いてくる…あぁ脳が焼かれそうだよ…)
「どうしたのカルーア?顔が赤いよぉ…」
「えっと、その…こうやってじっくり見ると、やっぱり姉さんは可愛いなぁって思っただけさ…」
「嬉しいっ!ギューってしちゃうぅ♪」
妹に高い評価をされて喜ぶアリス。更にチカラを増してカルーアを抱きしめてきた
「あたた、姉さんまたチカラ強くなったみたいだね(汗)」
「あっ、ごめんねぇ…もっと柔らかく抱きしめるねぇ」
アドルと別れた寂しさからか?今夜のアリスは、やたらカルーアに甘えてきた
「そんな甘えん坊なところも可愛いね」
カルーアはおやすみの挨拶代わりに、アリスの首筋に軽くKissをしたのだが…
「ん!…あのねカルーア…その…」
「何だい姉さん?」
「甘えても良いかなぁ?」
そう言うとアリスは全裸の身体をカルーアに擦り付けてきた
「ちょっと姉さん?」
「ごめんねぇ、男の身体を知っちゃったアタシ…寂しくて仕方ないのぉ…優しくして欲しいのぉ」
サーシャと2人きりで寝る事になったら身の危険なのは当然の事だが…絶対、安全牌(セーフ)だと思っていたアリスとの就寝に、まさか、そんな展開がやって来るとは思ってもいなかったカルーアだった
アリスとカルーアの熱い夜が始まる❤︎
続く
もちろん、サーシャは伯爵達が探しているサーシャではないのだが…しかし、どうにも彼等が探しているサーシャと三姉妹のサーシャが、何から何まで瓜二つらしく別人である事を信じてくれない。誤解を解く為にも、じっくりと話を聞いてみた
「…という事は2年前に盗賊団に街が襲われ、なんとか撃退したものの大多数に逃げられてしまった挙句に、妹さんの…サーシャそっくりさんを連れさられてしまった。という訳ですね?」
「いや何を言っている、ソレが目の前に居るサーシャだろう?」
「ですから~、違いますの!」
サーシャを伯爵令嬢と信じて疑わない彼らだが、ひと通り説明してくれたので状況を理解した三姉妹
「その盗賊団が逃げ込みそうな場所に、心当たりとかは無いのかい?」
「執事よ、そんな場所がこのスズカの近くにあるのか?」
「そうですな…ふーむ…西の【コケコッコ神殿】くらいでしょうか?」
「何それぇ?可愛い名前ねぇ!」
元々、スズカの街の守護神殿として建てられたモノらしいが、コケコッコ達が大量に住み着きそのキング級がボスになり、鳥類ばかりが住み着くようになった神殿で、普段は人が近寄らない場所らしい
「うん、そこが怪しいんじゃないかな?ひとまず明日にでもソコを調査しに行こうか?」
「そうですね、今日はもう陽が沈みますの。明日明るくなってから出掛けた方が安全ですの!」
「…そうか分かった!なら、このシューゾも同行しよう!」
「Σ(゚д゚;)えっ!?…いやいや、伯爵さま自ら危険な場所に行くのは良くないんじゃないかな?」
「馬鹿を言うんじゃない!愛しい妹が危険な場所に行くというのに、じっと帰りを待つような薄情な兄ではないぞっ!」
伯爵のシューゾ・オカマツは物凄くヤル気になっていた。どうやらこの男、かなり熱血漢な一直線タイプのようだ
「こんな単純に熱い方が【スズカの街】の領主様で大丈夫ですの?」
「確かにシューゾ様は、こうと決めたら一直線な方ではございますが…民の為に妥協無く行動できる事は、素晴らしい事だと信じております。それが民衆からの熱い信頼になっているのも間違いありませんぞ!」
「…なるほど、確かにね。そういう見方をすれば立派な領主様だね」
「明日は護衛の者も付き添わせますので、ご安心下さい」
獣人族のアリス、魔女の血を得たハイエルフのカルーアと、同じく魔女の血を得た回復師のサーシャが居れば盗賊団ごとき、どうにかなりそうだが…せっかくなので護衛の付き添いを頼る事にした
「じゃあ今日は1度、宿に戻って休もうよ。また明日お邪魔しましょ」
「いやっ!サーシャには我が家で休んでもらうぞっ!この2年間苦労したのだろう?家政婦たちにサーシャの世話をさせよう、彼女達もサーシャが戻ったのだから、お世話したくて仕方ないだろうからなっ!」
「( °◽︎° ;)えぇ!?…(汗)サーシャは、のんびりくつろぎたいですのに…」
伯爵のシューゾ達の熱意に押され、サーシャは伯爵邸で就寝する事になった。仕方なくアリスとカルーアは、取っていた宿に2人で泊まる事にした
【2人のお泊まり】
「ねえねえ、カルーアと2人でお泊まりなんて初めてなんじゃないかなぁ!ワクワクしちゃうなぁ♬」
「そう言えばそうだね、姉さんと2人で寝るのも久しぶりだよね」
「カルーアっ!」
アリスはひとつのQUEENサイズのベッドで、カルーアと一緒に眠る事になったのだが…
「ちょっと姉さん…なんで裸なのさ?(汗)」
「んっ?…アドルと一緒に居た間はずっと裸で抱き合って寝てたんだよぉ…駄目かなぁ?」
「ん~まぁ、エロエロなサーシャだったら身の危険を感じるところだけど、アリス姉さんとなら良いかな?」
「わーい、カルーアありがとうっ!」
アリスはネグリジェ姿のカルーアに、全裸で抱きついた
「明日は遺跡調査なんだから夜更かしせずに早く寝るんだからね…仕方ないな~」
(くっ…姉さん良い匂いがするじゃないか…姉さんの好きなイチゴのような匂いが鼻を突いてくる…あぁ脳が焼かれそうだよ…)
「どうしたのカルーア?顔が赤いよぉ…」
「えっと、その…こうやってじっくり見ると、やっぱり姉さんは可愛いなぁって思っただけさ…」
「嬉しいっ!ギューってしちゃうぅ♪」
妹に高い評価をされて喜ぶアリス。更にチカラを増してカルーアを抱きしめてきた
「あたた、姉さんまたチカラ強くなったみたいだね(汗)」
「あっ、ごめんねぇ…もっと柔らかく抱きしめるねぇ」
アドルと別れた寂しさからか?今夜のアリスは、やたらカルーアに甘えてきた
「そんな甘えん坊なところも可愛いね」
カルーアはおやすみの挨拶代わりに、アリスの首筋に軽くKissをしたのだが…
「ん!…あのねカルーア…その…」
「何だい姉さん?」
「甘えても良いかなぁ?」
そう言うとアリスは全裸の身体をカルーアに擦り付けてきた
「ちょっと姉さん?」
「ごめんねぇ、男の身体を知っちゃったアタシ…寂しくて仕方ないのぉ…優しくして欲しいのぉ」
サーシャと2人きりで寝る事になったら身の危険なのは当然の事だが…絶対、安全牌(セーフ)だと思っていたアリスとの就寝に、まさか、そんな展開がやって来るとは思ってもいなかったカルーアだった
アリスとカルーアの熱い夜が始まる❤︎
続く
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