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夢忘れ編
覚悟の差
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【ヒルドゥルブ砦 西の森林地帯】
「ひょーほほほほ♪そらそら~、吾輩だけにかまけていては~、我が配下の死鳥たちが砦を破壊してしまいまぁすよ~♪」
ブリニァンの10本の聖剣を、異空間から取り出したレイピアで捌き、捌ききれなかったモノは華麗に回避しながら愉悦のトークを楽しんでいる不死軍団の長【ディー・アモン】
「バッフルゲャベァリード。バッフルゲャベァリード…バッフルゲャベァリード……はぁはぁはぁ…」
ディー・アモンに蘇らされた空を飛び交う死鳥たち。約2000羽以上いたのだが、既に4分の1はメイアンが空に描いた退魔魔法陣で落とされた
残りの半分は、未だに彼の周囲を飛び回っていて、残りの半分はヒルドゥルブ砦に攻撃を仕掛けていた
「小娘ながら目障りな退魔師でぇすね…お前たち、やってしまいなさぁ~い!」
妖狐の剣聖ブリニァンと闘いつつも余裕のあるディー・アモンは死鳥に、魔法陣を撃ち続けるメイアンを襲うように配下に命令した
「メイアン!構わずに逃げなさい!」
退魔師としては卓越した才能を持つメイアンだが、個人的な戦闘能力は弱く標準的な一般兵レベルである。ディーに操られた数十羽の死鳥の攻撃から身を守る術など無いのだが…
「クソがよっ!守ってやんよ!…バチィン」
メイアンに飛来した死鳥を、古代人が造りしムチで叩き落としたのは…ホロミナティの頭脳コヨリィだった
「あびゃびゃ!速くて当たんねぇよ~」
聖騎士見習いだったノエールも、愛用の斧を必死に振り回すが…死鳥は速すぎて当たらないようだ
「なんなんすかコイツらは…」
Aランク暗殺者のサケマタは、気配を消して戦おうとするが…死鳥たちは元々目ではなく耳か?超音波で動くモノを捉えているので、気配の有無は関係なく襲ってきていた
「みんな!諦めない心にぇ!」
そんな彼女ら3人を束ねる(支えられている?)リーダーのミーコは、厳しい闘いに身を投じている仲間たちに激を飛ばす。自身も古代人によって造られし、神通力によって扱えるボーガンを連射しながら
「なるほどでぇすね~。お仲間ですか?それとも傭兵さんたち、でぇすかねぇ(笑)」
カルーアたち三姉妹は、マナティートの戦争に参加することを辞退したが、ホロミナティは冒険者であり今回は傭兵のような立場なので、ホルンの指示に従ってメイアンの護衛を務めている
「ホロミナティのみなさん。メイアンのことを頼みましたよ~!」
自分は必死に闘っているのだが、ディーには楽しまれているように感じているブリニァンには、メイアンを助ける余裕は無かった
「ミーコ達に任せるにぇ!大泥船に乗ったつもりでいると良いにぇ!!」
その言葉に力強く答えたミーコだが…
(大きくても泥船じゃダメでしょ。本当に大丈夫なんですかね~?)
リーダーのミーコを始め、あまり実戦経験の無いホロミナティの戦う様子は、百戦錬磨の旅戦士ブリニァンには不安を感じずにはいられなかった
「それはそうと妖狐のお嬢さん?」
「闘いの最中に何だい?」
ブリニァンと戦闘中のディーの表情には余裕があった。対してブリニァンには、迷いが表情に現れていた
「吾輩では~貴女が本気になるにはぁ、役不足だったりするのでぃすか~?(ニヤ)」
猛者である2人が生命のやり取りをしている最中にしては、ディーから予想外の質問が投げかけられた
「私は…平和な日常が欲しいんだっ!」
心の内を見透かされているような気がしたブリニァンは、彼にこれ以上の質問させたくなかったので更なる本気で闘いを続ける
【ヒルドゥルブ砦】
北北西の林道で、アテナとエリエスが渇望の魔女を地上に叩き落とし、2人が優勢に闘いを進めるかと思われた時、在りし日の有栖との訓練の際に言われていたアドバイスを思い出したフュールが、2人を圧倒し始めていた時のこと
「ドウゥゥン!」
「バッゴォォォン!」
「対空砲火を強めろ!弓隊、魔法隊。砦に死鳥を近付けるなぁ!」
天才軍師のホルンから、砦の屋上にて両部隊を率いて防空を任されていたゲイツの両親がそれぞれの隊を率いていたが…
「うわぁぁぁぁ!」
「ぎゃああああ!」
「ひるむな!陣形を維持しろ。1つでも多く撃破するのだっ!」
「魔法を撃ったらスグに後列と入れ替わり、次の攻撃の為のチャージをしなさい」
ディーの闇の魔力を注がれた死鳥たちは闘う訳ではなく、迎撃を掻い潜って近づき体当たりで爆発していた
【ロミーの寝室】
「ドォォん…バゴォォォん!」
砦の1階で、正門入り口のほぼ真裏の位置にあるロミーの寝室に、彼女とクリストファーが居る
「きゃあああぁぁ!」
「ロミー。大丈夫、大丈夫ですから…」
元々大きな戦争の無い地球で育ったロミータからすれば、目の前で起きている戦争の迫力は、映画などよりも遥かに強いインパクトを彼女に与えていた
「く、クリス。ヘルメスの街から来た、あの三姉妹たちは?」
「近くの部屋に居てもらっています…」
クリストファーは、まだまだ若いその身ながらもロミーを護る為に積んだ修練と高い戦略眼を認められ、第3軍のリーダーではあるが…
「ヘルメスの街から来たというあの人達に護ってもらったら、ずっと安全なんじゃないかしら?」
自分と第3軍が護っているのだから安心だ!…と言いたいクリストファーだが…
「おっしゃる通りなのですが………」
Aランクの戦士とSランクの魔法使い。それに、SSランクに匹敵する回復魔法を操る天使族の3姉妹なのだから、彼女たちを少女と呼ぶには軽すぎると感じるほど頼もしい戦闘力(チカラ)を持っている
「そうだったら、どれだけ安心なことか…」
そんな彼女らが護ってくれたらどんなに心強いかとロミーが感じているのは、容易に察しているクリストファー
「……恐ろしいですか、ロミー?」
脳死したロミー・ローゼンバーグの中で今生きているのは、地球のイングランドで生まれ日本で生活していたロミータ・アナメルである
「人は、他人の生活を羨む時って、ついつい良いところだけ見てしまうものなのね…」
一見、平和に見える近代社会での生活であっても生きることは難しい。そんな苦しみから、この機にファンタジー世界での生活を夢見たロミータではあったが、この世界でも地球に居た頃とは別の苦しさがあることを痛感していた
「それは…仕方のないことかと…」
実はクリストファー自身も、今夜の戦争は恐ろしいと感じている。しかし、自分は姫を護る立場なので、恐怖心を無理矢理押さえ込んででもロミーを勇気付けていたのだ
【魔族側 不死軍団地上部隊】
魔族側は、ヒルドゥルブ砦攻略にディー・アモンを指揮官に据えた不死鳥軍団を先鋒とし、不死地上軍団を中衛とし、本来の魔族軍団をシャオシュウと直属の配下3人を指揮官とした後方部隊の三段構えで侵攻していた
その不死地上軍団の数メートル上空にフワリと浮かびながら、その軍団を引率する魔法使いが居た
「はぁ…これが戦争なのね。たくさんの生命が失われることが分かっているのに、どうしてここまで憎しみあうのかな?私には分かりませんね…」
中立の町の呑み食い屋で心臓を貫かれ1度は死線に身を置きながらも、予め自身の身体に仕込んでいた蘇生魔法により、既に通常時と同じくらいまで回復しているミアナ・ラドシャ
「ふぅ。蘇生後に現れる頭痛もようやく引いてきましたし、後は私の役割ですけど…」
言ってしまうと、両軍とも部隊長クラスの者のほぼ全員が「生命を賭しても、この戦争に勝利を!」とまで意気込んでいなかった。それはミアナも同じだった
「今はまだ、両陣営のトップが激突している最中ですけど…その結果がどう転んでも、兵士たちは雌雄が決するまで闘い続けるのでしょうね。生命がもったいないなぁ」
マリニウムで生まれ育ったミアナ。結局かの地は、玉座を欲するクーデターが失敗に終わっていた。そして、勝った方も負けた方も甚大な被害を被ったのを見ていた彼女は、戦争そのものは無価値なものだと捉えていた
「…とは言え、私が不死軍団地上部隊の指揮官ですか?不死操者(ネクロマンサー)でもない私に委ねられるなんて…不幸だわ」
アレクス城でフュールに強制的に連れ出され、マナティートに来て姫さまの護衛をすれば心臓を貫かれ蘇生する羽目に合い、復活すれば不死軍団の指揮官を委ねられている境遇に、今日もため息をつかざるを得ないミアナだった
【次回予告】
アテナ&エリエスVSフュールの闘いは決着が付きそうになっているが、ブリニァン&メイアンVSディー・アモンの闘いも終わりを迎える
そして、総力戦に突入し、いよいよ長く続いたこの戦争にも終止符が打たれる時が迫っていた
「ひょーほほほほ♪そらそら~、吾輩だけにかまけていては~、我が配下の死鳥たちが砦を破壊してしまいまぁすよ~♪」
ブリニァンの10本の聖剣を、異空間から取り出したレイピアで捌き、捌ききれなかったモノは華麗に回避しながら愉悦のトークを楽しんでいる不死軍団の長【ディー・アモン】
「バッフルゲャベァリード。バッフルゲャベァリード…バッフルゲャベァリード……はぁはぁはぁ…」
ディー・アモンに蘇らされた空を飛び交う死鳥たち。約2000羽以上いたのだが、既に4分の1はメイアンが空に描いた退魔魔法陣で落とされた
残りの半分は、未だに彼の周囲を飛び回っていて、残りの半分はヒルドゥルブ砦に攻撃を仕掛けていた
「小娘ながら目障りな退魔師でぇすね…お前たち、やってしまいなさぁ~い!」
妖狐の剣聖ブリニァンと闘いつつも余裕のあるディー・アモンは死鳥に、魔法陣を撃ち続けるメイアンを襲うように配下に命令した
「メイアン!構わずに逃げなさい!」
退魔師としては卓越した才能を持つメイアンだが、個人的な戦闘能力は弱く標準的な一般兵レベルである。ディーに操られた数十羽の死鳥の攻撃から身を守る術など無いのだが…
「クソがよっ!守ってやんよ!…バチィン」
メイアンに飛来した死鳥を、古代人が造りしムチで叩き落としたのは…ホロミナティの頭脳コヨリィだった
「あびゃびゃ!速くて当たんねぇよ~」
聖騎士見習いだったノエールも、愛用の斧を必死に振り回すが…死鳥は速すぎて当たらないようだ
「なんなんすかコイツらは…」
Aランク暗殺者のサケマタは、気配を消して戦おうとするが…死鳥たちは元々目ではなく耳か?超音波で動くモノを捉えているので、気配の有無は関係なく襲ってきていた
「みんな!諦めない心にぇ!」
そんな彼女ら3人を束ねる(支えられている?)リーダーのミーコは、厳しい闘いに身を投じている仲間たちに激を飛ばす。自身も古代人によって造られし、神通力によって扱えるボーガンを連射しながら
「なるほどでぇすね~。お仲間ですか?それとも傭兵さんたち、でぇすかねぇ(笑)」
カルーアたち三姉妹は、マナティートの戦争に参加することを辞退したが、ホロミナティは冒険者であり今回は傭兵のような立場なので、ホルンの指示に従ってメイアンの護衛を務めている
「ホロミナティのみなさん。メイアンのことを頼みましたよ~!」
自分は必死に闘っているのだが、ディーには楽しまれているように感じているブリニァンには、メイアンを助ける余裕は無かった
「ミーコ達に任せるにぇ!大泥船に乗ったつもりでいると良いにぇ!!」
その言葉に力強く答えたミーコだが…
(大きくても泥船じゃダメでしょ。本当に大丈夫なんですかね~?)
リーダーのミーコを始め、あまり実戦経験の無いホロミナティの戦う様子は、百戦錬磨の旅戦士ブリニァンには不安を感じずにはいられなかった
「それはそうと妖狐のお嬢さん?」
「闘いの最中に何だい?」
ブリニァンと戦闘中のディーの表情には余裕があった。対してブリニァンには、迷いが表情に現れていた
「吾輩では~貴女が本気になるにはぁ、役不足だったりするのでぃすか~?(ニヤ)」
猛者である2人が生命のやり取りをしている最中にしては、ディーから予想外の質問が投げかけられた
「私は…平和な日常が欲しいんだっ!」
心の内を見透かされているような気がしたブリニァンは、彼にこれ以上の質問させたくなかったので更なる本気で闘いを続ける
【ヒルドゥルブ砦】
北北西の林道で、アテナとエリエスが渇望の魔女を地上に叩き落とし、2人が優勢に闘いを進めるかと思われた時、在りし日の有栖との訓練の際に言われていたアドバイスを思い出したフュールが、2人を圧倒し始めていた時のこと
「ドウゥゥン!」
「バッゴォォォン!」
「対空砲火を強めろ!弓隊、魔法隊。砦に死鳥を近付けるなぁ!」
天才軍師のホルンから、砦の屋上にて両部隊を率いて防空を任されていたゲイツの両親がそれぞれの隊を率いていたが…
「うわぁぁぁぁ!」
「ぎゃああああ!」
「ひるむな!陣形を維持しろ。1つでも多く撃破するのだっ!」
「魔法を撃ったらスグに後列と入れ替わり、次の攻撃の為のチャージをしなさい」
ディーの闇の魔力を注がれた死鳥たちは闘う訳ではなく、迎撃を掻い潜って近づき体当たりで爆発していた
【ロミーの寝室】
「ドォォん…バゴォォォん!」
砦の1階で、正門入り口のほぼ真裏の位置にあるロミーの寝室に、彼女とクリストファーが居る
「きゃあああぁぁ!」
「ロミー。大丈夫、大丈夫ですから…」
元々大きな戦争の無い地球で育ったロミータからすれば、目の前で起きている戦争の迫力は、映画などよりも遥かに強いインパクトを彼女に与えていた
「く、クリス。ヘルメスの街から来た、あの三姉妹たちは?」
「近くの部屋に居てもらっています…」
クリストファーは、まだまだ若いその身ながらもロミーを護る為に積んだ修練と高い戦略眼を認められ、第3軍のリーダーではあるが…
「ヘルメスの街から来たというあの人達に護ってもらったら、ずっと安全なんじゃないかしら?」
自分と第3軍が護っているのだから安心だ!…と言いたいクリストファーだが…
「おっしゃる通りなのですが………」
Aランクの戦士とSランクの魔法使い。それに、SSランクに匹敵する回復魔法を操る天使族の3姉妹なのだから、彼女たちを少女と呼ぶには軽すぎると感じるほど頼もしい戦闘力(チカラ)を持っている
「そうだったら、どれだけ安心なことか…」
そんな彼女らが護ってくれたらどんなに心強いかとロミーが感じているのは、容易に察しているクリストファー
「……恐ろしいですか、ロミー?」
脳死したロミー・ローゼンバーグの中で今生きているのは、地球のイングランドで生まれ日本で生活していたロミータ・アナメルである
「人は、他人の生活を羨む時って、ついつい良いところだけ見てしまうものなのね…」
一見、平和に見える近代社会での生活であっても生きることは難しい。そんな苦しみから、この機にファンタジー世界での生活を夢見たロミータではあったが、この世界でも地球に居た頃とは別の苦しさがあることを痛感していた
「それは…仕方のないことかと…」
実はクリストファー自身も、今夜の戦争は恐ろしいと感じている。しかし、自分は姫を護る立場なので、恐怖心を無理矢理押さえ込んででもロミーを勇気付けていたのだ
【魔族側 不死軍団地上部隊】
魔族側は、ヒルドゥルブ砦攻略にディー・アモンを指揮官に据えた不死鳥軍団を先鋒とし、不死地上軍団を中衛とし、本来の魔族軍団をシャオシュウと直属の配下3人を指揮官とした後方部隊の三段構えで侵攻していた
その不死地上軍団の数メートル上空にフワリと浮かびながら、その軍団を引率する魔法使いが居た
「はぁ…これが戦争なのね。たくさんの生命が失われることが分かっているのに、どうしてここまで憎しみあうのかな?私には分かりませんね…」
中立の町の呑み食い屋で心臓を貫かれ1度は死線に身を置きながらも、予め自身の身体に仕込んでいた蘇生魔法により、既に通常時と同じくらいまで回復しているミアナ・ラドシャ
「ふぅ。蘇生後に現れる頭痛もようやく引いてきましたし、後は私の役割ですけど…」
言ってしまうと、両軍とも部隊長クラスの者のほぼ全員が「生命を賭しても、この戦争に勝利を!」とまで意気込んでいなかった。それはミアナも同じだった
「今はまだ、両陣営のトップが激突している最中ですけど…その結果がどう転んでも、兵士たちは雌雄が決するまで闘い続けるのでしょうね。生命がもったいないなぁ」
マリニウムで生まれ育ったミアナ。結局かの地は、玉座を欲するクーデターが失敗に終わっていた。そして、勝った方も負けた方も甚大な被害を被ったのを見ていた彼女は、戦争そのものは無価値なものだと捉えていた
「…とは言え、私が不死軍団地上部隊の指揮官ですか?不死操者(ネクロマンサー)でもない私に委ねられるなんて…不幸だわ」
アレクス城でフュールに強制的に連れ出され、マナティートに来て姫さまの護衛をすれば心臓を貫かれ蘇生する羽目に合い、復活すれば不死軍団の指揮官を委ねられている境遇に、今日もため息をつかざるを得ないミアナだった
【次回予告】
アテナ&エリエスVSフュールの闘いは決着が付きそうになっているが、ブリニァン&メイアンVSディー・アモンの闘いも終わりを迎える
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