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夢忘れ編
アピールする女たち
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【呑み喰い屋 ユグドラシル】
「何すか~?お店ボロボロになってるじゃないですか?…すみませ~ん、遅くなりました~…どなたかお見えっすか~?」
「失礼するにぇ…」
町の騒ぎによる緊急事態により、予定していた時間よりも早めに呑み喰い屋に戻ってきたサケマタとミーコ。壁には小柄な人が通り抜けられそうな穴が空き、天井にもブチ抜いた後が見られる。店内に入った2人が見たものは…
「そ、そんな恥ずかしいこと…この場で出来るハズないだろう?」
「そうかい?俺様は別にやれるけどな……ん、何だ、アンタらも来てたのか?」
「ん?あー!お前たちは、さっきの!?」
2人が室内の奥に目を向けると…今朝方、突然居なくなっていた魔族のヨシュアが、このマナティート地方に入る頃に突然襲ってきた魔族側の遊撃隊の女と話し合っていた
……………………………………………
「そうなんすか?ホルンさんは近くに建っている店長さんの家にヒイロさんを迎えに、エリエスさんと向かったんすね?」
どうやら、昔から店長と交流のあったホルンは、居なくなっている魔獣族の2人が借りているだろう店長の家に、治療の為に連れて行ったヒイロを迎えに行ったのだと、アリスを任されたマーマルから聞いたサケマタとミーコ
「で、お前ら3人は何を言い争っているにぇ?」
それとは別に、ヨシュアを巡って言い合いしているアリスとリュウキ。そして、そんな彼女たちを少し離れた場所で「後方腕組み体制」で見守っているマーマル
「ははーん…さては、彼を巡ってアリスちゃんとその合成魔獣(キメラ)女が奪い合いをしてるんすね?」
俗世に通じているサケマタは、3人の言っている内容と女2人の表情から、彼1人を女2人が奪い合っているのだと察した
「そういう訳だ。で、2人はどれくらい俺様に対して本気なのか?試してみようと思ってな、今ここで俺様と子作り出来るか?って聞いてみた訳よ…」
自分を巡って言い争っている2人の話に決着を付けさせようとしたヨシュアは「そんなに本気なら今この場で俺と合体出来るよな?」と投げかけたようだ。だが…
「そ、そんな恥ずかしい事、ここで出来るハズないだろう?アジトでもないし、こんなに人が居るんだぞ?…無理に決まってるよ!」
この世に生を受けてから20年弱。戦争に身を委ねて生きてきたので異性との付き合いはおろか、異性と手を繋いだことすら無いリュウキは顔を真っ赤にして「絶対に無理だ」と言っていた。一方のアリスは…
「リュウキは無理だとさ…じゃあアリス。お前はどうなんだ?今から俺様に迫られたら拒絶するのか?受け入れてくれるのか?」
いつになく真剣な表情のヨシュアが、ジリジリとアリスに近づいていく
「えっと、あの、その、アタシは…きゃう!?」
「ドスン!」
「お、おい。大丈夫か?」
久しぶりに異性から至近距離まで詰め寄られたアリスは人前ということもあり、思わず身体を仰け反らせた時その反動で後ろに倒れてしまった
「えっと…うん。その、良いよぉ。ヨシュアがどうしてもここでアタシと合体したい!って言うんならぁ…凄く恥ずかしいけどぉ、しても良いよぉ…」
顔を真っ赤にして返答したアリス。彼女は恋人であるヨシュアが「どうしても」と言うのなら、我慢してここでしても良いと返事をした
「ほら見ろ。これが本気の女の返事ってヤツよ。もちろん、ここで実際にヤリはしないがよ。その覚悟がある程には本気らしいぜ?」
リュウキとは違い、ギリギリ受け入れても良いと言うアリス。「2人の覚悟にはそれだけの差があるんだぞ?」と言わんばかりにリュウキを見詰めるヨシュア
「………う、う、う…嘘だっ!絶対に本気の訳じゃねーさ。実際にはヤラないって分かっているから、言葉ではそう言えただけに違いねーよ!」
受け入れても良い。と言ったアリスの言葉が、実際にみんなに見られている今の現状で出来る訳では無いと言うリュウキ
「そうか…なら仕方ないな。実際にして魅せて、納得させるしかないようだな。アリス、覚悟は出来ているよな?」
YESと言いはしたアリスの言葉が所詮その場凌ぎのモノであって、決して本当にヤレる覚悟がある訳では無い!と言うリュウキ
「あ、あ!…い、良いけど…恥ずかしいよぉ。ヨシュアぁ、や、優しくしてよぉ…」
倒れた姿勢のアリスはヨシュアからの合体を受け入れる為、身体のチカラを抜いて床に寝転がった
「あぁ。すまねえな、恥ずかしい状況でするハメになっちまってよ…その分、精一杯優しくするから勘弁しろよ」
「う、うん分かったぁ…んあ!あ、…ヨシュアぁ…ダメ、みんなに見られちゃうよぉ…」
ヨシュアはアリスの膝の下辺りに手を充てると、彼女の足の外側をなぞる様に手をスライドさせて行く
「構わねーよ。俺様は可愛いアリスが見られて満足だぜ」
「で、でもでも…」
リュウキ達に魅せ付けているヨシュア
「はわわわ…こんなの良くないにぇ…」
「ほほ~。若いのにお盛んですね~♬」
両手で顔を隠して、その指の隙間からヨシュアとアリスの行為を真っ赤な顔で見守っているミーコと、腕組みしながらニヤニヤと眺めているサケマタ
「あ、あ…脱がせちゃうのぉ?みんなが見てるのにぃ?は、恥ずかしいよぉ…」
見られている恥ずかしさから、身体の準備が急速に仕上がっていくアリス。そんな彼女の腰の位置まで上がってきたヨシュアの指が、彼女のスパッツの内側へと滑り込んだのだ
「わ、分かったよ!俺の負けだって!もう良いから止めてくれよ!」
スパッツを脱がされ、そのまま合体行為を始める勢いのヨシュアとアリスの仲の良さを魅せ付けられたリュウキは、自分ではヨシュアの相棒になるのは無理だと負けを認めた
「悪ぃな。こんなやり方してよ…」
「うぅ。こんなの俺には無理だよ」
敗北を味わったリュウキは脱力して膝を付いた。そんな彼女の頭頂部に手を当てて優しく撫でるヨシュア
「お前も良い女になれる素質があると思うぜ。次に逢えた時が楽しみだよ♪」
「その時は絶対に惚れさせてやるからな!」
慰め程度にヨシュアから、自分の女の可能性を認められるリュウキ
そんな彼女にマーマルが近寄り、優しい言葉を投げかけた
「良く頑張ったねリュウキ。でも、完全に負けたと思う必要は無いよ。なにしろ、キミがヨシュア君と過ごした時間は、アリスちゃんと比べたら遥かに短いんだから、今は勝てなくても仕方ないんだよ」
「そ、そうかな?」
優しい言葉を投げ掛けられたリュウキは、マーマルを見上げた
「そうだよ…それに、本当に目の前で生合体を魅せ付けられても困ってしまうからね。今は引き下がっておこうじゃないか?」
「うん、分かったよ…」
彼らと少し離れたカウンター席で、3人の言い合いを見守っていたマーマルは、今回はリュウキに身を引くことを勧めた
「そうだよ。これから先、まだ逆転出来る可能性は有るよ。だけど…そうだね、今回はここまでだね。残念だけど彼はアリスちゃんに返さないとね」
「………分かった…」
マーマルとしては、リュウキを明日の昼までヨシュアと恋人ゴッコをさせたかったのだが、魔装機兵が現れ騒然としている町の今の状況では「恋人ゴッコ」を続けている場合ではなかった
「帰ってくるのぉ?」
「おう!待たせちまったな(笑)」
「あぅぅ、ヨシュアぁ!」
ヨシュアがマーマル達から解放されたことを理解したアリスは、全力で彼にタックルをさるかのように抱きついた!
「ドシンっ!」
「ぐおっ!?…ちょっとは手加減しろよな」
かなり勢いの乗ったタックルに身体を揺さぶられたヨシュアだが、それだけアリスが我慢をしていたのだと理解した
「それじゃ僕たちは姫様を探しに行くよ。まだ、そのミアナとかいう女性が戻ってきていないけど、姫様の安全が最優先だからね」
「またなヨシュア…俺のこと忘れないでくれよ」
「おう。またな」
マーマル達は魔族側に身を置く者として不意にとは言え、出逢ったオボロ姫の身の安全を考えなくてはイケナイ。マーマルは、ヨシュアに未練タラタラのリュウキを連れて町に消えて行った
2人に手を振り別れを告げているヨシュアの腕に、自分の腕を絡ませて「自分こそがヨシュアの彼女である」と強くアピールするアリスだった
……………………………………………
「お!アリス無事だったか…良かった」
「お兄ちゃん!」
10数分後、ヒイロを連れたホルンが呑み喰い屋に戻ってきた。左腕を包帯で吊っている。どうやら肩を脱臼しているらしい
「ここまでしなくても大丈夫。とは言ったんだけどな、レキシントンさん達が丁寧に処置してくれたんだよ」
鍛冶屋を営むヒイロの身体を心配したレキシントンが、塗り薬やら包帯を使って手厚く治療してくれた。ということだった
「さて、私たちも砦に戻るとしよう。予想外のハプニングが起き過ぎた。1度体勢を立て直さないとな」
ホルンは左腕を包帯で吊っているヒイロを支える様に脇に立ち、腕を回して彼を抱きしめるように寄り添っている
「魔族側の姫や消去の魔女の弟子との邂逅。何かが起きる前触れかも知れません。お祖母様とも守備を相談した方が良さそうです」
人族側の軍師であるホルンも、基礎型超人類であるエリエスも、この呑み喰い屋で出逢った相手や起きた出来事から、何かしら大事が起きるやも知れない。と予想していた
続く
「何すか~?お店ボロボロになってるじゃないですか?…すみませ~ん、遅くなりました~…どなたかお見えっすか~?」
「失礼するにぇ…」
町の騒ぎによる緊急事態により、予定していた時間よりも早めに呑み喰い屋に戻ってきたサケマタとミーコ。壁には小柄な人が通り抜けられそうな穴が空き、天井にもブチ抜いた後が見られる。店内に入った2人が見たものは…
「そ、そんな恥ずかしいこと…この場で出来るハズないだろう?」
「そうかい?俺様は別にやれるけどな……ん、何だ、アンタらも来てたのか?」
「ん?あー!お前たちは、さっきの!?」
2人が室内の奥に目を向けると…今朝方、突然居なくなっていた魔族のヨシュアが、このマナティート地方に入る頃に突然襲ってきた魔族側の遊撃隊の女と話し合っていた
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「そうなんすか?ホルンさんは近くに建っている店長さんの家にヒイロさんを迎えに、エリエスさんと向かったんすね?」
どうやら、昔から店長と交流のあったホルンは、居なくなっている魔獣族の2人が借りているだろう店長の家に、治療の為に連れて行ったヒイロを迎えに行ったのだと、アリスを任されたマーマルから聞いたサケマタとミーコ
「で、お前ら3人は何を言い争っているにぇ?」
それとは別に、ヨシュアを巡って言い合いしているアリスとリュウキ。そして、そんな彼女たちを少し離れた場所で「後方腕組み体制」で見守っているマーマル
「ははーん…さては、彼を巡ってアリスちゃんとその合成魔獣(キメラ)女が奪い合いをしてるんすね?」
俗世に通じているサケマタは、3人の言っている内容と女2人の表情から、彼1人を女2人が奪い合っているのだと察した
「そういう訳だ。で、2人はどれくらい俺様に対して本気なのか?試してみようと思ってな、今ここで俺様と子作り出来るか?って聞いてみた訳よ…」
自分を巡って言い争っている2人の話に決着を付けさせようとしたヨシュアは「そんなに本気なら今この場で俺と合体出来るよな?」と投げかけたようだ。だが…
「そ、そんな恥ずかしい事、ここで出来るハズないだろう?アジトでもないし、こんなに人が居るんだぞ?…無理に決まってるよ!」
この世に生を受けてから20年弱。戦争に身を委ねて生きてきたので異性との付き合いはおろか、異性と手を繋いだことすら無いリュウキは顔を真っ赤にして「絶対に無理だ」と言っていた。一方のアリスは…
「リュウキは無理だとさ…じゃあアリス。お前はどうなんだ?今から俺様に迫られたら拒絶するのか?受け入れてくれるのか?」
いつになく真剣な表情のヨシュアが、ジリジリとアリスに近づいていく
「えっと、あの、その、アタシは…きゃう!?」
「ドスン!」
「お、おい。大丈夫か?」
久しぶりに異性から至近距離まで詰め寄られたアリスは人前ということもあり、思わず身体を仰け反らせた時その反動で後ろに倒れてしまった
「えっと…うん。その、良いよぉ。ヨシュアがどうしてもここでアタシと合体したい!って言うんならぁ…凄く恥ずかしいけどぉ、しても良いよぉ…」
顔を真っ赤にして返答したアリス。彼女は恋人であるヨシュアが「どうしても」と言うのなら、我慢してここでしても良いと返事をした
「ほら見ろ。これが本気の女の返事ってヤツよ。もちろん、ここで実際にヤリはしないがよ。その覚悟がある程には本気らしいぜ?」
リュウキとは違い、ギリギリ受け入れても良いと言うアリス。「2人の覚悟にはそれだけの差があるんだぞ?」と言わんばかりにリュウキを見詰めるヨシュア
「………う、う、う…嘘だっ!絶対に本気の訳じゃねーさ。実際にはヤラないって分かっているから、言葉ではそう言えただけに違いねーよ!」
受け入れても良い。と言ったアリスの言葉が、実際にみんなに見られている今の現状で出来る訳では無いと言うリュウキ
「そうか…なら仕方ないな。実際にして魅せて、納得させるしかないようだな。アリス、覚悟は出来ているよな?」
YESと言いはしたアリスの言葉が所詮その場凌ぎのモノであって、決して本当にヤレる覚悟がある訳では無い!と言うリュウキ
「あ、あ!…い、良いけど…恥ずかしいよぉ。ヨシュアぁ、や、優しくしてよぉ…」
倒れた姿勢のアリスはヨシュアからの合体を受け入れる為、身体のチカラを抜いて床に寝転がった
「あぁ。すまねえな、恥ずかしい状況でするハメになっちまってよ…その分、精一杯優しくするから勘弁しろよ」
「う、うん分かったぁ…んあ!あ、…ヨシュアぁ…ダメ、みんなに見られちゃうよぉ…」
ヨシュアはアリスの膝の下辺りに手を充てると、彼女の足の外側をなぞる様に手をスライドさせて行く
「構わねーよ。俺様は可愛いアリスが見られて満足だぜ」
「で、でもでも…」
リュウキ達に魅せ付けているヨシュア
「はわわわ…こんなの良くないにぇ…」
「ほほ~。若いのにお盛んですね~♬」
両手で顔を隠して、その指の隙間からヨシュアとアリスの行為を真っ赤な顔で見守っているミーコと、腕組みしながらニヤニヤと眺めているサケマタ
「あ、あ…脱がせちゃうのぉ?みんなが見てるのにぃ?は、恥ずかしいよぉ…」
見られている恥ずかしさから、身体の準備が急速に仕上がっていくアリス。そんな彼女の腰の位置まで上がってきたヨシュアの指が、彼女のスパッツの内側へと滑り込んだのだ
「わ、分かったよ!俺の負けだって!もう良いから止めてくれよ!」
スパッツを脱がされ、そのまま合体行為を始める勢いのヨシュアとアリスの仲の良さを魅せ付けられたリュウキは、自分ではヨシュアの相棒になるのは無理だと負けを認めた
「悪ぃな。こんなやり方してよ…」
「うぅ。こんなの俺には無理だよ」
敗北を味わったリュウキは脱力して膝を付いた。そんな彼女の頭頂部に手を当てて優しく撫でるヨシュア
「お前も良い女になれる素質があると思うぜ。次に逢えた時が楽しみだよ♪」
「その時は絶対に惚れさせてやるからな!」
慰め程度にヨシュアから、自分の女の可能性を認められるリュウキ
そんな彼女にマーマルが近寄り、優しい言葉を投げかけた
「良く頑張ったねリュウキ。でも、完全に負けたと思う必要は無いよ。なにしろ、キミがヨシュア君と過ごした時間は、アリスちゃんと比べたら遥かに短いんだから、今は勝てなくても仕方ないんだよ」
「そ、そうかな?」
優しい言葉を投げ掛けられたリュウキは、マーマルを見上げた
「そうだよ…それに、本当に目の前で生合体を魅せ付けられても困ってしまうからね。今は引き下がっておこうじゃないか?」
「うん、分かったよ…」
彼らと少し離れたカウンター席で、3人の言い合いを見守っていたマーマルは、今回はリュウキに身を引くことを勧めた
「そうだよ。これから先、まだ逆転出来る可能性は有るよ。だけど…そうだね、今回はここまでだね。残念だけど彼はアリスちゃんに返さないとね」
「………分かった…」
マーマルとしては、リュウキを明日の昼までヨシュアと恋人ゴッコをさせたかったのだが、魔装機兵が現れ騒然としている町の今の状況では「恋人ゴッコ」を続けている場合ではなかった
「帰ってくるのぉ?」
「おう!待たせちまったな(笑)」
「あぅぅ、ヨシュアぁ!」
ヨシュアがマーマル達から解放されたことを理解したアリスは、全力で彼にタックルをさるかのように抱きついた!
「ドシンっ!」
「ぐおっ!?…ちょっとは手加減しろよな」
かなり勢いの乗ったタックルに身体を揺さぶられたヨシュアだが、それだけアリスが我慢をしていたのだと理解した
「それじゃ僕たちは姫様を探しに行くよ。まだ、そのミアナとかいう女性が戻ってきていないけど、姫様の安全が最優先だからね」
「またなヨシュア…俺のこと忘れないでくれよ」
「おう。またな」
マーマル達は魔族側に身を置く者として不意にとは言え、出逢ったオボロ姫の身の安全を考えなくてはイケナイ。マーマルは、ヨシュアに未練タラタラのリュウキを連れて町に消えて行った
2人に手を振り別れを告げているヨシュアの腕に、自分の腕を絡ませて「自分こそがヨシュアの彼女である」と強くアピールするアリスだった
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「お!アリス無事だったか…良かった」
「お兄ちゃん!」
10数分後、ヒイロを連れたホルンが呑み喰い屋に戻ってきた。左腕を包帯で吊っている。どうやら肩を脱臼しているらしい
「ここまでしなくても大丈夫。とは言ったんだけどな、レキシントンさん達が丁寧に処置してくれたんだよ」
鍛冶屋を営むヒイロの身体を心配したレキシントンが、塗り薬やら包帯を使って手厚く治療してくれた。ということだった
「さて、私たちも砦に戻るとしよう。予想外のハプニングが起き過ぎた。1度体勢を立て直さないとな」
ホルンは左腕を包帯で吊っているヒイロを支える様に脇に立ち、腕を回して彼を抱きしめるように寄り添っている
「魔族側の姫や消去の魔女の弟子との邂逅。何かが起きる前触れかも知れません。お祖母様とも守備を相談した方が良さそうです」
人族側の軍師であるホルンも、基礎型超人類であるエリエスも、この呑み喰い屋で出逢った相手や起きた出来事から、何かしら大事が起きるやも知れない。と予想していた
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