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夢忘れ編
恨みの連鎖
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【中立の町スエス】
「ん…んうぅ!かはっ、はぁはぁ…格納したぜマーマル…」
「うん、悪いね。中立の町だと聞いていたのに…こんなに騒がしくなっているとパッと見で、僕たちが魔族だと分からない方が良いかも知れなくてさ…」
ヨシュアやアリス達と別れたリュウキは、マーマルから指示されたように背中の羽を格納し、頭部の角が見えにくいように帽子をかぶった
「そうだな…なんで、こんなにも騒がしくなっているんだ?魔装機兵の女の子が1人、逃げてるだけにしては…」
リュウキが言うように魔装機兵(ジェニファー)が、派手に逃げ回っているだけとは思えないほど町中はザワついていた
「そうだね。正確な情報が欲しいところだね…シャオシュウ様から言われていた、自由索敵行動を変更する必要が有りそうだけど…ソレを決めるにも情報が欲しいね」
マーマルはリュウキの手を掴み数百メートル移動した後、目の前の店に一緒に入る
【宝石商】
「あら!?マーマル様、ご苦労さまです」
「テウ、来てたのか?」
リュウキがマーマルに手を引かれて入ったお店は宝石商だった。12畳ほどの広さの店の奥の立派な椅子に、遊撃隊の1員【テウ・メッソス】が座っていた
「情報収集を頼んでいたんだよ。どうも、何かが起きているのか?起きようとしているんじゃないか?と思えてね。で、どうだった?」
「はい。この子達が調べてくれました。どうやら、ヨシュア君とリュウキに襲われている人間の女の子の話が大きくなり始めた頃から、この町の少年少女30人ほどが家を飛び出してしまい、今も行方がわからないらしいんです」
「なるほどね…魔装機兵(ジェニファー)がリーダー的な立ち位置で、その彼女が現れたことにより他の子たちも彼女に合流しようと動き始めた。というところかな…」
テウが座っている立派な椅子の少し後ろの左右に、サーシャくらいの年齢の女の子2人が立っている
その2人が集めてきた情報によると、その30人前後の少年少女は魔装機兵のジェニファーを追い掛けて行き、町から姿を消したらしい
「消えた少年少女の親が、彼らを探しているから町が騒がしくなっているのか…なぁマーマル。俺たちはこの後どうするんだ?」
「そうだね…町が騒がしい理由も分かったし、本来ならファスク城に居るシャオシュウ様に追加の命令を仰ぎたいところだけど…オボロ姫と出会って居るんだから、探さない訳にはイカないよね」
「それでは、ここからは私も同行します。お前たち、引き続きこの店を頼みますよ。危険を感じたら、最低限の荷物だけを持って隠れ家に向かいなさい」
「分かりました!」
「分かりました!」
テウの部下らしき、彼女と同じ宝石魔獣(カーバンクル)の2人はハキハキとした返事をすると片方は店番に残り、片方はいつでも逃げられるように荷物をまとめに行ったようだ
「マーマル様、リュウキもコレを」
「リュウキ無くすなよ。コレが無いと、こんなに人が多い町の中で離れた位置で連絡出来なくなるからね?」
シャオシュウたちが、アレクス城から帰ってくる際にミアナが使った【6G通信(ハイパーコミニュケーション)】に比べれば遥かに性能は劣るのだが、同じ魔力を注入してある同じ宝石を持った者同士が、半径数百メートル離れていても会話出来るアイテムらしい
「それじゃ手分けして姫様を探そうか?一応言っておくけど…姫様の生存こそが最優先だからね?」
「マーマルや俺たちの生命よりもか?」
「当たり前だよ。考えるまでもない」
「……分かったよ」
オボロ姫の捜索に関して最終確認をしあい、バラバラに探し始めた3人
【宿屋ロマン】
「ひいぃぃぃ!離してください!」
「うへへ。諦めて俺に抱かれな、そしたら苦しまずに死なせてやるからよ(笑)」
倒されたオボロ姫が、元軍属の男に覆いかぶさられようとしていた
「えいっ!」
「キンっ!」
「うぐあっ!?コイツ…急所を…」
オボロ姫は男の手から逃れる為に、躊躇わずに力いっぱい急所を蹴り上げた。クリティカルヒットしたので、男は脂汗を流しながら苦しそうにしている
「逃げなくては…」
「ガシッ!」
「オボロ姫、お前がイケナイんだからな。逃げれないようにちゃんと躾しねぇとな!」
「ボキンッ!!」
「!?ギャアァァァァ!!」
逃げようとするオボロ姫の右足首を掴んだ男は、そのまま足首を捻り上げて関節を破壊した
「いぃぃ、痛い…痛いです…」
骨折などの大きな怪我など、生まれてこの方ただの1度も経験した事の無いオボロは、絹を引き裂くような悲鳴を上げた
「大人しくしてりゃ、痛い思いしなくて済んだのによ。アンタが悪いんだぜっ!」
「バシンッ!」
いつまでも抵抗を続けるオボロ姫に腹が立った男は、彼女の服を掴んでもう片方の手で頬に平手を入れた
「ひぎっ!?あ、はぁはぁ…」
この国の魔族の次期王女である彼女は、顔を叩かれることも生まれて初めてだった
「いい加減諦めて、俺の姉貴と同じ苦しみを味わって死んでいきなっ!その前に…俺にその身体を味あわせてもらうぜ。へへ……うごおっ!?」
「ガツンっ!」
オボロ姫と合体しようとしている男の後頭部に木製の棍棒の投げ当てたのは、睡眠薬で眠らされていた彼女の護衛兵のモメントだった
「ケダモノめ…姫様から離れろ…うぐっ」
しかし、睡眠薬のせいで上手くチカラが入らないのか?起き上がれずにいた
「大人しく寝てれば良いものをよぉ!」
ブチ切れた男は大きめの石を持つとモメントに歩み寄り、その石を彼の頭部目掛けて何度も何度も叩き付けた
「ぐぁ!き、貴様…」
チカラが入らず起き上がれないモメントは、男の石による殴打を両手で防ぐのがやっとのようだ
「姫を護るために死ぬんなら本望だろう!くたばりやが…!?…カハッ…て、てめぇ…」
強い覚悟をしたオボロ姫が床に落ちていたモメントのソードを拾い、石で殴打していた男の腹部を背後から穿いていた
「は、は…モメントを離しなさい…」
生まれて初めて武器を手に取り、生まれて初めて人を刺したオボロ姫は手足を震わせながら男を刺している
「痛えじゃねーかよっ!」
「バキッ!」
男は左手の拳を裏拳の様に振り、オボロ姫の顔面をぶっ叩いた!
「きゃうっ!?」
倒れるオボロ姫。男は痛みを我慢しながら腹に差し込まれたソードを抜く、そして彼女の背後に立つと…
「姫ー!逃げてくださいっ!」
「ザシュ!」
「かはっ!?…あ、あぁぁ…お父様…」
怒った男は復讐を果たした。男は姉の墓標に「いつか自分が魔族を討つ」と誓っていたのだ
「やったぜ姉貴…俺が敵の姫を…」
オボロ姫の背後にソードを突き立てた男は、穿かれた腹から大量に出血しており既に虫の息だった。手足を震わせている男は、道具棚にもたれるように倒れ込んだ
「ガチャン…ボウッ!」
男が倒れ際、棚の上に置かれていたランプを落とした。中の火種が馬小屋の藁の上に落ち、そのまま引火してしまった!
「は、早くお逃げください。姫っ!」
上手く身体を動かせないモメントは、悲痛な叫びでオボロ姫に訴えたが…
「あ、あ……」
既に意識が飛んでいるのか?燃え盛る大量の藁のせいで、イッキに火の手が回っている馬小屋から逃げ出そうとしていない
「はぁはぁ…」
モメントは背後を振り返る。スグ後ろのベッドの上で、まだ意識を取り戻していないツバキの元に歩み寄ると…
「うらあァァァァ!!」
「バキバキっ!」
上手く歩けないモメントだが、彼自慢の腕力を活かして目覚めないツバキを馬小屋の外まで放り投げた
【路地裏】
「……ん…んぅ?…あれ、ここは?」
モメントに投げ飛ばされたツバキが、地面に叩き付けられた時の衝撃でようやく、魔力枯渇の昏睡状態から目を覚ました
「な、何がどうなって…あの少女は?姫様は?……あっ!?」
チカラを振り絞って上体を起こしたツバキが目にしたのは、真っ赤に燃え盛る馬小屋だった
「そ、そんな!中に姫さまとモメントの生体反応が!?…んぅ…むうぅ…何故!?水の魔法が使えない!このままじゃ姫様が…」
魔法探知で、燃え盛る馬小屋の中にオボロ姫とモメントの存在を感じたツバキだが、魔力枯渇昏睡から目覚めたばかりなので身体も上手く動かせない上に、水魔法も見習い魔法使い程度にチョロチョロとしか出せなかった。とてもじゃないが、燃え上がる馬小屋を消すのには全然足りなかった
「あ!あぁぁぁ、消える。消えてしまう。姫さまの生命が消えてしまう、誰か、誰か…」
ツバキは何故目の前に馬小屋があって、それが紅々と燃え上がっているのかも、何故その中でオボロ姫とモメントが死に絶えようとしているのかも?全く理解出来なかった
それから数分後、馬小屋の焼ける匂いを感じ取ったリュウキが現れ、マーマルの指示に従い中へと突入して行ったが…
「うわぁぁあぁあぁぁぁあぁぁぁあぁあぁぁぁあァぁあぁぁぁあぁぁあぁ姫様っっ!!」
彼女が抱いて出てきた時のオボロ姫は、既に全身がくまなく焼かれて死亡していた
その姿を見てパニックを起こしたツバキの悲痛な叫び声が、しばらく町に響き渡っていた
続く
「ん…んうぅ!かはっ、はぁはぁ…格納したぜマーマル…」
「うん、悪いね。中立の町だと聞いていたのに…こんなに騒がしくなっているとパッと見で、僕たちが魔族だと分からない方が良いかも知れなくてさ…」
ヨシュアやアリス達と別れたリュウキは、マーマルから指示されたように背中の羽を格納し、頭部の角が見えにくいように帽子をかぶった
「そうだな…なんで、こんなにも騒がしくなっているんだ?魔装機兵の女の子が1人、逃げてるだけにしては…」
リュウキが言うように魔装機兵(ジェニファー)が、派手に逃げ回っているだけとは思えないほど町中はザワついていた
「そうだね。正確な情報が欲しいところだね…シャオシュウ様から言われていた、自由索敵行動を変更する必要が有りそうだけど…ソレを決めるにも情報が欲しいね」
マーマルはリュウキの手を掴み数百メートル移動した後、目の前の店に一緒に入る
【宝石商】
「あら!?マーマル様、ご苦労さまです」
「テウ、来てたのか?」
リュウキがマーマルに手を引かれて入ったお店は宝石商だった。12畳ほどの広さの店の奥の立派な椅子に、遊撃隊の1員【テウ・メッソス】が座っていた
「情報収集を頼んでいたんだよ。どうも、何かが起きているのか?起きようとしているんじゃないか?と思えてね。で、どうだった?」
「はい。この子達が調べてくれました。どうやら、ヨシュア君とリュウキに襲われている人間の女の子の話が大きくなり始めた頃から、この町の少年少女30人ほどが家を飛び出してしまい、今も行方がわからないらしいんです」
「なるほどね…魔装機兵(ジェニファー)がリーダー的な立ち位置で、その彼女が現れたことにより他の子たちも彼女に合流しようと動き始めた。というところかな…」
テウが座っている立派な椅子の少し後ろの左右に、サーシャくらいの年齢の女の子2人が立っている
その2人が集めてきた情報によると、その30人前後の少年少女は魔装機兵のジェニファーを追い掛けて行き、町から姿を消したらしい
「消えた少年少女の親が、彼らを探しているから町が騒がしくなっているのか…なぁマーマル。俺たちはこの後どうするんだ?」
「そうだね…町が騒がしい理由も分かったし、本来ならファスク城に居るシャオシュウ様に追加の命令を仰ぎたいところだけど…オボロ姫と出会って居るんだから、探さない訳にはイカないよね」
「それでは、ここからは私も同行します。お前たち、引き続きこの店を頼みますよ。危険を感じたら、最低限の荷物だけを持って隠れ家に向かいなさい」
「分かりました!」
「分かりました!」
テウの部下らしき、彼女と同じ宝石魔獣(カーバンクル)の2人はハキハキとした返事をすると片方は店番に残り、片方はいつでも逃げられるように荷物をまとめに行ったようだ
「マーマル様、リュウキもコレを」
「リュウキ無くすなよ。コレが無いと、こんなに人が多い町の中で離れた位置で連絡出来なくなるからね?」
シャオシュウたちが、アレクス城から帰ってくる際にミアナが使った【6G通信(ハイパーコミニュケーション)】に比べれば遥かに性能は劣るのだが、同じ魔力を注入してある同じ宝石を持った者同士が、半径数百メートル離れていても会話出来るアイテムらしい
「それじゃ手分けして姫様を探そうか?一応言っておくけど…姫様の生存こそが最優先だからね?」
「マーマルや俺たちの生命よりもか?」
「当たり前だよ。考えるまでもない」
「……分かったよ」
オボロ姫の捜索に関して最終確認をしあい、バラバラに探し始めた3人
【宿屋ロマン】
「ひいぃぃぃ!離してください!」
「うへへ。諦めて俺に抱かれな、そしたら苦しまずに死なせてやるからよ(笑)」
倒されたオボロ姫が、元軍属の男に覆いかぶさられようとしていた
「えいっ!」
「キンっ!」
「うぐあっ!?コイツ…急所を…」
オボロ姫は男の手から逃れる為に、躊躇わずに力いっぱい急所を蹴り上げた。クリティカルヒットしたので、男は脂汗を流しながら苦しそうにしている
「逃げなくては…」
「ガシッ!」
「オボロ姫、お前がイケナイんだからな。逃げれないようにちゃんと躾しねぇとな!」
「ボキンッ!!」
「!?ギャアァァァァ!!」
逃げようとするオボロ姫の右足首を掴んだ男は、そのまま足首を捻り上げて関節を破壊した
「いぃぃ、痛い…痛いです…」
骨折などの大きな怪我など、生まれてこの方ただの1度も経験した事の無いオボロは、絹を引き裂くような悲鳴を上げた
「大人しくしてりゃ、痛い思いしなくて済んだのによ。アンタが悪いんだぜっ!」
「バシンッ!」
いつまでも抵抗を続けるオボロ姫に腹が立った男は、彼女の服を掴んでもう片方の手で頬に平手を入れた
「ひぎっ!?あ、はぁはぁ…」
この国の魔族の次期王女である彼女は、顔を叩かれることも生まれて初めてだった
「いい加減諦めて、俺の姉貴と同じ苦しみを味わって死んでいきなっ!その前に…俺にその身体を味あわせてもらうぜ。へへ……うごおっ!?」
「ガツンっ!」
オボロ姫と合体しようとしている男の後頭部に木製の棍棒の投げ当てたのは、睡眠薬で眠らされていた彼女の護衛兵のモメントだった
「ケダモノめ…姫様から離れろ…うぐっ」
しかし、睡眠薬のせいで上手くチカラが入らないのか?起き上がれずにいた
「大人しく寝てれば良いものをよぉ!」
ブチ切れた男は大きめの石を持つとモメントに歩み寄り、その石を彼の頭部目掛けて何度も何度も叩き付けた
「ぐぁ!き、貴様…」
チカラが入らず起き上がれないモメントは、男の石による殴打を両手で防ぐのがやっとのようだ
「姫を護るために死ぬんなら本望だろう!くたばりやが…!?…カハッ…て、てめぇ…」
強い覚悟をしたオボロ姫が床に落ちていたモメントのソードを拾い、石で殴打していた男の腹部を背後から穿いていた
「は、は…モメントを離しなさい…」
生まれて初めて武器を手に取り、生まれて初めて人を刺したオボロ姫は手足を震わせながら男を刺している
「痛えじゃねーかよっ!」
「バキッ!」
男は左手の拳を裏拳の様に振り、オボロ姫の顔面をぶっ叩いた!
「きゃうっ!?」
倒れるオボロ姫。男は痛みを我慢しながら腹に差し込まれたソードを抜く、そして彼女の背後に立つと…
「姫ー!逃げてくださいっ!」
「ザシュ!」
「かはっ!?…あ、あぁぁ…お父様…」
怒った男は復讐を果たした。男は姉の墓標に「いつか自分が魔族を討つ」と誓っていたのだ
「やったぜ姉貴…俺が敵の姫を…」
オボロ姫の背後にソードを突き立てた男は、穿かれた腹から大量に出血しており既に虫の息だった。手足を震わせている男は、道具棚にもたれるように倒れ込んだ
「ガチャン…ボウッ!」
男が倒れ際、棚の上に置かれていたランプを落とした。中の火種が馬小屋の藁の上に落ち、そのまま引火してしまった!
「は、早くお逃げください。姫っ!」
上手く身体を動かせないモメントは、悲痛な叫びでオボロ姫に訴えたが…
「あ、あ……」
既に意識が飛んでいるのか?燃え盛る大量の藁のせいで、イッキに火の手が回っている馬小屋から逃げ出そうとしていない
「はぁはぁ…」
モメントは背後を振り返る。スグ後ろのベッドの上で、まだ意識を取り戻していないツバキの元に歩み寄ると…
「うらあァァァァ!!」
「バキバキっ!」
上手く歩けないモメントだが、彼自慢の腕力を活かして目覚めないツバキを馬小屋の外まで放り投げた
【路地裏】
「……ん…んぅ?…あれ、ここは?」
モメントに投げ飛ばされたツバキが、地面に叩き付けられた時の衝撃でようやく、魔力枯渇の昏睡状態から目を覚ました
「な、何がどうなって…あの少女は?姫様は?……あっ!?」
チカラを振り絞って上体を起こしたツバキが目にしたのは、真っ赤に燃え盛る馬小屋だった
「そ、そんな!中に姫さまとモメントの生体反応が!?…んぅ…むうぅ…何故!?水の魔法が使えない!このままじゃ姫様が…」
魔法探知で、燃え盛る馬小屋の中にオボロ姫とモメントの存在を感じたツバキだが、魔力枯渇昏睡から目覚めたばかりなので身体も上手く動かせない上に、水魔法も見習い魔法使い程度にチョロチョロとしか出せなかった。とてもじゃないが、燃え上がる馬小屋を消すのには全然足りなかった
「あ!あぁぁぁ、消える。消えてしまう。姫さまの生命が消えてしまう、誰か、誰か…」
ツバキは何故目の前に馬小屋があって、それが紅々と燃え上がっているのかも、何故その中でオボロ姫とモメントが死に絶えようとしているのかも?全く理解出来なかった
それから数分後、馬小屋の焼ける匂いを感じ取ったリュウキが現れ、マーマルの指示に従い中へと突入して行ったが…
「うわぁぁあぁあぁぁぁあぁぁぁあぁあぁぁぁあァぁあぁぁぁあぁぁあぁ姫様っっ!!」
彼女が抱いて出てきた時のオボロ姫は、既に全身がくまなく焼かれて死亡していた
その姿を見てパニックを起こしたツバキの悲痛な叫び声が、しばらく町に響き渡っていた
続く
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