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第7章 イベントクエスト編 

兄貴の威厳と鬼女達の大蛇狩り

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 ~ デンライとラズリとイズナと千鶴 ~

ヒーロー達と別れて、2体のオロチに向かう。

「じゃあ、1体は…… デンライがやるって事で」

「「異議なし!」」

「ちょ、ちょっと待って! おい、千鶴!」

「リンちゃん達も1体やるのよ…… お兄ちゃんのあんたがやらないの?」

「がんばれ! デンライ! お兄ちゃんだろ?」

「先輩…… 兄の威厳を保つチャンスです!」

「…… 殺ってやら! 行くぞ! ポンコツ蛇ヤロー!!」

デンライが大剣を抱えて、オロチに突っ込む!!!

「あのオロチは…… デンライに任せて、私達はもう1体を殺るわよ!」

「「了解!!」」

 ・
 ・
 ・

大剣を構えて、デンライがオロチに斬りかかる!!

「くたばれ! 蛇ヤロー!」

『ギャシャァァァ!』

「まだまだ!」ザシュ!

『ギヤシャァァァァァ!』

1撃目の斬撃の後、暴れるオロチに…… すれ違い様に2撃目を斬りつける!?

「うへぇ~、気持ちわりぃ~…… 再生するのか?」

デンライの斬撃を受けた傷口が泡立ち塞がる……

『キャシャアァァァ!』

「食らうか……!?」

オロチの尾の一撃を、デンライがジャンプで避ける!

オロチが空中のデンライに【毒玉】を吐いた!!

毒玉が直撃したデンライが、地面に叩きつけられ毒沼ができた。

『ギシャ~……』

オロチは…… デンライが叩きつけられた毒沼を睨む…… ザッパ~ン!!

デンライが毒沼から飛び出して、オロチを斬りつける!!

『ギヤシャァァァァァ!』

「やってくれたな…… わりぃが、俺に毒は効かねぇぇっ!!」

『ギャシャァァァ~……』

「今から…… 本気で、てめぇをぶっ倒す!【魔獣化】!!」

デンライがスキルを使うと…… デンライの身体が…… 変化した!

身体の大きさは5倍になり、その姿は…… 大猿の肉体に蝙蝠の翼を持ち、獅子の顔をした…… 禍々しい人型の合成獣キメラ!!

『行くぜ…… 蛇ヤロー! こっからは……【獣】の戦いだ!』

『ギシャアァァァ~!!』

オロチが尾をデンライに叩きつける!? 魔獣と化したデンライがオロチの尾を受け止め、オロチを振り回して地面に叩きつけた!

『キャシャアァァァ!!』

魔獣化したデンライが力任せに、オロチの再生を超えるダメージを叩きつけてる!!!

「何!?」

デンライがオロチの頭を潰そうとした時! オロチを包むどす黒い柱が出現した。

 ・
 ・
 ・

デンライと別れて、もう1体のオロチと対峙する…… 鬼と魔族の女性3人……

「さあ、蛇革……は無理ね。せめて金属素材になりなさい」

千鶴が刀で斬りつける!

「千鶴さん! オロチは再生スキルがあるみたいです!」

「……その様ね、傷口が塞がってくわ……」

千鶴の付けた傷口が泡立ち塞がり、オロチが千鶴達を睨む!

『ギャシャァァァ!』

「どうします?」

「私が動きを封じるから、二人は攻撃して」

千鶴が【糸】で、オロチを絡め捕ろうとしたが! オロチが暴れて、糸を引き千切る!!

『キシャアァァァ!!』

「コレじゃあダメか、この糸なら…… どうかしら?」

『!?ギ、ギャシャァァァ!!!』

「引き千切れないでしょ…… どうかしら? カナエちゃんがくれた特別な糸は?」

千鶴がオロチの捕縛に使ったのは、カナエが渡した…… あの魔導合金の金属糸でした。

『ギャシャシャアァァァ!?』

「あら? 暴れるから、糸が食い込んで切り裂いてるわ」

オロチが暴れると、金属糸がオロチに食い込み切り裂く!

再生しようにも、傷口に金属糸があるので、傷口が塞がっては開くを繰り返し、傷がさらに深くなって行く……

『ギャシャァァァ!』

「待ってたぜ…… 口が開くのを!!」

「その攻撃…… 知ってます!!」

「【フレイムランス】!!!」「【狐火】……【鬼火】……」

金属糸から逃れようと、オロチが千鶴に【毒玉】を吐こうとして、大口を開けた瞬間に!

ラズリが火炎魔法の炎の槍を、イズナが炎系の妖術をオロチの口に叩き込んだ!!

『ギ……シャ……ァ……』

口が燃え上がり、オロチが暴れ様とするが…… 金属糸がさらに食い込むだけで、身動きできずに…… でかい的と化した。

「そろそろ終わりかしら?」

「動きがなくなってきました」

「とどめ…… どうする?」

『ギャシャァァァ!!!』

「「「!?」」」

金属糸で固定された…… ズタボロのオロチが叫ぶ!!!

「!?…… 糸が! 弾かれた!?」

オロチを絡め捕っていた金属糸を、どす黒い柱が弾き飛ばしオロチを包み込む……

「この! 【フレイムランス】!! どうだ?」

「柱に弾かれました!」

「今の内に回復よ! 次に備えて」

「「!? りょ、了解!」」

「……次が…… 最後かしらね?」

柱に向かい、千鶴は、呟いた……

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