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外伝 とある新人生産プレイヤーは…… 気付いたら、神の子供(双子)の専属メカニックになってました!?

日ノ本で神獣神社巡り。

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 ~ モナ達の処に各神獣の使者が現れる前…… ~

「では…… カノン様、カンナ様、そのお友達の巡る順番を決めたいと思います」

各神獣の使者が順番に、神獣の名が印された札を箱に入れると……

「では…… アミダくじの1番、熊神様」

張り出された紙に、箱から引かれた札に印された名が順に書かれていく……

「次は…… 獅子神様です。残りました最後は…… 狐神様ですね」

張り出された紙に、全ての名が出揃うと……

「では、1番から参ります…… アミダくじ♪ アミダくじ♪……」

アミダくじの結果……

海龍神神社から始まり、熊神神社、獅子神神社、梟神神社、狐神神社、狸神神社、鹿神神社、猿神神社の順に決まりました。

そして……

『よくきた…… 新たな玩具箱の者達よ…… かつて、我が同朋とこの日ノ本を救ってくれた礼から、お主達の訪れてを歓迎する』

突然の巨大な龍の姿に圧倒されながらも、モナ達は……

「「「「あ、ありがとうございます!」」」」

なんとか礼を言って、頭を下げた。

『うむ…… なかなかに礼儀正しい子等だな…… 話は聞いておる…… 我等が牙や鱗…… 好きな物を好きなだけ持って行きなさい』

「「「「ありがとうございます!」」」」

再び、礼を言ったモナ達に海神龍は、満足そうに目を細めて頷く。

「では、案内をします。皆さん、此方へ」

再び頭を下げて、案内役に付いて行くモナ達を見送りながら……

『大きゅうなったのう…… 元気そうでなによりじゃ……』

と、呟くのだった。

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「こんなに…… 良いんですか?」

「ええ、私は…… 実は海龍で、まだ玉子だった子を拐われた事があるの」

「「「「えっ!?」」」」

「その時に、私達を救ってくれたのが玩具箱の蒼人だったのよ。だから…… あなた達にも、あの人達の様に親愛を示すの。どうか、あの時のあの人達の様に育ってね」

「「「「はい!」」」」

案内役の静の言葉にモナ達は、トイボックスのクランメンバーだと言う事が誇らしくなった。

「そろそろ熊神様の処に行きましょうか?」

「そうね…… 足りなくなれば、また来て下さいね。遊びでもかまわないので」

「はい、また来ます!」

「では、此方に」

熊神様の使者に付いて行くと……

「これは…… 転移陣ですか?」

「はい、7年ほど前に…… 神獣様達を狙う不届き者が現れましてね。直ぐ様に救援を呼べる様にと…… 我々だけが使える転移陣を設置したのです」

「私達は…… 使えるんですか?」

「設置には、玩具箱の方のご協力を頂きましたので…… 我々と一緒ならば、玩具箱の方は転移可能ですよ」

「そうなんですか?」

「はい、おかげさまで我々の生活も楽になりました…… いや、本当に……」

初老の熊神様の使者がしみじみと言う……

「私などは、歳が歳ですので…… 熊神様の許し得て、時折ぼうけん屋の湯に浸かりに行くのですよ」

「「「「へぇ~」」」」

「熊神様の使者よ。話はその辺にして、移動しないと他の使者が困りますよ」

「おお、そうでしたそうでした。では、参りましょう」

転移陣が光を放つと……

熊神の使者とモナ達の姿は、光に消えるのだった。

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「今頃…… カノン達は、神社巡りか?」

「そうですね」

エミリーとエナの姉妹が、お茶を飲みながら話していた。

「熱烈に歓迎されてるかもな?」

「お宮参り以来ですからね…… 本人達は、自覚は無いでしょうけど」

そう…… カノンとカンナは、日ノ本の神社巡りは〝2回目〟だった。

現実リアルでは未熟児の二人は、実際のお宮参りが難しかった為に……

新世界でのお宮参りとして、日ノ本で神社に行く事したのだが……

混沌と破壊を司るとは言え……

ジノとカナエは、新世界の〝神〟の二柱なので…… どの神社も来て欲しがったのだ。

「素材アイテムでも、お世話になっているし……」

「何回かに分けて…… 全部廻ろうか?」

その際に、ジノとカナエに配慮しながら未熟児のカノンとカンナに負担かけない様にと……

各神社を繋げる転移陣が設置されたのだった。

だから、カノンとカンナは神社の転移陣を使用するのは〝2度目〟だったのだが……

さすがに…… カノンとカンナは覚えていない。

「あの小さなお二人の姿を見ていますからね…… あまり派手な事は、しないでしょう?」

「巴もいるし…… なぁ……」

「そうですね」

 ・
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 ・

エミリーとエナが話していた頃……

話題に出た巴は? と言うと……

「あの海神龍の姿に驚きながらも…… ちゃん礼儀正しいカノン様とカンナ様に御友人方…… 本当に…… ご立派でございます……」

カノン達の神獣達の神社巡りを……

記録するべく、撮影部隊を引き連れながら見守っては……

男泣きをしながら、影ながら付いて行くのだった。

最愛なる親方様とその御主人様に、二人の姿を届ける為に……

「うん?」

「カノンくん?」

「カノン兄? どうしたの?」

「ちょっと…… 気のせい? かな……」

(さすがは…… カノン様…… 鋭いです!)

時折視線を感じては、振り返るカノンとカンナの成長に……

感激の男泣きをしながら……

(親方様…… 御主人様…… お二人は…… ご立派に成長されております!)

カノン達の後を追う巴だった。

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