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合コンにイケ女を連れてきてはいけない
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「悪いな。数合わせで呼んでしまって」
「いいさ、カナメ。タダ酒が飲めるなら、ボクはいつだってキミについていくよ」
ルカは、オレの幼馴染だ。
だが、よく男子に間違えられるほど、女にモテる。
コンパをしようとしたら、急に一人がバイトでヘルプ要請されたと連絡が。
「猫の手も借りたい」とルカにダメ元で電話してみたら、「おごってくれるなら」とOKしてもらえた。
オレだけ料金二倍だが、仕方ない。
「お前がいたら、会話も盛り上がるだろう。行こうか」
「ああ。うまい酒を飲もうじゃないか」
コンパに集まったのは、四人の女子。
ルカ含めて、四対四で飲む。
はしっこにいるメガネのコが、オレの本命だ。
おいおいルカ、なにを正面に座ってるんだ?
「こんばんは。なんだ、お酒減ってないじゃん」
「……ごめんなさい。お酒が、苦手で」
ボソボソっと、メガネコがつぶやく。
「そっか。ボクがジンジャーエールを頼むから、グラス交換しようか?」
出た! 出たよ天然たらし。
このテクニックのせいで、多くの女子がメロメロになってしまうんだ。
ああもう、グラスを交換しちゃって。
関節キッスになることもはばからず、ルカはクイッといっちゃう。
いいぞ、もっとやれ。
「なんだこれ、スクリュードライバーじゃん。ベタな手を使うの禁止ー。潰さないと口説けないんじゃ、コンパなんて楽しくないよー」
オレがやったわけじゃない。
だが、オレもあまりいい気はしないなぁ。酔わせて持ち帰ろうなんてさ。
「ボクはルカ。キミさ、名前は?」
「佐久間です。佐久間 ミオです」
ちなみに、オレが話している女性は名乗ってくれなかった。
ハンドルネーム「モモピヨ」だってさ。
オレもハンドルネーム「スコッチ」って返してやった。
「ねえミオちゃん、好きな男性のタイプって? 優しい人? 引っ張ってくれる人?」
「リードしてくれる方が好きです」
ああもう、恋してる!
恋しちゃってる!
ルカの方も、肩なんて組みやがって!
あかん、「今すぐコイツ女ですよ」って言いたい。
で、めくるめく百合の世界へ! もっとやれ!
いい! 目の保養! イケ女子最強!
「きゃあああああ!」
オレが脳内でルカを褒め称えていたら、ルカが急に佐久間さんに抱きついた。
体育座りをするみたいに、椅子に足を乗せる。
「どうした!?」
オレは、立ち上がった。
ルカが、足元を指差す。
んだよ、Gじゃんか。
プチ。
オレは、何事もなかったかのように足でGを踏んづける。
で、店員さんからちり紙をもらってポイと。
うわあ、前に座ってるモモピヨがドン引きしていた。
席を離れたがっている。
ムリもないか。Gを潰した足を持つ男なんて願い下げなんだろう。
いいさ。今日はいいものが見られた。釣果ゼロだって……?
なんだ、ルカのオレを見る目が、変だ。
「ありがとう、カナメ」
ちょっとまて。なんで抱きつくんだ?
「だって……」
ルカの目は、さっき佐久間さんがルカを見た瞳と同じオーラを放っていた。
猫の手を借りたら、ネコに惚れられてしまったぜ。
「いいさ、カナメ。タダ酒が飲めるなら、ボクはいつだってキミについていくよ」
ルカは、オレの幼馴染だ。
だが、よく男子に間違えられるほど、女にモテる。
コンパをしようとしたら、急に一人がバイトでヘルプ要請されたと連絡が。
「猫の手も借りたい」とルカにダメ元で電話してみたら、「おごってくれるなら」とOKしてもらえた。
オレだけ料金二倍だが、仕方ない。
「お前がいたら、会話も盛り上がるだろう。行こうか」
「ああ。うまい酒を飲もうじゃないか」
コンパに集まったのは、四人の女子。
ルカ含めて、四対四で飲む。
はしっこにいるメガネのコが、オレの本命だ。
おいおいルカ、なにを正面に座ってるんだ?
「こんばんは。なんだ、お酒減ってないじゃん」
「……ごめんなさい。お酒が、苦手で」
ボソボソっと、メガネコがつぶやく。
「そっか。ボクがジンジャーエールを頼むから、グラス交換しようか?」
出た! 出たよ天然たらし。
このテクニックのせいで、多くの女子がメロメロになってしまうんだ。
ああもう、グラスを交換しちゃって。
関節キッスになることもはばからず、ルカはクイッといっちゃう。
いいぞ、もっとやれ。
「なんだこれ、スクリュードライバーじゃん。ベタな手を使うの禁止ー。潰さないと口説けないんじゃ、コンパなんて楽しくないよー」
オレがやったわけじゃない。
だが、オレもあまりいい気はしないなぁ。酔わせて持ち帰ろうなんてさ。
「ボクはルカ。キミさ、名前は?」
「佐久間です。佐久間 ミオです」
ちなみに、オレが話している女性は名乗ってくれなかった。
ハンドルネーム「モモピヨ」だってさ。
オレもハンドルネーム「スコッチ」って返してやった。
「ねえミオちゃん、好きな男性のタイプって? 優しい人? 引っ張ってくれる人?」
「リードしてくれる方が好きです」
ああもう、恋してる!
恋しちゃってる!
ルカの方も、肩なんて組みやがって!
あかん、「今すぐコイツ女ですよ」って言いたい。
で、めくるめく百合の世界へ! もっとやれ!
いい! 目の保養! イケ女子最強!
「きゃあああああ!」
オレが脳内でルカを褒め称えていたら、ルカが急に佐久間さんに抱きついた。
体育座りをするみたいに、椅子に足を乗せる。
「どうした!?」
オレは、立ち上がった。
ルカが、足元を指差す。
んだよ、Gじゃんか。
プチ。
オレは、何事もなかったかのように足でGを踏んづける。
で、店員さんからちり紙をもらってポイと。
うわあ、前に座ってるモモピヨがドン引きしていた。
席を離れたがっている。
ムリもないか。Gを潰した足を持つ男なんて願い下げなんだろう。
いいさ。今日はいいものが見られた。釣果ゼロだって……?
なんだ、ルカのオレを見る目が、変だ。
「ありがとう、カナメ」
ちょっとまて。なんで抱きつくんだ?
「だって……」
ルカの目は、さっき佐久間さんがルカを見た瞳と同じオーラを放っていた。
猫の手を借りたら、ネコに惚れられてしまったぜ。
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