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2-4 街作りミッション。回転寿司屋さんを建てよう。

お寿司は完成!

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 レーンはゴマトマのドワーフさんが作れるかと思う。仕組みさえ分かっていれば。歯車があったから大丈夫かも。

 この世界って電気があるのかな。レーンが使えるかどうか。

「回転寿司ってね、動く床板にお皿を乗せて運んでるんだけど、床板を動かす方法ってないかな?」

 聞いてみたけど、チサちゃんは首をかしげるのみ。実物を知らないから、無理もないか。

 どうしよう、早くも暗礁に乗り上げたぞ。

「一度、街を見てみるといいかも」
「物件も探さないと、だね」
「そのとおり。行こうダイキ」


    ◇ * ◇ * ◇ * ◇


「それで、私たちも駆り出されたのか」

 エィハスたちにも、協力を仰いだ。

「飲食店経営だからね。エィハスのサポートは必須でしょ」

 オンコにも、お願いをしている。

 ちなみに、ゼーゼマンには「ガリ」と「ワサビ」の開発してもらった。
 食中毒対策だね。
 いくら新鮮な魚を使っていても、衛生面は気をつけないと。
 お酢としょう油はあるから、問題ない。

「物件に関しては任せてよ。いいところを知っているから」
「助かる。ひとまず私たちは、寿司作りだな」

 エィハス一家には、簡単な作り方を教えてある。
 魚に慣れている人たちでよかった。

「チサ、ネタは何がいい?」

「サーモン!」
 バンザイしながら、チサちゃんがネタを叫ぶ。

「ボクは、マグロの赤身をください」

 本当なら、ボクもサーモンが食べたい。
 だけど、まずは味見から。

「あいよ」
 チサちゃんのリクエストに、エィハスはこたえる。

 一度、エィハスたちが作った寿司を味見させてもらう。
 ネタは、オーソドックスな赤身だ。

「どうだ?」

 口に入れた途端、すぐに身とシャリがほぐれた。
 複雑に口の中で具材が絡み合う。

「うまい! ほんとにおいしいよ!」
「ありがとう。客の満足した顔は、料理人の誇りだからな」

 ボクたちの賞賛に、エィハス一家も満足そうだ。

 店員候補も、何人かズースミックに知り合いがいる。
 そこからよこしてくれるらしい。
 人員は確保できた。

        ◇ * ◇ * ◇ * ◇

 数日後、ビントバーの商業ギルドに話を付けて、内部の改装もできあがっているという。

 ボクたちは、店にお邪魔させてもらった。

「うわあ、もう完成と行ってもいいんじゃないかな?」

「そんな、気が早いってば、ダイキ」
 オンコが、手を振って苦笑する。


「でも、限りなくボクの理想に近いよ」
「気に入ってもらえた?」
「バッチリだ!」 

 和モダンな食器類などは揃った。高級なお寿司屋さんを営むなら、すぐにでも始められる。

「あとはコンベアの動力だけだな」

 そこが一番の問題だった。
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