83 / 107
第八章 バ美肉、新春特番!
第83話 ゆーなちゃん初配信、同時視聴
しおりを挟む
今回オレは、ゆーなちゃんの初配信にお邪魔した。
「ごちそうを前に、顔がほころんじゃいますね」
「厳選した、ふるさと納税の返礼品だ」
山のような返礼品は、すべて調理済みの品である。デザート以外は全部、レンチンして作ったものだ。
「あちこち、飛び回ってるからな。料理はしないんだ」
彼は、グルメライターである。「自分が料理をできてしまうと、料理人のありがたみが薄れる」と、あえて料理は学ばない。
「このコロッケがうまいんだ」
カルパッチョやカニ、サバの煮つけや太巻なんかもある。
だが、このコロッケが一番美味かった。
「最終的に、シンプルなものに落ち着くよなー」
「そんなもんだ」
それでは、初配信を。
『やいやいゆーな! はい、生徒会長系VTuber、屋否井《やいやい》 ゆーなです。一応は、【マナティ・ネスト】のツッコミ担当と売り出しております。ですが、やっていけるんですかね。他のメンバー、キャラが濃くて』
「初々しいな」
「キャラ構築に、手探り感があるよな」
ゆーなちゃんは最初、清楚キャラで攻めてみようと考えていた。しかし、自身の性格的に無理があると、早々と路線を変える。
「もう三回目の配信辺りで、キャラ変したよな」
「グルメライターとしての、素が出てきちまった」
言葉遣いも男性的になり、生徒会長という路線も脱却した。そっちのほうが、ツッコミとして活かせそうだと考えたらしい。
「でな、返礼品紹介動画とかがバズって」
「かろうじて、Vのとしての威厳を保ってる感じだな」
最近のゆーなちゃんは、返礼品のベストバイをお披露目することが増えた。
いわゆる、「投資系」に切り替えたのである。
我が【尾鰭なき野郎ども】の投資動画担当といえば、、ファン・レバレッジ社長だ。
忙しいゆーなちゃんは、自分が手を付けなくていいインデックスファンド一本。
また、ふるさと納税で節税にも興味があったため、そちらに焦点を当てた。
ファン社長は高齢のため、あまり食事で無理ができない。
食べ歩きが趣味なゆーなちゃんだからこそ、できる路線ある。
我が尾鰭は、露骨にガツガツと再生数を取りに行く集団ではない。企業勢だが、スタッフはごくわずか。案件なども、必要最低限にとどめている。
とはいえ再生数は気にしていないと、埋もれてしまう。
生き残り方法で、それぞれのVが工夫をしている。
中でもゆーなちゃんは、尾鰭の中でも伸び悩んでいた。
何度、相談を受けたことか。
「自分が伸びることで、他のVを助けることができるって思っていたよな?」
「そうなんだよ。示しをつけるって、言葉があるじゃん。私なりに、背中を追いかけてもらえたらって、思っていたんだよね」
「指標になれそうですか、ゆーなちゃんは?」
「わかんねえ。でも、誰かの支えになったらなあって思うよ」
「ごちそうを前に、顔がほころんじゃいますね」
「厳選した、ふるさと納税の返礼品だ」
山のような返礼品は、すべて調理済みの品である。デザート以外は全部、レンチンして作ったものだ。
「あちこち、飛び回ってるからな。料理はしないんだ」
彼は、グルメライターである。「自分が料理をできてしまうと、料理人のありがたみが薄れる」と、あえて料理は学ばない。
「このコロッケがうまいんだ」
カルパッチョやカニ、サバの煮つけや太巻なんかもある。
だが、このコロッケが一番美味かった。
「最終的に、シンプルなものに落ち着くよなー」
「そんなもんだ」
それでは、初配信を。
『やいやいゆーな! はい、生徒会長系VTuber、屋否井《やいやい》 ゆーなです。一応は、【マナティ・ネスト】のツッコミ担当と売り出しております。ですが、やっていけるんですかね。他のメンバー、キャラが濃くて』
「初々しいな」
「キャラ構築に、手探り感があるよな」
ゆーなちゃんは最初、清楚キャラで攻めてみようと考えていた。しかし、自身の性格的に無理があると、早々と路線を変える。
「もう三回目の配信辺りで、キャラ変したよな」
「グルメライターとしての、素が出てきちまった」
言葉遣いも男性的になり、生徒会長という路線も脱却した。そっちのほうが、ツッコミとして活かせそうだと考えたらしい。
「でな、返礼品紹介動画とかがバズって」
「かろうじて、Vのとしての威厳を保ってる感じだな」
最近のゆーなちゃんは、返礼品のベストバイをお披露目することが増えた。
いわゆる、「投資系」に切り替えたのである。
我が【尾鰭なき野郎ども】の投資動画担当といえば、、ファン・レバレッジ社長だ。
忙しいゆーなちゃんは、自分が手を付けなくていいインデックスファンド一本。
また、ふるさと納税で節税にも興味があったため、そちらに焦点を当てた。
ファン社長は高齢のため、あまり食事で無理ができない。
食べ歩きが趣味なゆーなちゃんだからこそ、できる路線ある。
我が尾鰭は、露骨にガツガツと再生数を取りに行く集団ではない。企業勢だが、スタッフはごくわずか。案件なども、必要最低限にとどめている。
とはいえ再生数は気にしていないと、埋もれてしまう。
生き残り方法で、それぞれのVが工夫をしている。
中でもゆーなちゃんは、尾鰭の中でも伸び悩んでいた。
何度、相談を受けたことか。
「自分が伸びることで、他のVを助けることができるって思っていたよな?」
「そうなんだよ。示しをつけるって、言葉があるじゃん。私なりに、背中を追いかけてもらえたらって、思っていたんだよね」
「指標になれそうですか、ゆーなちゃんは?」
「わかんねえ。でも、誰かの支えになったらなあって思うよ」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件
こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる